[小説]有限と微小のパン


ゆうげんとびしょうのぱん / THE PERFECT OUTSIDER
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文学総合点=平均点x評価数89位4,646作品中総合点27 / 偏差値75.17
文学平均点20位269作品中平均点2.25=とても良い/12評価
1998年文学総合点5位85作品中
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作品紹介(あらすじ)

日本最大のソフトメーカ「ナノクラフト」の経営するテーマパークを訪れたN大生西之園萌絵と友人たち。そこでは「シードラゴンの事件」と呼ばれる死体消失があったという。彼女らを待ち構えていたかのように事件は続発。すべてがあの天才の演出によるものなのか!? 全編に漲る緊張感! 最高潮森ミステリィ!
著者:森博嗣
出版社:講談社
日本 開始日:1998/10/05(月)
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最終変更日:2013/07/05 / 最終変更者:ウクレレ / その他更新者: SOUTA / 提案者:もろっち (更新履歴)
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2013/08/30 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:27(77%) 普通:8(23%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 20696 ホスト:20723 ブラウザ: 5386
【好きな点】
・“天才"再登場。明らかに存在感が違う。
・クライマックスに、浜辺を二人が歩くシーン。美しくて身震いがした。
・森作品のテーマ(生死だとか時間だとか)が集約されている様だった。

【嫌いな点】
・「ミステリィ」としてどうなの?という事件の真相。さすがに脱力してしまった。

【総合評価】
S&Mシリーズの最終作。天才・真賀田四季博士が再登場します。相変わらず、他の追随を許さない圧倒的な存在感…!
犀川先生、萌絵、そして四季博士の間で交わされる会話に、森作品のこれまでの主題が込められている様でした。
何と言っても素晴らしいのは、二人が浜辺を歩くシーン。あまりに美しくて、鳥肌が立ちっぱなしでした。
シリーズの締めに相応しい作品だったなと。すっかり、このシリーズ(V以降も含めて)にのめり込んでしまいました。

2010/07/04 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:479(64%) 普通:108(14%) 悪い:158(21%)] / プロバイダ: 34454 ホスト:34212 ブラウザ: 4825
伏線の張り方が非常に秀逸だったと思います。
真賀田博士の自分の存在をアピールする能力は凄いです。
トリックに関しては、『何じゃそりゃ!』って感じであんまり
フェアじゃないなあと思いました。ようするに全ての前提を疑え、
ということなんでしょうが。

【総合評価】
さすがに約800ページは疲れました。半分ぐらいの分量の方が良かったかも。
真賀田博士の存在感は相変わらず、圧倒的でした。
やっぱり、凡人には理解できないです。

2009/02/25 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:90(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 15425 ホスト:15566 ブラウザ: 7590
あの“天才"が、満を持して再び現れる…!!…って、シリーズの完結編なんだから、出ない方がおかしいですよね。
やはり物語の雰囲気が2〜9作目までと違います。どこか冷たくて刃物みたいな空気が張りつめているというか…。緊張感がありました。
余談ですが、S&Mシリーズ、Vシリーズが、『四季』で一本の線に繋がった時は驚きました。全てはその為の伏線だったのかも知れません。

2008/03/14 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:43(61%) 普通:0(0%) 悪い:27(39%)] / プロバイダ: 21766 ホスト:21529 ブラウザ: 9646
ミステリとしては「すべてがFになる」のが遥かに上だが(むしろこっちはアンチミステリ?)、シリーズの締めとしてはなかなかだった。テーマパークっていう好奇心を掻き立てるステージもそうだし、何より例の天才も予想通り登場して数々の名言を残してくれたのでお腹一杯だ(笑)。
これを読み終わった時は、犀川先生や萌絵にまた会うことになるとは思わんかったなー。いったい、いくつのシリーズに登場してんだ彼らは(笑)。ま、萌絵はともかく犀川先生は森博嗣の中でもお気に入りキャラだから別にイイんだけど。

2006/10/16 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:159(49%) 普通:109(34%) 悪い:57(18%)] / プロバイダ: 1743 ホスト:1942 ブラウザ: 6287
S&Mシリーズ第10弾、シリーズ完結編。
第1巻の「THE PERFECT INSIDER」と対比の関係にあるためか、
タイトルも「THE PERFECT OUTSIDER」となっている。

この作品で起こる事件のトリックや動機等はあまり際立ったものではないけれど、
やはり作品全体を奮い立たせているものは謎にして天才「真賀田博士」の存在感。
事件の裏に見え隠れする様子はなんというか影の主役のような役割。
おそらく彼女の言葉こそが作者の最もいいたかった言葉なのでは、とも考えられる。

事件は近未来的、最先端という言葉が合うようなもの(たとえば、VRとかね)が多く出てくる。
特に、コンピュータ関係を多く扱っている部分は森作品らしいですが。
ただ、事件の結末自体はなんてこと無いと思えてしまう。
「バネと滝」などの符号的な言葉も多く出てくるが、シリーズ第1作の「すべてがFになる」のほうの
「F]という言葉の意味していることが分かった時のような感動はなかったかな。
ただ、総合で見てみれば、結構楽しめたのでよかったのですが。

S&Mシリーズのラストを飾った作品。

2006/09/17 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:11(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 5594 ホスト:5330 ブラウザ: 6342
いよいよS&Mシリーズ最終作。ぶ、分厚い…。
やっぱり登場しましたあのお方。そりゃ、英語タイトルが THE PERFECT OUTSIDER だもんねえ。出なくちゃ嘘ですな…。

最終作にふさわしく、壮大なスケール。いやー、ここまで大掛かりだとは…。分厚いにも関わらずサクサク読める。この展開は全然読めなかったなあ。

そして、ラブラブストーリーの結末は…。

2006/08/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:32(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 12285 ホスト:12420 ブラウザ: 5234
ついに<S&M>シリーズ最終巻です。
見事でした。真賀田博士の登場や言動から来る森ワールド独特の雰囲気もさることながら、前9作すべてここに到るまでの伏線であり、要素だったのですね。 10冊読み終えてみると、やはりこのシリーズの中で一番好きなのは第1作『すべてがFになる』と本作『有限と微小のパン』ですが、かといってこの2冊だけではストーリーが完成しなかったというのもよく分かりました。
ないものをあると信じること、綺麗とか美しいということ、名前というもの、1つであるということ、一瞬で消えてなくなるもの、時間という概念、生と死……ここまでに提出されてきた主題が、本作で集約され完成されています。 好きだなあ、こういうの。
萌絵嬢の成長ストーリーと読むか、森博嗣独特の世界(ここでそれを表現するのは主に真賀田博士と犀川助教授ですね)をたゆたってみるか、多分二通りの読み方があるでしょう。純粋なミステリィとして読むには少し辛いかもしれません。
『すべてがFになる』は好きだったけれど、その後このシリーズから離れてしまったという方がいたら、とっても邪道だけれど、少し飛ばしてこちらを読んでみるのもいいかもしれません。

2006/05/04 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:431(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 18384 ホスト:18446 ブラウザ: 6287
一度読んだ筈ですが、内容を覚えていなかったので再読しました。
同時にブックオフで購入した「すべてがFになる」がどこかへ消えてしまったので、先にこちらの評価をします。
面白かったのですが、個人的にはこの作者の文体はどこか硬いなあ……と感じます。
それは、自分が文系人間だからでしょうか。
「理系」にはどうもついていけません。
もし自分が10代で読んだら違う感想を抱いたかもしれませんが、横溝正史などが好きな自分には
全く異なる世界という印象があります。

登場人物の魅力は私にはよく分かりませんが、作品としての引きは大きいと思います。
森氏のファンからは怒られるかもしれませんが、映像で見てみたいシリーズです。
でも計算とか絶えずしている ? 人間などいるのでしょうか。よく分かりません。

以前「四季」はこのシリーズより上と評価しましたが、それはトータルであって、この作品は「良い」とします。
でも何か「羊たちの沈黙」を思い浮かべてしまうのですが(私だけ ? )……。

[推薦数:3] 2006/01/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:143(57%) 普通:47(19%) 悪い:60(24%)] / プロバイダ: 11123 ホスト:11297 ブラウザ: 4184
S&Mシリーズ・第10弾

メインキャラクターの思考、トリックの構造、そして“天才"四季様の立ち位置が、シリーズ第1弾『すべてがFになる』の対比になっていること、またこれまでのシリーズに張り巡らされた細かい伏線が収支したことなど、完結作に相応しいクオリティだったのではないでしょうか。
正直、殺人事件の方はほとんどおまけのようなもの。トリックも完全に禁じ手ですし。そのため、真相が明かされた後に感じたのはカタルシスよりも脱力感でしたね。・・・・・とは言っても、これすら“現実と虚構の曖昧さ"という、本作のテーマを担っていたことを考えれば評価すべきなのでしょうか。犀川と萌絵の間柄が進展しなかったことは、本作での犀川の“喪失"と萌絵の“解放"による影響で二人の関係がどのように変化していくのかを、読者それぞれに解釈させようという、森先生の意図が垣間見えます。
終盤、犀川と四季様が海辺で会話を交わすシーンは、個人的にはシリーズ中屈指の名シーン。私のような凡人には推し量る事の出来ない天才達の思考のコミュニケーション。四季様の問いに対する犀川の答えが、本作のテーマの答えでもあったのかも知れませんね。・・・・・もっとも、彼らに言わせれば“答え"ではなく“問う"ことに本質があるらしいのですが。どこか余韻を残すようなラストシーンもGOOD。
最後に、私がチョイスした名言を少し。

犀川「欠けているのは僕らの方ですよ。欠けているからこそ、人間性なんてものを意識して、子供に教えて、やっきになって守ろうとする。愛情とか道徳とか博愛みたいなルールを作って、補おうとしているんです。欠けているのが人間だ、なんて言う人がいますけどね、それも違う。多いもの、大多数のものが正しいというエゴに過ぎません」

四季様「その言葉こそ、人類の墓標に刻まれるべき一言です。神様、よくわかりませんでした・・・・・・ってね」

・・・・・もう、言うことないです(笑)。是非とも、本シリーズとリンクしている『四季』も読んでみたいですね。もう一度“天才"に会うために・・・・・。

2005/08/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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分厚いがあんまし気にならなかった。っつーか「あの人」が再登場することを知らなかったから嬉しかったわ。
俺もすべてがFになると同じくらい楽しめたわ。やっぱ森さんの書く天才はスゲーよ本当に。価値観とか思想とか。
友達が言うにはコレの続編でもある「四季」が凄いらしいから、いずれ読んでみたいね。いや、よかったよS&Mシリーズ!

2005/08/06 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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シリーズの中で一番分厚いけど読む価値は十二分にあると思います!!
すべてがFになるで強烈なインパクトを残した「彼女」が再登場するのですから。
少数派ですが自分の中ではすべてがFになるに勝るとも劣らない面白さです。
ここまで来たら厚さに負けることなく最後までしっかり読んで欲しい。ファンなら必読です!!

2005/08/05 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:193(70%) 普通:41(15%) 悪い:42(15%)] / プロバイダ: 17228 ホスト:16945 ブラウザ: 4184
S&Mシリーズ完結編。あの「天才」が再び登場します。
しかしながら、完結編と言うにはなんとなく拍子抜け間があります。
確かに、本作でも真賀田博士の存在感は圧倒的で峻烈なのですが、それにしてもFに比べて丸くなった印象。
あの僕に、怖い、と感じさせたほどの力は感じませんでした。
萌絵と犀川の関係、犀川と真賀田四季の関係もなんとなーく中途半端な感じで、
犀川の萌絵はかわいいけれど四季の圧倒的な力に魅了されている、と言うような態度はなんとなく腹立たしい。
著者に言わせればそこから先は読者の好きなように想像してくれていい、とでも言うのでしょうが。
その辺の描写は「四季」シリーズに多少描かれているので、まあそれで納得するとしましょうか。
この作品単作で考えると多少そういったことに対する描写が薄い気がしますが・・・。

トリック自体もFに比べると薄味で、最後の謎解きを聞いて、ああそう、で終わってしまうような程度。
ある意味多少フェアじゃないかな・・・と感じる結末でした。

そしてこの作品で最も気になったのがその作品の長さ。
一番短い著者の作品と比べると3倍ほどの厚みです。
さて、それに比して内容も同じように3倍か、と言うとそうでもない。
森博嗣氏には珍しく、描写が冗長に感じることがありました。
その原因となっているのが著者の最大のウリであるあの哲学的な言葉の数々、それの乱発による所が多いと思います。
とにかく一つ一つの描写や思考が詩のように長い。もちろん、それはこの著者のいいところなのですが、
さすがにその表現方法を使いすぎているように感じました。
やはり、日常の描写にスパイスのように効いてくる詩的表現、
これがこの著者の知的で優雅な文章をつむぎだしていると思っていたので・・・。
まあ、シリーズ最終作と言うことで思いのたけを詰め込んだ、と言うことなのかもしれませんが、
ほんの厚さは往々にして読者を一歩引かせる原因になりますし、実際読んでいて疲れる場面も少々。
それが残念でした。

それにしてもこの作品のラストシーンは優雅でした。
ヴァーチャルの海岸を歩いているうちにいつしか本当に海へ・・・
そしてそこで四季と犀川の交わす会話。それがまた哲学的で美しいです。
中でも印象的なのが、四季の質問に対する犀川の答え。
「貴女は、貴女から生まれ、貴女は、貴女です。そして、どこへも行かない。」
なんというか、とても美しい。強烈なインパクトを僕に残した言葉でした。
イマイチ意味は分かりませんけど・・・。それでも心に残る力を持った言葉だったと思います。

どうしても、その作品の性質上Fと比較してしまい、そうするとFの方が面白く感じてしまいますが、
この作品も良作であることに間違いは無いです。
シリーズをここまで読んできた方は厚さに引くことなく、是非最後まで読み通して欲しいです。

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1. クライン壺/岡嶋二人 by afterglow
... ☆☆☆★ 森博嗣有限微小パン」を彷彿させるストーリー。 でも、これが書かれたって1989年なんですよね・・・・。 リアルバーチャルが入り乱れる緊張感がこの段階で相当リアリティを持っているって驚異です。 本筋は全く関係ありませんが、直前に読んだ「東京DOLL/石田衣良」キーワード一つが 「リアルはよりリアル ...
記事日時:2007/10/06
2. 『S&Mシリーズ』 by SOUTA
... になる』〜『有限微小パン』までシリーズ10冊を読了(・・・は言っても少し前に)。 それで感想ですが・・・・ええ、ご多分に漏れず、森博嗣先生頭脳に感銘を受けました。本シリーズにはやたら回転が速い“天才"ばかり登場するですが、森先生こそ間違いなく“天才"部類に入りますよ。・・ ...
記事日時:2005/11/12 [表示省略記事有(読む)]

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