[小説]暗いところで待ち合わせ


くらいところでまちあわせ / Waiting in the Dark
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注意: これは文学版。その他メディアのページ: 日本映画:暗いところで待ち合わせ
文学総合点=平均点x評価数93位4,644作品中総合点25 / 偏差値73.09
文学平均点86位269作品中平均点1.67=とても良い/15評価
2002年文学総合点5位142作品中
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著者:乙一 出版社:幻冬舎
日本 開始日:2002
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最終変更日:2009/11/01 / 最終変更者:雪霞 / その他更新者: TCC / 提案者:もろっち (更新履歴)
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2015/04/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:74(66%) 普通:12(11%) 悪い:26(23%)] / プロバイダ: 2979 ホスト:2780 ブラウザ: 10347
乙一氏の作品はZOOを読んだキリで、どうも自分には合わないなと漫然と思っていたのですが、そんななか知人に紹介されたのがこの作品でした。

真っ先に惹かれたのがミチルとアキヒロの人となりです。
周囲にうまく馴染めない彼らの、社会との関係を断つ方へ向かう思考回路や鬱積した黒い感情に強く共感を覚えました。
発言を後になって悔やむ自己嫌悪等よく分かります。
コミュニティで他人と関わっていく器用さは僕自身にも足りないところがあるので、これは胸に刺さりました。
人との繋がりの大切さを分かっているつもりでも、捻じ曲げられない性分、或いは障害に阻まれてしまいます。

本作のプロットは至って単純明快なのですがそれ故に、弱者に対する悉く優しくて暖かい眼差しが浮かび上がってくるようです。
ホラーというよりも、ロマンチシズムを強く感じさせるのです。
サスペンス要素もありますが、こちらに主眼が置かれているわけでは無いでしょう。
物理的な状況によって感覚的な心象を表現するというユニークな面白さがあり、だからこそ第3章のラストが際立つのだと思います。
せきを切ったように漏れ出てくるミチルの言葉には、堪らず涙腺を刺激されてしまいました。

読んでいて気づいたのは、おそらく視覚障害者の付添人は、当人と同性であることが適切なのだろうということです。
なので最も印象に残ったのは、アキヒロがミチルの手を取る描写でした。
互いに対するささやかな歩み寄りが報われ、それぞれの境遇を越えて強固な信頼関係が結ばれた、象徴的な瞬間だったと思います。

暗晦に柔らかな光を注ぎ込むような作品です。
他者に対する恐怖心、踏み出せない臆病さ。それは強かれ弱かれ誰しもが持っているものだとは思いますが、そんな人たちの背中をそっと押してくれる一冊ではないでしょうか。

[推薦数:1] 2012/06/26 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:73(86%) 普通:9(11%) 悪い:3(4%)] / プロバイダ: 5709 ホスト:5402 ブラウザ: 10295
タイトルや表紙からすると明るめのノリ。警察に追われるアキヒロが、盲目少女ミチルの家に潜伏中。そこで居ないフリを続けるアキヒロと、それに気付かないフリを続けるミチル。手の届く距離に居ながら、リスクを恐れて互いに繋がろうとしない。

と言ってもギスギスした空気ではなく、探り合いがけっこう微笑ましい。時期は音がよく伝わる冬で、全編を通じて聴覚の描写が印象的。見えない・見られないことでかえって敏感になり、心理のやり取りが引き立つ。

二人の視点から交互に描かれているが、それぞれ感じている世界が違うことを表すためには効果的だ。ここで面白いのは、見えているアキヒロも見えていないミチルと同じくらい、相手のことが分かっていないところ。結局、自分の存在を示して繋がりを持たなければ相手を理解できないし、相手に許されることで初めて自分はそこに居られる。

社会から隠れるように生きていた二人が、自分達の在り方を見出すまでのお話。
終盤はミステリーとしても纏めてあるんだが、ささやかなドラマだけにしておいても良かったような…。それに、せっかくだから二人交互のモノローグにして欲しかった気もする。

文章としては、言葉を足さず引かず丁寧に書いていくので、クセがなくて読み易い。筋立ても全体的に堅実。
ちょっと変わった設定と、それによって浮き上がるキャラ描写がとても魅力的な作品だ。
[共感]
2012/07/07 とても購読意欲をそそられるます。というか買おうと思ってAmazon見たらレビューが122件もあってビビった。いや、でも買う。良いきっかけを有難う。です。 by 青い羊

2009/10/02 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:4(80%) 普通:1(20%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 3148 ホスト:3054 ブラウザ: 8817
盲目の女性とある事件をきっかけに落ち目を負ってしまった男性のあかの他人な二人の共同生活。
一見不思議に感じるようでも、互いの存在が自分の支えとなっていることの共感しえる部分。私達は普段話をして、おしゃべりをして相手とコミュケーションをとっている。そこで愛情、好意、親しみを抱くこと、育むこと、抱かせること、育ませることを知っている。だが、それの心の通じ合わせ方とは別に、相手のしぐさ、行動、気配、体全体で、相手をどういう存在か、好意をもつか、敵意となるか位置づける重要な意思の疎通になるだろう。
この物語はそれを普段なにげなく使ったり、感じたりしているものをそっと読者に思い出させてくれる気が私はする。

乙一さんはホント人の心の落ち目を文章化するのがとても上手に思う。また、ストーリ設定も最初から説明してくれるので、本を読むときに場面を想像しやすく、流れるように読める。あっというまに読めてしまった。
ストーリーの話になるが、最後に犯人が誰であるかは容易に予想できてしまうのはちょこだけ残念に思った。そもそも、出てくる登場人物の人数が少ないから、消去法で一人しかいない。

総じて、読み終わった後にささやかに「良かった」と思わず、そう思ってしまう作品。
乙一さんのあとがきもあるので、そこでどういう人なのか少しだけ触れられていてうれしかった。

2009/09/27 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:61(58%) 普通:20(19%) 悪い:25(24%)] / プロバイダ: 5388 ホスト:5345 ブラウザ: 7145
この作品は設定の妙に尽きます。

光を失い引きこもりがちになってしまった少女。
ある事件で警察に追われ、盲目の少女の家に隠れる男。
暗い部屋の中での無言の会話。
二人が少しずつ距離を縮めていく様が何とも良いです。

物語後半はミステリー的な部分を含んで来ますが、
そのあたりに特筆する点はありません。

2009/08/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:90(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 15425 ホスト:15566 ブラウザ: 9466
本書を手に取り表紙を見た時は、「『GOTH』とかと同系統か?」と思ったのですが、むしろ正反対の作品でした。
殺人事件の容疑者と盲目の女性の同居生活が見所で、心情の機微の巧みさには舌を巻きました。その後の二人が気になります…。

2009/03/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:149(84%) 普通:22(12%) 悪い:7(4%)] / プロバイダ: 931 ホスト:975 ブラウザ: 6312
乙一作品では一番好きです。
タイトルや表紙はホラーっぽいですが、中身は全然そんなことなく温かく優しさ溢れる話。
読み終わった後は深い感動とともに人に優しくしたくなるような・・・素晴らしい余韻を与えてくれる。

不満があるとすればミステリーの部分がいらなかった気がするくらいかな。

2007/10/02 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:9(90%) 普通:0(0%) 悪い:1(10%)] / プロバイダ: 44869 ホスト:44963 ブラウザ: 5234
少しネタバレしているかとも思うので注意してください。

お互いの優しさに触れ、少しずつ変わっていく2人を見守っている感じで読み進めていました。
2人がゆっくりと、もどかしいくらいゆっくりと近くなっていく様子はとてもいいです。
ミチルのいじらしさがものすごくほほえましい。
アキヒロの優しい心遣いが読んでいて心地よい。

ただ、お互いの存在を認め合ったあとの2人の日常をもっと書いてほしかった・・・なんて願ってしまいます。
ずっとずっと続いてほしい、延々とそれだけを書いてほしいと思えるほどよいものだったから。

はじめの方の説明が少し長ったらしく感じられましたが、読んでいくうちにのめりこんでいきました。
心あたたまるお話です。

2006/11/22 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:80(67%) 普通:19(16%) 悪い:20(17%)] / プロバイダ: 35543 ホスト:35584 ブラウザ: 8374
ミチルとアキヒロ、二人の何ともいえないやりとりはとても
感動させられました。
それに、伏線や心情の微妙な変化が上手く表現されているのもいい。
ただ、最後まで一本調子なんで変化に乏しいのが欠点。
真相も最初のほうでわかってしまったんでミステリとしてはかなり弱い。
二人の心温まるストーリーとしてはかなりの良作だったんで評価はとてもよい

2006/11/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:35(62%) 普通:9(16%) 悪い:12(21%)] / プロバイダ: 32756 ホスト:32760 ブラウザ: 2767(携帯)
表紙がなんか怖い。でも内容は優しくて心暖まるお話。ミステリー的な要素もあるのですが、ミチルとアキヒロの微妙な関係を読む小説だと思います。
そういえば「暗くなるまで待って」って映画があって、その映画も主役は盲目の女性なんですよね。…まぁそれはいいとして。
今度、田中麗奈主演で映画化されるみたいですね。この話を二時間の映画にって…どうなんでしょう?

2006/09/23 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:55(82%) 普通:12(18%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 39269 ホスト:39349 ブラウザ: 4924
長編ってのも気が進まないので適当に短いのを選んだのがコレ。

しかしなんのなんの,めちゃめちゃ面しろいではないか。やはり乙一は短編作家だよな。

一応ミステリではあるんだけど純文学のテイストも含まれてて,"本多 孝好"的の非常に読みやすい作品でした。

2006/01/01 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:62(48%) 普通:2(2%) 悪い:66(51%)] / プロバイダ: 205 ホスト:364 ブラウザ: 5444
オチが微妙です。まぁ、乙一氏のミステリー的な話であまりオチには期待してませんが・・・。
話の設定は斬新だとは思います。しかし、自分は何処かしら野暮ったい印象を受けました。全体的には微妙な感じが漂いますね・・・。淡々と読めるのですが、読了感が無きに等しい。故に自分的には面白くなかったです。
この作品はミステリーとしてはお薦め出来ません。かなり肩すかしを喰らうことでしょう。設定を楽しめる方にお薦めですね。
というわけで、最終的な評価は「悪い」でいきたいと思います。

2005/12/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:255(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 32756 ホスト:32732 ブラウザ: 2771(携帯)
タイトルを見ると黒い乙一小説なのかと思ってしまいますが、これは白のほうだと思います。
主人公と盲目の女性の関係は見ていて微笑ましいです。読み終わった後は温かな気分に浸れました。

2005/07/23 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(67%) 普通:1(11%) 悪い:2(22%)] / プロバイダ: 12661 ホスト:12543 ブラウザ: 2749(携帯)
私はこの小説ホントに大好きです。話の内容の方は、あまり言うとネタバレになるのでやめておきます(-ω-;)
視力を失い、人と向き合う勇気が持てない主人公がだんだん心を開いていく様子が、とても感動的でした。
さりげなく、その後のミチルとアキヒロの関係が気になる………vv

[推薦数:1] 2005/07/02 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:143(57%) 普通:47(19%) 悪い:60(24%)] / プロバイダ: 5961 ホスト:6149 ブラウザ: 4184
殺人事件の容疑者である会社員のアキヒロが、一人暮らしのミチルという盲目の女性の家に忍び込む。アキヒロの気配に気づいてはいるが、怯えているミチルは知らない振りをすることに決め、奇妙な同棲生活を送るという物語。
両方の視点から物語が展開され、二人の過去を掘り下げることで感情移入しやすい話になっているのは好印象。傷つくことを恐れる余り、他人を受け入れることが出来ないが、他人と接したくないわけではないという緻密な心理描写はやはり巧い。こんな似たもの同士の二人だからこそ、あのような微妙な関係が成り立っていたのでしょう。そして、少しずつ近づいていく彼らの不器用な様子は微笑ましく、どこか暖かさを感じさせてくれました。清々しい気分に浸れる読了感の良さも高ポイント。
しかし、真相が前半の時点で何となく見えてしまったので、ミステリーとしては低評価。・・・・とは言っても、この作品の価値は、ストーリーや設定の素晴らしさにあると思うので、ミステリーっぽくないというのは、減点の対象にはならないのかも知れません。

2004/05/15 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1423(72%) 普通:258(13%) 悪い:300(15%)] / プロバイダ: 6119 ホスト:6199 ブラウザ: 3875
乙一さんの本と出合って ミステリー以外の本は
本当に久しぶりに読んだんですが
この作品も良かったなぁ・・
乙一さんは「せつなさの達人」と言われていますが、成る程それもうなづける内容
目が見えない少女と、冤罪で逃走中の青年との奇妙な同居生活から始まって・・・
話の展開は乙一作品の中では 大人しめな方かも

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2012/01/07 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 36185 ホスト:36077 ブラウザ: 2305(携帯) [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/可笑しく笑える/面白い/格好良い/怖い 
ストーリー最高(+3 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)

1. ちなみに壁紙もこれにしてるんだ♪ by ねぶそくのタカ
... も出費しちまったぜぃ。」という、みみっちいウサを晴らすためにレンタルビデオ屋へ行き、なにか面白いDVDもレンタルしてこようと出かけることにする。 もまぁ、そんなにレンタルしたいものが今のところあるわけもないんだよね。 せいぜい、「トンマッコルへようこそ」か「プラダを着た悪魔」か「MAX!!!」か「カオス 」か「暗いところ待ち合わせ」か「ゲド ...
記事日時:2007/08/07

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