[小説]人形は遠足で推理する


にんぎょうはえんそくですいりする / Ningyou wa ensoku de suiri suru
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文学総合点=平均点x評価数3,001位4,744作品中総合点1 / 偏差値47.70
1991年文学総合点42位70作品中
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作品紹介(あらすじ)

「スピードをもってあげろ!ぶっ飛ばせ」私、めぐみ幼稚園の妹尾睦月です。今朝、園児たちと乗り込んだ遠足バスが警察が追っている殺人犯(しかも拳銃所持!)に乗っ取られるという事件に巻き込まれて、もう大変。同行の腹話術師・朝永さんと、彼が操る人形の鞠夫も大ピンチ!
著者:我孫子武丸
出版社:講談社
日本 開始日:1991/04
公式サイト
1. http://bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=263001X
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最終変更日:2013/10/23 / 最終変更者:mosukuwa / 提案者:mosukuwa (更新履歴)
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2016/10/28 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2213(57%) 普通:775(20%) 悪い:865(22%)] / プロバイダ: 24962 ホスト:24925 ブラウザ: 9081
我孫子武丸の『人形』シリーズの第二作で、短編連作だった前作と違って長編になってましたが、長編になっても全くダレる事なくテンポ良くこの物語を進めたのはまず見事でした。
我孫子作品特有の「エンタメ」っぷりがとにかく面白かったのもそうですし、笑えるシーンが幾つかあったのも大きいです。バスジャックという題材で緊迫感を演出しながらも、どこかズレた笑いを終盤までちゃんと見せてて、うまい事キャラクターを描き切ってたかなというところ。

まあ、今回は遠足のバスがジャックされるところで、犯人との掛け合いや、犯人が巻き込まれた「事件」の推理など、結構ハラハラするところが多い内容でしたね。
悪い奴ではないはずなのに短気で頭が足りない犯人なだけに、ちょっと一つの言葉が展開を左右しかねないスリルはあったし、実際「悪い奴ではないのに…」っていうところでタチが悪いというか、先を考えずに行動し続けるところが妙に可愛げのあるキャラでもありました。典型的「憎めない」キャラですよね。
頭悪いんだけど狂言回しとして機能している事もあって、イライラもさせられないし。
一番笑えたのは、バスジャック犯がたてこもり中に近くのレストランで出前を取って、ウエイトレスがちゃんと「セットがありますが〜」とか「お肉の焼き加減は〜」などマニュアル対応してくれるところでしょうか。これが罠でもあったんですが、バスジャック犯が「バカ」として描かれていたのは確かだったので、ある程度納得のエンディングでしたね。
あとは、今作自体が別に「バスジャック犯との攻防」ではなく、「バスジャック犯が巻き込まれた事件の解決」だったのでそんなに変でも無かったですね。

ただ、犯人の心情が結構描かれちゃっただけに、終盤はちょっと物足りないというかあっさり終わり過ぎたかなという気もします。
想定外の結末ではあったけど、そこから先が結構あっさりしてしまったので、「あの事実」が明かされてから先はもっと「あの事実」を隠すためにアタフタするところとか見たかったです。
コメディっぽいミステリーだった事もあって、もっと「コメディ」に針が振れた展開をガンガン見たかったなぁと終盤は思っちゃいましたね。
それでラストはありがちな「人情」でも今作の場合はアリだっただろうし…というところでもあります。
単行本が薄かったせいもあるけど、もっと見たかったという感じですね。

評価は「良い」です。
今作も日本テレビの土曜9時あたりで是非ドラマ化してほしいなぁと思いますが、これはスペシャルドラマという形になりますかね?
特に出前のシーンは映像で見てみたいですわ(笑)。

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