[小説]奇想、天を動かす


きそうてんをうごかす / The fantastic idea moves the heaven.
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文学総合点=平均点x評価数2,072位4,632作品中総合点2 / 偏差値48.48
1989年文学総合点45位79作品中
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作品紹介(あらすじ)

平成元年4月3日、浅草の商店街で殺人事件発生。
浮浪者風の老人が400円の菓子を買い、消費税12円を請求されたのに腹を立て、店の主婦をナイフで刺したのだ。
警視庁捜査一課吉敷竹史には、壺に落ちないものがあった。あんな柔和な顔の老人が、何故、人を刺したのか。
しかも、氏名すら名乗らず完全黙秘を続けている。この裏には何か、筆舌に尽くせぬほどの大きな闇がある!?吉敷の懸命な捜査と推理の冴えで、過去数十年に及ぶ巨大な犯罪に構図が浮かび上る。
著者:島田荘司
出版社:光文社
日本 開始日:1989/09
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最終変更日:2013/07/11 / 最終変更者:ウクレレ / その他更新者: TCC / 提案者:夙夜健 (更新履歴)
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2016/04/13 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2199(58%) 普通:765(20%) 悪い:853(22%)] / プロバイダ: 18562 ホスト:18555 ブラウザ: 9081
島田荘司の「本格ミステリ」であり、「社会派ミステリ」でもあるという特殊なアプローチの作品。
「金田一少年の事件簿」だと、「魔術列車殺人事件」が「島田荘司側からの認可を受けて」、この作品のトリックを引用しており、そこからの興味で読んでみました。

まあ、今作は、「占星術殺人事件」や「十角館の殺人」で「新本格推理」という言葉が流行り、今度は社会派ミステリの方が立場悪くなっているような状況で作られたようです。
本格が消えて社会派が蔓延していた時代もあったのですが、逆にミステリの世界が本格に依り始めるのも、それはそれでまずいと思ったという事なんでしょうね。
最近でも、栃木県今市市で殺人事件の容疑者が「警察に自白を強要された」との主張を見せていましたが(結果的に有罪・無期懲役判決になっちゃいましたが)、この作中事件においても「警察による自白の強要」なんかを描いておりました。
現実に足利事件やら野田事件やら、そういう警察の体質で生み出された冤罪事件が幾つもあるので、島田荘司はそうした事件をよく調査してるなぁとしみじみ思いながら読み進めましたね。

で、「時刻表」のトリックが出てきたかと思えば、「密室」のトリックも出る。
警察が足で調査を続ける刑事ドラマでもあり、警察と警察が捜査の体質で対立する事もある。それでいて推理もする。
「本格」的な要素もあれば、「社会派」的な要素もある。
とまあ、「盛りだくさんで豪華な作品」として結構楽しみながら読ませていただきましたね。
多少分厚いですが、島田荘司の中ではそんなに厚くないし、結構話のテンポが良いので読みやすさも結構なもので、読後感も他の島田荘司作品よりも良かったかなぁと、結構好きになれた作品でした。

評価は「良い」です。
最近のミステリだと、ぱっと思いつくところだと、「逆転裁判」の第4話とかもこれと似ている要素はあるかな?
「金田一少年の事件簿」や「逆転裁判」みたいな作品も島田荘司や泡坂妻夫あたりの影響はかなり感じるので、この辺は「金田一」「逆転」みたいな近代のライト本格ミステリに染まった僕みたいな人間にも読みやすいし楽しみやすいかも。

2007/04/27 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:431(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 18384 ホスト:18446 ブラウザ: 6287
吉敷竹史シリーズの中では、かなり評価が高い作品です。
冒頭で殺人事件が起き、その動機を吉敷が探るのですが、
同時並行して不可思議な出来事の紹介が成されるといったものだったと記憶しています。
そのあたりに若干読みにくいと感じた部分がありますが、殺人犯が過去に受けた仕打ちなどには、
胸が苦しくなるような思いが残りました。

北海道の札沼 ( さっしょう ) 線におけるある事柄は、実際に現地へ行って確かめたいという気持ちになったのを覚えています。
御手洗シリーズほどの思い入れはありませんが、またいつか読んでみたい作品ですね。

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