[小説]はてしない物語


はてしないものがたり / Never Ending Story
RSS
注意: これは文学版。その他メディアのページ: 漫画:文句の付けようがないラブコメ / 海外映画:ネバーエンディング・ストーリー
文学総合点=平均点x評価数51位4,633作品中総合点38 / 偏差値86.96
文学平均点11位268作品中平均点2.38=とても良い/16評価
1979年文学総合点1位54作品中
評価統計
評価分布
自分も評価投稿する
属性投票
キャラ・設定3.00(最高)1
ストーリー3.00(最高)1
涙流した100%1人/1人中
美しい100%1人/1人中
友情100%1人/1人中
考えさせられた100%1人/1人中
楽しい100%1人/1人中
もっと見る
属性投票する
著者:ミヒャエル・エンデ
海外 (ドイツ):開始日:1979
15,8111816
最近の閲覧数
3210211022
1人の方がこの作品が文学として最高だと投票しています。
(階位と権限/特典の関係の説明)
最終変更日:2009/10/12 / 最終変更者:管理人さん / 提案者:myu (更新履歴)
  投稿の系統で絞込
この評価板内限定
2018/09/17 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:81(88%) 普通:11(12%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 13991 ホスト:14276 ブラウザ: 5213
ファンタジーはほとんど読んだことないので、いい機会と思い読んでみる(普段私は何を読んでいるんだか)。
一応ネタバレありです。

●救世の旅と自救の旅
この物語の特徴的なところは、異世界自体が話の中盤ですでに救われているという点。
前半のアトレーユにまつわる話は「人間世界の救い主を連れてくる」という英雄譚であり、古典的ファンタジーのような感じ。
それに対し、下巻からのバスチアンの物語は「自由に振る舞える世界で何を為すか」という漠然とした目的のないものになっています。
…というか、「目的を探すことが目的」のお話かな(汝の欲することをなせ、ってのはこれ)。
だからバスチアンはアトレーユと同等以上の力や美しい容姿を手に入れても、正しい望みへ向かうまでは道を踏み外し続ける。
善意からであっても、自己の誇示や容易く他人の運命を変える行為は報いとして返ってくるし、授かった力は友との仲違いを引き起こしてしまう。
勇敢で強くありながら自分では物語世界を救うことが出来ないアトレーユと、さらに創造の力を持ちながら一人では自身を救うことが出来ないバスチアンという対比。
これはそのまま、物語世界ファンタージエンと人間世界の関係に繋がっています。

●望み与えられ、また望むこと
そのバスチアンは、ファンタージエンに来た人間の真実を知りようやく正しい望みへ向かい始める。
孤独だから仲間を望み、飢えているから愛を望む。
それは他人から与えられるという体験の連続であり、力を以て気の向くままに物語を与えてきた以前の彼の姿と対極になっています。
そして行きつく正しい望みは「誰かを愛すること」、それも「漠然としていない決まった誰か」です。
与えられてこそ、他人に与えることができる。たぶんそれがこの物語のコンセプトの一つなんでしょうね。

●幼ごころの君
ところで、望みを統べる君、月の子、などと呼ばれるファンタージエンの女王、幼ごころの君について。
彼女は善悪に干渉せず、ただ世界の存続にのみ関わっています。
それは世界の救い主に対してすら同様であり、力は与えてもその代償には触れません(アウリンってもはや半分呪いのアイテムだよね)。
ただ世界の自律のままに、救えるものにも救えないものにも手出しをしない。
たとえ元の世界に戻れず廃人と化す人間がいても。
そう考えると、ファンタージエン=彼女はそれなりに無慈悲だと思う。
…でも、だからこそ人間は真の望みを探そうとするし、ファンタージエンに生きるものは彼女にひれ伏す。
ファンタジーの象徴と言ってもいいほどの名前や設定を持ちながら、突き放すようなその在り方は印象的。
そうした「機会を与えて後はあるがままに任せる」という彼女の託宣は、物語全体を貫く筋になっているのではないでしょうか。

物語世界は人間によって新しく生まれ続ける。
人間はその物語によってこそ何か豊かなものを持ち帰ることができる。
そうして二つの世界が健やかであってこそ、それらは一つになれる。
本作はそんな物語と現実のあるべき一つの姿を目指したものなのでしょう。
…なんて、私は思います。

(余談1)
考えてみたらこの作品ヒロインがいませんよね。
月の子はほとんどバスチアンと接触しないし、最後も「これからまた会うこともできる」程度でしたし。
アトレーユにもそういう対象はいない。わりと珍しいパターンなのかも?
私は月の子=バスチアンが物語を聞かせていた女の子、とか予想してたけどミスリードでした(笑)
ある意味では、物語世界をつくる月の子=物語そのもの=バスチアンの憧れでありヒロイン、なのかもしれませんけど。

(余談2)
本作では「誰かを愛すること」こそが正しい真の望みとされているけど、これは誰にとっても同じことなんでしょうか。
もちろん答えの一つとして何も間違っていないし、バスチアンにとっては最良の望みだったけれども。
出来れば、物語世界を創造するその人ごとにそれぞれの正しい望みがあって欲しいなと思う。
愛することが望めず出来ない人間は廃人になるしかない、というのが普遍の世界であれば、それはあまりにも過酷だから。

(余談3)
「そこ(=真の望み)へ通じる道なら、どれも結局は正しい道だったのよ」という登場人物の温かい言葉。
それを聞いてアニメ「俺たちに翼はない」をふと思い出したり。
「別の世界に行ってもいい。そこから何かを持ち帰ってくれたなら、それは逃げてることにはならないから」みたいな台詞あったよね。
今も昔もいつだってきっと、現実と物語は関係し合っている。
…とか言ってみたり(笑)

2016/08/12 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 3016 ホスト:3000 ブラウザ: 7954
ネタバレなので具体的には言えないが、あらゆる点で奥深い。もし買うのであればハードカバー版は意味を持っているので、文庫版ではなく、ハードカバー版を強くお勧めする。

2011/03/18 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:257(78%) 普通:23(7%) 悪い:50(15%)] / プロバイダ: 19261 ホスト:19081 ブラウザ: 12025
小学校の中頃くらいに映画を見て、原作があると知ったので、市の図書館でハードカバー版を借りて読んだのを憶えています。バスチアンよろしく読むのに夢中になったものです。

【良い点】
・奇抜で重厚なファンタジー
映画は有名なのですが、続きの存在が案外知られていないのですよね。私も知らなくて、読んでいるうちに残りページが気になりだして「あれ、映画と違うのかな」と思い、案の定、第二部があった時には驚くと共に嬉しくなりました。
現実世界に嫌気が差し、手に入れた本を読んでいるうちに本の世界とリンクしてしまい、その本の世界を救うと共に、世界を創生する主となる・・・第一部は冒険ファンタジーモノに「現実と本の世界とのリンク」といった特色が加わり、一風変わったファンタジーとして、それ以前に単純にアトレーユの冒険譚を楽しめたりもしました。
が、その第一部さえも第二部への長い前フリだったのです。
第二部でバスチアンが本の世界ファンタージエンに王として招かれ、我が儘を通していくうちに本当の自分を見失うも、最後には自分を見つけ、帰ってゆく・・・自分を上手く出せなかった現実世界から何もかも上手くいくファンタジーの世界で力に溺れながらも、最後は自分なりに答えを見出せたバスチアンの姿は、決して格好よくはないものの、どこか清々しさを感じさせました。


【悪い点】
・分量
ページ数がページ数なので(行数もガチ読書級)、日頃から活字に触れていない方でないと、結構きついかと。
「普段は読書はしないのですが、映画が面白かったので」といったお方は気をつけたほうが良いでしょう。ハリポタの比ではないタイプショックが待っています。

【総合評価】
ファンタジー好きの方は勿論、自分について悩んでいる人にも是非読んでほしい一冊です。バスチアンを通して、真の自分の見つけ方がわかる・・・かどうかは分かりませんが(すみません)、それでも創作の中での主人公の活劇を見ていると、元気が貰えるかなとは思いますので。

評価は、文句なしの【最高!】で!

2009/10/10 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:56(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 9023 ホスト:9085 ブラウザ: 5292
【良い点】
出だしから引き込まれるお話でした。
バスチアンに人間味があり、共感できました。
こちら側(現実世界)と本の中の世界とのつながり、そして逆にそのつながりがない部分も、
ひとつひとつが魅力的で、引き込まれてしまいました。

【悪い点】
特にないと思います。

【総合評価】
「モモ」に続き、とても素晴らしい作品でした。
ファンタジーは好きなので結構読むほうなのですが、その中でもエンデさんの作品が1番好きです。
本を読んでいるうちに本の世界に入ってしまうという、ありそうでない話を
不自然さなしに表現してあり、読んでいるうちにどんどん話に引き込まれてしまいました。
私は文庫本で購入して読んだのですが、見た目とは裏腹にすらすら読め、
長編だったことはそこまで気になりませんでした。
アトレーユの勇気ある行動、バスチアンの気持ちなど、キャラクターの心理が
とても分かりやすく、特に最後の場面では本当に感動しました。
この作品は、私たちが普段忘れがちな「夢」を与えてくれると思います。
評価は文句なしの「最高!」です。

2009/10/06 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:281(73%) 普通:26(7%) 悪い:78(20%)] / プロバイダ: 8110 ホスト:7881 ブラウザ: 10170
映画版を観た後に読んだのですが、やはり文庫版よりハードカバー版のほうがいいですね。本の中に登場する『はてしない物語』と同じく、装丁はあかがね色で、アウリンの、お互いの尻尾をくわえた蛇の模様がある。さらに、文字も現実世界の部分はあかがね色、ファンタージエンの部分は緑色に刷り分けられているという凝りようで、読者もバスチアンと同じように、物語の中に文字通り入り込めるようになっています。中学時代に読んだのですが、そのスケールとテーマ性に圧倒されたのを覚えています。

前半は、虚無に飲まれつつあるファンタージエンの救い主を探すアトレーユの物語。ここで一番驚いたのは、白い幸いの竜フッフール(映画版ではファルコン)の初登場シーン。映画版ではアトレーユの危機に颯爽と現れ、救ってくれたのですが、原作ではなんとイグラムールに捕まっており、しかも毒にやられている…という大ピンチの状態。もっとも、幸いの竜というだけあって、その危機をさらりと乗り越えるのですが…そして最後にファンタージエンはいったん救われる。一見ありがちな話なのですが、ここまではほんの序章に過ぎません。いつのまにかバスチアンは、物語の中で重要な鍵を握る人物となっていて、そしてついに物語の中に入り込んでいきます。ここからが本番といっていいでしょう。

ファンタージエンにやってきたバスチアンに与えられるのは、世界を救えといった明確なものでなく、「汝の欲することをなせ」という曖昧な命題のみ。でぶでのろまな少年から美少年へと姿を変え、アウリンの力により望みを次々にかなえていくのですが、少しずつ現実世界での記憶は失われ、いつしか孤独で全てを失いかけた少年となってしまいます。この辺の展開はかなり怖いものがあります。権力を握ると人は変わってしまうと。そして、エルフェンバイン塔での戦いや元帝王たちの都へたどり着くくだりは本当に読んでて辛かった。元の世界へ帰れなくなり、廃人化した人間が住まう元帝王たちの都の様子と、陽気で皮肉屋なアーガックスの対比が、より恐ろしさを際立たせていました。そこに至って初めてバスチアンは、何が一番大切であるかを漸く気付くことになります。
こうした展開、考えてみると人生に似ています。少年から青年となり、いろいろな失敗や経験を積んでやっと何が大切かを知るということ。それは、「あなたは、生命の水の湧きでる泉を見つければ、帰れる人たちの一人なの。そこは、ファンタージエンの一番深く秘められた場所なの。・・そこへ通じる道なら、どれも、結局は正しい道だったのよ」という言葉によく表れているのではないかと思います。バスチアンが積み重ねた長い物語は、人生になぞらえたものと理解すれば、その果てしなさが納得できようというものです。このテーマ性が、映画版から丸ごとすべて排除されてしまい、シリーズが進むごとに劣化していったのが何とも残念です。

最後に、作中に隠された意味などを考えてみたいと思います。キーアイテムであるアウリンの互いの尻尾をくわえた蛇の模様ですが、あれは尾を飲み込む蛇ウロボロスがモチーフで、永続性、始原性、無限性などを表すシンボルとなっています。この作品のテーマにぴったりですね。
次に、なぜ“幼ごころの君"に新しい名前を与えることがなぜあそこまで重要なものなのかというと、作者のエンデが、「名づけられていない事物に名前をつける。それによって、人間はその事柄と関係をもつことになる。それによって、人間にとってなにかが実際はじめて現実になる。私に言わせれば、ほとんどすべての芸術や文学の仕事は、それまで名前をもっていなかった事柄に、名前をつけることなんですよ」と語っています。
つまり、ファンタージエンにある、全てのものの生命力の源とさえ呼べる“幼ごころの君"の名前が古び、人間との関係が薄れたために彼女の存在が危うくなってしまい、ファンタージエンの住人にとっては是非とも避けねばならぬ事態になり、新たな名前をつけられる者を探していた、ということなのかもしれません。
そしてこの物語で頻出する、「けれどもこれは別の物語、いつかまた、別の時に話すことにしよう」というフレーズ。ただでさえ長い「はてしない物語」にそれらの物語をもし挿入しようとでもしたら、それこそ作者にとってさえ「はてしない物語」になってしまうこと請け合いだったから、エンデはやむなくこれらの話を省略した、という形に一応なっているわけですが、このように「明確な形では語られていない物語」というものは、逆にわれわれの想像力を刺激し、読者がさらに広大なファンタージエン国を創造することを可能にしてくれるのです。

2009/02/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:276(39%) 普通:189(27%) 悪い:244(34%)] / プロバイダ: 8858 ホスト:8682 ブラウザ: 6312
小学生の頃、映画の第一章に感動して読み始めました(映画の2以降は観れたものではありませんが・・・)

当時本を手に取って、二匹のヘビがお互いの尾を噛む、話の中に出て来る本と同じ表紙だった事に感動を覚えた記憶があります。

原文の方はどうなのか知りませんが、日本版としてはやはり、「緑」「赤」で現実世界と本の中の世界を分けて書くというのが上手い発想だったと思います。
物語中盤から主人公が本の中に入ってしまい、文字の色が全部統一されるのも良かったです。

2008/06/29 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:32(94%) 普通:2(6%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 20774 ホスト:20502 ブラウザ: 6395
夢と現実、両立して生きたいね

〜エンデさんって?〜
こちらの作品を書いたミヒャエル・エンデ氏は、様々な児童文学を
書いていて、有名な作品では「モモ」や「ジム・ボタン」シリーズ
などが有名です。
他の作品では「鏡のなかの鏡-迷宮-」「サーカス物語」とちょっと独特な世界観な
ファンタジー系作品や、絵本をだしています。
エンデ氏の作品は本当に存在しないけれど、何処か行ってみたいと思わせる世界観
が多いので、読んでいて本当に「ああ・・・ええわあ」なんて思わせてくれるんですよね。

〜有名な映画として知られてます〜
この、「はてしない物語」映画作品として見れば一番知られている作品だと思います。
その映画作品とは「ネバーエンディングストーリー」で、
「はてしない物語」を映像化したと言う事で有名です。
映画については、まあちょっと色々と原作ファンからは言われていますが、
今回はそれを絡める気はないので個々で調べてみてください。
こちらの児童文学作品(あんま堅い表現好きじゃないんだよなあ・・・)として
書かれた「はてしない物語」の方は、映画が有名な割にあまり知られていないのが
少し悲しいかなーと言う事で。

〜ストーリーは?〜
主人公のバスチアンは映画と同じ設定なファンタジー大好きな少年で
気弱でいじめられっ子、そして常に別の世界を考えてるような少年ですが、
こちらのオリジナルのバスチアンは映画のバスチアンよりも更に深く
ファンタジーな世界に憧れて外部との接触を拒むと言う精神性が色濃く
書かれています。
彼自身がこのファンタージエンの世界に入ってからの
変わりようが実は面白く、子供の頃に読めば彼のこの環境が羨ましく
大人になって読むと、彼の環境について深く考えてしまう・・・
と言うちょっと変わった見方が出来ます。
一粒で2度美味しいと言ったら変ですが、まあなんていうか
子供の頃に読んで大人の頃に再度読めば、また違った答えをえられると言う事です。

〜実はかなり深い作品〜
んで、この作品を読むと「指輪物語」や「ナルニア国」とは別の現実的な問題が
かなり重い描写で書かれていたりします。
(指輪物語、ナルニア国が現実的というのは、この作品自体が戦時中に書かれた物でもあるからです。)
バスチアンがある状態になった時に、
迷い込む街があるんですが、ちょっと今読むとこれよく子供用の作品で
この街の話を取り入れる事が出来たなと思います。
この街の存在がこの「はてしない物語」のかなり重要な場所になってるんで
ここでは書けないんですが、実際にこの街の存在を読む事で
心当たりがある人は、少し気分を改めて生きなければならないのかもしれない・・・
と思う方もいると思います。
現実的なシビアな問題をファンタジーとして書いているからこそ、
どこかライトな感じで表現出来て気分が絶望のどん底にならず読める、
そんなカラクリがこの「はてしない物語」には色々と詰まってるですよね。

〜まとめのようなもの〜
この作品は、子供から大人までが楽しめる作品です。
子供の頃は、ファンタジーの世界を純粋に楽しめる作品として、
大人になればファンタジーと言いつつ現実的な話に考えさせられると言う
深いストーリーとなっています。
短く要約して言えるのは「はてしない物語」は「自分を見つめる物語」で
主人公バスチアンはこの物語の主人公でありながら、
この作品を読んでいる読者達でもあると言えます。
実際に真面目に読んでみるとかなりボディーブローをかっ食らうような
表現があって「お願いもうやめて!!」な〜んて気分になるんですが。
それは、やっぱ自分もそうだった、或いは今もそうだからってのが事実だからこそ
その様な表現が心に突き刺さるんですよね。

作品としては「ネバーエンディングストーリー」を見て世界観にはまった方は
是非読んで欲しいです。(自分は映画版の1作目は好きですよ)
後、深読みしながら読むのが好きな方、
「ちょっと人生迷ったけどガチガチな堅さのある本は読みたくねえ〜正直だるい・・・」
って人も読んでみてもいいかも?
逆に「現実的な言葉なんてまだ勘弁してください」や
「指輪物語」や「ゲド戦記」など、かなりハードで手に汗を握るファンタジーに期待している方は
違うデスねーなんて思うとです。

〜何となく思った事〜
この作品は小さい頃に買って貰って今も自分の心に深く残っていて
様々な心をくれた、思い出の作品です。
多分自分自身これを読んでなかったら「問題が上がっても常に周りのせいにする」
そんな人のままだったかもなぁ〜と感じるくらいです。
エンデ氏はこの作品に関して「深い事は考えず読んで欲しい」と仰いましたが。
「どうしても、伝わってきてしまう物はあるんでそれはしょうがないんじゃないか?」と
思っています。
自分を変えてくれたきっかけを与えてくれたエンデ氏に感謝!!

2007/02/23 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:102(68%) 普通:29(19%) 悪い:20(13%)] / プロバイダ: 51712 ホスト:51856 ブラウザ: 6287
できれば子供時代に一度読んでおいて欲しい本の一つですね。そして出来れば、というか絶対、でかくて
高価なハードカバー版を読んで欲しい。何故なら、ハードカバー版の装丁は作中でバスチアンが手にする
「はてしない物語」という本と全く同じ装丁にしてあるからです。あかがね色の絹の表紙に尻尾を食い合う
2匹の蛇の型押し、章毎に飾り絵文字、そして2色刷り印刷…完璧です。読み進むうちに本と現実の世界が
混ざっていくバスチアンの気分を味わえること請け合いです。

この作品の面白さはこの「本の中の世界に入っていく」という部分にあることももちろんですが、入った後
の深さと広がりには驚かされます。普通にハッピーエンドを目指す物語ならバスチアンが本の中に入ってきて
いくつか冒険をし、世界の危機を救って終了…となるところでしょうが、この作品では更に先、自分が救った
ファンタージエンという世界を旅するうちに少しずつ大切なものを失っていき変容していく姿が描かれます。
映画その1で丸ごと無視された部分ですが、この後半にこそこの作品の本領があるといっていいかもしれません。
この後半があるからこそ、ラストシーンが映えるのですね。

ちなみに人物的なお気に入りは最初と最後を締める本屋の親父さんです。いかにも意味深で全てを承知している
風情がなんともいえず良いですね。
彼は「これはまた別の話、別の機会に話すことにしよう」の「別の話」として色々な作者が競作するシリーズ
「ファンタージエン」の第1作「秘密の図書館」(著:ラルフ・イーザウ)で主役を張っていますので興味の
ある方はそちらも是非。

2007/01/17 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 27679 ホスト:27547 ブラウザ: 8103(携帯)
小学生の時映画の方を見て好きになり、原作はその後読みました。

全然違いますね。原作を学校の帰り道読んでて、気付いたらうちの玄関前にいたってくらい、ハマリました!
はてしない物語の何が素晴らしいって、あの中に宇宙観や生命観がほぼ全て詰まっていること!法則っていえばいいのかな?

やっぱりシュタイナーの影響は濃いけれど、ミヒャエル・エンデっていうフィルターを通ってるから違う。この本を飲み込んでいくほどに、どんな芸術も心理学も宗教も究極的に見てるものは同じで、差異(個性)が生じるのはフィルターの背後にある環境や文化や時代が違うからなんだなって思うようになりました。

この本の影響力は大きいです。難しいこと抜きにしても、引き込んで離さない力がある。良いものは、人間って直感的に良いってわかるようになってるから不思議です。

去年あたりからドイツ語で読んでます。日本語版は何回も読んだから、ドイツ語版も特に難無く読めてます。多少ドイツ語習った事がある方は、是非挑戦してみてください!ひと味違った感じが新鮮ですよ。

2005/12/18 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:43(81%) 普通:0(0%) 悪い:10(19%)] / プロバイダ: 20714 ホスト:20507 ブラウザ: 4487
何となくミヒャエル・エンデ、という名前を聞いて、何となく図書館で借りてみました。
児童文学らしいので、文面は非常にやさしいです。
とはいえ長い、長すぎます。
半分くらい読んだ時点で達成感と、まだ半分か、という虚脱感を味わいました。
これは間違いなく活字を日頃からよく目にする人でないと純粋に楽しめません。疲れます。
ストーリーはこれでもかってくらいファンタジーです。
私はこういうのがたまらなく好きだったので根性で読みましたが、
たいして好きでもない人にはこの長さは苦痛でしょう。
この文面にこの長さがあってこその面白さなのかもしれませんが、
もう少し読みやすく、スリムな感じにして欲しかったです。
疲れたとはいえ普通に面白かったのですが、「良い」くらいですね。

2005/02/16 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:8(89%) 普通:0(0%) 悪い:1(11%)] / プロバイダ: 3412 ホスト:3067 ブラウザ: 5234
終わりの無い物語を求める心。それは君も覚えてるんじゃないかな?
ほら、子供の時に読んだマンガ、小説。1巻ずつ買っていって、最終巻になった時。
最終回になった時、人は始め泣くんだ。そう、己の一つの世界が死ぬから。初めての痛みに感じる。
「やだよ、つづいてよ」と。
エンデはそれを忘れなかった。覚えてた。だから終わりの無い、死の無い、果てし無い物語を書こうと思った。

でもそれは無理。でも、一つだけ方法があった。本の中の世界を死なせない方法。それはこちらの世界をあちらの世界に呼び込むこと。Link。だから繋がった、二つの世界。一つじゃ消える、でも相手がいれば見える。だから居る。そしてそれはアウリンに縛られた欠片の中に。

故に、この物語のもう一つの名はアウリン。

望みと、希望。その平行線の名は、はてしない物語。

2004/09/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 16614 ホスト:16432 ブラウザ: 3875
はてしない物語を読みたいと思ったことはあるだろうか? いつまでも終わらないような、長い物語を。
実は私にはない。私は、話は結末の一点に向かって集中して行くようなものが好きだ。必然的に長編よりも短編に、さらりとした風景的断章よりも構造化されたストーリーをを好む。
しかし、長い物語を好む人も沢山いる。読書好きといわれる人はその方が多いかもしれない。数多くの人物とエピソードが交錯する、神話的物語。

この本はそうした長い物語に熱中する少年が主人公だ。おそらくエンデも同じ好みなのだろう。その少年がよむ物語が前半、書物の中からの呼びかけに答えて、物語に飛び込んで自ら体験する世界(ファンタージエンと呼ばれる)が後半である。

しかしそれはいかにも奇妙な冒険だ。ふつう、冒険物語は初めに使命があり、困難があって、達成される結末をもつ。前半は確かにそうなっている。しかし後半は、じつは「汝の欲することをなせ」というテーマしか与えられない。これにそって、自分を失いながら最後に全体的自己をとりもどす、という物語は、ほとんど分析心理学の記録を読むようだ。エンデが次々に繰り広げる神話的道具だては非常に多彩だが、後半はとくにシンボル性を読み取りやすい。

最後に、氷に閉ざされた男の像が出て来るところで、はじめて物語は円環をなし、冒頭に提出されたまま忘れさられていたテーマに帰って来る。それは父と子の愛情の物語だ。この部分をパリの地下鉄の中で読みながら、涙ぐんでしまった。本を読みながら涙ぐむなんて、どれほど私にとって久しぶりのことだっただろうか。

2004/05/31 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:90(76%) 普通:7(6%) 悪い:21(18%)] / プロバイダ: 7255 ホスト:7321 ブラウザ: 4928
傑作ですね。美術の時間の物語を絵に描こうという題材の時これ描きました。
最近のハリーポッター人気を見ていつも思うのですが…絶対こっちの方が面白いと思う!!
これだけは文庫版で無いと思ってましたが最近出ましたね。いけません!
これだけは絶対あの装丁の本じゃなきゃ面白くありません!赤い装丁の本であたかも自分が主人公の様な錯覚を起こしつつ読み進めるのです!

3年位前に、「これはまた別の話、別の機会に話すことにしよう」の続きを書くコンテストがありしたね。あの時出せば良かったとチョット反省…最後のはらはら感と本屋のオヤっさんはナイスですね。バスチアン少年も将来本屋のおじさんになるのかな…?

まぁ映画は最低中の最低。映画の方の評論でも書きましたが、最悪ですね。世間のはてしない物語に対する評価を下げてますよ(もしくは誤った認識)ロードオブザリングのスタッフにはてしない物語をもう一度映画化して欲しい物です。

2004/05/24 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:171(61%) 普通:55(20%) 悪い:54(19%)] / プロバイダ: 43349 ホスト:43140 ブラウザ: 6261
指輪物語と、はてしない物語は、両方共、繰り返し読んだ本で、どちらが良かっただろうかと考えましたが、
やっぱりこちらかな。
本に取り込まれていく、という感が、子供心には、ビクビクと、そして、想像心をかきたててくれました。
ミヒャエルエンデは、モモとか、更に大人向けの作品も作っていますが、やっぱりファンタジーの王様としては、やっぱりこれかな。
本の分厚さが、本の中にある世界の広さを表していますよね。
バスチアンが本の世界の中に入ってからの、扉を通しての旅もなかなか面白かった。
結構彼はひどいやつであったが、戻ってこれて良かった。

2004/05/19 良いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:35(61%) 普通:6(11%) 悪い:16(28%)] / プロバイダ: 638 ホスト:466 ブラウザ: 4925
やっとこさ上巻を読み終わりました。最後でバスチアンが徐々に徐々に本に取り込まれていく描写
がありますね。自分がした事が本に載っている…とても不思議な気分になります。
そしてバスチアンがファンタージエンの国に「行ったかも」という部分で上巻は終了。いい切り具合
だと思います。
「もしかしたらただの妄想だった」とか考えられる展開、そして奥深いストーリー…おもしろいです。

もっと読む

「ファンタジー小説ってこれが初めてなんですがこんなにハマれるとはって感じ。後半バスチアンがどんどん豹変...」 by はっか


次のページを読む

この評価板に投稿する



2016/08/12 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 3016 ホスト:3000 ブラウザ: 7954 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/涙流した/友情/楽しい/面白い/美しい/考えさせられた 
ストーリー最高(+3 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)

1. 好きなネーミング by rie-ru
... 、無作為に好きなネーミングを集めてみました。 ジャンルは当然のようにバラバラです。 ●木花開耶姫(コノハナサクヤビメ)【日本神話】 ●白窓の部屋(しろまどのへや)【selector spread WIXOSS】 ●月の子(モンデンキント)【はてない物語】 ●エレス・アクベ【ゲド戦記】 ●祝福のつもり【キノの旅】 以上5つ。 ではどうぞ。 ** ...
記事日時:2018/11/15
2. ネバーエンディングストーリー by 雪霞
... ){this.width=window_width*0.96;}}else if(window_width && this.width>window_width*0.75){this.width=window_width*0.75;}"> 『はてない物語』 出版37周年記念。 クリックするたびに画面がスライドて、新しい絵が出てきます。 =window_width){this.width=window_ ...
記事日時:2016/09/01
3. 友情実話伝説-Part2〓陣兵の専学生活編〓-第686話(1336話)「春休み"10〜その12〜」 by 陣兵
... 」 最終回スペシャル 、「 爆笑レッドシアター 」を見て春休み12日目が幕を閉じた。 次回、M阪と温泉へ 第637話(1337話)へつづく… ☆世界を代表するファンタジー作家の作品特集Ⅳ☆ 10.【ミヒャエル・エンデ先生】 「エンデ全集」、「ジム・ボタンの機関車大旅行」、「モモ」、「はてない物語」他。 ...
記事日時:2011/06/02
[もっと見る]

作品の評価またはコメントの投稿欄

注意: これは文学版。その他メディアのページ: 漫画:文句の付けようがないラブコメ / 海外映画:ネバーエンディング・ストーリー
お名前 <=サイト内では一つのHNで。複数のHN使用は投稿全削除&アク禁対象です。実名ではないHNをお勧めしてます
この作品に対する評価文またはコメント文(丁寧な文面を心掛けて下さい)
※↑のボタンは評価のテンプレート[=形式例]を消すのに使って下さい
[コメント(?)]
良いと思う 普通と思う 悪いと思う
または
[評価(?)] 最高! とても良い 良い 普通 悪い とても悪い 最悪
↑(全作品にて)8回以上評価しても「悪い」系統の評価しかない場合非適切にバランスを欠いた評価とみなして削除されます。
ルール違反の書き込みでなければ=>
↑上へ