[小説]少女地獄


しょうじょじごく / Syoujo jigoku
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文学総合点=平均点x評価数557位4,646作品中総合点7 / 偏差値53.82
1936年文学総合点2位20作品中
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著者:夢野久作
出版社:筑摩書房ほか
日本 開始日:1936
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最終変更日:2014/01/14 / 最終変更者:永田 / その他更新者: 634 / 提案者:審美じうむ (更新履歴)
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2012/06/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:73(86%) 普通:9(11%) 悪い:3(4%)] / プロバイダ: 40471 ホスト:40314 ブラウザ: 10295
三篇から成る作品。推理モノというより、少女達のキャラを見る作品だと思う。読み終わった後に、残された手紙や遺書から人物像などをあれこれ想像するのが楽しい。

一篇目だけは少女ではなく、その雇い主が書いた手紙を読む。
(おそらく)貧乏コンプレックスの少女・姫草ユリ子が、嘘で飾り立てた理想の自分像を作り出す話。命懸けで嘘に嘘を重ねてゆくが、結果的にそれが自らを追い込む形となる。
所々でボロを出しながらも、明るく前向きに虚言を吐き続けるユリ子に、何とも言えない愛しさを抱いてしまった。また、本人の独白ではないのでユリ子の本心は一切分からず、彼女のミステリアスな魅力が底無し状態となっている。

三つの話に繋がりは無いみたいだが、誇大妄想が身を滅ぼす点で共通している。頭で思う世界の広さに対し個人が人生で活動できる範囲は狭く、自分を救うにも滅ぼすにも要因は身近なところにある。それなのに想像上の空虚な何かに対して一喜一憂してしまう人間の姿が、本作では上手く描かれていると思う。

自分としては、未完成の儚さや破滅という日本的な美意識が鬱に感じる面もあるが、それを含めても充分面白い。

2011/12/10 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3175(33%) 普通:3348(35%) 悪い:3128(32%)] / プロバイダ: 34273 ホスト:34343 ブラウザ: 5379
これは実写映画化もされたらしいが・・・・・・・・・・

・「何んでも無い」

ユリ子はとんだホラ吹きで、そんな言動を非難するのは
容易だろうけど、何処か憎めない「魅力」があったのもまた事実
だったのでしょうね。ユリ子の遺言を届けた、「相手の紳士」との
やり取りも、良い意味での緊張感等伝わりはしました。

・「殺人リレー」

結婚詐欺師だった新高の餌食となったツヤ子の仇討ちを果たそうとした
親友の女性との複雑な心情がよく掘り下げられていたと思います。
新高は、自分の最期はツヤ子を殺した故のブーメランであった事を
自覚していたようだったけど、結果的に彼女を道連れにしたのだから、
新高の勝ちに近い相打ちだったと言えたのかもしれませんね。

・「火星の星」

前半が新聞記事形式、後半が、犯人の女性による独白の方式と
構成が特徴的でした。まず。やはり結構な食わせ者だった校長先生に
対するこの女性の複雑な感情がよく描かれていましたね。

この女性はまた、女性としてはかなり長身ゆえに周囲からの偏見に
晒されていたのも痛々しいものがあったけど、スポーツ大会のときだけ
チヤホヤして、それ以外は阻害する態度とはもう信頼もヘッタクレも
ないですね。アイ子という、友人と呼べる人もいたのは唯一の救いでしたか。

三話ともどろどろした暗い話だったけど、全体的に人物描写が丁寧で
良い意味での「アクの強さ」があったと思います。この作者、マイナーな
印象もあるけど、もっと評価されても良いかもしれませんね。
評価は「とても良い」寄りの「良い」で。

2010/12/01 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:431(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 2233 ホスト:2118 ブラウザ: 7460
「 何でも無い 」 「 殺人リレー 」 「 火星の女 」 の3編から成る作品ですが、
どれも、私好みの 〔 犯人は誰か 〕 という内容ではないようでした
( 「 よう 」 というのは、いまひとつ理解しきれていなのかとも思うからです ) 。
そのため、評価としては、それほど高くはできません。

個人的に好きなのは、最初に死者が提示されている 「 火星の女 」 でしょうか。
新聞記事と手記による構成に興味をそそられました。
「 ミス黒焦事件 」 というものに対する引きを覚えたのですが、
手記が当人によるもので、私の期待する結果と少々ズレてしまったのは、残念でした。

文庫では、ほかにも3作収録されていますが、
雰囲気が物凄くあると感じた 「 ドグラ ・ マグラ 」 ほどの思い入れは、
ちょっと持てませんでしたね。

全体の評価としては、 「 良い 」 に近い 「 普通 」 としておきます。

2010/10/30 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:328(45%) 普通:169(23%) 悪い:226(31%)] / プロバイダ: 779 ホスト:493 ブラウザ: 12369
日本三大奇書の一つと称される代表作「ドグラ・マグラ」によって、
夢野久作は世俗において、良くも悪くも小説家としての能力の正当な評価が霞んでいると私は考える。

しかしながら私は、本作で筆者の小説家としての安定性を見た。

エログロナンセンスという強烈な印象を与える要素からではなく、
地に足の着いた小説家としての文章力、構成力、引き出し、
そしてそれらをまとめ上げるその技量の高さが確かに本作から読み取れた。

また、本作の特徴であり夢野久作の作には屡々用いられる書簡体形式は、
人の台詞、口調の表現とは異なった日本語の対話表現の面白さと美しさを顕すものであり、
その表現力の高さも如実に感じられた。

2010/09/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:81(65%) 普通:6(5%) 悪い:37(30%)] / プロバイダ: 26528 ホスト:26690 ブラウザ: 10415
ドグラ・マグラで有名な夢野久作の作品ですね

この作品は「何んでもない」「殺人リレー」「火星の女」の3つ話がオムニバス形式で展開されます

文体は普通に読みやすいです
姫草ユリ子なる美少女が作り出す虚構世界をうまく表現し
それにまんまと騙される人間たちとなぜ彼女が虚構世界を作り出したのかというのをベースに書かれています

人物の心情の書き方がうまいです

かなり面白いです。活字好きなら読んで損はないです

またほかにも「童貞」を始めとする3つの短編が載っていますが、どれも外れがなくおもしろいです

夢野久作に関心のある方は呼んだほうがいいですよ

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