[アニメ]SSSS.GRIDMAN(グリッドマン): 2018/12/29 古典主義


ぐりっどまん / SSSS.GRIDMAN
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[推薦数:1] 2018/12/29 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:717(41%) 普通:430(24%) 悪い:620(35%)] / プロバイダ: 21126 ホスト:21210 ブラウザ: 4697
【良い点】
・OPと画面には力が入ってる。
・「良くも悪くも」オリジナルの特撮グリッドマンを意識した設定、ストーリー。
オリジナルの設定や企画を知らないとイマイチ反応できない辺りまでメインストーリーの
根幹部分に盛り込んでくるのは(敵がJK、敵側が味方に、などは実現しなかった
旧作の企画。怪獣少女アノシラスを巡る色々は旧作を知らないと意味不明だし、
グリッドナイトは漫画版シグマの別案と敵が味方に、の合わせ技)完全にマニア根性
暴走の「やらかし」だと思うが・・・

【悪い点】
・既に述べたが、旧作や関連作品を知らないと理解できない部分が多く、ストーリー的にも
不十分。ラストのフィクサービームなど旧作を知っていれば感慨深いが、知らなければ
今更感がわくだけで逆効果になってしまう。
・ストーリー以外のアクションアニメとしても問題が多い。サポート4人は尺を考えれば
一応?活躍の場を与えられてはいたが、それぞれの個性を十二分に発揮したとは思えない。
キャリバーは決め技以外で切断斬撃を披露しないと存在感が弱すぎる(一人だけ「武器」。
かつほとんど決め技でしか活躍せず)、マックスはアンチとの殴り合いでは見せ場が
あったものの、それ以降はどーでもいいような描き方(ビームも違うだろ)。ボラーは
「ドリルじゃねーのかよ」。ヴィットも、もっと高機動戦闘しないとアリバイとしか
言えないレベルで、全体的にサポートメンバーは見せ方がなってない。
サポート4人のみでの合体も、玩具販促なら判るが、そういう作品じゃないのでは?
グリッドマン単体では勝てないような描写が多く、これもヒーロー物としては微妙。
尺の割りにサポートアイテムを山盛りしてしまった故だろうが、グリッドマン単体で
怪獣を充分追い込んで強さをアピールするも、別な怪獣の追加登場や隠し玉で反撃された
時点でサポートがすかさずヘルプに入る、などうまく処理して欲しかったところ。
・盛り上げシーンで執拗にパロディを挿入してくるのでシラけてしまう。これも、
いつもの駄目トリガー仕様。
・基本、戦ってばかりでストーリー的な深みが足りない。もう第一話早々に、本作が
セカイ系で舞台がアカネの心象世界な事がほぼ確定してしまう。が、それ以降、毎回
グダグダと「タネ証し」すんのかい、せんのかい〜とやってるうちにワンパターンな
戦闘でうやむやに終わり・・・という流れを延々と繰り返すだけ。
・アレクシスやグリッドマンの存在、世界の在り方が説明不足。作品世界とラストは
色々好意的に補完しないと釈然としない。

【総合評価】
「とても悪い」。期待を見事に裏切って毎度のごとくトリガーがやらかしてくれた。
さらに、いつものトリガーに加え脚本家の情念を過剰に注入した結果、「俺のエヴァン
ゲリオン」に。また、説明不足な部分を理解するには、オリジナルのグリッドマンや
関連作品の周辺知識、脚本家の思想来歴を十分に知っている必要がある。
特撮版視聴前提、かつ脚本家の私小説的ストーリーであり、作品としては駄作だと思う。
ただし、脚本家の来歴を知り好意的に補完すれば、見せ方や説明が「ド」下手なだけで、
もっと感動的に見せる傑作足り得た可能性もあったので、惜しい部分もあった。
作品は全くお奨めできないが、脚本のちょっと異様なほどのこだわりや執着を感じたので、
以下色々妄想と考察。

最近はネット検索できるので、事前に脚本家 長谷川圭一の内面とオリジナルの
グリッドマンについてはWikiでも見て貰うとして、本作でまず気になったのは、
なぜ怪獣なんだ、という点。破壊の象徴として怪獣を望むのは判るが、街を修復
するのも怪獣、六花を生じせしめたのもアカネによれば怪獣・・・この点を
疑問に感じると、あの街の「怪獣」は善悪に関係なくアカネの心的エネルギーが
凝集した存在だという事が判る。長谷川圭一は母子家庭育ちで、幼少時は
怪獣への耽溺から怪獣キ○ガイとして虐められていた過去を語っていたそうだが、
アカネの怪獣に対する執着は彼の過去をトレースしていると思っていいだろう。
寂しさを紛らわせ虐めに対する怒りを慰め縋る対象、心中の大部分を占めていた存在が怪獣。
また、言うまでも無いがアカネが怪獣の造形に大型カッターナイフを用いている事、
例え修復されるにせよ気に入らない相手の抹殺方法が怪獣による街の蹂躙と破壊であり、
直接的でないにしても自分自身の心象世界を破壊している事で、即ち自傷行為の暗示と取れる。
怪獣自体はアカネの心的エネルギーの表れで善悪は無いのだろうが、基本的に自傷行為を
繰り返す危うい精神バランスにある事を表現していると思われる。
心象世界ですべてが思い通りになるのなら、気に入らない人物、事象が現れるはずは
ないが、ケリブにも嘲られたように、結局、アカネ(とすべての人間は)自分自身の
事も完全には理解もコントロールもできない、という事だ。
また、次に気になる点としてケリブとグリッドマンは何者なのか?がある。
ラスト対決でのセリフから、ケリブはグリッドマンの本来の姿を見知っているが、
序盤のセリフでは、どこから来たかも何者かも判らないようだ。同様にグリッドマンも
アカネの世界を救いにやってきたのに、敵であるケリブの正体が何者かは判らない。
これはどういう事だろう?と考えるとケリブはグリッドマンがやってきた世界に
連なる敵では無い=旧特撮グリッドマンにおける敵とは別物である事が判る。
ケリブが何者かは、彼の数々のセリフ、「アカネくんが私を求めた」「次のアカネ
くんを探すよ」「私の命は無限だ」とあるように、アカネが生み出した存在ではなく
次の寄生先を探そうとしている、という点から、人の心に差す魔のような存在、
一種悪魔のような物ではないかと思われる(ここは本当に補強証拠が無いので
単なる推測)。
一話冒頭空中で6つに飛散する輝きが、アカネの心象世界に降り立つ際、ケリブに
迎撃され分離してしまった4人のサポートと裕太に宿るグリッドマン、ジャンクに
宿ったグリッドマンで、ケリブはこの時に完全版グリッドマンに遭遇したのだろう。
が、グリッドマンはどこから来た?この答えは怪獣少女(本作だけでは判らないが、
「先代がお世話になり」「特殊な力を持つ音楽プレーヤー」を持ち、ラストでの
登場も見ると特撮版のアノシラス)が「先代がお世話になった」と語る通り、
特撮版のグリッドマン。特撮版グリッドマンはコンピューターワールドに出現するのに、
何故本作ではアカネの心象世界に現れたのか?ここは推測でしか無いが、「現実のアカネが
見た特撮版グリッドマンが、アカネの心に届いた」という事だと思う。
自傷しながらも救って欲しい本心が、グリッドマンを心象世界に出現させた。
怪獣少女も「アカネに作られてない」と言っている事から推測できるように、
旧グリッドマンを視聴した結果、心象世界に現れたのではないか
(上空の電脳都市はアカネに受容された心象世界内での特撮グリッドマンの世界)。
これらの推測からさらに連想されるのは、本作の根本メッセージが、特撮番組や
サブカルチャーによって心を救われる者も居る、という脚本家の実体験に基づく
サブカル賛歌なのではないか、という事。閉じた思春期の心が救済される展開は
TV版エヴァンゲリオンのラストに類似しているが、本作の真のメッセージは
ここにあるのではないか。残念ながら散々考察しなければ素直に飲み込めないが。
ビー玉は何を象徴しているのか、はあまり大きな問題ではないが、OPを初めとして
登場が執拗なのでメッセージがあるのだろう、と考察。キャリバーがラムネ瓶を切断して
瓶の中からビー玉を取り出していること(閉じられた空間からの開放を象徴)、裕太が
アカネに迫られた際にビー玉を見ていること、ラストに内海に託すこと、から
ビー玉は「心」の象徴なのだろう。他にも説明不足のまま投げっぱなしな描写は
山ほどあるが、「目の色」など判ってしまうと本当にオイオイな設定やお遊びも
多いので、真剣に考察するのが馬鹿馬鹿しくなる面がある。脚本家の思いは
ともかく、作品全体としては考察に値するのか?という疑問もわく。
散々妄想を垂れ流したが、おそらく本作のメインテーマがサブカル賛歌であるという
のは当たっているのでは?
[共感]
2019/03/14 私と評価は異なりますが考察部分がすごく参考になりました。私自身無知なもので。アカネの怪獣趣味にはそういう背景があったんですね… by rie-ru


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