[小説]マルテ・ラウリス・ブリッゲの手記


まるてらうりすぶりっげのしゅき / Notebooks of Malte Laurids Brigge
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作品紹介(あらすじ)

リルケの唯一の長編小説。デンマーク出身の青年詩人マルテが、パリで孤独な生活を送りながら街や人々、芸術、自身の思い出などについての断片的な随想を書き連ねていくという形式で書かれている。
※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
著者:ライナー・マリア・リルケ
翻訳:望月市恵 大山定一 塚越敏
※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
海外 :開始日:1910
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最終変更日:2012/12/11 / 最終変更者:ソンプーGU / 提案者:ソンプーGU (更新履歴)
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2019/09/22 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7580(87%) 普通:643(7%) 悪い:463(5%)] / プロバイダ: 8847 ホスト:8915 ブラウザ: 10416
『マルテの手記』は、ヨーロッパ放浪の末に大都会パリにたどり着いた二十八歳の貧乏青年の手記ということになっている。街での見聞、幼年時代の回想、読書体験などが数え切れないほどの様々なエピソードによって、決して大冊とはいえない頁を満たし濃密な創造空間を形作っている。話のつなぎのような物語は一つもない、それぞれが私たちの心に痕跡を遺さずにはいない。創作の歳月と同じくらいの年月をかけてじっくり再読すべきなのであろう。読み手は著者の記述の意図を読み取るというよりも、エピソードのそれぞれをおのれの体験として読むべきなのであろう。必ず、似たような体験を思い起こされるのである。云うまでもなく、リルケはマルテという架空の青年に託しておのれを語っているのである。

ルー・ザロメは「マルテの苦しみは、あたかも蝸牛が奇形な瘤のように殻をくっつけて歩いている姿に他ならぬ」と言う。蝸牛の殻は取ってしまえば死んでしま うが、蝸牛自身は奇形な殻が無くなった美しい姿を夢見ているかもしれないと。蝸牛が生きるためには奇形な殻を大きくしていくしかないのだ

リルケの作品のすごい所はすごく孤独だし悲しいのに読後感がすっきりしている所だと思う。悲しい事から目を逸らす事無く見つめてあげようという気持ちにな る。救われないから綺麗なままなのかもしれないけど。自分が孤独だと思ってる人はすんなり入っていくかも。物語じゃないと読めない人には辛いかな。

2012/03/07 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:330(53%) 普通:163(26%) 悪い:125(20%)] / プロバイダ: 25395 ホスト:25343 ブラウザ: 10030
当時の大都会「パリ」の有り様を綴った作品。街の中で倒れている男、病院で死んでいく人々。街頭で新聞を売るみすぼらしい少女、病に苦しむ老人たちや他の貧しい人々、そういった死を目前にした人々で満ち溢れた都市。その赤裸々な姿を青年マルテの「手記」といった体裁をとった作品で、その手記を作者が纏めたという形をとっている。

「マルテ・ラウリス・ブリッゲの手記」通称「マルテの手記」はリルケの長編小説。パリへと出てきたデンマーク出身の青年詩人マルテが、まず物事を「見る・観察する」ということを学ぼうとしてパリの街をさまよい歩き、そこで自分の見たこと感んじたこと、そして考えたことを書き綴る。たまに挿話を挟みながら自分の思い出に浸り、時折母への深い愛情や作者自身の理想の愛の姿も語られている作品内容になっている。

作品は2部構成で数々の断章から成り、判りづらくまとまりには欠けていた。ただその内容は現代に通じるものも多く、共感できる描写も少なくない。特に第1部のテーマである「死」は2部の「愛」と比べそういった趣が強く、読者へ人生や死というものについて見つめ直させてくれるものだと思う。その内容は、ただ「死」というものに「恐怖」を抱かず、しっかりとを見定めることにより、その中に何か意義を見いだせそうとする姿勢がみられる。そのためテーマのわりに決して暗いものではなく、何か心地よく開かれた気持ちにさせてくれる。
現代では「死」というものを傍らに感じながらを生活している人はそういないと思うが、当時のパリでは身近に認識するものだったようである。マルテはこの手記の中でその様々な死を見つめることで力強く生を掲げ謳っている。これは現代人の死に対して余りに鈍感な「生き方」に一石を投じてくれるものではないかと思う。

2部の「愛」については叔母アベローネへの憧れや恋、子供時代の思い出などを語っており、そこでマルテの憧れる至上の愛の形についても述べているようだが、やはり印象深いのは1部だと思う。本作は主として読者にリルケの「生」というものを色濃く印象づけてくれるものなのではないだろうか。

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2019/09/22 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 8847 ホスト:8915 ブラウザ: 10416 [編集・削除/これだけ表示]
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