[小説]斜め屋敷の犯罪


ななめやしきのはんざい / The Crime Of A Slanting Mansion
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文学総合点=平均点x評価数355位4,679作品中総合点10 / 偏差値57.04
1982年文学総合点2位38作品中
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作品紹介(あらすじ)

北海道の最北端、宗谷岬の高台に斜めに傾いて建つ西洋館。「流氷館」と名づけられたこの奇妙な館で、主人の浜本幸三郎がクリスマス・パーティを開いた夜、奇怪な密室殺人が起きる。招かれた人々の狂乱する中で、またもや次の惨劇が……。恐怖の連続密室殺人の謎に挑戦する名探偵・御手洗潔。本格推理名作。
著者:島田荘司
出版社:講談社
日本 開始日:1982
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最終変更日:2013/07/11 / 最終変更者:ウクレレ / その他更新者: 雪霞 / 提案者:もろっち (更新履歴)
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2016/05/05 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2202(58%) 普通:766(20%) 悪い:853(22%)] / プロバイダ: 18562 ホスト:18555 ブラウザ: 9081
今度映画もやる予定の「御手洗潔」シリーズの第二作目です。
とはいっても、この最初の二作くらいを押さえておけば、当面は後の作品読むにもさしたる問題なさげでしょうか。
別に順番に読む必要のないシリーズというか、コレにも言う程一作目とのつながりもないので、そんなに順番に気を取られる必要もなさそうです。

今作は、斜めに建った屋敷を舞台にしたミステリ作品です。
いかにもな本格推理っていう感じで、個人的には「占星術殺人事件」よりもコッチの方が「本格推理」ってやつのイメージに何となく近い感じがします。というのも、まあ屋敷が舞台だからっていう安直な理由ですが…。
名探偵にあたる御手洗も今作では結構遅れてやってくるので、そこがまた推理物らしくもあります。御手洗が出てくるまでには結構なページ数が割かれる為、そこもまた明智小五郎とか金田一耕助みたいな空気を作り出してます。

まあ、この手の作品の問題といえば、「舞台設定からして『斜め』にした意味を考えてしまうとトリックも何となくわかってしまう」という点があると思います。
あからさまに不自然な構造であると、どうしても「心理トリック」の方じゃないと引っかかりづらいんでしょうね。「十角館の殺人」は叙述じゃないところで、「十角館」を心理トリックに使ってましたけど、今作の場合だとどうしても「機械トリック」になるんだろうなぁと何となく察してしまって、おおよそ考えた通りの方法がメイントリックになってました(細かい部分は当たってませんでしたが)。
「解けたらすごい」とか「解けた人は皆無」とか言われてますけど、真面目に考えすぎるとかえって解けないトリックっていうか…。要するに、「金田一少年の事件簿」とか「名探偵コナン」とか「QED証明終了」とかみたいな、絵柄付で解説されるバカっぽいトリックにも慣れちゃった世代の方が解けてしまうタイプのトリックなんでしょうねコレ…。
一度映像で見てみたいかもって思っちゃうトリックでした。

評価は「良い」です。
前作とはずいぶん雰囲気が変わってたような感じもしますけど、読みやすさでいえばコッチ(人物や構造は覚えづらいですが)、面白さでいえば前作って感じでしたね。

2013/03/31 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:27(77%) 普通:8(23%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 20468 ホスト:20557 ブラウザ: 5345
【好きな点】
・殺人トリックの奇抜さ。よくもまぁ、こんなトリックを思いつくな…と。
・屋敷が斜めになっているという、事件の舞台。好奇心が掻き立てられた。

【嫌いな点】
・トリックのツッコミどころの多さ。詳細は書けないが、不確定要素が強すぎる。
・動機。もともと動機に重きは置かないけど、伏線が弱い(と言うか、ない)と感じた。

【総合評価】
良くも悪くも、トリックが一番の見所。さすがに、最初読んだ時は驚かされました。
…とは言え、冷静に見るとツッコミどころが満載。ちょっと都合良すぎる気がします。

2009/12/09 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:177(76%) 普通:23(10%) 悪い:34(15%)] / プロバイダ: 5331 ホスト:5100 ブラウザ: 8914
↓で否定的に評価されている方のコメントに見られるようにまさに本格派ミステリの評価を決定的に別つ要素が凝縮された作品と言えるでしょう。

本格派ミステリに見られる「作り物臭さ」や「バカバカしさ」が横溢した作品であり、その点を「否」と見る向きには決して受け入れられない作品だろう(なので↓での否定的な意見は非常に説得力があり納得が行きます)。
要は読み手がそれを許容できるか否かで大きく評価が変わってくる作品。私個人のスタンスとしては本格モノの中で中途半端にリアリスティックな要素を取り込むより、完全な虚構/フィクションとして遊んでくれることを歓迎しているので本作は「素晴らしい作品」との評価になります。「そこまでやるか!?」的なノリが抜群の作品と言えるでしょう。

取ってつけたような唐突な浪花節調の動機は好みでない分、評価を下げますが、総合的には「とても良い」と評価します。

[推薦数:1] 2006/10/26 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:55(82%) 普通:12(18%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 39269 ホスト:39349 ブラウザ: 4924
スケールがでかい。殺人事件が起こる舞台である「流氷館」が,ただの舞台として終わることなく,あんな意味をもっていたなんて・・・。

何度か言ってるけど,私は「このトリックを解き明かしてやろう」ってな意気込みでミステリを読むことはしない。読み進めているうちに途中でトリックが分かってしまうことはあっても,最後の最後で探偵が滔々と語るトリックに,深い感銘を受けて溺れたいのだ。そしてこの作品,これを解き明かした人がいたとしたら,ホント尊敬するってくらい,とんでもないトリックが用意されている。そういった意味においてでは本作は秀逸であるけれど,あまりにもスケールが大きく自分のキャパシティを大幅に超えてしまったために,評価を適正に下せない・・・・・。

この作品で最も気に入ったフレーズを紹介しておこう。


「なるほどな,理屈であり得ない密室殺人は,やっぱりあり得ないってわけか・・・・・」
私はいった。
「論理性は信じないとね」
御手洗が言った。

2006/01/11 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:431(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 17942 ホスト:17881 ブラウザ: 3646
初めて読んだ島田作品です。
ボードレールの詩の引用と、北の果てに建つ館という舞台設定に物凄い雰囲気があり、
探偵が残り1/3で登場するまでにも、引きがあって退屈しませんでした。

犯人が判明する箇所も古典の名に恥じない見せ方で大好きです。
登場人物 ・ トリック共に申し分がありません。

2004/08/28 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:751(41%) 普通:442(24%) 悪い:641(35%)] / プロバイダ: 1069 ホスト:666 ブラウザ: 4925
いや、私は嫌いなんですが。この話の主軸は占星術と同じく
「犯人が謎を解いてもらいたがっている」話なんです。だから
奇想天外な事象が散りばめられてるのを拾い集め、動機を聞いて
あげる、という御手洗は「探偵役」を判って演じているので
そこがロマンなんですね。と褒めておいてナゼ嫌いかというと
その視点の掘り下げが甘いので、かなり注意しないとそういった
部分が見えづらいからです。設計図は素晴らしいのに完成品が
イマイチ立派に見えない、という状態ですね。その点を差し引いて
「良い」とします。
これ以降はキャラ物に傾いた観がありますが、初期2作の御手洗が
日本推理界では(意図してかはわかりませんが)後の拝み屋、京極堂
へと発展した、というのは邪推ですかね。

2004/06/26 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:60(65%) 普通:22(24%) 悪い:10(11%)] / プロバイダ: 12343 ホスト:12122 ブラウザ: 3646
本格派信者の中ではバイブル的作品だろう。

しかし、私は本格派信者ではないので鉄槌を下すことになってしまった。
わざわざこんな屋敷を設計、建設してしまうこと自体なんて無意味なんだろう。
読後、これほどあきれてしまった作品はほかに覚えがない。
作者がそこを狙っていたのなら彼は天才だ。

そもそも本格作品はうそ臭い匂いがぷんぷんしているものなので、
如何に感情移入しやすい主人公を描いて読者を引き込むかにかかっていると思う。
ところが、本作はカリスマ的主人公の御手洗もなかなか登場しないので、
これもまたなかなか読みづらかった。

バカさ加減がすばらしいという評価か、
私のようにまともに受け取って悪い評価を下すか、二分する作品だろう。

2004/05/15 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1423(72%) 普通:258(13%) 悪い:300(15%)] / プロバイダ: 6119 ホスト:6199 ブラウザ: 3875
占星術殺人事件のトリックに魅了され続けて読んでみた作品
御手洗潔シリーズの「トリックがとにかく壮大で大掛かり」というパターン初めとなった作品
なるほど確かに凄いトリックだった・・・あまりにもスケールが大きいので度肝を抜かれました。
後期作品に比べると、途中の展開もまだマシな方で
館の中で事件に遭遇するあたり、いかにも本格派って感じでワクワク読めます。
今考えるとこの頃が一番面白かったような?・・・

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