[小説]うつくしい子ども: 2012/09/01 TCC


うつくしいこども / Utsukushii Kodomo
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2012/09/01 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3702(33%) 普通:3936(35%) 悪い:3568(32%)] / プロバイダ: 11819 ホスト:11623 ブラウザ: 5682
少年犯罪を題材とした話でしたね。

弟が殺人事件を起こしてしまった主人公の少年と、山崎という記者の2人の視点から
話は展開されていきましたが、犯人の弟や、彼に影響を与えていた某少年の
歪んだ精神構造や、殺人事件により、彼自身は何も悪い事をしたわけではないのに、
周囲から白眼視され、卑劣な嫌がらせを受けていた主人公を取り巻いていた状況や、
マスコミの過熱報道ぶり等非常にリアリティある人物描写が真骨頂だったでしょう。
救いだったのは、その某少年には本当に理解し合えた人がいなかったのに対し、
主人公のミキオにははるきと長沢という友人が協力してくれて、親父や校長先生
のような良識的な目上の人もいた事でした。

タイトルの「うつくしい子ども」とは、シンプルだけど、迫害にもめげず、
「真実にたどり着こうとした強い意志」を持ち続けていたこのミキオ少年の事
だったのでしょう。元ネタはおそらく平成9年の酒鬼薔薇事件だったのだろうけど、
利益等偏重のあまり、過剰・偏向報道に走る「マスコミ」やそれに踊らされもして、
自分達と異質な存在を認めず排除しようとする仕組みが働いている、「ムラ社会的な
もの」等日本社会の病巣に対する批判が込められていたように思えました。
もっとも、発表から10年以上経ってもそれは改められていないのですが・・・・・・
評価はそうしたテーマ性など考えさせられたものがあったので「とても良い」です。



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