[小説]家族ゲーム: 2019/10/17 墨汁一滴


かぞくげーむ / Kazoku Game (Kazoku Geemu)
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2019/10/17 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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『家族ゲーム』には、両親の両親(茂之と慎一にとっては祖父母)が登場しません。別に住んでいたり、ほかの親戚と住んでいたり、あるいは、(戦争も含めて)死んだのでしょうか。両親に近所づきあいはあまりなく、親戚とも、あまし親しくないようです。

父親は、自分のことにしか興味がなく、毎日働いて衣食住を確保していればそれで十分と考え、あとは好きな酒を飲んでいます。それでいて、いじめや不登校など、子どもに問題が起こると、めんどうくさがります。やることといえば、怒鳴り散らすだけで、実質、放任です。母親は、慎一は手のかからない「いい子」で、茂之の一番の理解者は自分だと思っていますが、実態は、父親の手伝いで子どもにはほとんど構っていません。慎一は、そのため、母親は茂之を理解しようとするよりも、常にかばうことを優先させてきたのであり、なぜなら、「その方が、手っ取り早く簡単な方法だからである」とみています。慎一いわく、「弟はぼくより、過剰な放任と過剰な愛情のなかで、育ってきたのだった」。それでいて、母親自身は、自分は教育ママのような(理解のない)母親とは違うと思っています。

両親が子どもを育てる場合、手っ取り早い方法は、自分が育てられたようにすること、つまり、自分の両親を見本にすることだと思います。おちつきがなく、何事からもすぐに逃げ続ける茂之と、弟がいじめられる様子を覚めた目で観察する慎一は、まちがいなくゆがんでいます。その、ゆがみの原因は家庭にあることは明らかだと思います。ただ、その家庭のゆがみ、言葉を替えれば、父親と母親のダメダメさの原因は、どこからきているのだろうと、思いました。



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