[小説]涼宮ハルヒの消失


すずみやはるひのしょうしつ / The Vanishment of Haruhi Suzumiya (Suzumiya Haruhi no Shoshitsu)
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この作品は「涼宮ハルヒシリーズ」のシリーズに所属します。
注意: これは文学版。その他メディアのページ: アニメ:涼宮ハルヒの消失
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文学平均点29位269作品中平均点2.11=とても良い/62評価
2004年文学総合点1位181作品中
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作品紹介(あらすじ)

「 涼宮ハルヒ ? それ誰 ? 」 って、国木田よ、そう思いたくなる気持ちは解らんでもないが、そんなに真顔で言うことはないだろう。
だが、他の奴等もハルヒなんか最初からいなかった様な口振りだ。
混乱する俺に追い打ちをかける様にニコニコ笑顔で教室に現れた女は、俺を殺そうとし、消失したはずの委員長 ・ 朝倉涼子だった !
どうやら、俺はちっとも笑えない状況に置かれてしまったらしいな。
著者:谷川流
挿絵:いとうのいぢ
出版:角川書店
文庫:角川スニーカー文庫
日本 開始日:2004/07
56,2646662
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6人の方がこの作品が文学として最高だと投票しています。
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最終変更日:2010/03/02 / 最終変更者:kunku / その他更新者: 雪霞 / 管理人さん / カトル / あっちゃん / 虚構の旅人 / マナユナ / 提案者:souta (更新履歴)
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2015/02/22 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2202(58%) 普通:766(20%) 悪い:853(22%)] / プロバイダ: 24662 ホスト:24745 ブラウザ: 5173
なかなか良い構成で無難にまとまったシリーズ屈指の人気作、という感じな「涼宮ハルヒ」の第四作。
長門有希のキャラクターの変化と、これまでのストーリーを活かした作品作り(最初から伏線としてあったのか、はたまた後から既存の要素を活かして作り上げていったのかは謎ですけど)、キョンだけが孤立して「憂鬱」時点と正反対な立場になる展開が好印象です。
まあ、単品で映画化するくらいの人気作という事で、ここまでで一番面白かった話だと思います。

今回は、キョンが「SOS団のない世界」に行ってしまうストーリーです。
これまでのエピソードで彼らとの不思議な信頼が芽生えたキョンにとっては、その移動は不本意であるのが正直なところなのでしょう。
周りからおかしいと思われても、SOS団の存在を訴える彼の姿は、「憂鬱」の時に周囲が訴える真実を一笑したキョンとは対照的でしたね。そんな中で光ったのは、「どんな突飛な事実でも信じてくれる」というハルヒの性格の安心感だったりもします。
はっきり言って、今日までのハルヒのキャラクターには自分勝手な面ばかりが目立ち、イライラした読者はそんなに少なくないと思います。所謂中二病で、発言も痛い奴…と思ったり。
しかし、世界の方がおかしくなってしまった時は、そんなハルヒが救いになったりもするんですよね。
ハルヒと古泉がキョンを信じてくれた時は、ちょっと安心感もあったし、ジョン・スミスの伏線もここで回収されてなかなか事態の好転ぶりにテンションが上がっていきました。

とはいえ、今回のヒロインはハルヒではなく長門有希です。
ほとんど感情表現をしない長門の中に、何かが生まれていくのが今回の主軸なわけでした。
ただ、ちょっと、今回は視聴者視点では絶望の方が大きいポジションでもあったわけですよね。
上記で「ハルヒがキョンの話を信じてくれて安心した」というような事を描きましたが、それ以前に「長門がキョンの事を忘れていた時に最後の希望が絶たれたような音がした」のもまた事実。
性格面で大人しいので、キョンが何やっても許してくれたり、あるいは協力者のような素振りをどこかで見せてくれたりしていたのが今作における彼女の絶妙なポジションではあったと思うんですけど。

まあ、なんだかんだで犯人の正体は意外というか、前後のキョンの発言のせいで自ずと候補から外させようとしたのは見事だと思いました。
読者としては、一度犯人候補としてあの人を挙げたと思うんですよ。でも、「もし犯人ならここでキョンはこんな事言わねえよな…」とかも思ってしまう。
それで、もっと意外な犯人探してましたが、結局予想通りでもあり、外した候補なので意外でもあり…というような何というか複雑な心境でした。

そんなこんなで、「涼宮ハルヒ」シリーズ第四弾ですが、ここまででは確かに一番面白いと思います。
純粋にSFしていたのと、キョンの独白が面白かった事が今シリーズの小説としての面白味だと思いますけど、それがどちらも上手く活かされていました。
まあ、キャラに関しては好き嫌いがあるのですけど、それも抑え気味でしたし。
評価は「良い」です。

2012/12/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 16333 ホスト:16345 ブラウザ: 5345
「キョン、あんたは何もないだろうけど、一応聞いておいてあげるわ」と言う様なプロローグの一見平和なSOS団の風景がある為本編のパニックぶりが際立ちます。ハルヒも古泉もいず、みくるも知らないと言う、長門だけが様子を恐る恐る確認すると変わってない様子、でもしがみついて来たりどこか雰囲気が違います。
で別の学校でハルヒと再会した時「ジョン・スミス」と名乗る。

キョンが慌てているのは勿論異常な状況下でそれを把握しようと必死にもがくからなのですが、長門からプログラムの話を聞き後で選択をする際。「日常が楽しかった」と言う事が最大のテーマなのだと思います。未来の長門の仕業と残しておいたプログラム。

時間改変、関係が少し複雑で難解なのですが、それが彼のパニックぶりとリンクしています。みくるが大人姿で出た時少し安堵した気持ちになります。

最初から最後まで必死なのはSOS団やハルヒやいた世界に戻りたいと思っていたからなのが分かるのが良いと思います。

[推薦数:1] 2012/09/12 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 27699 ホスト:27770 ブラウザ: 3458(携帯)
一巻の頃からこうなって欲しいなぁって考えてた行動をキョンがようやくやってくれた、個人的にシリーズ中一番好きな巻です。

ハルヒを中心とした非日常を求め、平穏な日常から抜け出そうとするキョンが実に良い。これまでの自分の在り方、これからの在り方について自問する場面は彼にとって非常に重要な場面だったので、くどいぐらいの描写が好印象でした。

人物のポジションが変わった世界でもキョンにとってハルヒの存在が変わらなかったのも、メインヒロインとしての存在価値の大きさを改めて感じましたね。
何より、この平穏な日常パートを読んでる間、僕自身凄く退屈というか、キョンの感じる違和感が伝わってくるようで、『あれ? 日常ってこんなもんだったっけ』と終始抱いてました。

だからこそ、キョンの自問自答には共感を覚えたし、今巻の山場として相応しかったように思います。

ただ少し気になったのは、長門のエラーについて。彼女が今回の行動に出る理由はキョンの説明によって理解出来るのですが、それまでの巻でに伏線が少なかったような気がしなくもないです。『退屈』だけでも良いというのが大半の意見なんでしょうけど、個人的にはこの巻の前に、次巻収録の『エンドレスエイト』を読んでいれば……とつい考えてしまいます。

とはいえ、珍しく主人公らしい主人公を演じるキョン、読者から顰蹙を買う傍若無人な部分がナリを潜めたハルヒ、内気で儚げな女の子に変化した長門などいつもと変わったキャラクターだけで既に楽しめるし、お勧めしたい一冊であることに変わりはありません。
[共感]
2012/10/11 『一巻の頃から〜キョンがようやくやってくれた・・・』。私がこの作品を好きな大きな要因はまさにそれだ!そう思わせて頂きました。望んでいたものが叶えられた嬉しさと言うべきか、簡素ながら実に的確な評価。 by プー長

2012/04/30 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3175(33%) 普通:3348(35%) 悪い:3128(32%)] / プロバイダ: 8376 ホスト:8584 ブラウザ: 5682
【良い点】

・キョンの記憶のみはそのままに、周囲の世界が変容してしまった等の
発想、世界観ですね。確かに非凡なものはあると改めて思いはしました。

【悪い点】

・ハルヒや古泉の出番は比較的少なく、キョンには長門や朝比奈が絡んで
いましたが、彼女等萌えがややあざとかったですかね。

・一旦退場させられてしまったはずの朝倉の再登場も意外・・・・・・・
と思いきや、その電波っぷりはありふれていて、どうもキャラが立ち切れて
なく、活かしきれていなかったのも否めませんでした。

・キョンが元の世界を選んだ理由等の心情や葛藤の見せ方も、他のシリーズ
程ではなかったですが、ややくどく感じられました。

【総合評価】

伏線の張り方は今回はうまかったと思います。途中までは、「一体キョンは
どうやって元の世界に戻れるか?」「犯人は誰なのか?」等のワクワク感は
ありましたが、その犯人が判明して以降の展開は思ったほどではなく、
やや消化不良でした。キョンが違う世界を体験して、却って元の世界での
SOS団仲間との絆を再認識したと言うのも、ベタだったし。確かにハルヒ
シリーズの中では読めた方でしたが、アニメ化されるほどなのかなと言うか?
評価は「悪い」です。

2011/05/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:731(64%) 普通:180(16%) 悪い:227(20%)] / プロバイダ: 18179 ホスト:18094 ブラウザ: 12197
涼宮ハルヒシリーズの4作目ですね。
以前、アニメ(映画)版「涼宮ハルヒの消失」にて、
自分はこう評価したことがございます・・・

『日頃、涼宮ハルヒのハイテンションに(一見)流され、
非日常な体験に文句を言いまくりのキョンくんが
この「消失」を通して今一度、己を見つめなおし、
自分の意志で、非現実的な世界を選んだ描写は
感動ものでしたね。』と・・・・・

改めて原作小説を読み直し、結構考えが変わりました。
正直、この選択をしたキョンにあまり好感を抱けない・・・
そんな感じです。
というのも、非現実的な世界を選んだ理由が、
「楽しいから」ですからね・・・。
その影で苦労している
長門有希、朝比奈みくる、古泉一樹のことを
考えて物を言ってるのだろうかと問いたい気分です。
また、非現実的な世界では、涼宮ハルヒは好き勝手な
行動をしまくっていますが、三人は世界の改変を懸念して、
彼女を「腫れ物に触るような扱い」まがいの
ことをしていますからね・・・・
それでは涼宮ハルヒのためにも良くない・・・!
そう私は思ったりするわけです
(キョンは一応の例外ですが、それでもちょっと頼りになりませんね・・・)。

正直、不思議ワールドとは無縁の選択のほうが良かったのでは・・・?
と思ったものです。

それ以外は、概ねアニメ版と同等の評価故、割愛します。

【総合評価】
【とても良い】とします。

2011/05/07 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:792(58%) 普通:431(31%) 悪い:147(11%)] / プロバイダ: 11002 ホスト:11149 ブラウザ: 7460
再読しました。
物語の山場としては、前半はキョンがハルヒに再会するまで。
後半は、 〔 何故、世界が改変されたのか 〕 を突き止めるまで
でしょうか。

以前にも書いたとおり、どちらかというと前半が好みです。
何といっても朝倉登場の場面。
ホラーですな、完全。

それから、光陽園学院ハルヒに会う場面。
ジョン ・ スミスと名乗るまでが最高にスリリングです。

それに対して後半は、キョンの選択に疑問を感じないわけでもないので、
難しいところです。
自分がキョンなら、エンターキーを押したか否か、やはり結論は出ません。

映画の評価欄でも述べましたが、ラストがよく分かりません。
それは、何故、朝倉がラスト間際であのような行動ができたかということです。
〔 改変された世界 〕 なのに …… 私が理解していないだけなのかもしれませんが。

また、 「 すまねえな … 今は寝てろ 」 のセリフ、思い切り長いのですが、
これを覚えるのはチト無理な気がします …… 。
〔 もう一度、あの時間に行かなくてはならない 〕 のは何故でしょう。
何故、このときに決着することができなかったのかも理解できません。
物語に余韻を残させるため、少々作りすぎという印象があります。

シリーズ7作目でこのときの補完が成されたようですが、現在手元にないので、
? ? ? のままですね。
まあ、面白いことは間違いないので、些細なこと ? かもしれませんが、
ムダにややこしい気がします。
またいつか、第7作を読み返そうと考えています。

ただ、映画に関して言えば、 「 あれは俺の声だ 」 というセリフがなかったと記憶していますが、
説明不足のようにも思います。

その意味では、個人的には原作 > > > 映画ですかね、やはり。

[推薦数:1] 2010/08/14 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:257(78%) 普通:23(7%) 悪い:50(15%)] / プロバイダ: 11341 ホスト:11015 ブラウザ: 3876
誰もが認める、シリーズ中最高傑作である「涼宮ハルヒの消失」。人気が奏して映画としてTVシリーズとは差別されてアニメ化されたほどの本作は、一体どんな作品なのだろう。それを、私の感想を織り交ぜて語りたいと思います。



本作の主人公と呼べる登場人物は2人います。そして、その2人共が本作のコンセプトとも言える「決心」をしています。

まず、一人目はキョン。本作を表層的に眺めてみても主人公はやはりこの男と言えるでしょうが、シリーズ他作品より(ハルヒより)主人公然としていた理由はやはり、改変された世界にただ一人取り残されていたからでしょう。ハルヒが改変された世界での登場人物に成り下がった以上、キョンが目立つのは必然です。
しかし、そのような単純な理由で彼は主人公になったわけではありません。彼が取り残された理由が重要なのです。それは、彼が今まで関わってきた非日常を肯定するか否定するか、その選択に立たされていたからです。
春、「憂鬱」ではハタ迷惑に思いつつもハルヒに付き合い切り、非日常的を認めた。夏、様々な非日常的な体験をしつつ被害者然としていながらも、仲間として様々な事件に立ち向かった。秋、どこか気だるさをかもしつつも、彼はもうSOS団の団員だった。そして、思い始める。「まあ迷惑千万だが、退屈もしないし、こんな生活も・・・悪くはない。」そんな、多少ドタバタしていながらも充実した日々を送っていて・・・冬。
冬、彼はそんな、少し非が混じる日常を失った。そして、その日常の尊さと危険性を認識させられた上で問われる。「あなたは、非日常と平和、どちらを求める?」
本作は、今まで非日常に否定的になりながらもなんだかんだ楽しんでいた優柔不断なキョンに対し、渇を入れてはっきりとした選択をさせた機会だったのだと私は思っています。そして、彼は迷いながらも、答えを出します。そこで「決心」ができたからこそ、彼は正真正銘、シリーズで初めて「語り部」でなく「主人公」になれたのです。

そして、二人目の主人公が、長門有希です。
本作でクローズアップされたことで人気が爆発し、いとうのいぢ先生のイラストでもメインヒロインとして扱われる機会が以前と比べて格段に増えました。単に消失長門が可愛かったからファンが増えたという件もありますが、それほどに影響を与えた理由というのも、やはり彼女も「決心」をしていたからです。
その「決心」とは、今までの自分自身と決別し、情報総合思念体の単なる走狗から脱却した、というものです。
本作では唯一、長門だけが、改変した世界で性格が変化しました。変化した意味としては「これまで一番非日常を体現してきた長門を変化させることで、キョンに平和な日常を理解させる、平和な世界の象徴とする」というのもありましたが、もっと意味がありました。
冷静に考えて見ましょう。仮にキョンが消失版の世界を選んだとしたら、消失長門を、ひいては平和な世界を望んだということです。しかし、キョンが今までの世界を選んだとしたら、それは今までの長門、ひいては非日常を望んだということです。そして、今までの長門を選んだとしたら、長門にとっては「何も問題が無い人間よりも、危険のある宇宙人をとった」ということになります。しかし、選んでくれた人(キョン)は大切な人です。危険な目にはあわせられません。なので、もし宇宙人を選んだとしたら、キョンの気持ちに応えられるよう、SOS団のために力を振るえる完璧な宇宙人になろう、と、思うはずです。
その証拠に、以前の自分との同期を断ち切りましたし、「消失」以降の時系列の話では時折長門が無理をする展開があります。
つまり、彼女は「宇宙人でもなく、情報総合思念体の使者でもなく、SOS団の長門有希として大切な人を守る」ための「決心」をしたわけです。その「決心」こそ、シリーズ一の人気キャラクターとして確立させるための礎となったのでしょう。

結果的に、二人の主人公の決心が「涼宮ハルヒシリーズ」の根幹を担う部分を追求していることとなり、「消失」が「涼宮ハルヒシリーズ」の中でも特筆して重要とされるようになり、不動の人気を得たのではないのでしょうか。
これが、私が考える「何故、消失は人気なのか」という疑問の答えです。

私が圧倒的に至らないためか、どうにもこんがらがった文章になってしまった印象を受けますね・・・。なんとか伝わってくれますよう。
それでも、世間が、そして私自身も「涼宮ハルヒシリーズ」において、「消失」を一番に評価しているということが伝われば、十分です。
ですが、やはり本作を読むには前3巻や時系列的に過去の話を読まないと、本作を十分楽しめないです。そして、本作はシリーズを読み続けることによって、さらに光ってきます。・・・つまりはシリーズ全巻読んだ方が良い、ということでしょうか。でしょうね。本作に興味が湧いたのなら本作及び「涼宮ハルヒシリーズ」を読むことをおすすめします。

本当にしつこいようですが、最後にもう一度だけ言わせてください。「消失」はシリーズ最高峰である。そして、シリーズを支える存在である。

[推薦数:1] 2010/07/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:177(76%) 普通:23(10%) 悪い:34(15%)] / プロバイダ: 15287 ホスト:15482 ブラウザ: 5941
シリーズでは三番目の長編作。成る程、最高傑作との評判は伊達じゃない。映画版は未見。

(ややネタバレで)
因みにこれまでの長編『憂鬱』『溜息』には、それぞれに不満はあるものの高い評価をしています。
※私の『憂鬱』『溜息』それぞれに思う長所・短所を要約
『憂鬱』(長所)世界観の創出。映像面で印象的なクライマックス。
(短所)ラストでのキョンの選択に対する心的変遷が物足りない。
『溜息』(長所)キョンの行動理由に共感が持てる。
(短所)物語表面上の展開が地味。その為緩慢な印象がある。
以上の様に、これまでの二長編に対し個人的に感じた長短はそれぞれの裏返しなのですが、この『消失』では展開に勢いがあって物語の推進力が高く、かつキョンの心理面にも説得力があるのでそれだけで最高傑作という評価は間違いないように思います。

【良い点】
・執拗なタイム・トラベル
特異な世界観を活かしている点と、短編単体で好きだった「笹の葉」と絡めた巧みさ。作者の伏線の用い方に惹かれる点が多いが、本作はその最たる例かと。

・キョン
受動的でツッコミ役のキョンなので、彼が行動の主体となる本作では前半部でその語り口がやや鼻についてのも確か。しかし、『憂鬱』での選択がそれまでの関係性の積み上げが薄く唐突に感じたのに対し、本作ではSOS団での日常を経験した上で能動的な決断がしっかり描かれている点が素晴い。
また、多くの作品で見られる特別な理由もなくハーレム状態になる登場人物同様の印象があったのですが、長門への理解に見られる人間関係への繊細さ・感性の細やかさというキャラの魅力が描かれているのも良い。

・長門
言うまでもなく本作のヒロインは彼女でしょう。それまでの短編で丁寧に描かれた彼女の変化を巧みに昇華させている点が見事。

・ハルヒ
やや控えめな印象ではあるものの、ハルヒの登場によってキョンの行動が急加速していくのには間違いがなく、メイン・ヒロインたる存在を決して疎かにしていないのも見事だし、キョンとの信頼関係という点でも巧みな演出かと。

・人物配置
本作時点でのSOS団団員(長門・朝比奈・古泉)はそれぞれに異なる思想を持った組織に属しており、微妙に不穏な立ち位置にいるわけだが、各々の関り方(団やハルヒに対して)には若干の違いがあるように思える。それを表面的な行動面と内面で判別すると【長門=行:遠、内:近】【朝比奈=行・内ともに受動的】【古泉=行:近、内:遠】という印象になる。その結果が本作では、内面的に近づいた長門は中心人物となり、受動的な朝比奈は引きづられる形での介入、内面的には距離のある古泉(この後の作品で変化が見られるが)は消極的な登場という各ポジションに現れているように思えてなりません。

【総合評価】
キョンのSOS団に対する積極的なアクションとともに、当初は記号的な属性のみが際立っていた他三名の団員それぞれのキャラクター的な広がりに繋がっている点に作者の力量を強く感じます。
物語の求心力と、内面描写の深みが両立しただけに『憂鬱』『溜息』にそれぞれ「とても良い」評価をつけた身としては「最高」を付けないわけにはいかないですね。
[共感]
2012/09/11 各巻の要約も含めて同意です。本作は、『憂鬱』からずっと抱いていた不満が昇華した素晴らしい作品でした^^ by 狗が身

[推薦数:1] 2010/06/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 24531 ホスト:24723 ブラウザ: 11292
さて、私はこの「涼宮ハルヒシリーズ」のファンであることを前置きしておきます。
その一因――いやもう要因かな。それがこの「涼宮ハルヒの消失」でした。

今までの全てが伏線だったのかと思えるほど見事なまでの展開。
今まで傍観者の立場を決め込んでいたキョンが、自ら物語に関わっていこうとするその姿勢。
何より、私の中では特別感情移入をしそうになかった長門有希に完全にやられてしまったこと。あの無表情の奥にはこんな思いがあったのか、と。
人は上辺で見るものじゃありません。そのことを強く思いました。

この消失のヒロインは間違いなく長門ですが、私はハルヒも見逃せません。
SOS団を結成していない世界でのハルヒのイラつくまでの退屈さは、いやまさにSOS団の存在が彼女にとってどれだけ大きいものかは想像に難くない。

何より、キョンが非日常を選んだのはやはりそんな非日常の日常が楽しかったからに他ならないが、そこに今まで散々振り回したハルヒもいるからという理由もあったと思いたい。
病院でのハルヒの罵倒が心地よく聞こえたのも、「俺はハルヒに会いたかった」のセリフが、消失世界のハルヒにではなく自分が知るハルヒへ向けていたものだったと思うからです。

キョンの心情描写はあえて語るまでもないので割愛。凄すぎるの一言。

谷川流氏個人の技量に圧倒されました。

これは、本作を読んでみないことにはどれだけ文章で「凄い」と言ってもあまり意味はないのかもしれません。
読まなければ損をする、とは言いませんが、読んでみて損はないと思います。
正直、未だ読んだことない―というかライトノベルあたりに偏見を持つ友人あたりに強く勧めたいですね。

2010/05/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(69%) 普通:102(16%) 悪い:91(15%)] / プロバイダ: 25955 ホスト:25738 ブラウザ: 7336
ハルヒのぶっ飛んだ行動にも慣れて(飽きて)きた頃にタイミングよく表れた斬新な巻。
じっくり順番に読んできた人へのご褒美の如し完成度。過去巻からの繋がりを考えると最高です。
キョンがハルヒの行動に少しずつ慣れてきていたのも、みくると唐突に過去旅行に行ったのも、
長門を頼れると称するようになったのも今回の為の伏線ですか。
これまでの不思議世界の存在を根底から揺るがすような展開なのに、これだけ必然性があるとは…やられました。
キョンは平凡な世界と不思議世界を天秤にかけて、後者を「自分の過ごしたい日常」として選びました。
ここで彼は初めて明確に能動的な立場になり、もう受け身の被害者からは完全に脱却した訳です。
いつもハルヒ達に仕方なく振り回されているように見える、キョンの本当の気持ち…
不思議世界を愛する熱い気持ちを知ることができました。

しかしこれだけ綺麗に纏まっているのにここで終わらないとなると、逆に後がどうなるか怖い物があります。
これに勝る終わり方をしなければ「やめ時を間違えた」と言われるのは必至…ハードルが高い気がします。

2010/04/25 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:62(63%) 普通:14(14%) 悪い:22(22%)] / プロバイダ: 15448 ホスト:15542 ブラウザ: 9578
最初はページ少ないと思ったが圧倒的内容で良かった。
複雑なんだがそれをうまくまとめていれた。
長門がいろんな表情が出ていてよかった。

評価は「良い」で。

2010/02/14 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 6227 ホスト:6365 ブラウザ: 9119
【良い点】
キョン視点の世界がとても面白いです。
最後の展開が意外なのでつづきがすごく読みたくなります。

【悪い点】
ハルヒがでていないところが多かったので残念。
ほかは特になし。

【総合評価】

涼宮ハルヒの小説の中では一番おもしろかったです。

小説とか本とかよむのは苦手だけどこの小説は面白いのでスラスラよめました。
ぜひぜひお勧めします。

2009/10/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(67%) 普通:0(0%) 悪い:1(33%)] / プロバイダ: 49593 ホスト:49696 ブラウザ: 2256
【良い点】
読み始めるととまらなくなる。続きが気になって晩飯も食わずに見てしまった。

【悪い点】
特に見当たらないが、強いて言うなら自分のテンションが上がりすぎて下げるのに苦労する。

【総合評価】
まず間違いなく涼宮ハルヒシリーズで一番面白い

[推薦数:1] 2009/08/13 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(25%) 普通:1(25%) 悪い:2(50%)] / プロバイダ: 24413 ホスト:24629 ブラウザ: 9707
【良い点】
あるわけがない
【悪い点】
存在
【総合評価】
極めて駄作であった。これが私の意見です。

2009/07/23 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 18633 ホスト:18487 ブラウザ: 2705
【良い点】
素晴らしいストーリーと、新たな長門の一面が見れる。

【悪い点】
特に無し。

【総合評価】
涼宮ハルヒシリーズの中では、傑作だと思います。

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「【良い点】念入りに設定された内容。【悪い点】わかんねーな。【総合評価】こいつは、おもしろい。...」 by gon freeks


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2015/08/05 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 4545 ホスト:4589 ブラウザ: 4721 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/ロマンチックな気分/面白い/びっくり 
ストーリー最高(+3 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)

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... …w)、 施設性格上やむを得ぬ事とは言え、矢張り多少物足りなさを覚えてしまいます。 window_width){this.width=window_width*0.98;}else{this.width='450';}"> そんな中で、数少ない「アニメファン向け近作タイトル」として陳列されてるが『映画けいおん ! 』 『ハルヒ消失』辺りでしょう ...
記事日時:2018/01/07
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注意: これは文学版。その他メディアのページ: アニメ:涼宮ハルヒの消失
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