[アニメ]ばらかもん: 2014/09/28 みゆきちいいいいい


Barakamon
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2014/09/28 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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都会で揉め事を起こし半ば島流し同然で辺境の島へやって来た若き芸術家と、時間を忘れたようなのどかな島で生活する島民たちとの交流を描いた作品。
分類的にはいわゆる日常系というものに属するのかと思いますが、内容は深夜アニメというよりNHKの地域発ドラマで描かれても遜色ないくらい一般受けしそうなもの。
最近では地方を舞台としたアニメが数多く放送されていますが、この作品も例に漏れず舞台となる五島列島の魅力をふんだんに紹介しており、
失礼ながら今までは頭の片隅にも思い浮かばなかった所だったのですが、本作を通じてこの島の持つ美しさを少し垣間見れたような気がします。

物語の流れとしては、OPでも歌われているように「自分らしさとは何だ」という青年期にはありがちな普遍的な悩みを出発点に展開していくもの。、
だからといって説教めいたり辛気臭くなったりするわけではなく、主人公と周りの人々とのふれあいを通じて何か感じ得るものがあればいいという、受け手に強要させない自由な雰囲気が心地よい作品でもありました。
鍵と言うものがまったく意味を成さず、お構いなしに人のテリトリーにずかずか入ってきては傍若無人にそこら中を荒らしまわる地元民の無神経さは、
普通ならば非常識と批判されようものですが、なぜかこのおおらかな土地で繰り広げられると笑えてしまう、そんな寛容さを抱かせてくれる不思議な作品だったと思います。

また、地元の子ども役として声をあてている子役の子たちの演技も丁度良かった。
うますぎず棒すぎずという絶妙なバランスは作品への集中を阻害するほど耳障りではなく、しかしある程度残った素人くささが本作の持つ素朴感とよく馴染んでいて、
大人の声優がやるのとはまた違った新鮮なあどけなさが物語を映えさせていました。

結局、この作品で描かれているのは詰まる所、一昔前まで皆が普通にやっていたご近所づきあいというものではないかと思います。
その“普通"が失われつつある現代を生きる者としては、ときに過剰に思われる島特有の人間関係に疎ましさを感じながらもどこか憧憬を抱いてしまうのではないでしょうか。
SNSの発達でより簡便に人と交流できるようになったのに隣にいる人が誰かもわからない都会と比較すると、
電話一本かけるのにも隣近所を訪問して電話を貸してもらう不便な田舎の方がより人と近くなれるというのはなんだか奇妙な話です。
まあ、あまり文明を否定して田舎最高と褒め称えるのも世間知らずの都会人がよくする底の浅い偏った考えのように思えますが、
それでもこの不思議な対比は、人と人との繋がりとは何ぞやというコミュニケーションの原点を今一度見つめさせてくれるものでした。
嫌いな人はグループから外す、ではなく、嫌いな人とでも関わっていかないと生きていけない日常は、
無菌室で育った者には刺激が強すぎる気もしますが、しかし結局そうやって乱され踏み入られることによって「自分らしさ」というものの糸口も掴めるような気がします。

ぐだぐだと長くなりすぎましたが、まあこんな偏屈な事を重々しく考えるような堅苦しい内容ではなく、
五島の自然豊かな風景を背にそこで繰り広げられる登場人物たちのドタバタ劇に笑いながら癒される作品です。
『ばらかもん』とは「元気者」という意味らしいですが、彼らの快活で自由気ままな姿は見ている方も同じようにばらかもんにさせてくれる事でしょう。
万人が楽しめる素地のある良い作品だと思います。



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