[小説]銀河鉄道の夜


ぎんがてつどうのよる / Night On The Milky Way Train (Ginga Tetsudo No Yoru)
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1934年文学総合点1位20作品中
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作品紹介(あらすじ)

※成立過程
1933年の宮沢賢治の死後、未定稿のまま発見された童話。賢治の妹トシの病死(1921年)の影響を受けているとされる。

1924年ごろから初稿が執筆され、晩年の1931年頃まで推敲がくりかえされた。初出は1934年刊行の文圃堂版全集である。未定稿のため本文の校訂が研究者を悩ませてきたが、筑摩書房版全集(校本宮澤賢治全集1974年)の編集過程で綿密な検討が行われ、第1次稿から4次稿まで3回にわたって大きな改稿が行われたことが明らかになった。

※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
著者:宮沢賢治
出版社:文圃堂 新潮社 講談社 岩波書店 偕成社 角川書店 旺文社 他・・・・

製作は昭和2年(1927年)頃。未発表のまま、宮沢賢治その人の死後に発見された。初出『宮沢賢治全集』第三巻(文圃堂、昭和9年)。
日本 開始日:1934
公式サイト
1. http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card456.html
2. http://why.kenji.ne.jp/douwa/ginga_f.html
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2015/07/02 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:55(53%) 普通:9(9%) 悪い:39(38%)] / プロバイダ: 208 ホスト:103 ブラウザ: 5173
僕がこの作品を最初に読んだのは小学5年生の時です
正直当時は世界観と独特の表現をあまり理解できていませんでした
しかしラストでカムパネルラが川に落ちて行方不明になっていたというネタ晴らしで悲しい気持ちになりました
ある程度大人になった今の視点で読みたくなったので青空文庫で読んでみました
やっぱりよくわからない部分がかなり多いのですが気がついた所がいくつかありました

この作品には「誰かの為の死」と「本当の幸い」という言葉が度々登場します
ここにある感想を見る限り妹のトシと自らの寿命からこの様な描写が多いようです
また幻想的な世界観の描写は宮沢賢治らしく素晴らしかったです
僕が一番感動した話はベタですが「さそりの火」の話です。幸せとは何なのかを考えさせられます
あとカムパネルラが川に落ちていたオチは覚えていたのですが作中でなんとなく匂わせていた事に今頃気づいてビックリしました

評価は「とても良い」でお願いします

2014/06/09 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2202(58%) 普通:766(20%) 悪い:853(22%)] / プロバイダ: 15458 ホスト:15235 ブラウザ: 5173
宮沢賢治の代表作なのですが、他の宮沢賢治とはまた少し雰囲気が違うというか、ダークで悲しい終わり方をする一作ですね。
童話をイメージして読んだので、こうして、妹を喪った宮沢賢治の私がこれほど露骨に投映されている作品とは思わず、読んだ後に驚いてしまいました。
未発表のまま宮沢賢治が亡くなったために未定稿という本作ですが、まあ大作ほど念入りに書き直しすぎて、原稿だらけになってしまったというのは残念な話で、「ここまで原稿五枚ナシ」などと挟まれる単行本での扱いは読んでいて所々白けてしまう気持ちもあるのですが、まあそれは仕方がないとして…。

それでもまあ、相変わらず弱者の視点に立った作風や、独特の文体や比喩での幻想的な情景、そして意外な纏め方などなど、宮沢賢治の魅力が詰まっているのは間違いないでしょう。
確かに死生観とかが関わってくる話で、少し暗い終わり方であるともいえるのですけど、読んでいて全然悪い結末には感じないかと思います。
まあ人とのお別れをこの綺麗な雰囲気で書いていて、決して重苦しく描かないのに腹立たしかったり不謹慎に思ったりしないのは見事ですよね。
夢オチの物語みたいなのはファンタジーものには昔から結構あるようですが、それにしても必ずその夢を見た事による主人公の精神的な成長があるので、不思議な後味の良さもあります。

で、研究者泣かせかつ読み手泣かせなのは、謎の造語の数々。
ジョバンニとカムパネルラの名前も、まあこれだけ有名になったので覚えているという状況ではありますけど、ちょっと覚えにくい名前ですし、他のもろもろの用語も頭に入りにくく、突然出てきてもわからない部分があるんですよね。
これは宮沢賢治の作品全体の一つの特色ではあるんですけど、どのくらいがこちらが理解できる範疇の言葉なのかが少しわかりづらいのはキツい。
何度かページを戻して読み返しても、それでもよくわからない…っていう部分がザラにあるんです。

まあ、やはり現代まで「宮沢賢治の代表作」といえば真っ先に浮かぶのはコレなんでしょうね。
話のこのあやふやさこそがある意味完成型ともいえますし、もしはっきりと全て残っていて、この発表が宮沢賢治の死後の出来事でなかったのなら、好き嫌いが出るモヤモヤ感はなかったかもしれません。
話の壮大さや、気合の入りよう、全体に漂う情景の美しさとどことない切なさは、あらゆる童話作品を全て読み漁ってもこの作品にしかないと思いますし、日本人の必読書として挙げてもいい一作です。
評価は「良い」。

[推薦数:2] 2012/03/24 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7043(87%) 普通:602(7%) 悪い:443(5%)] / プロバイダ: 21846 ホスト:21764 ブラウザ: 2413(携帯)
この作品は作者の宮沢賢治が死の最後まで病床にあって手入れを行っていたくらい愛着が深い作品なんですが残念ながら未完のまま終わりました。

さて本作の分析に入りますが『グスコーブドリの伝記』では積極的な活動力に満ちたブドリのすがたが見られました。それはどんな逆境にもめげず、よく働き、勉強をし、生きる意義を確かめ、人々のためにつくしました。実に男らしい強い生き方です。それに比べると『銀河鉄道の夜』のジョバンニは、寂しい孤独な魂の持ち主であります。ジョバンニは貧しい少年です。父親が北方へ出稼ぎにいったのか、あるいは噂のように監獄に入っているのかは分かりませんがおそらく漁業の出稼ぎでしょう。母親が病気で寝込んでいて、姉は働きに出て、ジョバンニ自身は新聞配達をして活版所で活字ひろいをして稼いでいます。友達もいなくて自分の方からカムパネルラに憧れに似た友情をよせております。
カムパネルラは副主人公の立場にありますが実に素晴らしい少年です。博士の息子でいい生活をしているせいなのか、思いやりもありますし、クラスの人気もある。家庭的にも、学友たちにも十分にめぐまれて将来に希望がある少年なのに、川におちたザネリを救いながら自分はおぼれ死んでしまいます。
ジョバンニはカムパネルラと友達になりたかったのです。カムパネルラはジョバンニの悪口は言いませんし、まえは模型の汽車を一緒に走らしたこともあります。しかし、父のいなくなった今は働きに追われて、二人は語り合うこともないのです。ところがカムパネルラがおぼれ死んでこの世の人でなくなってから、ジョバンニは魂の世界、銀河鉄道で一緒になることができました。人が死んで、そのことで結びあえるとはなんという寂しい人生なんでしょうか。
しかし、銀河鉄道に乗っている間は、ジョバンニはカムパネルラといられてうれしかったのです。そのうれしさは女の子がカムパネルラと親しそうに話すのを見ると嫉妬さえおぼえて「ぼくはもっとこころもちをきれいに大きくもたなければいけない」と反省をするほどです。ジョバンニのカムパネルラを慕う気持ちは異常なほどです。
この孤独でさびしがりやのジョバンニが自分はなんのために生きているか、どうすれば寂しさからのがれられるかをたずねるのがこの作品のテーマといえましょう。
カムパネルラは自分の行為を母が許してくれるだろうかと自問自答し、「だれだって本当にいいことをしたら、一番幸せなんだねえ」とジョバンニにいいます。この言葉はジョバンニをひらく鍵でもありました。ジョバンニは幻想第四次の銀河旅行をしながら、鳥捕りのために「この人がほんとうのしあわせになるなら、自分があの光る天の川の河原に立って百年続けて立って鳥をとってやってもいい」と考え、難破船の人たちを思っては「ぼくはそのひとのさいわいのためにいったいどうしたらいいのだろう」とすまないような気がして、さそりの話を思っては「ほんとうにみんなの幸せのためならばぼくのからだなんか百ぺんやいてもかまわない」といいます。しかし「けれどもほんとうのさいわいとは一体なんだろう」ととまどいますが「きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く」と力強くいいます。
こうまで人の幸いのためにつくしたいと願うジョバンニの烈しくつらいほどの感情は異常なほどストイックです。そしてこの主題が賢治童話の根幹であり、他作品で姿や形を変えながら一貫しているのです。

振り返ってみると宮沢賢治が初めて公刊物に作品を発表したのは1921年の9月で雑誌「愛国婦人」で童謡の「あまの川」でした。あまの川から銀河鉄道へと作者の天体への憧れと宇宙的思想の展開は生涯にわたっていたのです。あまの川の岸辺を進む壮麗で叙情的な風景の明滅とジョバンニの心象の揺れ、さらにはいくつかのエピソードの点綴によってかためられた精神の高揚はこの作品が未完でありながらも代表作であり、傑作といわれるのもうなずけます。

評価は文句なしに「最高」とさせていただきます。

2011/06/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 4239 ホスト:4410 ブラウザ: 11751
【良い点】
主人公の貧しい少年ジョバンニは学校でも活版所でもからかわれており、その事を疑問に感じている下り、天気輪の柱で不思議な道が開け助け舟の様に銀河ステーションが現れる点。
先生が天の川について説明している事が予兆になっている事と実際の銀河と異なる構造のそれである景色が見られる事。
病気の母親の為牛乳や角砂糖を買ってくることが最後とつながる事。
又ジョバンニがザネリにからかわれていた時近くにいたにも関わらずカムパネルラが既に同乗している点。前半苦しい顔で「ザネリはもう帰ったよ」といっている場面は既に彼は死んでしまっている?それが溺れたというはっきりとした描写でこの時点で既に彼は亡くなっていた事が明らかになるという事なのでしょうか。
汽車の外は夢の様な幻想的風景の中ながらりんどう、すすき等実在する植物や水晶、トパーズ等の宝石や果物や幻燈のような野原、わたり鳥、指揮者や音楽を見せる描写と、謎めいた住人、同乗者達の存在。色彩、植物、音楽、夜景等の言葉による組み合わせにより幻想的風景を喚起させる事。
汽車のコース。
鳥捕りが何かを知っている事や祈る事も力である事の描写から段々と別の世界つまり死後の世界に別れて行く流れ。
蠍のような不気味な生き物に命の価値がある事を知り代価にしようとする事。
博士が生物起源を調査している事を思わせる時間移動的描写やインディアンが平和に暮らしている点。
ボートの場面で必ずしも助けるのが正しいと言う訳ではないと言う事。その後助かる事を思わせる。
しあわせのためかなしみは乗り越えなければならないと言う場面。
【悪い点】
TVで視聴しましたが、実はある意味が存在する。何を意味している描写なのかが分かりにくい点。
ただ別れていく人達の台詞からそれを読みとる事はある程度可能です。皆同じ世界に旅立つ準備と心構えが出来ているのだと。 ただ一見善人のジョバンニがそれに嫉妬するような一面もあったという事である。
【総合評価】

銀河鉄道は楽しい場所の様で実は現世での罪を知る場所であり、彼は深い悔恨に包まれます。そして僕の体なんか百へ゜んやいてもかまわないという自己犠牲の末の罪の許しそしてそのごの幸せをしる、本当の神様はひとりだけ、ハレルヤハレルヤ、神のいる世界に去る叫びのシーンで、ああカムパネルラはこの世の人ではなかった悲しみ、でも一夜限り出会えた喜び、他の人達と同じ道に行く流れようやく銀河鉄道の意味をしる。そのカムパネルラはジョバンニが嫌いな自分の命を犠牲にしてザネリを助けたそれはみなのしあわせをかんがえるという意味をジョバンニに教えた行為となった。カムパネムラは、ジョバンニがみんなの幸せを考えて生きていこうという中で実は嫌いな人の事が頭から欠けている、嫌いな人間であっても自己を犠牲にして助けなければならない。それを結果として教えた。教えるというよりカムパネルラが意地悪な人をも助ける人格がそうさせたのでしょう。みんなの幸せを考えようと言う自己犠牲は一見正しいようでジョパン二は本当に支えなければいけない人の事が頭から抜けているのではないかと感じました。「ザネリはもう帰ったよ」と言い既に苦しそうな顔をしている事から伏線でもあり本人も知っている。父親も行方不明ですし。だから降ろされ親の事を考えろと言う事なんですかね。一目散に走り去る場面に何かを感じます。つまりジョバンニは苦労している善人でもあり且つまだ罪を知らず人格者であってもまだ上がいる事を知らない。銀河鉄道は助け舟で一夜限りの夢を見る場所であると同時に罪を知り、別れ、カムパネルラの方が人格が上である事を同時に知り体験する場所であったと言えるのではないでしょうか。 まだまだジョバンニは生きてしなければならないことがあるという事に。それは銀河鉄道のなかでみなでしあわせになろうねえといった事とは違い現実の世界で自分がなすべき義務に従って。
つまりは銀河鉄道は死後の世界であるためそこで罪を知り許された、そしてザネリを助けて溺れたカムパネルラとも一夜限り出会えたけれどなにが本当のしあわせかを考えたジョバンニは一端別れ現実を生きていかなけれは゛ならない。カムパネルラが決して言葉ではなく命を賭して教えてくれた自己犠牲、そして支えなければならないのは母親であり、まず牛乳を届ける事が一歩である。

2010/10/30 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:670(88%) 普通:60(8%) 悪い:33(4%)] / プロバイダ: 1740 ホスト:1778 ブラウザ: 3876
2度挑戦した作品。最初呼んだときはさっぱり分からなかった。けんじが使う独特の比喩が頭に入らなかった。しかし2度目読んだ時なんとか頭に入ってきた。行ったことの無い宇宙に思いはせて作った彼なりの宇宙観だと気が付いた。これがかなり良い。この雰囲気とどことなく漂う幻想的な感じが交じり合って引き付けられる作品世界を作っていた。寝る前に好んで読んでいたのだが、気持ちが落ち着く小説として好んでいた覚えが有る。

この作品の面白さは大半ここだなと感じる。後はカンパネルラ、ジョバンニがそれらを見ながらする会話の数々。時折宇宙の住人たちとのおしゃべりもあり、意味深で珍妙奇妙な会話と共にノンビリ列車は進んでいく。

しかし旅が終わりを告げる頃。1度目にはさっぱり分からなかった最後を迎えるのだが、2度目読んだときは何となく分かった。多分カンパネルラは死んだのだろうと、ジョバンニと最後の旅に出たのだろうと。

これは素直に驚いた。どんでん返しの様な気持ちがあった。魂を運ぶ列車そんな感じのした作品だった。宮沢賢治がどんな宗派に属していたか知らないけど、所々感じる宗教観があるのだが、全体的には仏教的だとは思わなかった。死生観に近いものを出していたのに、彼のどこにこういうアイデアの源泉があったのだろうか?など考えたりもしたのだが、はっとするようなものがあったのは確かなラストだった。直前にそれっぽいなと思わせるカンパネルラのお別れの会話の様なものがあったので、驚きよりやっぱりと言う感じの気持ちの方が強かったかもしれない。やっぱりと思いつつも生死をさまよって戻ってくる3ずの川の様な話だったのかなと思っていたので、それがラストで見事にひっくり返されたのだけど。このラストは心に何かを残すものが有る。それが何なのか再び読んでみないと分からないのだけど。

その点がすっきりすれば評価を上げられるのだが、いかんせん今ひとつもやもやしたままなので評価は抑えて良いで。

2010/10/27 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2218(50%) 普通:1114(25%) 悪い:1114(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 6425
学生時代に読み、最近になって再読した作品。
旅途中の表現にちょっと解りにくい部分もあるせいか読むたびに印象が変わっている気がします。
今後、さらに変わる可能性もありますが現時点での評価を。

美しくもあり、空恐ろしくもあり、悲しくもあり、暖かくもある作品。
中途の描写で判明することですが銀河鉄道は天に召される人達の旅路。
主人公ジョバンニがカンパネルラと共に遠い世界に行って帰って来なかったら殆どホラーですが、
彼には終点までの切符が用意され、まるで旅人達の看取り役を神が与えたかのようです。
ジョバンニは鳥獲りの人を邪魔に思ったり、カンパネルラと仲良くなった女の子に嫉妬したりしながらも、
彼らが消えるたびに喪失感や別の接し方をすれば良かったという後悔に苛まれます。

宮沢賢治が慕ってくれた妹の死を切欠に書いたらしいですが、
ジョバンニ=作者とすればカンパネルラを筆頭とする旅の同伴者達=妹の構図にはならないでしょうか。
賢治は妹の死を非常に悲しんだわけですが、時が経つにつれ妹自身がどんな気持ちを抱きながら死んだのか
(年上の家族より先に逝く我が身を嘆いたのか?最後まで兄である自分の事ばかり案じていたのか?)
何度も想像し、書き直し、完成させる形に出来ないまま自分も妹の所に行ってしまった…。

また違う見方をするかもしれませんが、現時点評価「とても良い」よりの「良い」で。

[推薦数:1] 2010/09/11 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:17(74%) 普通:1(4%) 悪い:5(22%)] / プロバイダ: 36908 ホスト:36796 ブラウザ: 11758
夏休みの読書感想文の宿題をした際に考えた感想の一部を書いてみることに。

少年が夢の中で友人と幻想的な汽車の旅をする物語と一言で表現するにはあまりにも深く、悲しく、考えさせられる物語でした。
汽車の旅といっても、それは死にゆく人たちを乗せて、大銀河を巡る汽車。
一緒に旅をする親友のカムパネルラは、友人を救うために自分の命を落としてしまい、この汽車に乗ってきました。
途中から乗り合わせてくる幼い姉弟と、その家庭教師も、船が氷山にぶつかって沈み行くなか、他の子供たちを救うために救助ボートには乗らずに、自分たちは海に沈んでまい、命を落としていました。
主人公の少年ジョバンニは、銀河鉄道に乗って旅をするなかで、みんなの幸いのためには、いったいどうしたらいいのだろうと考えるようになります。
しかし、ジョバンニは貧しく、孤独な少年です。
父親は不在、母親は病床にあり、同級生からはイジメにもあっています。
それなのに、みんなの幸せを求めるのです。
親友のカムパネルラや幼い姉弟と、その家庭教師も他者のために命を捧げています。
単なる自己満足や、偽善とは正反対の高い意識をこの作品から感じました。
登場してくる人たちはみんな、宮沢賢治の分身であり、彼自身の意識なのでしょう。
現在の社会のなかでは、自己が肥大化し、他者の存在は希薄になりがちですが、ジョバンニのように、みんなの本当の幸いのためなら、自己犠牲さえも決断できるというのは、非常に価値のあることだと思います。
そして、最後にジョバンニはみんなの本当の幸いをさがしにいく決意をし、夢の旅は終わります。
さがし求める本当の幸いは、人の数だけあるのかもしれないし、1つだけかもしれません。
作者である宮沢賢治さんの内にある本当の幸いが何か知りたかったところですが、その答えは読者にゆだねられたのでしょう。
ボクの内にある本当の幸いはなんだろう・・・。
これからの人生の中でさがしてゆく良いキッカケとなりました。

評価のほうは「最高!」ということで。
[共感]
2010/09/27 この作品に出会ったことを切欠(きっかけ)に、本当の幸せは何かを知ることが出来ると良いですね。私もあらためてそう感じました。 by KAMIKAZE

2010/02/25 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:225(78%) 普通:25(9%) 悪い:40(14%)] / プロバイダ: 25618 ホスト:25775 ブラウザ: 10225
本作は、まったく違う先入観をもって読んでしまったので、途中でだいぶ読み飛ばしてしまった作品です。詩情を解さないと理解できない作品のような気がします。私は苦手な作品でした。昔、教科書で読んだクラムボン(ようなし、だったか?)と同じようなあいまいさがあります。表現は色彩が鮮やかで綺麗です。評価というよりは、自分にあう、あわないだけですが、そういう意味で悪い、です。

[推薦数:1] 2010/01/23 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:83(80%) 普通:14(13%) 悪い:7(7%)] / プロバイダ: 16297 ホスト:16332 ブラウザ: 9466
青空文庫の新潮文庫版と他のサイトで未定稿の変遷を読みました。未定稿のまま発見され、出版された内容も1974年ごろを境として大きな違いがあるそうです。さらにいえば、宮沢賢治自身が現在の形を決定稿であると考えていたのかということさえ判りません。そういったことを考えると、読者の数だけの「銀河鉄道の夜」のイメージがあってよい作品だといえると思います。

まず文章については、夜空を主な舞台としていながらも、色彩にあふれた小説だと感じました。全体に説明が丁寧なせいもあるのですが、様々なものの色合いが細かに形容されています。ファンタジーとしての雰囲気も影響していますが、色使いが美しいますむらひろし氏による漫画化と相性が良いのも肯けます。

内容については、現在一般的な第4次稿では、現世でのカムパネルラを行方不明をはっきりと書いている一方、それを受けたジョバンニの気持ちについてははっきりとは書いてありません。一方、第3次稿の内容では、カムパネルラの現世での消息についてはあいまいに、そして旅の後のジョバンニの決心をはっきりと書いてあります。その内容が与える印象は、全く違っていて、個人的には以前の稿の方が好きです。

一般的な4次稿の本を読むのが普通でしょうが、感動的な余韻を味わいたいときは以前の稿を含むもの(ちくま文庫「宮沢賢治全集7」・新潮文庫「ポラーノの広場」第3次稿収録)をお奨めします。

かな文字が多く文が読みにくい部分や表現として馴染まない部分もありますが、それは童話であるということや書かれた時代を考えると、やむを得ません。最終的に、変則的な形ではありますが第3次稿および第4次稿を含めた本作品について「とてもよい」と判断します。
[共感]
2010/02/03 確かにこの小説は、「色彩」に溢れた幻想的な作品でしたね。 by KAMIKAZE

2009/11/22 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(69%) 普通:102(16%) 悪い:91(15%)] / プロバイダ: 10451 ホスト:10521 ブラウザ: 7345
プラネタニウムで映像作品を見た時には全く話が掴めずピンときませんでしたが
(プラネタリウム用に作ったもので、ここで評価できるアニメ版とは別物と思われる)、
原作はそれなりに判り易く、次々に停まる不思議な停車駅の描写に趣がありました。

登場人物の描写も温かなもので、作者の愛やジョバンニとカムパネルラの優しさを感じましたが、
それだけにジョバンニが「12歳ぐらいの可愛い女の子」だけに異様に冷やかな目を向けていたのが気になります。
しかもその子は嫌な子でもないので、理解できません。
その子がカムパネルラと仲良くなるから嫉妬でしょうか?
ジョバンニが女子ならそれも判りますが、男子ですし…自分も二人の話に入ればいいだけの話では?
それともジョバンニは私が思う以上に人見知りが激しいか、独占欲が強い子なんだろうか…

しかし貧しくて苛められているジョバンニの方が生き残るとは皮肉な話ですね。
でもあの汽車の旅で色々と稀有な経験をして強くなったから、大丈夫だ…と思いたいですね。

[推薦数:5] 2009/07/24 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:360(55%) 普通:0(0%) 悪い:290(45%)] / プロバイダ: 154 ホスト:157 ブラウザ: 3875
【良い点】
幻想的な空間の中から、著者、宮沢賢治の思いが最も伝わってくる作品でした。

【悪い点】
敢えて言わせて頂くのであれば、結末がいささか消化不良に感じてしまった部分でしょうか。

【総合評価】
ジョパンニとカンパネルラという二人の少年が銀河鉄道に乗って周りのものが光り輝く四次元の世界を旅して行くのですが、その最中にカンパネルラが天上を指した直後にカンパネルラの姿が忽然と消え、ジョパンニはその事に対し悲しみにくれる・・・
といった話ですが、このジョパンニとカンパネルラの元になっているのは宮沢賢治自身とその妹、トシなのです。
宮沢賢治の作品の中でも「最高傑作」と言われるこの作品ですが、彼はこの作品を決して好きで書いた訳ではありません。
と言うのもこの作品は、皮肉にも彼が体験した人生最大の悲劇が元となっているからです。
ご存知な論客さんもいるでしょうが、彼の妹、トシは肺結核にかかってわずか二十四歳という若さで亡くなってしまいました。宮沢賢治にとって彼女は最愛の妹であり、両親が彼の執筆活動に難色を示す中、彼女だけは全面的に支援してくれた、一番の理解者でもありました。その妹を若くして病気で亡くしたということは当然ながら大きなショックであり、当時押し入れに首を突っ込んで号泣したそうです。
その妹の死を受け入れられず、もう一度妹に会いたいという一心で、この作品を書いたのだと私は思います。
この作品からは、宮沢賢治ならではの幻想的でロマンティックな作風の中に、最愛の妹を若くして失った彼の無念の思い、そして彼女にすぐにでも会いたいという願望が非常に良く伝わってきます。
ですが、宮沢賢治は、今きっと、天国で妹と再会し、そのことをを喜んでいることだろうな、と思います。
私にとって、宮沢賢治が手がけた小説の中で、これが最も心に残った作品です。
[共感]
2010/01/19 トシの存在のことは知っていたのですが、この作品にトシとの死別のことが反映されていることは知りませんでした。そういったことを心に留めて、一度読んでみたいと感じました。 by Janus01 by Janus01

2008/10/16 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 32756 ホスト:32640 ブラウザ: 3028(携帯)
アニメを見た後に、本作に触れました。

作品全体も非常に興味深いのですが、作者の宮沢賢治の妹トシが死んでから書かれた・自分の死の直前に完成した作品の印象が強いせいか、死の描写が多く作品以上に感じてしまう事がありますね。

作品を語るとザネリのいじめやそのザネリを助けて死ぬカムパネルラの最後の自己犠牲が一番印象に残ってます。このカムパネルラは賢治本人を写実した感もありそうで・・死ぬのは妹ではなく自分が代りに死ねば良いって思いで書かれたんじゃないかと思ってしまったりと。

宮沢賢治の作品は読者の判断任せって感が強い気がしますが非常に興味深いので嫌いではないです。

2007/07/29 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:33(65%) 普通:9(18%) 悪い:9(18%)] / プロバイダ: 21361 ホスト:21143 ブラウザ: 6287
この作品は妹が死んだときに書いた作品だったと思います。ですから生と死に、ついてかかれている部分があるんでしょう。この作品には9年も書けていますから特別な思い入れがあったんでしょう。風の又三郎も2年間ぐらいですからね。

ザネリのいじめ。
活版所でアルバイトをしなければならない。
寝込んでいる母。
銀河鉄道。
幻想的な風景。
現実と夢が対象的ですね。

2007/01/31 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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「半分の月がのぼる空」の影響でこの作品読みたくなったので読んでみました(角川版ですね)

話は僕の理解力が足りないのか(汗)よくわからない部分や、ラノベとかと違って「あえて」書いてない部分もありましたけど、
感動した場面ありましたし。
切ない結末とか良いですね…ぐいぐい引き込まれました。
最後の結末は予想外でした…
切ない話です…ファンタジーチックな話なんですね…
未完成な部分がありますけどそれが味なのかもしれないですね。
悲惨な部分とか、幸福感とかがこの作品の味なのかもしれないです。
綺麗な場面とかも惹かれますし。

上手く言えないですけど、とにかく素晴らしい作品だと思いますので、「とても良い」ですね。
もしかしたら「最高!」にするかもしれないです。

2006/01/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2029(50%) 普通:785(19%) 悪い:1248(31%)] / プロバイダ: 13427 ホスト:13199 ブラウザ: 5234
松本零士の「漂流幹線000」はこの作品がなければ生まれなかったといっていいでしょう。
汽車が空を飛ぶというメルヘンチックな構成だけでなく、その汽車が死者の魂を運んでいくという部分がとても切ないし、000の乗務員であるメイビス、メイヒス、メイビクも主人公大山大の産まれずにして死に別れた人々であり、そういった部分も本作の影響を受けていると言えます。

「銀河鉄道999」が永遠の命を求める旅という意味とは違い、000や本作は死に逝く人々との心の交流と、旅を終えた後の少年の成長というテーマが一致しています。それだけに本作の持つ意味と意義が大きかったと言えるでしょう。

本作の様に夢も希望も失いつつある世界でささやかな安らぎを求めるジョバンニと、ジョバンニを導くカンパネラの設定はそんな人々の病んだ魂が求める理想の形であり、そして、それは決して掴み得ぬものなのだというラストが当時、既に考えられていたのです。

こういった現実に戻るラストと、「人が生きる世界は此処しかない」というテーマは大きな意味と意義を持っています。それは999の最終目的で鉄郎が機械の体ではなく、生身の体を選ぶという部分と、000の姉妹達の存在に気付き、姉妹達が暮らす世界は離球、自分達が暮らす場所は地球という作品の収束に繋がっていくのにも共通するといえるでしょう。

本作の影響は「ウルトラQ」の「あけてくれっ!!」というものにも出ていますが、こちらもそんな人間の願望と脆さ、そして悲しさが表れています。

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「現代のほうが、似たような経験を少年期に持つことは多いのではないか?DV、家庭崩壊とかいじめなどで苦しん...」 by らいぶら


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2017/10/15 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 1425 ホスト:1094 ブラウザ: 10023 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/涙流した/美しい/考えさせられた/勉強になった/勇気貰った/道徳心&モラル 
ストーリー最高(+3 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)

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