[アニメ]91Days


ないんてぃわんでいず / 91Days
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作品紹介(あらすじ)

禁酒法時代ー。法は力を持たず、街はマフィアに支配されていた。

舞台は密造酒の闇取引でにぎわいを見せる街・ローレス。
その街に時を経て降り立つ、アヴィリオ。
[スタッフ]
原作:Vanetti Family
監督:鏑木ひろ
シリーズ構成:岸本卓
日本 開始日:2016/07/09(土) 02:10-02:40 MBS TV / 終了日:2016/10/01
[開始日詳細]
放送局
放送期間
放送日時
TBSテレビ2016年07月08日 -金曜 25時55分 - 26時25分
毎日放送2016年07月08日 -金曜 26時10分 - 26時40分
CBC2016年07月08日 -金曜 26時46分 - 27時16分
BS-TBS2016年07月09日 -土曜 24時00分 - 24時30分
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最終変更日:2019/03/13 / 最終変更者:オルタフォース / 提案者:怪盗乱馬 (更新履歴)
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2019/10/12 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7601(87%) 普通:644(7%) 悪い:464(5%)] / プロバイダ: 8847 ホスト:8915 ブラウザ: 10414
タイトルのとおり、家族をマフィアに殺された主人公がその復讐を遂行する91日間を描いた作品となっておりましたね。

舞台としては1920年代の禁酒法時代のアメリカで、それゆえにシリアスながらもどこか妙な既視感を感じさせるものがありましたけれども。マフィアが登場するところから、かの有名な「ゴッドファーザー」とかも出てきますが、個人的には確か1930年代ぐらいと比較的近い年代を舞台にしてた「ロード・トゥ・パーディション」を連想させるものがありましたね。

冒頭にて、主人公のもともとの人となりは伺えましたけれども、そうした平和で穏やかな光景は一変して、マフィア同士の抗争に巻き込まれる形で家族が殺されてしまうわけでしたけれども、やや陰惨な感じで、その光景を目の当たりにした主人公の衝撃たるや伝わってくるものがありましたね。

この時点では禁酒法時代といっても、あんまりピンとくるものはありませんでしたけれども、その後に地下倉庫でこっそり密造酒を製造しているところとか普通の時代だったら大手を振って売り捌くことが出来るだけに難儀していたのが伺えましたね。そして、そこにチンピラとかが乱入して荒らすところとか当時、わりとあったんじゃないだろうか。

復讐劇ということもあって、主人公は冷酷に、そして、着実にマフィア相手に復讐を遂行していくわけでしたけれども、個人的には「ロード・トゥ・パーディション」にて主人公が、次々にマフィアを抹殺していくシーンと重なるものがあったかな。

それにしても、禁酒法時代といえば、「アンタッチャブル」等で有名なアル・カポネというイメージが強いですが、そもそも禁酒法自体、何をきっかけに出来たのかとか気になったわけだけれども、そういう意味ではアメリカの歴史とかをあらかじめ知っておいた方がより楽しむ上で大きいかもしれません。

それでも、シリアスながらちょっと渋い感じの雰囲気が気に入ればそれなりに楽しめるんじゃないかなと思います。

最後に、この作品の評価になりますが、とても良いよりの「良い」とさせていただきます。

2017/05/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:22(92%) 普通:2(8%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 4863 ホスト:4636 ブラウザ: 5143
禁酒法時代のアメリカを舞台にしたマフィアを題材にしたオリジナルアニメ。
主人公の家族がマフィアに惨殺されるオープニングから始まり、成長した主人公のマフィアへの復讐劇を描く。

【良い点】
・やりたいことをやれている
・軸がしっかりしている
・ファンゴ

【悪い点】
・中盤の作画が不安定
・動的なシーンにあまり緊張感がない
・登場人物が割と甘い

=============================
・やりたいことをやれている
このアニメがレトロな洋画に影響されて出来ているというのは、映画に全く詳しくない自分ですらわかるほどに誰の目にも明らかだが、それが制作側のやりたいことだったのだろう。少なくとも脚本面から言えば、そのやりたいことからほぼ逸れることなく1クールやりきっている。これは案外今の深夜アニメの状況からすると珍しいことであって、恵まれていると思う。
家族を失ったことでマフィアを憎む主人公が、復讐のために友人を利用し、マフィアを利用し、周りの人間を狂わせながら復讐を果たし、そして自らも徐々に歪んでいく。この作品はアンチヒーロー的な楽しみ方も出来るが、やはり本質はそういった展開の中での心の移ろいを見る人間劇だろう。後述では動的なシーンの作画・演出の弱さを指摘するが、静的なシーンではそういったものを描くための緊張感がきちんとあり、感情の起伏に乏しい主人公の感情の機微をきちんと伝えることが出来ていると思う。

・軸がしっかりしている
舞台がアメリカということで、登場人物は全員アメリカ人であり馴染みにくい名前が並んでいる上、3つのマフィアグループでの力関係がサブテーマおよび背景設定になっているので、ここらへんが初見だと案外覚えにくくて難しい。ただ、ストーリー自体が主人公・アヴィリオの物語として終始しているおり、彼の復讐劇を追っていれば流れとしては問題ないので、そこらへんはかなり親切なシナリオ設計だと思う。1話と最終話の銃の引き金のアップ演出なんか非常にわかりやすい対比で、このシリーズが彼の復讐の物語として始まり、収束するのが綺麗に示されている。

・ファンゴ
強烈に個性のあるキャラで、序盤の復讐劇以外の部分のサブシナリオをキャラクター性で引っ張っている。物語の中でどんな行動しても不思議ではないというトリックスターであり、演出上、主人公の意図すら視聴者には疑わしい序盤の展開において、わかりやすいファンゴのキャラクターは視聴者を引き付ける役割を果たしている上、間違いなくストーリーのどこかで死ぬ悪役であるのも容易に察せられるところが良い。そして担当声優の津田さんは間違いなく名演。

・中盤の作画が不安定
中盤に差し掛かって、人物画が大分危うくなっており、特に作画の統率性が取れなくなっているところが目立つ。カットごとに画風が微妙に違っていたりして、多分微修正の時間がなかったんだろうと推察できる。あと遠景の人物作画もなかなか厳しい状況だった。

・動的なシーンにあまり緊張感がない
マフィアの抗争なので、動的なシーンっていったら大体カーチェイスか銃撃戦なんだが(偏見)、どちらもちょっと迫力に欠けることが多かったのは残念。とくに銃撃戦での緊迫感は第一話がピークでそれを超えることが全くなかった。ただ、シナリオ自体がどちらかと言えば静かな人間劇を志向しているので、決定的な欠点とまでは行かないと思う。

・登場人物が割と甘い
案外みんな優しかった印象がある。マフィアそこまで優しいか?知らんけど。
腕利きとは言え主人公をずいぶんと簡単に信じすぎである。マフィア以外も全体的にずいぶん人情味に溢れており、マフィアに関するストーリーはなんか任侠ものみたいだった。いやもしかしたら本物のマフィア映画もそういう感じなのかもしれんけど。
ただ、全体に流れる甘さが良く作用したな、って部分もあって、それが最終話での車中でコルネオの旧友である運転手君(名前忘れた)が主人公に詰め寄るシーン。あれは良いシーン。

【まとめ】
ものすごく映画に影響されたと思われるマフィアを題材とした復讐劇。
1クールきちんと使って主人公の復讐を描き切っていて、ストーリーはやりたいことをやりきっている。続編を作る余地は無いでしょう。作画の力強さにやや不満はあったが、静的なシーンの演出力でそれをカバーしようとはしている。何より一本の大きな筋が通ったシナリオ構成なので、予備知識が無くてもストーリーが見通しやすかったところは美点だろう。もしこれがアニメファンのレトロ映画への入り口となれば制作側は願ったり叶ったり、なのかもしれない。

[推薦数:1] 2017/04/09 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1599(52%) 普通:794(26%) 悪い:693(22%)] / プロバイダ: 23728 ホスト:23746 ブラウザ: 8593
禁酒法下の時代のアメリカを舞台に、マフィアに家族を奪われた青年の復讐劇をハードボイルド
かつシリアスに描いていました。メインにっていたのは復讐劇なのに、それと同時に友情劇にも
仕上がってたというのが最大の特徴でしょう

復讐の舞台に身を投じてからの91日間は、相手の信頼を勝ち得るためにマフィアに潜入するとことから始まっていき
復讐相手との逃亡劇では、その旅を通じて奇妙な友情すら生まれることになりますが、目的のためにはその手を
血に染めることすら厭わずに、最初から最後まで命懸けで復讐へと身を投じていました

物語の顛末については誰もが救われないものでしたが、しかしこの結末は復讐劇としても相応しいだけでなく
かつ友情劇としても成立させる唯一の手段だったとおもう。そしてそれによって唯一無二の物語となり作品は
完成していました

私としては、このくらいシリアスに徹底した作品は1クールに1本くらいは欲しいくらいなんだけど
ないのが現状なので、まず企画として通ったことがまず嬉しいし、それも良作と呼べるほどのものに
仕上がっていたことはなお嬉しい。評価はとても良いに極めて近い【良い】とさせていただきます

2016/12/04 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:430(48%) 普通:304(34%) 悪い:165(18%)] / プロバイダ: 49702 ホスト:49711 ブラウザ: 7460
【良い点】
・アヴィリオ:復讐に染まりきり壊れてしまったかと思わせつつ人間味も残っており、内心の複雑さ等も表現出来ていたんじゃないかと
・ラスト:果たしてアヴィリオはどうなったのか、どちらとも解釈できるのはこの場合良い結末だったかと
・ファンゴ:異常なハイテンションから喧しい印象だったが、そのぶっ飛んだ行動に目が離せなくなる

【悪い点】
・91日:そもそも91日間の物語を僅か1クールで描くのが無茶、とはいえ「91日=三ヶ月=作品としての放送期間」として見れば独特の感慨深さもあるのだが
・キャラクター:多すぎ、目だつキャラや印象深いキャラはとことん目立つがおとなしいキャラはほとんど記憶にすら残らない

【総合評価】
あまり好みのタイプの作品ではなく最初は「すぐ斬りそうだな…」と考える位だったがジワジワと引き込まれていった
趣味でなくとも気に入るものは気に入ると言ったところか

2016/12/03 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:615(59%) 普通:265(25%) 悪い:169(16%)] / プロバイダ: 25033 ホスト:25039 ブラウザ: 7916
【良い点】
・シナリオが良く練られている
・1920年代のマフィアの掟、倫理、非情さが表現できている
・ラスト5話あたりの展開はとても惹きこまれた

【悪い点】
・欲を言えばもう少し骨太なタッチの作画で観たかった

【総合評価】
洋画の『ゴッドファーザー』が好きな人には向いているかもしれない。作画がいわゆるお洒落なタッチだったのだが少しだけ残念だったけど、それ以外は
1920年代禁酒法時代のマフィアの世界観を上手く出せていたように思う。

少年時代、両親と弟をマフィアに殺害された主人公アヴィリオが復讐のためにファミリーに近づく。禁酒法時代に酒の密売を目論むヴァネッティ・ファミ
リーに対して、アヴィリオは親友のコルテオが造った特上の酒を持ち込む。そして持ち前の謀略を活かして徐々にファミリーの中で地位を固めながらも
着実に復讐を遂げていく。

シナリオがとても良く練られていて、特にラスト5話あたりからの展開はとても惹きこまれた。
裏切りに裏切りが重ねり、兄弟が兄弟を殺し、友が友を殺す。優先すべきはファミリーであり、復讐である。時には冷たく、非常に乾いた描写もあるが、
その中でアヴィリオ自身の迷いや苦痛も感じられ、それが最後の結末で全てが流れていく。

近年のアニメでは少し躊躇してしまいそうな部分も、この作品は踏み込んで描いている。そのため、まさか死なないだろう、殺さないだろうという思い
込みが結構覆される。それを見て、確かに昔の作品はこういう感じだったな。いつの間にか過剰なモラルに自分も慣れてしまっていたことに気づかされ
た。

ファミリーの血の結束、裏切り、謀略、オペラハウス、抗争。マフィア作品では王道的な要素をしっかり押さえ、シナリオも重厚でなかなか面白かった。

2016/11/13 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:63(62%) 普通:29(28%) 悪い:10(10%)] / プロバイダ: 2997 ホスト:2841 ブラウザ: 7864
【良い点】
雰囲気
躊躇なく撃つ場面が多かった事
【悪い点】
ほんとに只の復讐劇
退屈
メガネの友人巻き込むなよ可哀想に・・兄弟とか言っておきながら。ここホントに不快だった
ただ復讐したいだけの主人公でまったく好感もてなかった
計画もご都合主義な行き当たりばったりで知的な要素も感じなかった
【総合評価】
退屈。主人公嫌い。友人の勧めで全部見たが楽しめなかった

2016/10/20 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:104(76%) 普通:11(8%) 悪い:22(16%)] / プロバイダ: 7259 ホスト:7286 ブラウザ: 5171
抗争で家族を殺されたマフィアの子アヴィリオ(本名アンジェロ・ラグーザ)が、復讐に赴く91日間を描いた物語。
13週間後にアヴィリオと観客は、どのような光景を目にし、何を思うことになるのか。

人を護る最大かつ最終的な枠組みは国(国境)であり、それは法律によって保証されるものですが、
法律の外にいるマフィアにとって身を護る最後の砦はファミリーとなります。
だからマフィアはファミリーに並外れた執着をみせます、
死に物狂いで維持しようとし、拡大を望み、時には他から奪って自らのものにしようと企むのです。
彼らにとって、一人また一人とファミリーが失なわれてゆくことへの恐怖は如何ほどのものなのか、
ヴァネッティファミリーの面々にその恐怖を味わわせながら、アンジェロの復讐は執り行われていくこととなります。

復讐を遂げるためのアヴィリオの戦略が実に鮮やかです。
モノローグが一切ないので彼の思惑が計り知れず、先が全く読めないですし、
「人を殺すのに大したものは必要ない、ただ引鉄を引く指の力があればいいだけ」ということを証明するかのように、
あまりにも淡々と進められてゆくので、戦慄するよりもそれはイベント性を感じさせます。
むしろ凄惨な殺しを扱っているのにどこかコミカルさをみせたりして、エンタメ性に富んでいさえします。

ファミリーといっても必ずしも一枚岩なわけではなく、それぞれが思惑や欲を秘めて行動しており、
その中に投入されたアヴィリオという変数が、マフィアたちの命運を静かに深く狂わせてゆく。
ヴァンノ、ロナルド、ファンゴ、バルベロ、ガラッシア等に訪れる、そのイベントのタイミングの意外さに、「ここで来るか!」と何度思ったことか、
観客は、死にゆく中でアヴィリオに正体を明かされて因果を悟る者のように、唖然としつつ記憶を巻き戻し、経緯を確認して膝を打つことになるでしょう。

また、ネロをはじめとしてキャラ達が実に魅力的。
知略を尽くして死線をギリギリで越えてゆく緊張感が張り詰める中で、胆の据わった男たちを眺める痛快さがあります。
彼らは並みの作品なら力の信奉者としてしか描かれないでしょうが、この作品ではマフィアもそれぞれが掘り下げられたキャラであり、
ファミリーを守るというマフィアにとっての「善行」を、全力で疑うことなく遂行しようとする男達は、
一人の人間として相対すればみな一本筋の通った好漢です。
またいずれも人間味が豊かで、抜け殻のようなアヴィリオとは好対照を成しています。

かと思えば好漢ではないはずのファンゴも、その狂人ぶりが異常に面白くて、それは観ているうちに癒しさえ感じるようになってくるほどで、
前半の画を完璧に保たせていて、津田健次郎氏の怪演が光るキャラでした、ラッざぁニあァ!!

脚本は「僕だけがいない街」を担当した岸本卓氏で、この人は人間の良き心を的確に描ける人のようです。
マフィアとしての良き心は一般の道徳観と大きく異なるものではありますが、
マフィアというものの生態を前面に押し立てつつも、全ての人間に通底する面を描き出すという企図が感じられるものでした。
そのことはこの作品の終幕に至って前面に躍り出て、物語の土台となっていることに、気付かされることになったと思います。

この作品の終幕は、各キャラが死という絶対的な区切りを付けてきたことを思うと、曖昧さの残るものでした。
ここまでキレのある物語をやってきたのだから、結末も観客の解釈にゆだねる式でなく、明示されたほうが良かったのではないかと思えるところですが、
作者が焦点とするのは、アヴィリオとネロがここまでやってきたことは、お互いの身にまとわりついているものを剥ぎ取る作業にもなっていた、
というところにあったのだと理解しました。

恨みやマフィアの論理を脱ぎ捨てて、何事からも自由な人間同士として、ふたりは向き合うに至ったのであり、
この作品が提示した結末は、それらから意味を与えられていた人生にこれからは自分自身が意味を与える、
という決意を表わしているのではないかと思います。
ネロは自らが生み出したアンジェロという変数によって全てを失い、全てを失ったことで逆に一人の人間としていられる条件を手に入れることが出来た、
運命の悪戯とはこういう風にして起こるものなのかという感じです。

単に無常感によってニヒリズムに終わらせることなく、最後にそれ以上のものを見せてくれたのがいい。
復讐相手の中に美質が見えてきてしまうことは、それを迷いとして負の要素だとみなすことも出来ますが、
この作品は復讐劇を恩讐の彼方に昇華させるための決め手に、それを据えることを試みた作品だったのだと思います。
娯楽要素に留まらない、大きな感慨をともなう展開を最後の最後にぶち込んできて、ここでも「そうきたか!」という感じ、
経過も結末も意外性に溢れる物語でした。
何を描こうとしていたのか、モヤモヤした輪郭が最後まで観ることで明確に焦点が合う、無駄のない創りなのもまた痛快です。

感情の細やかな機微を丹念に紡ぎ、そこから物語の核心に肉付けさせてきた、マフィアものでありながら凄く日本人的な感性の作品だったと思います。
評価は文句なし、「とても良い」で。

地味で萌やロボットのような派手な売り要素もない作品ですが、物語の力だけで今期最高に楽しめる作品になりました。
こういうものを創れる製作者がいて、地上波で放映されるんですから、まだまだアニメを観ることをやめられないのです。

[推薦数:1] 2016/10/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:701(73%) 普通:238(25%) 悪い:26(3%)] / プロバイダ: 11608 ホスト:11541 ブラウザ: 4894
禁酒法時代末期のアメリカ、二つのマフィアが激しい抗争を繰り広げる街を舞台に、一人の青年の復讐とその顛末を描いた作品。血と友情が交錯する冷え切った街を、復讐者の乾いた魂が彷徨う。

まず、その設定された舞台が丁寧に描かれている。色彩を抑え気味にした画面の中をクラシックカー(もちろん当事としては最新だろう)が行き交い、背広姿のマフィアがトミーガンを乱射する。着ている物や商店の様子も、その時代をきちんと意識して描かれているのだろう。
そして潜り酒場の利権を巡って抗争する二つのファミリー。シカゴの巨大マフィアを巻き込みながら拡大する抗争と内部闘争。仁義なきゴッドファーザーの世界です。

主人公の所属するヴァネッティファミリーは、旧き良きアメリカで後発の移民が自分達の同胞を守るために作った血と友情の組織だった。それが、狂乱の20年代を経て変質したアメリカ社会の中で、「すべてがむだごと」だったかのように崩壊していく様が描かれる。
主人公の復讐が一つの組織を崩壊させたのではない。空前の好景気と禁酒法が生み出した巨万の富が、ファミリーをマフィアに変質させ、血と友情を狂わせていったのだ。
ファミリーを乗っ取るためにドンを陥れようとする者、ファミリーを守るために家族を手にかける者、友情のために殺される者、友情のために殺す者。血と友情を裏切り、血と友情に裏切られる者達の物語が描かれる。主人公の復讐は、その一断片に過ぎない。

殺し殺される世界を描きながら、死に対しては冷淡さを通り越して乾いた描写で貫かれている。拳銃を向ける時はほぼ間違いなく引き金を引く時であり、引き金を引けばそのまま死ぬ。銃弾は感傷よりも早く、死は後悔よりもさらに早い。
重要そうな人物だとか、強そうな奴だとかは、何も関係なくキャラクターは死んでいく。隙を見せた瞬間に殺され、相手を見くびった瞬間に死ぬ。物語自体が、引き金を引くのをためらった瞬間に始まったのだから。
だから、この作品のクールな雰囲気は「カッコよさ」ではなく「寒々しさ」なのだ。

では、冷たく凄惨で重苦しいだけの作品なのか。単にそういう作品にしなかったところが、製作者(おそらく脚本家が主導なのではないだろうか)の非凡なところ。
作品の雰囲気の一番底の部分には、不思議な甘さが漂っている。
マフィアという組織の論理のファミリーが飲み込まれ、血も友情も金と野心の前に踏みにじられる時代にあってなお、ファミリーという理想を、血と友情の幻想を信じている男達への、哀しいロマンチシズムが漂っている。
そのロマンチシズムこそが悲劇の原因でありながら、それを捨てきれない弱さを、この作品では否定していない。
それが、殺伐とした物語に甘さと優しさをそっと添えていた。

それでも、あの時引けなかった引き金を引いて、物語は幕を閉じる。

最近では珍しいスノッブな雰囲気をふんだんに盛り込んだ作品(そういうの大好き)で、正統派オシャレ雰囲気アニメ。
しかも、こういう形で男性しか出てこない作品はさらに珍しいだろう。ただ、女の子が一切出てこなくても通る企画がある、制作にゴーサインが出るのであれば、まだもう少しアニメには先があるかもしれない。
[共感]
2016/10/22 >一番底の部分には、不思議な甘さが漂っている ←この作品の独特の雰囲気をこの一言でキレよく表現されたことに脱帽。ロマンチシズム〜の下りも考えさせられました。 by E・カリング

[推薦数:1] 2016/10/02 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:698(59%) 普通:230(20%) 悪い:248(21%)] / プロバイダ: 17222 ホスト:17319 ブラウザ: 7460
復讐劇にして、男たちの奇妙な友情劇。

凛として時雨が担当するOPより「憎しみが消えてしまったら君を殺せないから」。
その歌詞が示唆する通りに所々歪みが生じながらも復讐が進んでいき、一人一人葬られていく。
こうして最期は約束された結末…といった具合に、既に分かり切った構成ではありますが、
序盤から終盤までかけて予想外な展開が続くからこそ、最期までの過程を辿るのが非常に楽しい作品でした。

「復讐相手なのに良い奴すぎて殺しづらい」というのは有り触れた心境の変化ですが、
こういった友情劇は大変もどかしい気分に浸れるからこそグッと来るシチュエーションです。
始めからではありませんが、まさかのギャグ回でもあった4話で「ネロ良い奴すぎる」「良い友になれる」と確信。
そう思わせられた時点で一気にこの作品にハマったと同時に、最終回を迎える喪失感に覚悟の準備をさせられた。
絶対哀しい展開・結末がくるに違いない、キービジュアルの通りの絵になってしまうのではないのかと。
敵が良い奴すぎて復讐果たそうとする主人公が逆に悪に見えてしまうというのはなかなかに面白い現象ですが、
確かに悪者でクズで救いようのない奴になってしまったけれども最期を見届けさせたいとは思っていたんですよね。

やはり最後は静寂感のある哀しい幕ではあったのにも関わらず、不思議と心がすうっとした気分になれました。
オチは視聴者の想像に委ねるもので釈然としない内容になるのは流石に賛否両論になるのは否めないでしょう。
アヴィリオは友の手によって最期を迎えてしまったけれども、しかしそれは「救い」として解釈できるのではないのかと。
完全に銃を向け合いいがみ合うのではなく、真実を知っても尚、友で在り続けてくれた。
友の手で友を殺めてしまったけれども、私の中ではアヴィリオは救われたように見えたんです。
だからこそ最後は余韻の残る、良い91日間を見届けられたなあという気にさせられました。

復讐劇のみならず他登場人物による陰謀・群像劇も見所。やはり一番のイチオシはファンゴさん!
バッカーノのラッドに通じるような「人生謳歌している危険人物」はやっぱり見ていて楽しかった!
派手に暴れまわっていながらも実はマゾヒズムだとか、裸足で脱走するファンキーっぷりとか、
中盤にて絶対に食事中に見てはいけないソレ(このご時世でよくやれたなあ)が描かれていたりとか、
基本テンション低めな人物が多い本作においては一種の清涼剤にも見えなくない楽しさがありました。
それだけに彼の途中退場は予め覚悟していたけれどもやはり哀しい。

作画はそれほど安定していたとは言い難いし、マフィアらしい銃撃戦も面白いけれども正直地味ではある。
それでも表情に関しては間違いなく「気に入った」と言えるものでした。1話のアルカイックスマイルの時点で。
滅多に表情を変えることのない主人公アヴィリオ、破天荒に暴れるファンゴさんには注目しながら見ていたり。

多くの原作付きのアニメにおいて非常に良いシリーズ構成を勤めていた岸本卓先生初のオリジナルアニメ。
それだけでも放送前から十分期待株は大きかったのですが、期待通りの出来でした。
91日間という制限・1クールという短い尺だからこそ無駄のないテンポの良さ、ヒキの良さはまさしく岸本先生らしい。
でもそれほど「91日間」という縛りにそれほど意味は無かった(現在n日等のテロップはなし)のは気になったかな…。
ワンクール:7日*13週間(全12話+総集編1話)=91日間なので、恐らく企画名をそのままタイトルに持っていったのかもしれませんが。
[共感]
2016/10/22 >最終回を迎える喪失感に覚悟の準備をさせられた ←重苦しさの下に軽やかさが忍び、軽やかさの下から重苦しさがのしかかる雰囲気に心が騒ぎ、ラストのアヴィリオの生死がどうとかは大きな問題ではなく救われた気持ちになる作品でした。 by E・カリング

2016/07/23 悪いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴 / プロバイダ: 1321 ホスト:1297 ブラウザ: 10724
【良い点】
監督さん脚本家さんは実力派。

【悪い点】
絵の造りがデュラララのまんま過ぎてる。同じ制作会社でももうちょっとがんばって欲しかったです。せっかく素晴らしい監督脚本なのに良さが潰されてる。

【総合評価】
過剰な期待をしないで見守ります。

[推薦数:3] 2016/07/11 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1395(50%) 普通:0(0%) 悪い:1411(50%)] / プロバイダ: 23003 ホスト:23078 ブラウザ: 4721
とりあえず自分にとことん肌に合わない作品かな〜と思ったので最悪になりましたとさ。
何が肌に合わなかったかと言ったらまず、導入口の子供のシーンでの台詞回しがおかしくてそっからセンスがないな〜と感じていたんだけど、そのあとのスタッフの名前をローマ字で見せていく洋画っぽい作りがカッコつけてますよ感全開でお寒く感じた。
それでも本当にカッコよかったり内容が面白ければ良いんだけど、こういう事する作品って大抵真似事以下にしかならないし、ファッションとか文化とか何でもアメリカの真似をする日本人みたいな恥ずかしさが滲み出ていた。

個人的な感想だけど日本人がラップをやってもイマイチに感じるのと一緒で、日本がこういう作りをしても合わなくて寒く感じるだけ。

最初の子供のシーンでは男が銃を取り出して弟は当然めちゃくちゃビビってるんだけど、兄はなぜかめちゃくちゃ冷静で直ぐに帰るからというお気楽な考えだった。
こっからして緊張感というものがなくて、この世界に入り込む事が出来なかった。

例えそういう性格であったとしても対比で描くためであったとしても、その時点で冷めてしまったのが率直な感想。

そして後半、敵というのかあからさまにイカれた男が現れるんだけど、そのキャラクターの作り方も安っぽくて良い意味での嫌悪感あるキャラクターだったり敵キャラクターとして良い味出せてれば良かったんだけど、普通に気持ち悪いではなくて寒いキャラクターという感じでこの辺なんかにしても嫌なキャラ作ってますよ感が見えて来たので、やっぱり狙いが見え見えの作品はセンスがないなと思ってしまうしその狙いを形にする事すら出来ていない。

全体的にカッコつけ感や洋画風感を出してる作品で拘って描いてる作品だとは思うんだけど、それが丸見えになってしまったらダメでさりげなくやってこそ本当のカッコよさなのかなって思う。

ここまでグダグダ書いてきたけど単純に面白くなかったし引かれるものが何もなかったので、自分の中で最悪の評価になってしまった。
どうやらどうやって復讐して行くのかってところが見所らしいんだけど、まず世界観にもキャラクターにも興味が湧かなかったから"あなたの復讐なんかどうでもいい"としか思わないし見ていきたいとも思わない。

パッケージに魅力がなければどんな中身が入ってるかなんて気にならないだろう。

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2019/10/12 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 8847 ホスト:8915 ブラウザ: 10414 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事友情/格好良い/怖い/びっくり 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像とても良い(+2 pnt)
声優・俳優良い(+1 pnt)
音楽良い(+1 pnt)

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