[アニメ]残響のテロル


ざんきょうのてろる / Zankyou no terror
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アニメ総合点=平均点x評価数1,680位6,604作品中総合点13 / 偏差値49.64
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2014年アニメ総合点59位267作品中
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作品紹介(あらすじ)

ある夏の日――
突然、東京を襲った大規模な爆弾テロ。
平穏なこの国を眠りから覚ました事件の犯人は、たったふたりの少年だった――。
“スピンクス"と名乗る犯人たちの、日本中を巻き込んだ壮大なゲームがいま、始まる。
<スタッフ>
原案・監督:渡辺信一郎
助監督:立川譲
キャラクターデザイン:中澤一登
日本 開始日:2014/07/11(金) 01:00-01:30 フジテレビ(ノイタミナ枠) TV / 終了日:2014/09/26
公式サイト
1. TVアニメ『残響のテロル』公式サイト
Twitter公式
1. TVアニメ『残響のテロル』 (@zankyono_terror) on Twitter
オープニング動画 (1個)
Trigger
歌:Yuuki Ozaki(fromGalileo Galilei) 詞:尾崎雄貴 作曲:菅野よう子 編曲:菅野よう子 [ファン登録]
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最終変更日:2014/09/29 / 最終変更者:みゆきちいいいいい / 提案者:みゆきちいいいいい (更新履歴)
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2019/02/08 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(50%) 普通:1(50%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 12602 ホスト:12478 ブラウザ: 5171
【良い点】
・作画、アクション、犯罪ミステリ展開
・菅野よう子による劇伴

【悪い点】
・犯罪ミステリ展開とターゲット層とのねじれ
・メンサによる謎解き企画

【総合評価】
良くない評価もあるようですが、この作品は
「ノイタミナ枠どおりの女性向け、ターゲット層と違えば評価は異なる」
という説を挙げてみます。
テロ捜査の導入の出来がよく視聴者が社会派メインとミスリードした、
あるいはシリアス要素と女性向け要素の融合が上手くいかなかった作品でしょうか。
おまけの謎解き企画も誤解を招いた一因ではないかと。
女性視聴者はより楽しめたのでは、という期待を込めて評価は良いとします。
自分は謎解き展開もドラマも楽しめました。

以下、女性向けだという私的見解を。
・ヒロインリサのキャラ造詣
黒髪で髪型、顔立ちとも凡庸、1話でいじめられていて料理は下手。
男性向け作品のヒロインならこういうキャラにはならないでしょう。
少年漫画等の男性向け作品の主人公像を女性にした形と言えます。
そこにナイン、ツエルブの王子様2人が登場。少女漫画の定番ですね。

・ハイヴ
ハイヴ要らない、となるのは男キャラ中心で見たからでは。
柴崎刑事、組織というライバル、敵が既にいますからね。
ヒロインのライバル役なんですね。王子様に悪さをする魔女役。

・ラスト
見た人ならわかるでしょう。男メインならああはならないよね。

[推薦数:1] 2017/09/07 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:145(53%) 普通:4(1%) 悪い:123(45%)] / プロバイダ: 9668 ホスト:9646 ブラウザ: 8265
原作は未読ですっていうか、オリジナルですよね。

サスペンスものとして非常にスリリングな作品です。
スタイリッシュな描写と頭脳戦を駆使していくテンポの良い展開、また作画が非常に良く、もの悲しい作品のテイストと非常によくあっていた。

なんといってもリサちゃんが可愛い。
このヒロイン、何もしないどころか足を引っ張るだけという・・・でもそこを含めて可愛いのである。

このようなキャラクターはウザいとかキモいとか言われるけど、そういうところが全くない。
これはリサちゃんの立ち位置が明白だからだと思う。
ナインとツエルブ、とくにツエルブにとっての理想的な、もっというと『普通の日常の存在』としての象徴なのでしょう。
大人たちの勝手なエゴに翻弄される人生でなければ、彼女(のような存在)とのボーイミーツガールな人生が待っていたはずと夢想させる人間。
道を外されてしまった人間の理想を体現しており、だからこそツエルブはあの選択しかできなくなるという説得力まで持ち合わせるわけですね。
キャラクターのありようとして素晴らしいですね。

逆に本作の最大の問題点になってるのがパンキッシュでエキセントリックな少女ハイヴ。

目的も理由も立ち位置も存在も何もかも謎。
あまりにも謎すぎて、制作側が意図的に伏せているのかと思えるレベルであるけど、それを読み取ることが不可能。
リサちゃんとの対比なのかとも思うけど、それにしても意味不明すぎますね。
もっとこうわかりやすい・・・ほかの人から見たらどうでもいい下らない約束をナインたちとして、それを愚直にも守り続けている、とかなら理解できるんですけど、そういった描写がまるでないため何のためにいるのかさっぱりわからなくなってる。

後、思うのは良くできてると思う反面、詰めが甘いなって感じてしまう。
あれほどの大爆発を何回も起こして死者が出ないテロって・・・・・・。
そこは置くとして、知らない人がいないんとちゃうっていうほど有名な神話のスピンクスの問題(朝は四脚、昼は二脚、夜は三脚で歩く動物は何か?)という問題を真面目に解説してたりとタルい部分がある。
もう少し摘まめたと思う。

また、アテネ計画ーーー要は人工的に優秀な人間を作ろうとする計画ですけど、これを行ったのが保守主義者っていうか国粋主義者だとか・・・。
こういう計画をするのって、どちらかというと新自由主義者っていうか、狂った左派だと思うのですけど。(純血主義で有名なナチスは極左)
絶対にないとは言えないけど国粋主義者がやるなら血統主義だろうから外国人排斥だろうし、あくまで血統を重視した優秀(?)な男女を掛け合わせて誕生させる品種改良系なんだよね。
効果が良くわからない薬まで投与してまでっていうマッドな発想はしない。(効果が実証されているとかなら別かもしれないけど)

多分、1つ1つは普通の作品なら気にならないレベルのものだと思うけど、これほどよくできている作品だと却って気になる部分です。
よって評価は迷うけど『とても良い』で。

テロアニメ・・・・・別にテロを肯定してるわけじゃないけど、どう考えてもテロ指南アニメになってるよね、これ。
リアリティって言えばその通りなんだけど・・・・いいのかなぁ、これ。
[共感]
2017/09/23 ヒロイン、リサの作品における機能への見解に同意です。彼女の来歴の悲しさもまたこの作品の物悲しい雰囲気を形作るものだったと思います。 by E・カリング

2015/08/08 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1739(52%) 普通:868(26%) 悪い:753(22%)] / プロバイダ: 40996 ホスト:40755 ブラウザ: 8624
高校生テロリストによるサスペンスアニメ

彼らがなんのために戦い事件を引き起こすのかが徐々に明らかになっていくストーリーに注目させられました。
悪行をもって巨悪を裁く。という大義を持ちつつもそれだけでは終わらず、全ての目的を果たした結果として
彼らと行動を共にしてきたヒロインの中になにかが残したことで彼らが生きてきたことに意味を見出すなど
1クールのオリジナルアニメとしてはなかなかの良作だと感じました

たとえ犯罪であろうとも、これだけ行動理念がしっかりとしているのならば主役側として扱ってもアリだし
一応の説得力は感じることができました

2015/07/13 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:6(55%) 普通:1(9%) 悪い:4(36%)] / プロバイダ: 12564 ホスト:12404 ブラウザ: 10112
2015/09/22少し加筆修正しました。
【良い点】
・映像が比較的綺麗なこと
・菅野よう子氏による劇伴

【悪い点】
・ハイヴが出てきて以降の展開

【総合評価】
カウボーイビバップの渡辺信一郎監督が監督を務めるということをきっかけに視聴しました。
作品の全体的な感想は近年ではあまり見ない不思議な雰囲気の作品だなと言った感じです。
作品を通して展開されるのは主人公二人組みの少年テロリストが自分たちのような存在(どう言った存在かは一応伏せさせていただきます)を社会の明るみに曝すということが最終目的という展開がされます。
しかし、前半は飲み込みやすく、一貫した展開がされるのですが、後半にてハイヴが登場して以降から少し話が読めなくなります。
恐らくこの後半からの展開がこの作品の賛否を分けているのでしょうね…
個人的にはこの後半からの展開は同監督のカウボーイビバップのときのスパイク、ビシャス、ジュリアの過去のように、行間を読まなければならないところなのではないかな?と感じたところだったので、さほど違和感には感じなかったという感じです。
しかし、そうは言ってもハイヴの目的はイマイチ何だったのかがわからなかった点は見終わった後にありましたね。
ハイヴという難解なキャラクターを出さなければ、もう少し評価は高かったのではないかとは感じるところはあります。

そういった後半からの展開で賛否を呼んでいる作品ではありますが、個人的には最近のアニメとしてはとても見応えがあった作品なので全体評価は「とても良い」にさせてもらいます。

余談ですが、この作品の元ネタって浦沢直樹氏の「MONSTER」なのでしょうかね?キャラの立ち位置や設定がオマージュとも取れるところが各所にあったので…
ある意味私はここを楽しんでいたのかもしれません(笑)
[共感]
2015/07/15 元ネタ的には「太陽を盗んだ男」も入ってますかね。まあ「秘密研究所を抜けだした改造体」というのは、古いところではサイボーグ009あたりからありそうなんで…。 by 砂手紙

2015/07/12 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:103(71%) 普通:36(25%) 悪い:7(5%)] / プロバイダ: 6722 ホスト:6852 ブラウザ: 5151
秘密の原爆を盗んだ秘密の研究所から抜けだしてきた少年二人が、あれこれ人を殺さないテロをして日本政府の闇をあばく。細かなところは実によくできてて、無駄に金をかけてるアニメだとは思うのですが、話の内容は『太陽を盗んだ男』を希釈して21世紀の話にしてみた、みたいな印象しかうまく残らないですな。女の子とか刑事の適当な扱いとか、なんでここまでうまく希釈できるのだろうか。アメリカから来た敵もあまり意味ないし、そういう過去背負いすぎてないキャラ出して欲しいですな。

【良い点】全体に金がかかってそうなところ。
【悪い点】いろいろ中途半端。
【総合評価】最初のほうは面白かったんですが…。

2015/05/29 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:114(66%) 普通:34(20%) 悪い:24(14%)] / プロバイダ: 3122 ホスト:3111 ブラウザ: 4699
一見どこにでもいそうな普通の高校生2人が知的な爆破テロをしかける展開とそれを追うベテラン刑事のサスペンスドラマ。
高度な知能バトルは何言ってるかよくわからないという人が多いと思いますが、でもなんとなくカッコいい!笑
作画のレベルの高さや大人向けのアニメということもあり次々見てしまいました。

途中から主人公たちの境遇やなぜテロへ向かった動機はわかってきます。
しかしそもそも日本が極秘に作製した核爆弾を高校生が強奪すること自体が不可能のように思えます。
また主人公たちと似たような境遇に育ちながら主人公たちを追うハイヴの行動原理もよくわかりません。
そして何より核爆弾まで使用して何がしたかったのか、どんなオチが待っているのかと思いきや
自分たちの境遇を世間に知らしめるだけ。
なんだかオチが弱いように感じます。

いっそヒロインはいらなかったかも。

<<総評>>
とてもおもしろいと思うんですがそれだけにちょっとした粗も気になってしまいます。
もう一度見てもいいと思えるので評価は「良い」にします。

2015/05/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:177(72%) 普通:41(17%) 悪い:28(11%)] / プロバイダ: 13934 ホスト:14263 ブラウザ: 4721
【良い点】
・音楽
・背景
・描写
・テンポ
・警察の柴崎の周りが熱い!
・1クールで綺麗にまとまっていた事。

【悪い点】
・施設で育った9、12、5の能力の内容に関する描写がなかった。
・5が結局なにをしたかったのか不明すぎる。

【総合評価】

評価は実際に見た方によって大きく変わるのは目に見えている作品です。

大まかな話は、人体実験ともいえる実験施設から逃げ出した2人の復讐劇。
その人体実験の記録を世の中に開示する為に死者の出ないテロを起こし、
注目を集めてから逮捕されることにより、その事実を握りつぶされることなく事なく、
世間に公表すること。

登場する人物の大まかなカテゴリーは、
1、人体実験の被験者であり、その事実を世間に公表する為に逮捕される事を目指した主人公2人
2、事実公表の為に逮捕されることを望んだ主人公たちが、自分たちを逮捕(真実に近づく)してくれる熱血刑事達
3、人体実験を主導した過去の権力者たち
4、主人公たちのテロの切り札である核爆弾を狙うアメリカFBIと、それを指揮する主人公たちと共に過ごした被験者

と言った感じ。
カテゴリーだけ見れば何となくストーリーは把握できそうです。
スタイリッシュな描写とテンポの良い展開、作画の良さなどとても良い作品だと個人的に思います。
特に、警察組織に身を置きながら命令に逆らい真実に近づこうとする刑事達の描写が良い味を出しています。
80年代の刑事ドラマのような雰囲気ですが、現代の警察では絶滅したような熱血です。
残念だったところは、敵役である5の意図が不明すぎること、人体実験によりある特定分野のみ、
ずば抜けた能力を得たはずなのに、何の能力が秀でているのかわからない事。(情報処理分野か作戦指揮なのか?)
また、主人公たちの能力や扱う道具のお金の出所、実験施設から逃げてから7年間の生活に関わる描写が無いのが残念ですが、
これを回想すると1クールでは終わらないのでしょう。

ラストは悲しい終わり方ですが、目的を果たしていた事、元々長く生きられない様な実験だったとの描写もあり、
もし、生きたまま逮捕されて終了か見逃してもらって普通の生活を送るというラストでは作品自体が安っぽくなると思ったので、
最良の終わり方だったと考えます。

なかなか良い作品でした。

2015/03/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:32(74%) 普通:0(0%) 悪い:11(26%)] / プロバイダ: 46114 ホスト:46168 ブラウザ: 10180
【良い点】
「テロがどういった物なのか?」という事をテーマに、その核心をつきつつ、それでいて雰囲気、スタイリッシュさを非常に巧みに付加しており、凄まじい完成度と芸術性を誇る作品だと思わされた。

【悪い点】
かなり性質の悪い製作者のトラップが仕掛けられていた可能性が非常に高いと考えられる。
あえて重要な情報を伏せる事で、ネットにどういった「悪意の坩堝」ができあがるのかの実験としての性質もこの作品は持っていた可能性が非常に高いと私は考える。
私個人はそれを悪いと思わないが、誤解されやすい作品になっているのは間違いないし、実際誤解されまくっていると私は考える。
「ある可能性」に気づくかどうかで、この作品の評価は間違いなく大きく変わる。

【総合評価】
リアルタイムでは見ていなかったのですが、このサイトで一定以上の評価を受けていたので、興味が沸いて見てきました。
評価の結論はすげえ、なにこれ!!こんな凄いの放送されていたの!?です。

しかし、「ある可能性」に気がつかなければ、この作品の本当の凄さは、きっと気づかないんじゃないかな・・・・・とも考えます。

その「ある可能性」とは、スピンクスの二人が「誰かに匿われて育った可能性」です。

冷静に考えて不自然極まりないんです、いくら天才といっても、10才になるかどうかの子供が生きてこれたのが、そしてスピンクスがイカれた施設で育てられたのに「あまりにもマトモ過ぎる」のが。

この不自然さこそが伏線だとすれば・・・・・
導きだされる可能性は「誰かに匿われて育った」が一番有力でしょう。

その誰かが個人か不特定多数かはさておき、では何故?スピンクスはその「誰かの話をしないのか?」の疑問ですが、それも作中の描写から容易に想像できてしまう。

その誰かはほぼ確実に口封じの為に殺されてしまったのでしょう、実際何人も口封じの為に殺されたのが語られていますしね。

スピンクスは人を傷つけるのを恐れる少年達です、そんな彼等にとって、自分達が関わった事で死んでしまった人達の記憶が、忘れてしまいたいトラウマになってしまっていても、なんの不思議もありません。

そして上記した事をふまえると、本作の真のテーマ、「人と関わるとはどういう事か?」という事が浮かびあがります。

人と関わると、否応なしに、大なり小なり人を傷つけます。
例え本人が何もしなくても、その人がいるだけで、何らかの害を他者に与える可能性はおおいにありうる。

スピンクスはその可能性を極限まで突き詰めた存在、「存在し、人と関わるだけで口封じの為に関わった人が殺される可能性をもつ存在」と言える。

そんな彼等に残された選択肢は、いったいいくつあったでしょうか?
自殺?誰にも見つからないところであらゆる孤独や不便に耐えて一生をおくる?まあ、上記した選択肢はあまりにも理不尽で残酷なのは言うまでもありません。

では、関わった人が消される可能性を承知で助けを求めるのか?それも安易にすすめる事はできません。

テロの他に方法があったのではないか?という意見もありますが、ではそう言う人の前にスピンクスが助けを求めてやってきた時、その人はどうするでしょうか?

その人はスピンクスを拒絶した挙げ句の果てに、スピンクスの敵がどこに潜んでいるのか解らない、もしかしたら警察にいるのかもしれないのを承知で警察に引き渡すかもしれない。(実際権力の介入で警察が不自然で理不尽な行動を作中でとった事もありましたしね)
上記した事はまだマシかもしれない、もしかしたらその人は殺されただけで終わるかもしれないし、スピンクスと一緒に一生隠れて生きなくてはならなくなるかもしれない、それも全てを捨てて・・・・・・・

それら全てを恐らく理解していただろうスピンクスが、それでもモルモットにされるだけされて、生きた意味も死ぬ意味もなく生きるのは、余りにも理不尽だと考えた彼等の、妥協に妥協を重ね、追い詰められて追い詰められた果ての「最後の手段」がテロだったのではないでしょうか?

テロという言葉は政治的側面を多く含みます。
相手の行動を卑劣な暴力、人でない者の行いといったレッテルを、一言で簡単に相手に張り付けられるといった理由から産み出された側面もあります。

しかし、この作品は、相手をテロと名付け、一方的に相手を断罪する事が、果たして本当に正しいのか?といった事も伝えたかったのではないでしょうか?

実際、アメリカがテロの名のもとに、相手を攻撃するのは、アメリカ国内からも疑問視する声はあります。

相手がどれだけ追い詰められたか考える事なく、相手を断罪する事を疑問視する声が。

スピンクスは、本当はハイブになっていてもおかしくはなかった、正しく人と接してこられなかった人の姿こそがハイブであり、リアルな人の姿と考えます。

本当に彼女は作中で違和感を振り撒くだけの、ただのイカれたキャラクターだったのでしょうか?

違和感の正体は、違和感ではなく、単に自分に都合の悪いものに向けられる不快感だったのではないでしょうか?

冷静に考えればスピンクスは綺麗過ぎるんです、イカれた施設で育てられた事を考慮すれば。

ハイブとスピンクス、どちらが正常か?と聞かれれば私はハイブの方が正常かつ普通と答えます。

施設の頃からハイブはサイコパスとしての側面を持っていたそうですが、だからこそ余計に周囲の人々は彼女を普通に扱わず、彼女のサイコパス気質を加速させたんでしょうね・・・・・
普通の人は普通でない人に関わるなんて「面倒で誰もやりたがらない」ですもん。

そしてスピンクスはそんな人の弱さと言える普通さを責めませんでした。
彼等は他者を見下すよりも、他者と良い意味で関わりたいと考えた。

12がリサを助けたのがその象徴でしょうね。
しかし、スピンクスとリサでは、余りにも生きる世界が違い、当然、互いが互いに害を与えまくります。

しかし、それでもリサは、12を気づかい感謝します、決して害を与えられ事だけを見ません。

「良かった」そう思える部分を決して忘れず、相手にしっかり感謝を伝え、12を救い、12の心を動かし、9も救います。

ハッキリ言いますが、リサは絵に描いたような理想的なヒロインです、全然普通じゃありません。

普通なら12や9に恨み言言ってもおかしくなかった。でも感謝してしまうのですから、その凄まじいまでの特定の方面に対する精神力は、間違いなく理想の領域にあると言えるでしょう。

リサは足を引っ張る事は多かった、でもだからと言って彼女を単なる足手まといと言って嫌うのは、単に自分に都合良い他者を求めてるだけではないと言い切れますか?

口では綺麗事言いながら、人の心など全く評価せず、能力ばかりで人を評価していませんか?

テロという行為は、相手に対する無関心が成せる行為です。
ですが、テロと相手の行動を批判する者は、果たして相手に対して無関心でないと言えるでしょうか?

テロの定義を相手への無関心とするならば、テロを起こす者も、テロと相手の行動を叫ぶ者も、結局は同じコインの裏表・・・・・

そんな無関心が渦巻く世界で、スピンクスは相手への配慮を忘れませんでした。

そんな彼等が、人と関わるだけで関わった相手を不幸にする呪われた彼等が、最大限良い意味で人々に影響を与える形で、人と関わろうとした結果が、日本中の電気を奪い、自分達の存在をもみ消されないようにし、日本の闇を暴き、同じ事を繰りかえさせないようにする事だったのでしょう。

正直、日本中の電気が無くなればどうなるか、想像するのも恐ろしいです。

ですが、だからと言って呪われた彼等の最大限の善意を単なる卑劣なテロと言ってしまうのは流石に抵抗があります。

彼等の行為は大きな善意と悪意が混じりあったものです、その象徴こそが、空で大きな火の玉となり輝き、オーロラまで見せたあの光りは、何よりも輝く花火とも、世界の終演を知らせるアナウンスともとれ、無関心な世界に対する、例え世界が無関心でもそれに感謝する最大限の感謝の気持ちとも、復讐ともとれる核の爆発だったのでしょう。

悪い側面は決して軽視はできません。しかし、だからと言って彼等を悪と一方的に決めつけ、裁く権利が、誰かにあるでしょうか?

無関心の極みとして、12が米軍に、もはや善悪すら関係なくただ利己的な考えによって殺されるのは、ただただ悲しい。

この作品は美しくスタイリッシュな映像、シナリオ、演出に、無関心な人々への怒りや、どれだけ傷つけあっても相手と関わり、良い影響を与え感謝する事の美しさを内包した素晴らしい作品だったと私は考えます。

重要な情報を意図的に隠す事で人々がどれだけ無関心な心を出すのか、という製作者の性質の悪い実験、というかトラップはあります。

実際この作品に内包されていると思われる怒りや無関心な人々に対する軽蔑を言葉にして具現化してみて評価に加えたら結構エゲツイ表現になってしまいましたし。

恐らく製作者の思惑どうり、人々の悪意は具現化し、ところどころに転がっていると思いまが・・・・・・

しかし、私はこの製作者の叫びは重く受け止めるべきかなと・・・・・・

自分に都合良ものばかり求めて、製作者にもそういう要求ばっかりだしたら、どんどん作品は無くなっていきますし、人と人とのかかわりあいも同じはずですから。

不自然に見える部分は基本伏線と考え、製作者を甘く観ずに最大限好意的に作品を観る必用はありますが、評価はとても良いで。
[共感]
2015/11/07 確かに、今の世の中は無関心に溢れてますね by しーたん
2015/07/12 なかなか面白い見方ですね。 by 砂手紙

[推薦数:1] 2015/02/18 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:14(67%) 普通:3(14%) 悪い:4(19%)] / プロバイダ: 6671 ホスト:6489 ブラウザ: 7897
【良い点】思いつかない

【悪い点】キャラクター設定、ストーリー、テンポなどなど・・・・・・

【総合評価】悪い

2015/02/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:396(98%) 普通:2(0%) 悪い:5(1%)] / プロバイダ: 1487 ホスト:1619 ブラウザ: 7899
ハイクオリティサスペンスアニメ。
とても完成度の高い作品でした。

本HPでの評価が低いのが意外です。

アニメオリジナル作品ということもあり、1クールに
きれいにおさまるストーリー構成は良かったと思います。

キャラはごく少数しか登場しませんが、
味のあるキャラ達だなと思いました。

現代社会を題材としたフィクションアニメですが、
現実に起こり得てもおかしくないリアルさがあったと
思います。

もし現実に起こったら??と考えながら、
テンポよくストーリーが進むのた大変おもしろかったです。

映像もとてもきれいでした。
2014年作品ではシドニアに並ぶアニメーションの良さを
感じました。

総じて評価はとても良いで。

2014/12/06 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:74(37%) 普通:20(10%) 悪い:105(53%)] / プロバイダ: 14874 ホスト:15084 ブラウザ: 5139
【良い点】
・映像は見るべきものがある。TVアニメでは最高クラスでしょう。

【悪い点】
・どうせなら最初から原爆を打ち上げておけばいいだろうという単純な疑問が拭えない。
・主人公たちは「ただのかまってちゃん」にしか見えない。
・白髪の女(ファイブ)がなにをやりたかったのかがいまいちわからない。ただ単に薄い内容の話を引き伸ばしているだけのような印象。
・12が(9か?)なぜリサに惚れているのかが伝わってこない。そもそも鬱屈しているリサには異性としての魅力がない。
・ベタだけどリサが二人に数字じゃなくて名前をつけてあげるエピソードとかそういうのがあればまだ違うと思う。
・正直菅野よう子の「尖っているっぽい」感じの劇伴は鬱陶しいだけだ。どうせパ○リなんだろう。

【総合評価】
・硬派を気取ってカッコつけたわりにはインパクトの有る演出にこだわるばかりで中身の伴わないイマドキのアニメでしかなかった。
・記者会見を開いて真実を明らかにしたところで、「それはもう終わってしまっていることじゃないか」「都庁をぶっ壊しておいてそんな内容かよ」という感想しか持たれないだろう。よって主人公たちの犯罪行為が肯定されることはない。
・柴崎とスピンクスの対決が見れるかと思ったら「マジンガーZ対デビルマン」だったでござる。

[推薦数:1] 2014/11/10 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:50(49%) 普通:35(34%) 悪い:18(17%)] / プロバイダ: 22647 ホスト:22804 ブラウザ: 7454
【良い点】

映像がきれい。キャラデザもよかった。

【悪い点】

1クールでは全部収められなかったのかな?という感じでした。
最初は面白いな!って思っていたのに途中はダレたかな…。
ナインの死に方が雑だなぁ〜と感じました。
リサはうっとおしいタイプのヒロインだったけど、
「普通の子」という設定なので仕方ないのかなぁ、と。

【総合評価】

面白かったのですが、見返すほどでもない作品。

[推薦数:1] 2014/10/14 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:19(51%) 普通:16(43%) 悪い:2(5%)] / プロバイダ: 4040 ホスト:4300 ブラウザ: 5386
自分のブログから引用して評価させていただきます。

【良い点】

・作画。

映像面は良かったですね。
キャラデザも、結構好みでした。

・オチ。

途中までは理解に苦しむ部分が多かったですが、
オチが分かると、多少納得できる部分もありました。
そのため、最終的に私の中での評価は、少し上がりましたね。

・哀愁を感じられる作り。

作品の全体像が見えると、
主人公であるナイン達の行動に哀愁を感じることができ、
そういった部分は良かったです。

【悪い点】

・ハイヴ。

正直言って意味不明なキャラでした。
特権を使って好き放題暴れていただけで、何がしたかったのかが分からないです。

そういうおかしなキャラという立ち位置だったのかもしれませんが、
重要なキャラというわけでもなく、不要だった気がします。

・物語に入り込みにくい。

納得できない展開が続くため、視聴していてストレスが溜まる要素が多く、
話に入り込みにくかったですね。

良い点にも書いたように、主人公たちの目的に関しては最終的に明らかになり、
ある程度それまでの行動にも納得できましたが、
テロ以外にも方法があったのではと感じてしまいます。

・頭脳戦が知識を問うものであった部分。

本作の頭脳戦は知能を問うものでは無く、知識を問うものだったのは残念。

頭脳戦の面白さは、
自分では出来ない考えや発想を作中のキャラが見せてくれる部分だと思っているので、
本作の頭脳戦は、見ていて特に面白くなかったです。

【総評】

雰囲気は悪くないと思いますし、テロを題材に選んだのも興味深く、
視聴前は結構期待していました。

ですが視聴後の印象としては、
点数通り、期待ハズレだったなと。

主人公達やハイヴの行動は理解や納得ができない部分が多々あり、
オチが分かる前の段階で、本作に対する印象はかなり悪くなってしまいました。
そうなってから目的が分かっても、時すでに遅しという感じ。

ハイヴに関しては最後まで謎でしたが。

もう少し、テロを起こす理由に興味を持ってしまうようなストーリー展開にして欲しかった。

テロリストだけど人を殺さないという設定が余計だったように思います。
シンプルに、目的のためには手段を選ばないという感じで良かったのではないかと。

ハイヴにしても、あれで能力をかわれて利用されているだけという背景でもあれば、
味わい深いキャラになったように思うんですけどね・・・。

見るべき点のないアニメとは思いませんが、
期待値が高かったこともあり、不満点が目に付く結果となってしまいました。
惜しい作品だったと思います。

2014/10/11 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:442(47%) 普通:321(34%) 悪い:171(18%)] / プロバイダ: 48962 ホスト:49032 ブラウザ: 7457
【良い点】
・エロシーンの類が無い:こーいうタイプのアニメもたまには無いと悲しい
・前半:スピンクスが謎を提示し柴崎が解き明かすと言うパターンが良かった

【悪い点】
・テロの死人ゼロ:特に顕著なのは都庁爆破だが、いかに気を使っていてもアレ程の規模の爆破を起こして(しかも真昼間)死者ゼロとかありえない
・ハイヴ:話の本筋を描くには必要な人物だったと思うが、見ている分にはコイツが出てから急速に出来が悪くなっていった

【総合評価】
第一話見た時はこれは凄いのが出てきたなと驚いたものだが、ハイヴ登場以後失速
あと昨今の現実からテロ側が勝者となる結末もやり難いのだろうがこれはこれで煮え切らないと言うか、嫌いではないがパッとしない感じ
このタイプの作品自体は今後も出て来て欲しい所

[推薦数:4] 2014/10/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:110(76%) 普通:12(8%) 悪い:22(15%)] / プロバイダ: 7259 ホスト:7064 ブラウザ: 5171
テロが題材と言うことで、クライムサスペンスをメインにしたアクションかまたは社会派の作品かと思っていたら、意外なほどに情緒的な作品でした。
スピンクスとリサ、幸福ではない来し方の両者の物語がやがて悲しく暖かく感じられてきます。

美しく説得力にあふれる映像に、期待どおりの上質なサスペンスタッチで物語は進行します。
何かしら主張のある者が警察や公安を相手取ってコトを起こすというのは、昭和の学生運動のころの革命ごっこ物に似ていて、
国に見捨てられた者たちの復讐劇的な構造ですが、そのままだと四畳半の爆弾魔的な鬱々したものになりそうな物語に、
高IQの者たちによる頭脳戦要素を加えて、スタイリッシュなイメージをまとわせることに成功しています。
それも序盤のクイズ合戦から、追う者と追われる者との思いがけぬ共闘、顔を見たこともない敵を意のままにコントロールしてしまう妙味へと、
ちゃんと質的なエスカレーションを用意して、頭脳戦の醍醐味も味わわせてくれています。

主人公の“テロリスト"スピンクスの二人は、本来テロリストに向いているとは思えないキャラ造形がなされています。
テロリストが情に支配されがちで、冷酷になりきれないというのが面白いもので、
ある種感情が介入する余地無くシステマチックに事を起こしてゆく本来のテロリスト像に比較して、情に流されるシーンがたびたび見られます。
それでいて一貫して抑制的に描写された感情の表現は、冷徹というよりも哀感をただよわせ、
やがてこの作品のテイストをスタイリッシュから、神々しいような情緒的なものへと変貌させます。

リサはアニメでは珍しいタイプ、こんなに何もしないヒロインは初めてですが、でもそれがいい。
保護意欲を掻き立てるキャラではありますが、スピンクスにとって初めて外の世界から自分に関わろうとしてくれた存在であり、
彼女の凡人振りとこれから歩んでいくであろう普通の人としての人生は、ツエルブにとって(おそらくナインにとっても)憧れそのものだったのでしょう。
彼女を巡るやり取りからは不思議な暖かさを感じさせます、幸福ではなかったからこそその気持ち痛みがわかる、似た境遇から起こる仲間意識。
リサはスピンクスにとって役に立たないどころかリスクにさえなる存在でしたが、そんなスリルを演出するという作劇上の要請以外に、
人と人との絆とは能力の補い合いではないなら、何が絆となりえるのかということを描きながら、ナインとツエルブの美質を引き出す、
そのためのキャラだったと言っていいでしょう、ヒロインとして充分に仕事をしたと思います。

この両者に比べるとハイブの位置づけは、この作品に感じる方向性と折り合いをつけるのが、観ていてどうにも難しいと思えるものでした、
彼女の登場は物語的には頭脳戦の新たなステージに突入したという形で、そこに見栄えのする派手な要素を盛り込もうという意図が見えますが、
そのあまりにサイコパスを感じさせる描写がリアリティを毀損し、作劇の精緻さを歪める不協和音になっていました。
ハイブこそむしろテロリストと呼ぶにふさわしい暴れぶりで、テロとはこうしてやるものだと言うがごとくの冷酷さ、対するスピンクスは情に流されやすい。

テロとは本来民族の違い、宗教の違い、イデオロギーの違い、血統の違い、などによって「自分の側」とは異なる集団をその対象とするもので、
自分とテロを仕掛ける相手の間にある同属意識の切断が実行に当たっての条件になります。
ハイブはアメリカの1%の「エリート」と99%の「それ以外」の枠組みに組み込まれることによって、同属意識を切り離していたと思われます、
ハゲタカファンドのように新自由主義の中にも見られる欧米人の中に抜きがたくある自然収奪型の思考、
弱者から奪うことを正当化するのにも使われている論理です。

しかしスピンクスと彼らがテロの対象とする者との間には、この同属意識の切断がありません。
子供のころから同じ文部省唱歌を歌うなどして、北海道から沖縄まで共通の体験をしてきた日本人という集団の中の一人、
他国人の中にも自分の思考回路を投影してしまう日本人は、同属意識の切断がきわめて苦手。
ハイブとスピンクスは、宗教やイデオロギーによる洗脳によらずに日本人はテロを出来ないのではないか、という考え方を下敷きにして造形された、
キャラの陰と陽だったのではないかという気がします。

だいぶ余談めいてきてしまいましたが、余談ついでに言うとこの作品は「日本は敗戦国のままではいけない」のような、
日本の言論空間に実際にある議論をふまえている部分があります、作中でも日本は相変わらずアメリカから主権侵害を受け敗戦国のまま、
主権侵害に甘んじたら、乗り込んできたのがハイブのようなサイコパスだったというのは、悪夢に過ぎますが。

しかし敗戦国云々を主張する者をラスボス扱いに据えたことは軽率、ナチスやポルポトのような歴史的な評価が定まっている存在ならともかく、
現在進行形の議論の上にあるものをそのような扱いをするのは、わだかまりが生じてしまうでしょう、
こういったものを正面から扱おうとしたとして見ると、物語に落とし込むことがあまり上手く出来ていません。
プルトニウム強奪とアテネ計画の暴露の間を繋ぐストーリーには無限のバリエーションがあり、公権力ルートを利用してするのは本当に有効なのかとか、
一人も殺さずに爆破テロを行うということなど、非現実的に思えるものも目に付きます。
この作品は何らかの政治的メッセージを含むというよりも、物語を彩るスパイスとしてそれらを活用し作品世界を作り上げたと見るのが正しいでしょう。

これらからはこの作品がストーリー展開のリアリティや整合性をつけることよりも、情感を醸すことをなによりも優先しているように見えました。
ストーリー的にいかにも唐突でこれまでの流れを壊しかねないエピソードを挟むのがたびたび見られたり、
またそこまでではなくても雰囲気は良く伝わってきたものの、そこから浮かび上がる物語が捕らえにくかったりした面があったのは、
それによってキャラが見せる感情を描こうとしたためだと思います。

あの夏に日にこれが最期の日と判っていたナインとツエルブに対して、どこかこのままこんな日々が続くような気がしていたようなリサの、
突然やってきた別れに、困惑と淡い諦念が同時に去来しているような表情が心に残ります。
作中でツエルブを突然奪われたリサでしたが、観客も同様に理詰めや倫理観をあてがって観ていると感情に決着が付けられないものが残る作品です、
でもこの作品はそれでいいのだと思います、その違和感があたかも残響のようにリサと観客の中に、ナインとツエルブの記憶を残すのでしょうから。

評価は「とても良い」です。
テロと頭脳戦、核など派手な目を惹く要素に彩られながらも、精一杯生きたピュアな魂の物語だったという印象です、
なんともいえない感慨の残るいい作品でした。

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「意欲作であったことは認める。それでも、設定の問題点と、ハイブ関係の部分の迷走と、最後の収束のさせ方の...」 by 雪霞


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2019/05/01 [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示] by (表示スキップ) プロバイダ: 35967 ホスト:35780 ブラウザ: 8281
洗練されたサスペンスアニメ。常にシリアスで目が離せない場面も多く、見応えがあります。
個人的に最終話の流れが理解できなかったかな。

2017/10/08 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 35967 ホスト:35775 ブラウザ: 8268 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事感動/友情/面白い/格好良い/美しい/考えさせられた/道徳心&モラル 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像とても良い(+2 pnt)
声優・俳優とても良い(+2 pnt)
音楽最高(+3 pnt)

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