[アニメ]ヴァイオレット・エヴァーガーデン: 2019/02/23 もっしー


VIOLET EVERGARDEN
  • 美しい
  • 感動
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[推薦数:1] 2019/02/23 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:61(42%) 普通:35(24%) 悪い:50(34%)] / プロバイダ: 12243 ホスト:12616 ブラウザ: 8285
【悪い点】
この作品は、依頼人との小エピソードの繰り返しで構成されています。また、ヴァイオレットの設定についての特殊性、戦争・戦闘に関連する周辺描写も切り離せないので、そこについてもコメントします。

メインとなるこの作品の構成は「依頼人との小エピソードの繰り返し」となっているのですが、1話で1つのエピソードをこなしていく関係上、そこまで深い掘り下げがあるわけではありません。そこでこのエピソードにどのようなものが使われているかを検証します。
3話:兄妹 4話:親子 5話:(国家間の)恋文 6話:写本作成の代筆(+親子) 7話:親子 10話:親子 11話:親子と恋人
親子が多すぎます。それもすべてが親子愛を強調する内容となっています。これはエピソード1つ1つで視聴者を感動させようとしているために、親子なら掘り下げなしに適当に作っても視聴者が泣くだろうと考え、安易にテーマを選択していった結果でしょう。当然、そのどれもがテンプレートをなぞったような内容になっていて、全く面白くありません。一つ一つが小さなエピソードであっても、それを同じ登場人物達が重ねていくのなら深みが増すのですが、この作品は登場人物が変わっていくため(3話の同窓のみ再登場あり)そういった深みが得られることもないのです。作品構成上の失敗といえます。
テーマや話の内容だけではなく、表現についても本当に安っぽいものばかりです。例えば、10話の親が毎年子に手紙を残すためというのは途中でなんとなく察しのつくものなのですが、本当に毎年手紙が届き、それを読んでいる母親の天の声があり、娘が涙するという絵を描いてしまっています。全く美しくありません。音声にはせず、娘が手紙を見て驚く、涙する、それだけの描写で十分でしょう?他のエピソードでもそういった工夫は一切なく、はいはいいい話いい話という感じの見ていて不愉快になる表現ばかりで辟易しました。
それらの感動的らしいエピソードを通してヴァイオレットが変化していく、という流れなのですが、ずっとヴァイオレットのキャラが不安定ではっきりしません。4話以降、自動手記人形として仕事がこなせるようになっているのですが、その前もその後も、感情を表に出したり出さなかったり感情が無いという様を示したりという感じです。また、突拍子もない行動をとる時ととらない時の基準も不明瞭です。まあ、人間とはそういうものでしょうけれど、ヴァイオレットはアニメのキャラクターとして「愛してるの意味を知りたい」などと言っているキャラとして出てきているので、作品製作上の都合でキャラがブレてしまっているのではないかなと感じてしまいます。
また、ヴァイオレットはすさまじい戦闘能力を有していますが、その戦闘能力については説明が一切ありません。少佐と会う前から14歳の少女が凄まじい戦闘能力を有していて、なぜそうなったのか、その点については説明がない。そして、人間離れした身体能力を有しているのにもかかわらず、負傷したギルベルト少佐を持ち上げることすらできない。あれは何なんですか?設定どうなってるんですか?不自然さを隠しきれてないです。
そして、極めつけは最後の爆弾除去シーン。配達員の男がいきなり超人的なパフォーマンスを見せて橋に括りつけられていた爆弾を蹴り飛ばします。このアニメはギャグアニメではないですよね?一体どうなってるんだと乾いた笑いが起きてしまいました。しかもヴァイオレットと違ってこの配達員はカトレアに気遣われることがありません。かわいそう。

キャラ個別の言動を見ても、序盤は異性愛主義的な発言が非常に多く、またホッジンズ中佐の「俺はヴァイオレットちゃんのことわかってるから」というパターナリズム的態度、その正当化も不快極まりないです。

【良い点】
最終話で「もう命令は要りません」と言ったこと、結局「愛してる」とだけ手紙を送ったこと、単純に見てその部分は良かった(残念ながら作中で自由についての掘り下げが全くないので感動はしなかったけれど)。
6話はまあ良かったと思います。見ていられるレベルでした。
レギュラーキャラを個別に見て、唯一好感を持てるキャラクターはアイリスくらいでしょうか。

【総合評価】
14歳の少女を好き勝手に使っていることに何の自覚もなく、自省も見られないホッジンズ中佐とギルベルト少佐。そこを深く突っ込まず「女は男に従属していればいいんだ」という偏見の強化に終始しているために作品として深みをもたらすことができず、いわゆる「ちょっといい話」に都合のいい美少女が噛み合った中身のないアニメーションとなっています。こんなアニメ制作スタッフに金儲けの手段として振り回された14歳の少女が可哀想です。



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