[小説]魔眼の匣の殺人: 2019/02/24 mosukuwa


まがんのはこのさつじん / Magan no hako no satsujin
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2019/02/24 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2206(58%) 普通:772(20%) 悪い:858(22%)] / プロバイダ: 44065 ホスト:44101 ブラウザ: 9177
『屍人荘の殺人』の今村昌弘が、一年以上のブランクを開けて書き上げた第二作。
あちらが面白すぎたせいで、今回はちょっと特殊条件の物語としてはスケールダウンしつつ、ライトノベルっぽい軽い掛け合いや、ヒロイン・剣崎比瑠子がミステリアスだった前作と比べ「軟化」して真意のわかりやすいキャラクターになっている点など、概ね見ごたえあり。
特殊条件下で発生する殺人事件というのを題材にしていますけれど、今回もまたその方向でやっているみたいで、「特殊条件を前提として推理しなければならない」が本作でした。

まあ、ミステリとしては普通に面白いというのが率直な印象。大きな仕掛けはなく、前作のように「わかりやすいけれど気づかないトリック」とかもなく、盲点だった感は薄いです。
そこは仕方ないっていうか、前作と比べてしまうとどうしてもその辺のパンチを効かせるのは難しくなってしまうので、受け手としては「前作のハードルを越えて欲しかった」なんてとても言えない状況だったりします。
ホワイダニットが重視されているのかなと思いましたけれど、そこでまた二転三転と最後に真実を明かしに来たりで飽きさせず。ただ、わりとどうにでも後から理由を付けられるかなといったトリックが来てしまうせいで、大きな驚きはないっていうのも正直なところでした。
登場人物のチビッコが割と面白いキャラクターだったり、個性派をそろえたうえでコメディっぽいシーンを入れてみたり、比瑠子の「人物の名前を憶えやすくおさらい」がパターンとして来ていたり(ちょっと早すぎた気もしますけれど)、その辺は普通に読みやすさが上がっていて良いかなと思います。
ちょっと「能力バトル」っぽいというか、前提としてある超能力をどう回避するかみたいなところをミステリに組み込んだ感じですかね。あとは、ちょっと『トリック』『逆転裁判』などなど、様々な作品でも見られる要素が前回より多くなっちゃってたかなと感じます。

評価は「良い」です。
次回作に繋がる布石とともに終わっていましたけれど、これは一体いつになるんでしょうね……。



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