[小説]青い時計台


あおいとけいだい / Aoi tokeidai
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文学総合点=平均点x評価数1,574位4,502作品中総合点2 / 偏差値48.67
1914年文学総合点2位7作品中
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著者:小川未明
日本 開始日:1914/06 処女
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最終変更日:2014/12/27 / 最終変更者:mosukuwa / 提案者:mosukuwa (更新履歴)
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2016/01/30 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3416(33%) 普通:3576(35%) 悪い:3332(32%)] / プロバイダ: 2134 ホスト:1926 ブラウザ: 5213
過ぎてしまえば「変わらないものなど無い」、儚い、「あの日の思い出」も
心身共に成長さなかな少女と良くリンク付けて描いた、ロマンチックファンタジー
の短編だったというわけですか。本作は。

主人公のさよ子は外を眺めるのが好きだったという設定でしたが、確かに昔は
交通だって今ほど発達してなかったから行動範囲だって余計限られるし、それぐらい
しか楽しみがなかったとしてもそれは無理もなかった事だったのでしょうね。
だから遠い町から不思議な音色がして、それは一体何なのか?好奇心の旺盛な
年頃でもあるから興味を持ったのも必然的だったとも言えたのですが・・・・・・

題名にもなっていた、青い時計台とか風景描写の巧みさが光ったのでしょうね。
静かながらも(?)色々煩わしい事も忘れられるような、神秘的な美しさが感じられた
と思います。その時計台があった建物には、老人と三人の娘らが幸せに暮らしていた
様ですが、それも残念ながらいつまでも続くものではありませんでした。誰しも
死の宿命からは逃れられないのですが、自分に何かあった時に娘らに残せる様に
ひそかに金貨を金庫の中に保管していて、死の間際に彼女らに分け与えた等
変わらないものは無いと言ったけど、その中でも強い親子愛は最後まで変わる事なく、
無常感も改めて伝わりながらも、救いも与えていた様でした。

結局は、他の男とおそらく結婚して幸せになったかと思いきや、今度は・・・・・・・
でしたが、そうした結末はこのさよ子が、近い内に少女から大人の女性への階段を
昇る事とかを暗示してもいたのでしょうか。彼女もまた、あの後この時計台のある建物
に住んでいた娘達同様、そうした無常も乗り越えながら末永く幸せに暮らしていった
のでしょうが、評価は「良い」で。

2015/03/01 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2204(58%) 普通:769(20%) 悪い:858(22%)] / プロバイダ: 6007 ホスト:6052 ブラウザ: 5173
小川未明の童話の一つですね。
ちょっとダークな作品が多い彼の童話の中でも、ノスタルジックとダークとが上手く結びついた一作です。
個人的には代表作と言われる「赤い人魚と蝋燭」よりもこちらを推したいところ。

今作は、「どこかから聞こえる音」を子供の視点から捉えた話になっています。
子供の頃は自分で遠くに行けないんですよね。「遠くに行ってはいけない」と決められているからであり、自転車くらいしか移動手段がないからでもあります。日本の街でも、夕方ごろに聞こえる鐘の音とか、灯油の販売の音とか、その辺の音色の情報は結構ありますからね。
それで、その音は一体何だろう、と外へ出て、実際に確かめてみる…のが本作のストーリー。

いざ言って見ると、西洋風の家があって、そこで豪華な暮らしをしている姉妹のようなのがいるんです。
それを見て、主人公のさよ子は何かを感じてくる。楽しいようで、どこか寂しい感じなんでしょうね。
音楽からもそれを読みとったようですし、実際にそこに行きついてからも何かを覚えた事でしょう。
宝石や時計、指輪といった光り輝くものが夕方に映されている色彩感覚はどこか寂しいようでもあります。

やがて、その三人の娘が父を亡くしたらしいのが見えて、どこか寂しく物語は幕を閉じます。
美しく不思議な音色の向こうにあったのは、確かにメルヘンな物ではあったけど、それでもやはり辛い現実がある。
楽しく踊る三人娘の中にも、きっと悲しい出来事はたくさんある…といった、そんな事を知った少女の話なんですよね(美しく踊る三人娘は嫁に出る事になったのか、あるいは…)。
そして、最後には結局、その楽しそうな家は主人を亡くしたので売家になったのを見て、寂しい終わり方をする。

という事で、ダークなんです。それでもノスタルジックなんです。
小川未明の童話の例にもれず、これも「華やかに見えたものが実は…」というエンディングを迎えて終わるんですけど、それでもどこか少女期の体験として面白いんです。
最後の二行くらいで急に丁寧な口調ではなくなったので、文章としてはオチに違和感もあるんですけど、そこが難点ですかね。

評価は「良い」です。
実際のところ、もう二度とその時計台から「不思議な音色」を聞き、浸る事はできません。
現実はそうそうメルヘンチックにもいかず、いつか終わる物もあるって事ですね。

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2016/10/17 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 21970 ホスト:22081 ブラウザ: 1975(携帯) [編集・削除/これだけ表示]
感じた事びっくり 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)

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