[小説]注文の多い料理店


ちゅうもんのおおいりょうりてん / Cyumon no ooi ryouriten
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作者:宮沢賢治
出版:東京光原社 偕成社 筑摩書房ほか
日本 開始日:1924/12/01(月)
公式サイト
1. http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/card43754.html
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最終変更日:2009/12/10 / 最終変更者:雪霞 / その他更新者: Janus01 / TCC / 提案者:若鶏カレー (更新履歴)
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2018/06/20 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:56(62%) 普通:9(10%) 悪い:26(29%)] / プロバイダ: 17075 ホスト:17086 ブラウザ: 10145
宮沢賢治の代表作の一つ

RESTAURANT
西洋料理店
WILDCAT HOUSE
山猫軒
【良い点】
話は、二人の若い肥った紳士が深い山奥で白熊のような犬を二匹引き連れて歩いていた所から始まります。

この二人の紳士、物語を読んだ私の感想としては、
「生き物に対しての有り難みや尊敬、慈しみの気持ちが微塵もなく、頭も馬鹿な似非紳士」という人物評価をしました。
というのもこの二人は、

「ぜんたい、ここらの山はけしからんね。鳥も獣も
一匹もいやがらん。なんでもかまわないから、早く
タンタアーンと、やってみたいもんだなあ。」

「鹿の黄いろな横っ腹なんぞに、二、三発お見舞もうしたら、ずいぶん痛快だろうねえ。くるくるまわって、それからどたっと倒れるだろうねえ。」

などという会話を冒頭からし、然も自分達の引き連れた犬を「二千四百円(八百円)の損害だ。」など、死んだ動物をお金で表現するなど、この二人は、損得勘定で生き物を語るような人物です。
「損得勘定」という概念自体は、別に悪い話では無いのですが、動物に対してここまでさらっと残酷で、動物をお金の目で見るなどといった所は普通に考えて酷いものでしょう。

ただ、この物語の時代は具体的には解りませんが、
18か19世紀頃だと思われ、その時代は「狩猟」が
イギリス貴族の現代的なスポーツと言われる時代。
近代以降に特権階級の身分にいる人から一般に解放されるぐらい広がりましたが(乱獲時代の到来)、それから18世紀の後半の頃から19世紀の前半の頃にかけて、
漸くイギリスや日本で鳥獣保護に関する法律が制定されたくらいです。
そんな時代の中で生きてきたのですから、必ずしもこの二人が全面的に悪いとも限りません。時代のせいにするのもよく無いのですが、逆にこういった文化になっていなければ、二人がこんな人物になる事も無かったのかもしれません。

もう一つ、この二人の馬鹿な所。

・「深い山奥」に西洋料理店があることに(一応)おかしくは思うけど、とにかく腹が減ったので入る。

・家の形や、扉を開ける度に次々と出されるお題に対して、悉く自分達で都合のいい様に理由を考えて従っていく。

など、はっきり言えばあからさまに怪しい所満載なのに、二人は素直に早く物を食べたいからどんどん進んでいきます。そして体に塩を揉み込めという指示で、
漸く

「たくさんの注文というのは向こうがこっちに注文している」

「つまり来た人を西洋料理にして食べる」

という意味に気づき、泣きながら震えます。
二人は本当に紳士なのかもいよいよ疑わしくなるくらいの頭の悪さ。

不気味さと笑える所、何より「教訓」が一つの話の中でうまくベストマッチしています。
というのも、まずこの二人の紳士は、生き物に対して
残酷で頭の悪い人物ですが、会話が
「〜だなあ。」
「〇〇だ」 「僕も(は)〇〇(〇△)だよ」
「〜んだ」
という何処か可愛らしささえ感じる口調で話し、尚且つ怪しい指示に悉く従う所が可笑しさを感じられます。
不快感をうまくコミカルさでカバーしています。
化け物達の会話にしても、

「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう、お気の毒でしたなんて、間抜けた事を書いたもんだ。」
そこじゃない。

「フライにしてあげましょうか。」
それで来る訳がない。

そしてこの二人の生き物に対する敬意の無さがこの物語の要になっています。今まで自分達が動物にしてきた事がまさに自分達にされそうになり、絶対絶命のピンチにどういうわけか死んだはずの犬がまるで助けに来たかの様にやって来て、化け物(化け猫であるだろう)達をやっつけて、店は幻の様に消えたことから、やはりこの店はあの世への入り口でもあるかの様な、人間が立ち寄る様な場所ではないのです。結果的に命は助かり、物も食べられた二人ですが、恐怖のあまり
くしゃくしゃの紙の様になった顔はもう元どおりになる事は無いという事で、
「因果応報」といいますか、現代にも動物虐待や、
無責任なペットの飼い方をする人間が多い所から通じるので、程良い恐怖で納得のいく話で、読んでいる人にそういったメッセージが解りやすく伝わるので、
教訓にもなる話です。
現代の人間に対する警鐘になります。

【悪い点】
特にありませんが、強いて言うなら、
人によっては二人の若い紳士に不快感を感じるかもしれないという所ぐらいですね。
(最もそこが話の本質に繋がる重要な部分なのですが)

【総合評価】
ストーリーが解りやすくて、教訓にもなり、
不気味さや可笑しさを一つの短い話の中に上手く纏めている作品です。最近久々に読んで実に面白くてよくできた話だと思いました。

これぞ宮沢賢治の代表作の一つですね。

評価は「最高」です。

2015/02/02 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:722(51%) 普通:387(27%) 悪い:302(21%)] / プロバイダ: 38652 ホスト:38558 ブラウザ: 9931
宮沢賢治が記した児童文学の中では『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』と並ぶ程に知名度の高い短編ですが、生命への尊厳に対する「敬意」や「倫理観」の欠落した者が辿る末路を子供に分かり易く、尚且つ強烈なアイロニーも交えて綴る辺りは、児童向けファンタジーの旗手たる作者の面目躍如と言えるでしょうね。

見てくれだけ英国紳士を真似た2人の「なんちゃってジェントルマン」が狩猟の最中に山中で遭難し、あからさまに怪しい西洋料理店へと何の警戒心も抱かず転がり込んだ事で奇妙な「幻想譚」の幕が上がりますが、「狩りに来た筈の主人公が何時しか獲物の立場に追い遣られる」という逆転の構図は、怪奇・サスペンス小説の観点から見ても中々にスリリングでした。マイルドな語り口で幾分か薄められてはいるものの、本作って割と不気味なシチュエーションが目白押しですからね。

特筆すべきは矢張り、銭勘定でしか物事を判断出来ない即物的な主人公コンビのクズっぷりでしょうね。犬の値段に関する会話も相当アレですが、冒頭の「早くタンタアーンと殺ってみたい」「横っ腹へ2、3発お見舞いしたら痛快」てな遣り取りからは仕留めた獲物が悶え苦しみながら絶命する様を、ケラケラ笑って見物しているエセ紳士どもの姿が容易に想像出来て結構ムカつき具合を覚えますわ。
まあ、そんな下衆どもだからこそ次から次へと出される「注文」を鵜呑みにして自ら墓穴を掘っていく様子がコミカルに映るんですが、「駆られる側」へと追い詰められたにも関わらず反省するどころか「商品」としての山鳥を購入して家路に就く辺り、作者のブルジョアジーに対する醒めた目線が窺えて興味深かったですけどね。そら、「恐怖に歪み捲くったヘタレ顔が一生治らないまま」てな罰も与えたくなりますわな。

難点はクライマックスに於ける愛犬の「謎の復活」でしょうかね…「エセ紳士コンビの俗物振りは犬の忠義にも劣る」てな事を示す意味では有りなんでしょうけど。

2013/08/28 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:112(81%) 普通:15(11%) 悪い:12(9%)] / プロバイダ: 24937 ホスト:25061 ブラウザ: 5829
作者らしい皮肉が込められている本作。長さは短め、読者に先の展開を想像させ、ワクワクする。読書嫌い
な人にこそ向いている、読書入門という意味では、これ以上ない最高の作品。

以下、ネタバレ含む感想。
紳士である主人公の2人の犬に対する損得勘定でしか考えていない描写や、獲物である鹿や鳥などの生き物
に対して、全く敬う心を持たない描写などより、作者は人間と同じ生き物であるはずの動物の命を平然と
奪う人間の傲慢さ、のようなものに対して警告したかったのだろうと感じた。
その警告が山猫たちからの沢山の注文だったんだろうなあ。いい加減気づきなさいよ、的な。
面白かったのは明らかにおかしい(と普通の人なら気づく)注文に対して何も疑問に思わずにすいすいと
注文に従い続ける過程。彼ら2人が山猫の注文に騙され続けた過程を読んで、とても子供向きな小説と捉える
ことは、個人的には少し違うように思う。
主人公2人がなんでも自分たちに都合のよい解釈を繰り返す、とにかく自己中心的で「紳士」である主人公
たちの滑稽さをよく表していたのだと思う。たぶん、これについても、当時の(もしかしたら未来の)人間
たちへの警告なんだろうなあと思った。

今まで読んだ宮沢賢治の作品の中でも面白い、という観点においては1番お気に入りの作品。
ただし、短編だと、どうしても物足りなさを感じてしまい最高を付けるには一歩及ばないかなという印象。

2013/07/19 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1483(52%) 普通:724(25%) 悪い:640(22%)] / プロバイダ: 19416 ホスト:19421 ブラウザ: 6215
有名作品だからかもしれませんがタイトルには洗礼さすら感じます
児童小説なだけあり童話や絵本のような雰囲気があり
短い話ながらも子供の柔らかい頭に何か植え付け、考えさせるような内容になっています

犬に関しては私の凝り固まった頭では理解できませんでしたが
愛情がなく金勘定でしか考えていなかった犬に助けられるというのは皮肉なものです
傲慢な人間が人智を超えたモノに翻弄される、そういう表現なのでしょう

2013/06/29 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:485(66%) 普通:101(14%) 悪い:152(21%)] / プロバイダ: 24691 ホスト:24773 ブラウザ: 5133
グリム童話のような雰囲気を持った作品ですね。
狩人二人が森の中にあるレストランに立ち寄ってからの店と客のやり取りが面白い。

死んだ犬が何故出てきたんだと言う話が出てますが、自分はあのレストランがこの世のものではない何か霊界に通じるものだったのではないかな、なんて想像してました。しかしまあ、そう考えても何だかつじつまがあわない気もしますけれど。
感受性の豊かな子供の教材としてはもってこいですね。想像力を凄く掻き立てられます。

2012/10/04 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6806(87%) 普通:574(7%) 悪い:419(5%)] / プロバイダ: 34156 ホスト:34036 ブラウザ: 2413(携帯)
宮沢賢治は生前二冊の本を1924年に刊行しました。この作品は童話集の題名になっており、「イーハトヴ童話 注文の多い料理店」としてその年の12月1日に発行されたことと、内容のすぐれていることで宮沢賢治の童話の中ではもっとも有名です。書いたのは1921年11月10日で25歳でした。

この作品について宮沢賢治は「ふたりの青年紳士が猟に出て道に迷い、“注文の多い料理店"に入り、その途方もない経営者からかえって注文されていた話し。糧に乏しい村の子どもらが都会文明と勝手きままな階級とに対するやむにやまれない反感です。」と説明しています。

さてこのふたりの紳士は「なんでもかまわないから、早くタイタァーンと、やってみたいものだなあ」とか、犬が死ぬと、「じつにぼくは、二千四百円の損害だ」などと軽薄な言葉を吐き、そこからは生き物に対する哀れみの心情が少しも感じられません。

そんなところへ風がどうと吹き、賢治得意の怪異が起こります。西洋料理店山猫軒の出現です。腹ペコのふたりはうれしがってドアを開けて入ります。ドアにはかならず何か言葉が書いてあり、ふたりはそれを自分本位に解釈して喜んで従うのです。言葉については昔から、掛詞とか言葉遊びなどの伝統があり、日本語は主語が省かれる曖昧さもあって、聞き違えや取り違えは同音類語の多いせいもあってありがちです。それをうまく利用したのがドアの「注文」です。

またドアを開けると、部屋があって次へ行くドアがあるという仕組みは、不気味でスリラー的ですし、実にファンタスティックです。ドアの向こうは何か分からない、何があるのか、何が起こるのか分からない、なのに次々と「注文」は続きドアは続く、この作品の魅力はこのように「言葉」と「ドア」の仕掛けにあるのです。しかも注文は次第に本体を表して、料理を注文するお客のはずが料理されて食べられようとするのです。この作品はこうして緊張の極に達し、都会のブルジョワへの痛烈な仕返しが行われようとするのですが、「どんぐりと山ねこ」と同じく裁くはずの山ねこがどちらもとぼけていて紳士は助かります。しかし一度紙くずのようになった顔は東京へ帰っても元には戻りません。

このように展開の方法が意外性と繰り返しの積み重ねで面白く、強いテーマである都会のブルジョワへの怒りは一貫して棒のようにつき通っており、表現、描写においては賢治独特の詩的感覚で生き生きしていて、日本の児童文学中最高の傑作の一つといえるでしょう。

2012/04/01 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2183(58%) 普通:756(20%) 悪い:847(22%)] / プロバイダ: 15458 ホスト:15408 ブラウザ: 7541
良いとも悪いとも言い切れないのは、やはり紳士二人が恐ろしくバカだからでしょうか。
流石に可笑しいと感じる部分がいくらでもあるだろうに。よほどのバカでもない限りはこんな胡散臭いものに騙されません。
凄く童話らしいというか、やっぱり低年齢向けだなぁ……という程度の感じです。

でも、生物の命を損得でしか考えない二人の台詞が凄く印象的ですね。
「じつにぼくは、二千四百円の損害だ。」「ぼくは二千八百円の損害だ。」
う〜ん、やっぱりこんなこと言ってる人間なら、バカとして登場してもいいかな。
全く可哀相でないけど、逆に犬に助けられて、恐怖に歪んだ顔のまま生き続ける……ある意味で死ぬよりも後味が悪いです。
死ぬ終わり方の作品は「怖い」とか「トラウマ」ですけど、これは「怖い」けど「鬱」というイメージ。

タイトルからは想像もつかない恐ろしい内容。
今見るとそんなでもないけど、この時代ではそこそこ面白かったし斬新だったんでしょうか。
まあ、やはり今見ると普通。

2011/11/29 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:10(83%) 普通:2(17%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 39069 ホスト:39322 ブラウザ: 9466
料理店と冠してはいますが来た人間が食べられてしまうとは。なんともシビアな感じですよ。ただそれを感じさせないくらいのわくわく感と情景が浮かんでしまう文章。滑稽さを感じますね。評価は「良い」とさせてもらいましょう。

2011/10/20 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:330(53%) 普通:163(26%) 悪い:125(20%)] / プロバイダ: 27031 ホスト:27164 ブラウザ: 10030
山へ狩りに来た若い猟師2人が逆に化け猫に狩られ、食べられそうになるという立場の逆転が面白い作品かと思う。それにああも簡単に見捨てた犬にも逆に助けられるという強烈な皮肉、短いながらも中々の良作かと。

この短さで読後に色々と考えさせてくれ、且つ宮沢賢治の作品の守備の広さをも再認識させてくれた作品。

2011/09/25 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 18633 ホスト:18359 ブラウザ: 2619
【良い点】
主人公達が猟手であると言う出だしからは先が読めない所
看板のインパクトとおかしな注文の数々。

【悪い点】
短い。

【総合評価】

何回か読むと自然界からの逆襲であることが見えます。主人公達の恐怖の表現が秀逸。教訓もある

2011/01/22 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2189(50%) 普通:1097(25%) 悪い:1097(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 6425
シティボーイを気取る紳士二人が猟の最中に山猫に化かされる話。
冒頭で死んだはずの猟犬が最後に助けに来るという事は物語開始時点から彼らは術中にはまっていたという事でしょうか。
または犬達は術により一時的に仮死状態になっていたかですが、いずれにせよ死んだと思った時の男達の言動は、
狩りのパートナーを失った悲しみといったものは全く無く、命を金銭的価値観ではかる傲慢さが顕著に表れています。
料理店に入り込んでからも都会の常識で不自然な状況を都合よく解釈する様は滑稽であり、
(こういう人に限って東京では上京してきた田舎者の滑稽さを笑っていそう…)
それだけに自分達がとって食われる事態に気付いた時の震え上がる様は痛快。
紙くずのようになった顔が元に戻らなかった=彼らに残されたトラウマの深さであり、
メルヘンチックでそれでいて空恐ろしさを感じる比喩表現で締めくくられているのも良いでしょうか。

[推薦数:1] 2010/09/27 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 4045 ホスト:3787 ブラウザ: 9207
【良い点】
・ゲーム感覚で狩猟を行っていた男の猟師二人が、ドアに書かれたうさんくさいにも程がある「注文」を何も考えずに従い、動物にいっぱい食わされる話。
最後はある動物が割ってはいるんだけど、結局酷い目にあうんだな、これが。

・子供でも楽しめて、自然を愛する心をはぐくませる内容
岩手の自然を愛し、農業と向き合った作者らしい作品。

【悪い点】
・とくになし。子供向けなので、中学生以降の人は童心にかえるつもりで読んでね。

【総合評価】
狩猟をゲームとしか思っていない2人を、シュールな方法で捕食しようとする小学校向けの小説。「食う側」と「食われる側」が逆転する様と双方の間抜けぶりがいい。

2010/07/17 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(69%) 普通:102(16%) 悪い:91(15%)] / プロバイダ: 4802 ホスト:5003 ブラウザ: 7350
小さい頃に絵本で読みたかったと思わせるぐらいに素晴らしい出来の童話です。
中でも特に笑えるのは、店側のおかしな要求を主役二人が無理やりにでも都合よく解釈していく場面でしょう。

二人がずんずん料理店の奥に入っていく過程に肉薄感があってテンポがいい、
子供が好む「同じ事を繰り返すことで起こる笑い」が効果的に用いられている、
言葉遣いが軽妙で親しみが持てる、簡潔に纏まっている…と、完成度の高さがうかがえる要素だらけです。

2010/06/28 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:368(58%) 普通:93(15%) 悪い:175(28%)] / プロバイダ: 21365 ホスト:21164 ブラウザ: 9207
【良い点】
・食べる側の人間が逆に動物に食べられるという発想

・ユーモアがある

【悪い点】
・人間二人が鈍感過ぎ

・ラストの犬の復活が唐突

【総合評価】
・狩猟をゲーム感覚で楽しむ猟師達が偶然入ったレストランで逆に化け猫に食われるという皮肉のこもった作風はスリルがあって普通に面白かったですね。
評価は「良い」。

2010/06/05 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 3505 ホスト:3372 ブラウザ: 5718
化け猫が人間を食うためにレストランを装って人間をおびき寄せようとたくらむ話ですが・・・。ネコも間抜けならこの猟師二人もアホだと思います!張り紙どおりに行動して、普通自分が身体に塗りたくっているのが「クリーム」や「酢」ならにおいで分かると思うのですが(鼻でも詰まっていたのか、よっぽど危機感もなかったんだな)ネコのほうも最後の最後で「お気の毒でした」って・・・・。ばれるに決まっているでしょう!結局猟師は犬が助けに来てくれなきゃ確実にアウトでしたね。(犬は多分邪気にあてられて気を失っただけで死んでいなかったんじゃないでしょうか?それでも見捨てた二人を助けに来てくれるだけでも立派な忠犬ですね!)
最後の「紙のようにくしゃくしゃになった顔」というところで「恐怖に引きつった顔」というよりも「クシャおじさん」を何故かこの物語を読んで思い出してしまいました。

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「【良い点】①一見ただの西洋料理店に見えるが実は 来た人を食べるという西洋料理店であるという 発想②スリ...」 by セルミン


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2018/06/20 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 17075 ホスト:17086 ブラウザ: 10145 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事可笑しく笑える/楽しい/面白い/怖い/びっくり/考えさせられた/勉強になった/道徳心&モラル 
ストーリー最高(+3 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)

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