[小説]赤いガラスの宮殿


あかいがらすのきゅうでん / Akai glass no kyuuden
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1929年文学総合点13位15作品中
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著者:小川未明
日本 開始日:1929/01 赤い鳥
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最終変更日:2016/10/23 / 最終変更者:mosukuwa / 提案者:mosukuwa (更新履歴)
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2018/04/24 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:760(51%) 普通:415(28%) 悪い:314(21%)] / プロバイダ: 18413 ホスト:18424 ブラウザ: 5171
メルヘンを基本としつつも、瞬間的にドス黒い描写を挿入してくるシニカルな作風で「日本のアンデルセン」と称される小説家・小川未明の児童向け短編童話。
妙に文学「あ」のカテゴリへ小川作品が集中してるけど、「赤」だの「青」だの何かと「色」に因んだタイトルを付ける傾向が強い事に起因してたンですねw

「働いたら負けかな」とばかりに怠惰な生活で日々を無為に過ごしていた主人公が、様々な出来事に遭遇する中で次第に労働意欲へ目覚め一念発起する…てな具合に、本作は掻い摘んで言えば「ニートの意識改革の物語」に他ならないンですが、主人公のキャラ付けを「無職ゆえに村人から疎んじられている」という有り勝ちなものにせず、「純朴な性分ゆえに村人から同情される存在」と真逆の設定を施してあるのがミソでしょう。村を捨てて「一緒に旅へ出よう」と誘う若夫婦や、亡くなった子供の玩具を「形見分け」として主人公に託す母親の行為は、主人公の人柄を好ましく思っている事を証左するものでしたし。

そんな或る意味「居心地の良かった故郷」を捨て、主人公が労働意欲を駆り立てられるに至った要因として、タイトルにも掲げられている「赤いガラスの宮殿」が主人公の見た「夢」の形で登場する運びと成りますが、本作で面白味を感じるのは此の後半部に突入してからでしょうね。
件の宮殿に住まう人々として、上述の若夫婦や亡くなった筈の子供が登場する事からも察しが付くように、宮殿が「黄泉の国」のメタファーとして扱われているのは明白。という事は、一見「独立心に目覚めて巣立つ主人公」というエエ話風に幕を閉じた本作も、宮殿を「予知夢の産物」と仮定した場合だと旅先で訪れる主人公の「死」を示唆しているように思えて、背筋を何やら冷たいものが走っちゃうンですわ。

額面通りの「童話」として受け止めるのに些か躊躇してしまう、夢野久作作品にも通ずるドス黒さは読んでいて中々にスリリングだったんですが、中盤に登場する「三国一の嫁御」なる存在が今ひとつ有機的に物語へ絡んでいるとは言い難く、読み進めていく上でテンポを阻害しているように感じられたのが少々口惜しかったですね。この点がネックと化して、評価的には「良い」寄りの「普通」に落ち着きました。

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2018/06/06 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 2450 ホスト:2355 ブラウザ: 11659 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事考えさせられた 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)

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