[小説]転生!太宰治 -転生して、すみません-


てんせいだざいおさむ てんせいしてすみません / Tensei! Dazai Osamu
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2018年文学総合点6位19作品中
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著者:佐藤友哉
イラスト:篠月しのぶ
出版社:講談社
日本 開始日:2018/09/16(日)
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最終変更日:2018/10/13 / 最終変更者:mosukuwa / 提案者:mosukuwa (更新履歴)
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2018/11/16 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2210(57%) 普通:775(20%) 悪い:861(22%)] / プロバイダ: 36627 ホスト:36493 ブラウザ: 9177
これもいわゆる「異世界転生」の分類に入るのでしょうか。
太宰治が入水自殺後に「現代」に転生して、現代での自分の評価や何かに対して愚痴をこぼしたり、現代に順応できずに色々悩んだりといったシナリオの小説です。
まあ、入水自殺で死んだ後、すぐにまだ現代で心中相手を探すなど、「異世界転生」の文法とはまた違い、「現代に偉人が蘇ったら」的な趣が強まるのですが、本作はそんな感じです。

文体はかなり太宰治的な感じだと思えました。
これも結構物語のテンションが笑えるのですけれど、「後ろ向き」ではなく、「そう鬱」寄りなんですよね。
「お道化」を当然ながらに描いて、そこから更には、「ひがみ」もポジティブに描いている。現代で他の文豪よりも自分が評価されている事にはしゃいだり、三島由紀夫の事を愚痴ったり、『けものフレンズ』が自身の作品の剽窃ではないかと懐疑的になったりと、実際のエピソードと想像とのバランスがまた面白いんですわ。
あとは、『文豪ストレイドッグス』などへの言及もありつつ、最後は文壇に乗り込もうとしたり、女の子を小説家としてデビューさせようとしたり、書店で自分のファンの女性を見かけたり、なかなか「太宰治である」という認識を持ってもらえないまま周囲に変人扱いなのはちょっとモヤモヤしましたが、そこの滑稽さも笑えるところは多いんですよね。

ただ、異世界転生モノのブームについて、自分自身が経験している事から、「なるほど、結構遭っているんだ」と納得して、あれを伝記や手記と勘違いするくだりもありましたが、あの辺はちょっと「異世界転生というジャンルを揶揄するのも何だから忖度している」という感じもしてしましたね。
なんというか、「あれも頑張って書いてるんだから……」みたいな手ごたえというか激励というか。
ぶっちゃけ、実際にいくつか手に取った感じでは面白い作品の方が見つけるのが大変なジャンルで、揶揄されがちなのも無理ないと思っちゃったくらいなんですが……作者は本当に面白いと思っているんだろうか、太宰治も生きていたら案外褒めてくれるものなのだろうか、とも思ってしまいましたね。

評価は「良い」です。
一発ネタっぽい題材ではありますが、結構しっかり調べられていて、面白く読めるモノだと思います。文豪ブームに乗ったモノでもなく、題材にはわりときっちり向き合いながら、想像の上を行く面白さを表出した作品だったなと。
タイトルもいいですよね。「転生して、すみません」って。

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