[アニメ]さよならの朝に約束の花をかざろう: 2019/01/22 怪盗乱馬


さよならのあさにやくそくのはなをかざろう / Sayonara no asa ni yakusoku no hana wo kazarou
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2019/01/22 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1398(50%) 普通:0(0%) 悪い:1414(50%)] / プロバイダ: 13373 ホスト:13260 ブラウザ: 4721
まさかまさかだった。

正直タイトルも狙い過ぎてるところもあるしどうせその辺に転がってる日常的な感動押し付け作品ぐらいだろうと思っていたけど、めちゃくちゃ良い作品。
あと監督が初監督作品ということもあって、ちょっと上から目線で期待値もそんな持たないところから観始めたんだけど完全にやられた。

これは観た方が良い作品とハッキリ言えるし他人にお勧めしたくなる作品。

何百年と生きる種族がひっそりと暮らしていて、他の種族とは生きる年数が違うから誰とも接触することなく過ごしていた。
もし他の種族と交わってしまったりしたら、毎回その人の死を見送らなきゃいけないために自分が辛い目を見るだけでその都度孤独を感じてしまう。
つまり最初の方の台詞であるように『愛すれば本当の一人になってしまう』っていうところが一つのテーマ的にもなっている。

そんな中この世界で唯一ドラゴンを操り圧倒的戦力で世界を牛耳ってる一つの大国が、ドラゴンが謎の病で数が減ってきたために何百年と生きる種族の血に目を付けて襲わせる。
そこで一人国から脱出して生き延びた女の子が、普通の人間の赤ん坊を拾い育て始める。

この赤ん坊を育て始めるところからが本当のストーリーの始まりって感じで、赤ん坊はドンドン成長して行くけど母親役の女の子の方は全く姿が変わらず14、5歳のまま。

赤ん坊の一生分の伝記が描かれて行く感じだからテンポも良いし展開もハッキリしてるし内容量も豊富で、よく二時間内に纏めたなって感じにも思える。

この作品独特の設定とか世界観があって単語も色々出てくるから最初はなんじゃこりゃって感じで分かり辛かったりもするんだけど、それら一つ一つがちゃんと生きていて意味を持ってくるから考えて作られた構成だなって思えるし、話も完璧に纏まっている。
ほぼキャラクターにしろ設定にしろシーンにしろ最初に出したような伏線を回収して行ったし、内容とかメッセージ性に生かされてるから本当に意味のないシーンってのがない。

何百年と生きる種族の唯一の仕事が織物を織る事で、その出来上がった織物から言葉を読み取ったりするこの種族ならではのコミュニケーションツールがあって、それもストーリー上で上手く道具として使っていたし織物を織る事自体の意味にも繋げてるから描いてきた内容に重みが出てくる。

序盤の方では母親と子供の仲睦まじい関係性を綿密に濃く描いていて、それが最後ではやっぱりグッとくる内容に変わって来る。

子供が成長して本当の母親じゃないと気付いた時、ちょっと距離を置いてしまってギクシャクした関係性になってしまったりメリハリも効いていた。

主人公の女の子が最初に殺された人間の母親から赤ん坊を取り上げようとした時ぎゅっと握り締めていてなかなか取り上げる事が出来なかった。
このシーンってのも最後の方に意味を持ってきて、主人公の女の子が今度は育てた自分の息子の赤ん坊が産まれてくるところに偶然立ち会って産まれてきた赤ん坊を見た時に主人公の女の子は気付く。

自分は息子の本当の母親じゃないし本当の母親が居たんだってことに。
その時は子供的な感覚で単純に育てようと思ったけど、そんな軽い気持ちではいけないってのがこの一連のシーンの流れに込められてる感じがした。

一人になった赤ん坊と孤独にしか生きられない種族(自分)とを重ねていて、赤ん坊が居たからこそ生きられたし孤独に感じなかった。
つまり『愛すれば本当の一人になってしまう』っていうテーマとも言うべきメッセージがここで大きな意味を持つ事になる。
愛した事は間違いではなかったっていうのが全体の内容から伝わってくるし、二時間という短い中に一人の人生に意味を見出だした。

見終わったあとは懐かしさもあり温かさもあり余韻が残る。

主人公の女の子と幼馴染みで仲が良かった男女がいてその男女は恋人同士みたいな関係だったけど、大国に襲われた時に族長の娘だった女の子の方が拐われて大国の王子と結婚させられて子供を孕まされてしまう。
その女の子は自由奔放な女の子だったんだけど、子供を産んだあとは部屋に監禁されて自由がない生活を送る事になる。
主人公の女の子が子供を育てるのと平行して長い間閉じ込められてる訳だから、最後ようやく解き放たれた時の開放感ってのがあったしそういや自由大好き少女だったなっていう記憶も甦って来て、この女の子のキャラクター設定も内容に生かされてる。
ある意味では見た目は成長しないからこそ年月を感じず、二人の異なったルートを見せて月日が流れる早さの儚さだったり重さだったりを漂わせてる気がした。

出会いと別れの大切さを教えてくれる作品だった。



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