[小説]ファウ・ファウ物語(リストリー)


ふぁうふぁうりすとりー / Fau fau restory
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文学総合点=平均点x評価数2,596位4,551作品中総合点1 / 偏差値47.62
1985年文学総合点28位44作品中
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作品紹介(あらすじ)

生国と発しまするはB・W(バイストンウェル)。地上を幸福のパニックに陥れる、私ファウ・ファウと申します。
オリジナル空想現実(ファンタジック)小説
(以上、文庫本上巻オビに記載のキャッチコピーより)
作者(文):富野由悠季
絵:藤井勉(連載初回〜第10回まで)、大森英敏(連載第11回〜第21回=最終回まで)
掲載:月刊ニュータイプ
出版社:角川書店より角川文庫シリーズとして文庫本化。
日本 開始日:1985/03/10(日) / 終了日:1986/11/10
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最終変更日:2014/01/18 / 最終変更者:永田 / 提案者:クラシ (更新履歴)
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2008/01/03 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:159(99%) 普通:0(0%) 悪い:1(1%)] / プロバイダ: 26133 ホスト:26257 ブラウザ: 3875
角川初のアニメ月刊誌「ニュータイプ」創刊号から約2年間連載された小説。
てことは富野にとっては「Zガンダム」と「ZZ」の監督業をこなしながら執筆した作品なわけである。
あの「Z」と同時期にこういうものまで書けるのは流石ね。

タイトルから判る通り本作はアニメ「聖戦士ダンバイン」を起点とする所謂バイストンウェル・サーガの一作だ。
ファウ・ファウという名が示すように、ダンバインに登場したチャム・ファウをイメージさせる妖精(やはりミ・フェラリオとされる)が、誕生の瞬間に人間界に紛れ込んでしまう、というのが物語の突端となる。
つまりは、かの東京三部作からイメージを昇華させたパラレル・ストーリーと言えるだろう(物語上、ダンバインでの出来事は史実とされてない…これは他のバイストンウェル・サーガでも同様だが)。
オーラバトラー戦を抜きに、妖精が人間界に現れたらどうなるか、をシミュレートした趣が濃厚で、特にテレビメディアとの関係性といった描写には力が入っている(ちゃっかりアニメ批判までしてしまうのが富野らしい…アニメ雑誌に載ってンのにさ)。
ニュータイプ創刊3号(`85年6月号)では巻頭特集が組まれたこともあり、それなりに重要コンテンツと見なされていたことが伺える。

ファウ・ファウはエミコという少女と、その家族には受け入れられるものの、程なくマスコミの格好の取材対象となってしまう。そこでキーパーソンとなるのが、タモリをモデルにしたと思われるテレビタレント・森本だ。サングラスをトレードマークとしている森本は、実は当時の富野の分身でもあったのだろう(彼もまた当時はサングラスのイメージが強かった)。森本がファウ・ファウというふしぎな生き物を寛容するに至る過程は、富野がいかにバイストン・ウェルの世界観を構築して行ったかを回顧するかのようで興味深い。

ファウ・ファウの姿が全国に放映されるや、総理大臣や天皇までが興味を示し、さらには世界各国のマスメディアを巻き込んでの騒動になっていく。
いたたまれなくなったエミコはファウ・ファウとともに逃亡…というやっぱりトミノパターンになりつつも、そのリアリティは過去の富野アニメともノベルとも一線を画すものがあった。
でも何となく、ここで終わりッスか?的なクロージングであるのは事実で、例えばエミコの行方不明の兄や、フレッドと呼ばれる謎の下宿人(ビルは出てくるのだが…何なんだ?)など、未処理の伏線は数多い。
さらには文庫本化にあたっては、3回分にも及ぶエピソード(バイストンウェルの描写からマスコミとの接触に至るシークェンス)が抜け落ちてしまっているというワケワカラナサが、この作品を著しくマイナーな位置づけにしている要因なのかもしれない。

それでも、そこに描き出されたファンタジー感とドタバタ感には、すなおにアニメで見てみたいと思わせるパワーがある。
「動かないはずの絵が動くのは気持ち悪いわ」とまで言ったファウ・ファウを、それでもアニメで見たいと思ってしまう、のである。

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1. ちょっと嬉しかったこと by クラシ
... 富野小説に関するツイートが流れてきて、おもしろそうなので読んでたらファウファウ物語なんかも話題に出てきて、そう言えばあれって今どのくらいの認知度なのかな?と、ちょっと気になって、そしたら こちらのサイトに辿り着いた そこに、なーんか見覚えのある文章が出てくる あれー???と思って、よく読んだら これ!を引用してくれ ...
記事日時:2018/03/10

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