[アニメ]スマイルプリキュア!: 推薦を受けた評価(感想/レビュー)


SMILE PRECURE!
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注意: これはアニメ版。その他メディアのページ: 漫画:スマイルプリキュア!
アニメ総合点=平均点x評価数6,227位6,389作品中総合点-27 / 偏差値42.93
アニメ平均点2,327位2,844作品中平均点-0.23=普通/119評価
2012年アニメ総合点239位241作品中
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作品紹介(あらすじ)

わたし、星空みゆき。
今日から七色ヶ丘(なないろがおか)中学校に通うことになった中学2年生。
転校初日から遅刻しそう〜!と急いでいたら、絵本から飛び出した《キャンディ》と運命の出会いをしちゃった!キャンディは、おとぎの国「メルヘンランド」からやってきたの。
世界をバッドエンドにしようと企む悪者から世界を守るため、伝説の戦士・プリキュアを探してるんだって。でも……メルヘンランドって何?
<スタッフ>
原作:東堂いづみ
企画:西出将之(ABC)、三宅将典(ADK)、清水慎治
シリーズディレクター:大塚隆史

※ この説明部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
日本 開始日:2012/02/05(日) 08:30-09:00 ABCテレビ朝日 TV / 終了日:2013/01/27
公式サイト
1. 朝日放送テレビ|スマイルプリキュア!
2. スマイルプリキュア! 公式サイト 東映アニメーション
オープニング動画 (1個)
Let's go!スマイルプリキュア!
歌:池田彩 詞:六ツ見純代 作曲:高取ヒデアキ 編曲:籠島裕昌 [ファン登録]
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最終変更日:2014/05/11 / 最終変更者:永田 / その他更新者: mosukuwa / 管理人さん / 提案者:みゆきちいいいいい (更新履歴)
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[推薦数:9] 2014/01/24 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:5(56%) 普通:2(22%) 悪い:2(22%)] / プロバイダ: 26489 ホスト:26647 ブラウザ: 5386
【良い点】
・声優。正直この駄作には勿体無い
・キャラデザ。ただし変身前。変身後の髪型はどう頑張っても「うわー…ダサい…」としか思えない
・19話と27話と36話は結構好きだよ。というか、23話まではまだ期待してたよ…

【悪い点】
いっぱいありすぎて書き切れない。とりあえず総合評価にまとめて記載する。

【総合評価】
SDにDXシリーズの大塚、キャラクターデザインに5シリーズの川村というベテラン勢で固めた本作品。
否が応にも期待感が高まった作品
…だったのだが、本作はとにもかくにもストーリーが壊滅的なのが悲劇だ。

第一に異常なまでのパクリだかオマージュだかが多い。
別にパクリだのなんだの煩いことは言いたくない。言いたくないのだが、わざわざパクリ呼ばわりされたくてわざとやってるのだろうかと思うくらい過去作を彷彿とさせるエピソードが多い。
しかもそのことごとくが、過去作の出来に遠く及ばない。スマイルならではの独自性も感じない。
ただ形だけ真似てみたかっただけとしか思えないのである。

34話の文化祭回では、ファッションに携わるキャラなど一人もいないのに何故か出し物が、否が応にもハートキャッチを思い出させるファッションショー。
作品テーマである「絵本」を活かしたいのなら素直に演劇でいいだろうに。
絵本のキャラクターのコスプレをさせることで申し分程度に絵本要素を出したからこれで勘弁して下さいとでも言うのだろうか。
31〜32話で絶望の仮面をパクって来たのには流石にドン引きした。
しかもこの辺の話は5と比べるまでもなく、ツッコミが追いつかないくらい酷いものだったのだ。それについては後に記述するが…

しかしながら、序盤のストーリーはそんなに悪くない。
ちょっとだけ「メインキャラ全員がプリキュアに変身する5話までの一連の話がワンパターンでルーチンワーク的だなあ」とか、「一年のときに大阪から転校して来たはずのあかねの家は、彼女が生まれたときから開いているお好み焼き屋ってのは一体」とか、「4月1日って普通はまだ春休みか新学期だよな?しかもみゆきが転校して来た一話はもう桜が咲いていたから、明らかに時間戻ってるよな?」とか思ったりはしたが、1クール目まではまだ、家業や学校行事で真面目に頑張る姿も描かれていたし、他シリーズに比べて少ないものの、それぞれの家族達との触れ合いエピソードもあり、比較的王道なプリキュアをやっていた。
何よりまだ序盤ということもあって、先の展開に対する希望と期待があったので、楽しく視聴していられた。
そう、このときはまだここまで破綻すると思っていなかったのだ。

しかし24話から一気に違和感が大きくなる。
プリキュアは新必殺技を手に入れて、ピエーロの復活を一時的に阻止することに成功したものの、デコルを16個集めれば復活すると言っていたロイヤルクイーンは復活せず、「16個だけではペガサスの力を復活させるのが精一杯だったので、私の復活のために更にデコルを集めて下さい」と言い出す。
敵側は敵側で、16個目の星デコルを「最後のデコル」と言っていたジョーカーがしれっと追加のデコルででかっ鼻を作っていたのには「はぁ?」だった。
16個以上あるなら最初からそう言え。なんであんなに星デコルで最後だ最後だと強調していたのだこいつらは。

この、それまでの積み重ねを一気にリセットするちゃぶ台返しを思わせる展開には、「まさか本当にまた一話からと同じことを繰り返す気か」と度肝を抜かれたが、実際その通りだったのには開いた口がふさがらなかった。
いや、一話から23話までと同じような展開なだけならまだよかった。
この24話を境にスマイルチームは、「真面目に何かを頑張る」ということをしなくなり、ほとんど遊ぶことしかしなくなる。それどころか、家族やクライスメイトなどの脇役との触れ合いもほとんど無くなり、5人と1匹の閉じた人間関係を中心に物語は回って行く。
まるで深夜枠の日常萌えアニメのような、メインキャラのみで遊んでいるだけの薄いエピソードがだらだらと続き、申し分程度に変身して戦闘をする、というような「本筋?なにそれ美味しい?」といわんばかりの展開に不安はどんどん募って行く。
例年のプリキュアシリーズならば、いよいよクライマックスに向けての本筋の地盤固めに乗り出す段階だろうに、こんなことをやっていていいのか?と。

しかも遊んでいるだけならまだしも、29話では「遊びほうけていてれいかをのぞく4人が夏休みの宿題を終わらせることが出来ずに補修を食らう」という自体になる。ここまで駄目人間だらけのプリキュアシリーズが他にあっただろうか。「駄目人間でもプリキュアになれるんだ」と世の子供達が誤解をしなかったかどうか心配だ。
その体たらくだというのに、31話で「楽しいだけでは駄目。辛い事を乗り越えた末の笑顔こそが本物」とかご高説を垂れ出したときには「それはひょっとしてギャグで言っているのか!?」と思った。
どんな人間とて、夏休みの宿題ごときすら乗り越えられなかった連中には言われたくないだろう。
百歩譲って、宿題の件から学習したが故の台詞だとしても、それならそれで反省して勉強に励む回を一話くらい挟むべきだった。怠けていて補修を食らった分際で反省の色もなく「まだ遊び足りない」とほざいた挙句、プリキュアの任務のための力である本棚ワープを旅行に使う公私混同ぶりを見せた上でご高説を垂れられても片腹痛いと言うしかない。
口先だけなら誰でもご立派なことは言える。大切なのは行動で示すことなのである。
しかし何故よりによって散々遊んでばかりの展開を続けた末にこんな主張をさせたのか。作風自体と相性が悪すぎるどころか、全否定する勢いである。「楽しければそれでいい」のか「楽しいだけでは駄目」なのかどっちなのだ。

更にこの31〜32話で出てきた「なまけ玉」についてもツッコミどころだらけである。
正直、なまけ玉の世界ってメルヘンランドとどう違うんだ?と思った。大差無いじゃん。
なまけ玉を悪とするならメルヘンランドも悪としなければならないんじゃ…ていうかもしかして本当に問題をかかえてるのはメルヘンランドの方では…と思えてしまう。
そもそも、プリキュア達を閉鎖空間に閉じ込めたいのであれば、何故「はじまりの絵本」に閉じ込めなかったのだろう。馬鹿なの?死ぬの?と、39話をみていて私は激しくそう思った。
「バッドエンドに描きかえられた絵本の中に閉じ込められる」っていうのはシリアスに考えればかなり恐い話である。
赤ずきんちゃんや白雪姫などは失敗すればヒロインが死ぬのだからかなり洒落にならない。そういう話の危機感の方が子供にもわかりやすかっただろうし、この作品のテーマである絵本を活かすことにもなるし、みゆきの絵本好きというキャラも活かすことができ、ずっと面白い展開になった上に「絶望の仮面のパクリ」とも言われなかったであろうに、「なまけ玉」なんてわざわざ物語をつまらなくしようとでも思わなければ思いつかない。

とにもかくにも穴がありすぎる作品だ、一話一話をノリで見ているときはいいのだが、全体の適合性を気にしだすと様々なことが気になりもうまともに見れなくなってしまう。
というかそれ以前に大塚SDは果たして23話以降の展開を考えていたのだろうか?「それ以降のことは何も考えていませんでした」としか思えないほどのお粗末さである。
いや、歴代シリーズとて、ツッコミどころはあったのだが、この作品は歴代には多少なりとも見受けられた「なんとかしてつじつまをあわせよう」という姿勢すらも見受けられない。完全にぶんなげている。
「子供はそんなことまで気にしないのだから粗と矛盾だらけでも構わない」というのなら、誰だって子供向けアニメを作れてしまうだろう。プロである必要など無い。

しかし恐ろしいことに、上記に述べた文句すらまだ序の口だったのだ。
私がどうしても許すことが出来ないのがこの先である。

まず、最終決戦における三幹部の扱いのなおざり具合が酷い。
こいつらは結局のところメルヘンランドの妖精が悪堕ちしていた存在であり、巨大ハッピーの演説に感激して元に戻るわけだが…
ソードマスターヤマトかと思うほどにその和解描写はやっつけ仕事だった。なにせこいつらとプリキュアとの間には積み重ねというものが欠片も無い。プリキュア達はことここに至るまでに「敵にも何か事情があるのかな?」とか「なんで悪いことやるのかな?」とかそういうことは一切考えなかった。なにせ5人と1匹の世界に閉じこもってお互いのことしか頭になかった連中だ。
絵本好きのみゆきくらいちらりとでもそういうことを考えてもよさそうなものを、45話で本人達から恨み言を聞かされるまで想像もしていなかったのだから逆に凄い。
しかも、事情を知ったら知ったで途端に手のひら返して同情し出すから単純なものである。あんたら三幹部を23話で容赦なく叩き潰して、相手を殺してたかもしれなかったのに、そんなことは気にも留めず大喜びしてたよね?
なおに至っては弟妹を殺されかけているんだから「だからってあんなことしていい理由になるか!」って憤慨しても良さそうなもんだけど、もうそのことは水に流すとは寛大なんだねえ(笑)。

で、そんな恨み全開の三幹部を救ったのは下の方も述べられている通り「悪役が居るからハッピーエンドの物語が楽しめる」という理屈である。
確かにこれは自我も心も無いキャラクターに言うのなら正しい。だが、三幹部は自我も心もあるれっきとした生命体なのだ。「君達が苛められているから私達がハッピーなのだよありがとう」と言われて喜ぶ生物がどこにいるというのだろう。ハッピーは滅茶苦茶残酷なことを言っている。
まさにこの後出てくるBEハッピーの「不幸な人がいるから自分が幸せなんだと実感できるんだよねー」という理屈と大差ないではないか。
騙されてる!お前ら騙されてるぞ三幹部!それでいいのか!

そしてトドメは、三幹部の正体は妖精でしたというオチである。これが本作の徹底的な作りこみの甘さを体現していた。
彼らはジョーカーに勧誘される以前は絵本の中で悪役として迫害される毎日を送っていたというが、回想シーンの三人はすでにBE三幹部の姿をしている。おいおい、こいつらの正体は妖精だったんだろ?ならこのシーンっていつのことよっていう。
これをあくまでイメージ映像とするなら、三幹部を迫害していたのは、他でもない同胞であるメルヘンランドの妖精仲間ということになる。じゃあ、メルヘンランドって同胞を苛める陰惨な国だったのか?31話で感じた予感が的中したのか?ということになる。では、メルヘンランドはそのお国柄が変わらない限り三幹部は祖国へ戻ってもまた迫害の日々が続いて元の木阿弥になるんじゃ…ということになる。なんてことだ。
責任者でてこい!という話だが、その責任者であるロイヤルクイーンは、あれだけ復活するとか言っておきながら「いつの間にか死んでいました」という扱いになり、まるで説明を拒否して夜逃げするかのごとく、あの世へ旅立ってしまった。
…実際、本当に夜逃げしたとしか思えないから困る。まともな描写がほとんど無いのにここまで最悪の印象になった味方陣営とそのトップも前代未聞ではないだろうか。いや、描写されなかったからこうなったわけだが。

BEプリキュア登場については「残り話数何話だと思ってるんだ。なめてんの?」としか思えない展開だった。
そもそも40話〜44話にかけて一人一話ずつの個人回をわざわざやった後で今更偽者を出してくる意味がわからない。
本当に「鏡の国」のパロをただやりたかっただけとしか思えない。

最終回については散々言われているし、いい加減疲れたので割愛。
あえていうなら、「友達になろう」と声をかけ、一連の事件の当事者だった三幹部を最終決戦においては存在を抹消した上にフォローはあれだけだったことを私は許すつもりはない。
「一番大切なのは友達」とは言っているが、こいつらはその友達とやらの輪を、本当に5人と1匹より外に広げようとしなかった。すぐ隣にいるポップのことまで居ないもののように扱うのだから恐ろしいほど排他的な作品だ。
「大切な家族や友達がいるだけで自分はなんて幸せなんだろう」とか思い出したようにそれらしいことを独白していたけど、君達、その大切な家族や友達のいる地球が滅びそうなときに、妖精との別れを嫌がって泣きわめいてましたよね?っていう。ピエーロを浄化するときの慈母の微笑みもひっくるめてなにもかもに説得力が無い。

ここまでストーリーの酷いアニメはかの悪名高き種死くらいしか知らない。
とりあえずSD大塚は恥じるべきだ。これは「娯楽性を最優先した結果ストーリー性が薄くなった」とかいうレベルではなく、一つの作品として基準に達していないだけである。少なくともプロの仕事ではない。
そもそも娯楽性どころか、この話を「楽しかった」と手放しで言えるのは、クラスで虐めが行われていても見て見ぬふりができる感性の持ち主くらいだよなあ…と三幹部の行く末を偲ぶ私などは思ってしまう。

個々のキャラクターについては…
とりあえずみゆきは、本来なら本編でやるべきだったことを、プリキュアショーやらふたご先生版やら劇場版やらでやってしまった結果、本編後半には絞りカスしか残らなかったという印象。
44話の内容が、劇場版を無かったことにしてまでの、劇場版の劣化版展開だったのには唖然としました。
つーかそれ以前に、主人公の内面が初めて(すっごく浅いながらも)掘り下げられたのが最後の個人回って…

キャンディは魅力が無い。ただひたすらに魅力が無い。あの扱いは、イースや月影姉妹、エレンorミューズ、レジーナクラスの人気キャラだから許されるのであって、我侭で学習能力の無い無能妖精のプッシュなど誰が得をするのだろう。子供人気があったのかどうかすらも怪しい。ていうか悪さをしたら回りの連中は叱れ。増長させるのは子供アニメとしてどうなんだ。
最終回間際で幼女化したからってだから何?お星様に願ってる暇あるなら自分の国なんとかしろ駄目女王。

れいかとやよいは贔屓されすぎ。
43話には持てる作画リソースをめいっぱいつぎ込んだのに、みゆき最後の個人回が原画3人ってふざけてんのか。どんだけみゆきはSDの中でどーでもいい存在だと言うのだろう。そこまでしてれいかとジョーカーの因縁を作っておきながら、その因縁に決着を着けずにジョーカーを退場させるセンスもすげえな!
あと、れいかの頭の良さがうまく表現できないからといって、他4人の知能を極端に引き下げるのはやめろ無能脚本め。
あとついでに、「道」ネタは寒い。

あかねは比較的まともな個人回に恵まれてこの中では勝ち組と言えるだろう。
しかしそのあかねですら、バレー部設定がほとんど死んでいたというのだから、本作の駄目っぷりが伺えるというものだ。
いっそ「スポーツ少女」要素はなおに譲ってあげた方がましだったかもしれない。

なおは本当に不憫だった。
ただでさえあかねと被ったキャラで、なおならではの個性というのが弱いのに、「大家族の頼れる長女」という個性も作品自体の「5人の絆重視のため家族やクラスメイトとのエピソードは少なめ」という方針によりほとんどいかされず(ならなんでこんな設定のキャラ作ったし)、かといってれいかとの幼馴染の絆が強調されることもなく。
スタッフもさすがにこれではまずいと思ったのか、虫やお化けが苦手といった恐がり属性の追加でギャップ萌えを狙ったものの、かっこいい面がろくに描かれないうちからビビリ属性をくわえてしまったため、ギャップが成立せずただのキャラ潰しにしかならなかったという。
結果、なけなしのハラペコ属性を駆使して画面の隅で何か食ってるとかそんな感じでしか存在をアピールできないキャラと成り果ててしまった(しかもハラペコ属性はすでに10話でウルフルンがやっているため、どこまでも人の個性と被る彼女であった)。
個人回では他キャラに見せ場をかっさらわれている回も多く、リレー回などは明らかにやよいに感情移入させるつくりになっているわ、恰好よく完走するかと思いきやコケさせられるわ思えば酷い扱いである。
最後の個人回ですら結局自分ひとりでは家族すら守れず、痛々しい絶望顔を晒す様子はあまりにも哀れだった。
歴代の作品にだって、描写面で割をくっているキャラは確かにいたが、なおの場合はもうスタッフに悪意を持ってキャラ潰しされているのではないかと疑いたくなるレベルで、彼女こそまさにスマイルプリキュアのシン・アスカだろう。念願のプリキュア役に抜擢されたのにこの扱いでは井上嬢は怒っていい。

本編以外の媒体の方がよほど本編にふさわしいことをやっているという点においても本当に種死みたいだなあ。

とりあえずこの作品から「震災で傷ついた子供達に対するメッセージ」のようなものは欠片も感じ取れなかった。
どこの世界に、世界の危機などそっちのけで妖精との別れを嫌がって泣きわめいているプリキュアを見て励まされる子供がいるというのだろう。
軽快と軽薄を掃き違えてるというか、何か根本的なことを勘違いしているとしか思えない。
こんな駄作と比べるのも申し訳がないが、ドキプリ47話の方がよほど被災者を励まそうという心意気を感じた。
ラスボスの襲来という危機に瀕して、脇役勢が助け合う描写は傷ついた子供達にとってどれほどの励ましになっただろう。
大塚SDはツイッターで本作を大層自画自賛していたが、あの回はご覧になっただろうか?もしあれを観て本作の足りない部分に気付き恥に思わないなら、彼には人間の心が無い。潔く業界から足を洗ってもらいたいと思う。
[共感]
2014/06/10 最初内容おとぎ話だと聞いた時はファンタジー要素が強い作品になると思ったんですが、実際は主人公達の妄想ファンタジーでしたな・・・ by 元FFファン
2014/01/29 批判部分はそのとおりですが、1クールから狂ってましたよ。大体何が悲しくてピンクのプリキュアがウザイので有名なアニマル浜口の真似したり、8話で完全池沼化するんですかね?21話で白紙の絵本が書き進んでなかったのも視聴者にスタッフがアカンベーです。そこまでストーリーが進んでない妖精の世界描写がほとんどなかったし。先週比較どころか夏祭り回は1話で設定矛盾。いいところゼロです。 by aikobros
2014/01/29 全面的に同意します。この作品は自分が一切努力せず遊んでばかりいる癖して他人に説教を食らわせて満足したり、個々のエピソードを過去作のパクリ行為で済ます等の「自分の快楽と趣味以外は何もない」作品でした。 by ユリウス・バーン
2014/01/25 既存の設定やキャラクターをぶっ壊してウケを取るタイプの米村とコントロールするどころか放り投げて遊ぶことしか考えてない大塚は恐ろしいタッグでしたね。何故大塚みたいな未熟なSDに厨二病でイエスマンのシリーズ構成を据えたのかが疑問です。 人事にも問題があると見えますね。 by 何をするだァーッ!
2014/01/24 軽快と軽薄を履き違えたとは言い得て妙です。娯楽性を追求したと言われても、あまりに他人がないがしろにされ過ぎて・・・と言うか主要キャラでも落差があり過ぎて、少しも楽しめませんでしたしね。何のテーマも目的も感じられない作品でした。アニメ以外の媒体含めても、ここまで酷い話はなかなかお目にかかれませんね。 by Merci

[推薦数:9] 2013/01/29 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:268(51%) 普通:86(17%) 悪い:167(32%)] / プロバイダ: 22279 ホスト:22412 ブラウザ: 5145
さて・・・まとめましょうか・・・また長文になりそうですが・・・。
・・・47話の時点で眩暈がするレベルでしたけど、最終回が予想以上に酷いことに・・・。
これまでの「最悪」をつけた作品を、全部再評価すべきなんだろうか?と思ってしまうレベルでした。
実際、同シリーズの「ハートキャッチ」は「最悪」から「とても悪い」に引き上げました。
今でも好きになれないし、終盤展開のせいで良いとは絶対に言えないのですが、コレと同じ評価には出来ません。
シリーズ関係なく、「最悪」評価作品を洗い直すべきでしょうね・・・。
好き嫌い、良い悪いを言えるレベルにありません、作品として破綻しています。
どうやったらこんなグチャグチャな代物を作れるのか不思議過ぎて、逆に感心してしまいそうです。

【良い点】

題材は期待させるものでした。
笑顔、そして物語、ハッピーエンドとは何か、という問い。
私が常に疑問を抱いている、作中ポジションにおける「身分格差」にも踏み込んでくれるのかもしれない。
物語の存在意義と言うものを、描き切ってくれるのだろうと思いました。
もちろん、子供番組で「物語論」なんて、すごく難しいですけど。
前作の「スイート」で、絶対に出来ないと思っていた「ヒーロー物でのラスボス救済」をやりとげたシリーズですから。
これをやり遂げたら・・・歴代最高傑作になるだろう、と思っていましたよ・・・。
ラスボスの名前が、「人を笑わせる」ピエロから来ていましたしね・・・。
筋書きが決まっている物語に対して、「白紙の未来を自分達で作る」というのもね・・・着眼点は良かったですよ・・・。

あと、OPおよび前期EDは好きでしたよ・・・歌はね。

【悪い点】

やり遂げるどころか、出来てないじゃなくて、そんなことやる気すらなかった模様、ですね。
あまりに酷いので、項目別に。

<『プリキュア』という子供番組、ヒーロー物として>

とにかく、かっこ良くない・・・むしろ話が進むほどに、かっこ良さが減退していっているのは、どういうことでしょうか。
変身前のデザインはかわいらしいのに、変身後のデザインがよろしくないのは、当初から疑問ではありました。
華やかさが足りないし、髪は変だし・・・。
そりゃ「スイート」はとび抜けてきらびやかだったけど、「5」や「フレッシュ」はもちろん、
シンプルデザインと言われる「初代」や「ハートキャッチ」と比べても、服が地味。
思いっきり動かすためにシンプルにしたのかと思いきや、バトらない展開。
まあ、必殺技もロクに撃てないから、史上最も泥臭いプリキュアにするのか、「カッコ悪いかっこ良さ」を追求するのもいいと思ったらそうでもなく。
努力して強くなる、かっこ悪くても必死で頑張るタイプでもありませんでした・・・。
だって、バッドエンドプリキュアの方がかっこいいくらいでしたもん・・・。
ぱっとしないバンクを、繰り返し流すばかりでしたしね・・・。

頑張りもなしに、強くなった23話にハテナマークが頭の中を飛び交っていたのですが。
最後は、カッコイイ風演出すら放棄ですか。
ラストバトルで自力で立ち上がれないヒーロー物の主人公なんてありますか、前代未聞もいいところですよ。
留学回で「みんな一緒がいい!」と泣きわめくだけでもポカーンでしたけど・・・。
世界が滅びるって時に、「別れるなんて絶対に嫌!」って泣いている場合ですか。
ラストも、女王になったはずが、簡単にみゆき達に会いに来ているキャンディ・・・。
こんな連中に世界の行く末が左右されるのか・・・と想像しただけでも、ぞっとします。

そして、良い子でないイイコちゃん設定。
単に「いさかいが起きていない」だけで、ちっともいい子じゃないですよ、この5人。
入れ替わり回のキャンディとか、修学旅行回の別行動とか、ダメ出しすべきところをスルーして甘やかしも気になりましたけど・・・
全体の根性がそれどころじゃありません。
たとえば「フレッシュ」では、初期メンバーが元々仲良しで、ぶつかり合いも少なかったのが、最初は不思議だったんですが。
ここにパッションことイース=せつなが加わることで、良い子空間が意味を持ってきます。
あれは「初代」や「5」のように衝突しながら関係が出来ていくのとは対照的な、手探りの関係構築で、丁寧なものがありました。
以前も指摘しましたが、肝試し回の「怖がりの仲間を面白半分に克服させるという名目で肝試しさせる」という、いじめ的描写。
その後も、仲間がロボットにされても喜んだり(やよい)、白けたり(あかね&なお)。
ああ、24話でウルフルンと再会して「ハッピーエンドじゃなかったの!?」なんて言うハッピーもありましたね。
メルヘンランドで虐げられていたと言っていた3幹部に向かって、「長い旅でござったなぁ」で片付けるポップ。
3幹部とは「話聞いたら戦えない」だったのに、ピエーロ様の話を聞かずにいきなり殴りかかる5人。
ラストは笑顔で、ピエーロ様をぷちっと潰してみました、って感じでしたし。

<ジャンル抜きにして、物語作品として>

作中カーストが凄まじかった・・・ただし・・・主人公様ではなく、れいか様でしたね。
やよいの贔屓が取り沙汰されていましたが、最終的にはれいか贔屓が酷い。
それが顕著だったのがロボット回ですね、サブタイは「やよい、地球を救え!」なのに、やよいが全然動いていません。
別に、ロボット好きの女の子でもいいんですよ、むしろ良い題材だと思いました。
・・・ヒーローに憧れるやよいが、今は自分がヒーローの立場だと奮い立つ話であれば。
最後の個人回でも、1人でジョーカーを圧倒したビューティ・・・。
主人公のハッピーに「ビューティすごい・・・」と言わせたのには笑ってしまいました。

無意味通り越して破綻だらけの設定。
ロクに利用されなかった設定もありましたが、消えているだけならマシで、破綻設定だらけでした。
頑張って克服した描写もないのに、必殺技1発限定が消えていたり。
夏休みの宿題をサボってたのに、今まで自分達はいつも頑張ってた的な主張したり。
ダメな自分と向き合って成長するでもなく、ダメダメなままでもいいんだよと包み込むでもなく
(まあ・・・後者は『ヒーロー物』としては微妙ではありますけど、主張としてはアリでしょう)。
いつの間にか、ダメなところがなかったことになっていた・・・とは・・・!!
24話で「ハッピーエンドじゃなかったの?!」と言ったかと思えば、45話で「悪役のみんなも大好き」と言うハッピー。
泣き虫で引っ込み思案で料理得意で優しいはずが、あかねの手伝いでゲテモノお好み焼きを作り、
なおやみゆきが怖がっても楽しそうで、ハッピーロボを見たら大喜びのやよい。
努力はしているけれど、あくまで「エース候補」であって、なかなかレギュラーになれなかったはずが、
何の前触れもなく「次の試合でも頼む」と言われるようになっているあかね。
家族が大好きと言いつつ、最終決戦ではキャンディと別れるのを嫌がって全然家族を思い出さないなお。
何も自分で決めていないと言いつつ、留学を申し込んでいたかと思えば、強制されているわけではないのに被害者みたいに嫌だと泣くれいか。
一緒にメルヘンランドに攻め込んだはずなのに「ピエーロ様って何なんだよ!」と叫ぶウルフルン。
ロイヤルクロックで「お話し出来るようになりました」と言いつつ、何の連絡もないと思ったら、もうこの世にいませんなクイーン様。
ミラクルジュエルって、キャンディ自身なのか、石があるのか、どっちなんですか。
ピエーロ様は、怠惰なのか絶望なのか、この2つに関連があるならどういう理論なのか、本当に何なんだよ!です。
バッドエンドプリキュアに向かって「ネガティブな私、どいてー!」って、え、それ「私」なんですか、そんな設定あったんですか。
2話では「ハッピーが逃げちゃう、泣いちゃダメ、スマイルスマイル」と言っていたのに、話が進むほどに簡単に絶望したり泣きわめいたりするみゆき。
・・・あれ、退行してるじゃないですか。

で、1番問題なのは・・・結局のところ、何を見せたかったのか謎過ぎます。
たとえば、私の評価が辛い「ハートキャッチ」。
筋書きとしてはどうかという感じですが、「ここを見て!」という部分はよくわかります。
かっこ良さは登場当初のサンシャインや頼れる先輩のムーンライトさんが担ってましたし。
弱かったブロッサムが、(偉そうになるという弊害があったにせよ)しゃんと立っているようにもなりましたし。
いやぁ・・・この作品、最終バトルで演出で誤魔化すことすらせず、泣きまくって終わるとは予想外過ぎましたよね。
キャンディが物語を引っ張る割には、キャンディの存在感が希薄過ぎましたし・・・
(『スイート』が、響や奏の重要度が下がる難点があったものの、『ハミィあってのエレンとの関係』を強調してラストがハミィ回だった流れとは対照的)。
5人の関係が1番大事って割には、5人の関係が何ともかんとも・・・やよいが漫画を描く時には、「1人で頑張る」になっちゃってましたし・・・。
真面目に戦ってないのに突然派手な戦闘をしたかと思えば、最後は戦いの演出すら放棄して「みんな一緒がいい」と泣きわめくばかりとか。

【総合評価】

・・・フィクションを直接的に題材にした作品に、物語論を期待するのは、もうやめます・・・。
しかしまあ・・・本当に、よくもここまで破綻させられたものですね。
逆に難しいと思うんですけどねぇ・・・小学生でも、これよりちゃんとした物語書きますよ。
こんな支離滅裂な作品は、そう簡単にお目にかかれるものではありません。
あまりの酷さに最後まで見てしまいましたよ・・・。
人類のフィクション史上に残る、稀有な崩壊作品だったと言っても過言ではないでしょう。
だって、もはや怒りすら沸かないのですから。
形式上、評価は「最悪」としますが・・・別の言葉が欲しいですね。
この題材で、何でこんなものが出来たのか・・・理解に苦しみます。

それにしても、タイトルは「スマイル」なのに、泣きわめいている姿しか印象に残っていません。
これは「クライプリキュア」とでも名乗った方がいいんじゃないですかね。

【13年1月30日追記。】

書き忘れたので、今作で垣間見られた物語論(『論』・・・? でも他の言葉が浮かばないから仕方がない)について。
実は、物語として破綻するだろうとは、映画村回とシンデレラ回で確信しました・・・ここまでとは思わなかったですけどね。
何しろ、映画村回では、行き当たりばったりで出来た支離滅裂の代物が「面白くなった!」と大喜びされていますし。
シンデレラ回では(元の話の善し悪しはさておき)物語を崩壊(筋書きや設定に手を加える『改変』ではなく!!)させて「こっちの方が面白い」ですから。
どちらも「物語を作る」と言う事を、あまりにも軽視している作り手の姿が浮き彫りになった図でした。
・・・まあ・・・当事者がそう仰るなら、見ている側としても安心してモノが言えると言うものですね。
これとこれとこれに手を加えたら、「こっちの方が面白くなる」と・・・言うポイントは枚挙にいとまがありません。

今まで、適当さを感じて白けてしまう作品も、自己陶酔入り過ぎだと感じてと冷めてしまう作品も見てきましたが。
まさか、この2つの要素を両立した作品がこの世に存在しようとは・・・驚きました!
本来なら矛盾するはずです・・・自己陶酔入ったら、熱意だけはだだ溢れしますからね、偏りまくってエライ事になるにせよ。
適当さと自己陶酔が両立しているのが、前代未聞の破綻作品誕生の要因のようです。
どうしてこんな両立が実現出来たのやら、そこはどう考えてもさっぱり理解出来ませんけどね。
[共感]
2015/05/20 普通なら本当にありえませんよね・・・。構成の「適当さ」と監督の「自己陶酔」によって決してやってはいけない両立が実現してしまった・・・これが現実ですか・・・。悪夢ですよこんなの・・・。 by ブイモン
2014/09/28 厳しめと言いつつ自分は甘めに評価してしまったのだなぁと、この評価を読んでつくづく思いました。そうですよね、ほんと色々と酷かったですよね……; by 狗が身
2013/02/04 本当に「子供のためにいいアニメを作ろう」という熱量が全く感じられない作品でしたね。これとハンター映画を観て、米村さんは本当に手癖で脚本を書いているだけの人だなと思いました。そのくせ「子供の為にわかりやすく楽しいお話をこころがけましたw」とかのうのうと言っているだから恥知らずにも程がありますね by 水夏
2013/01/31 ご指摘通りですね。性格の破綻どころか、変な設定が邪魔になってなかったことにしたり、嘘でしたとか言ったり。で、最後は自身が手がけたDX3の劣化エンド。被災した子供達のために作ったと言われてますが、やってることは正に自己陶酔と適当さ。これでは子供に対して伝わらない。 by 花菱充博
2013/01/30 一番可哀想なのは、久々にキャラデザをやった川村さんと、常に喉が渇れるほど熱く叫んで熱演してたレギュラー声優陣ですね。 by 横浜学園都市部 [もっと見る]

[推薦数:6] 2013/02/13 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(40%) 普通:0(0%) 悪い:3(60%)] / プロバイダ: 22150 ホスト:22146 ブラウザ: 5345
2/13 全話見ましたので、改めて書き直させていただきます。
全話通して確認したことは、この作品がオリジナリティに欠け、それまでのプリキュア作品では絶対にありえないご都合主義要素を満載したことです。

私は以前ハートキャッチの中身のなさ・女児への配慮のなさについて発言し、最悪な評価をつけました。
しかしこのスマイルはそれを上回る中身のなさです。最悪な評価を上回るものが欲しいくらいです。
ハートキャッチを含めどんなプリキュア作品であっても評価できる点というのがありますが、
今作をすべて破棄し、スタッフが好き勝手にやった結果というのがよくわかります。

プリキュアである必然性や子供に対する配慮をほとんど無視して、スタッフが番組を私物化してるのがよくわかります。

私が評価を最悪にした理由を以下に詳細に語ります。辛辣な意見が多いですが、ご容赦ください。

-------------

1.キャラクターの性格の一貫性のなさ(脚本家によってキャラが違う)・言動の不一致
特にあかねとなおは、これが顕著です。

なおに関しては毎回設定が付け加えられ、虫嫌い、お化け嫌い云々などの「後付」の設定が回を増すごとに加算されています。
そして時々思い出したように「筋が通ってない」と言っています。
しかし宿題を中途放棄した人間がよく他人に向かって筋が通ってない、なんて言えますよね。

また25話ではわけのわからない理由で普段何ともない、なおとあかねが突然喧嘩をし、他の3人に迷惑をかけています。
その際、なおとあかねが熱血であることが協調されてますが、
はっきりいって、なおは使いまわしの設定ばかりで成り立つキャラなので熱血だとは現状思えませんね。
都合のいい時だけ、熱血や「筋が通ってない」という台詞を使ってます。

2.学園要素がない・モブ生徒の扱いが酷い
それまでのプリキュアは学園要素というか、学校生活・部活が色濃く描かれていました。
しかし今作は徹底的に5人に焦点が当てられます。

そしてプリキュア以外の生徒は多くが陰口を吐く偽善者・悪人、他人の意見や多数決に従わない独善的な存在か、そうでなければ「5人が絶対的正義であり5人に従う存在」として描かれます。
あまりにもひどい展開です。

生徒一人一人に名前を付けたことを、この番組のスタッフは自慢していますが、
それ以上にやるべきことがあるのではないでしょうか。

…ついでに。歴代プリキュアは女子中学生による学生生活を描く要素がありますが、
今回は部活・クラスメイト全部、空気同然でスタッフがたまに思い出したように部活要素を付け加えるだけです。
特にあかねのバレー部、なおのサッカー部ってなんだったんでしょうか。
また、みゆきにはチアリーディング部という設定があったのですが、現状、一度も出ずにスタッフによって自然消滅しました。
キャラクターの性格の土台が崩れると他の要素まで崩れることがよくわかりますね。
ついでに言うと、れいかの生徒会副会長設定も等閑かつ、数十話あるうちの1,2話だけの使い捨て設定でした。
スマイルのキャラクターにとっての部活の描写は、はっきり申し上げてハートキャッチのつぼみの園芸部設定以下の存在です。

3.オタクに媚びた製作陣・女児に対する配慮のなさ
正直、女児から敬遠される要素がこの番組に多いのも特徴です。
極めつけが、はっきり言ってスタッフの趣味ややりたい事が露骨に表現されています。
最低だと思ったのは13話の、わざと顔を崩しまくった作画です。
子供が敬遠して無意味に恐怖するような顔を、演出者が平然と指示した点は本当に悲しくなりました。

ところで35話。
いきなりロボットのアバンから始まり、ロボット要素をふんだんに盛り込んでいるのですが、
演出スタッフの一人は、twitterにて自画自賛してるようですが、
正直いって女児が喜ぶような内容に仕立てあげられていないのに何を言ってるんだと感じました。

はっきりいって、戦闘に手抜きをし、女児向け作品でサブカル的要素や深夜アニメ的要素を詰め込むなら、
プリキュアの冠帯を抜いてもいいです。

その他、やよいが恐怖した時の目は有名だと思います。
あの目の作画は必要だったのですか?はっきり言ってスタッフが趣味でやったとしか思えません。
最終回はもっとひどく、みゆきが恐怖した時の目が数分に亘り出されました。

何故かプリキュアシリーズで「特撮好き」「アニメ・漫画好き」だという設定をやたら賛美したがる人間がいますが、これが子供向けアニメにとって最適だという考えはないのでしょうか?はっきりいって彼らの「子供向け」という視点を無視した「大人向け」を賛美した嗜好には呆れます。

4.特定キャラへの贔屓と、主人公の形骸化
特にやよいに対する贔屓があからさまです。
ちなみにこの作品の監督の方は、5時代に露骨なまでにうららを贔屓したことがあるのですが、
今作においても全く教訓も反省も得られず、露骨なまでにやよいが贔屓されています。

なお、この作品の監督(SD)は
ツイッター等で自分がやよいが一番好きであることを公言しています。
プリキュアの番組スタッフが「特定のキャラびいき」をしたのはこれが初めてです。
つまり、自分の好みは散々目立たせて、後の人物に関しては自分の好み以下の活躍しか与えないわけでしょうか。

私が一番引いたのは幼女化のエピソードです。
大塚氏や指示する立場の脚本家は「女児がプリキュアが幼女化をするエピソードを望んだ」と思って
このエピソードを描いたのでしょうか。だとしたらすごく悲しくなりました。
ここまで、整合性を一切無視してギャグでふざけたプリキュアは初めてです。
これまでにない苛立ちを感じました。

5.キャンディのひどさ
プリキュアの定番といえば、主人公たちとかかわりの深い(異世界の)妖精です。
しかし今作の妖精・キャンディは一切成長せず、迷惑をかけてもそれが被害をもたらすまでわがままを貫き通すという歴代でも最低の妖精です。
過去作で言ったらポルン、ルルン、ミルク、シフォン、ポプリ、ハミィがこの同類にあたるかもしれませんが、
これらのキャラクターはプリキュアに迷惑をかけることがあったとしても、中盤以降はそれを上回る貢献をしてきました。
キャンディの場合はそういった成長的要素が皆無です。全く学習せず、幼稚なままです。
そして成長の裏付けがないまま、唐突にプリキュアにパワーを与える力を授ける謎の力を発揮しました。つまり、ご都合主義で支えられているキャラなのです。

最終回とその一個前はそのご都合主義が一気に開花した展開でした。
何の脈絡もそれ以前の伏線もなく「キャンディは次期女王だった」という訳のわからない展開が一気に押され、唐突にロイヤルキャンディなる戦士となりました。

これまでのプリキュアシリーズだったら決してやらないような酷い展開でした。
そもそも監督も脚本も、ロボット回や幼女変化回など「自分の趣味」を前面に押し出し時間稼ぎするよりも、「話を進めさせること」が重要だと思わなかったのですか?

なおキャンディとポップが兄妹関係であることが主張されてきましたが、最終回前にロイヤルクイーンとキャンディが母娘関係であることが発覚しました。しかしキャンディとポップが兄妹なのかそうでないのかは明確ではありません。

6.露骨なまでの過去作品からの引用
これは引用・使いまわしを越えて「パクリ」の域に到達します。
時代劇をはじめ、入れ替わりネタ、ファッションショー、妹誕生等、数えればきりがありません。

特にファッションショーを再びやった回はひどすぎましたね。
喧嘩→ファッションショーに軽音楽が混ざるところが、ほとんど一緒です。
というか何故にファッションショーなのでしょうか?
ハートキャッチの場合は、ファッション部設定がある以上、ファッションショーなのはわかりますが。
脚注に描かれたクラスメイトがファッションショーを提案しそれに同調した理由が「楽しそうだから」という滅茶苦茶な理由なのも、
この作品が過去作の引用だということがよくわかります。

後述しますが、最終回の展開もパクリそのものでした。

7.異世界の世界観
過去作の世界観は、大体きちんとした土台の上に成り立っています。

初代の光の園とドツクゾーン、SSの泉の郷とダークフォール、5のパルミエ王国、GoGoのパルミエ王国・パルミエ王国の隣国・キュアローズガーデンとそれらを破壊しようとする勢力、フレッシュのスウィーツ王国と管理国家ラビリンス、ハートキャッチの地球人の心の結晶からなる「心の大樹」と砂漠の使徒、スイートのメイジャーランドとマイナーランド…

プリキュアに力を与える異世界(ハートキャッチのみ異世界ではありませんが)には、序盤から中盤にかけて
大抵が、そこに暮らす人々の営みや、その場所を統治する正義の君主についてが詳細に語られています。

しかしこの作品の異世界設定、これがかなりの適当です。
プリキュアに力を与える異世界・メルヘンランドの世界の住民は、おとぎ話の登場人物が妖精になった姿で、おとぎ話の話を無限ループした生活(たとえば桃太郎なら、桃から生まれる→)を送り続けています。この時点で、かなり意味不明です。
幼女作品の世界観に突っ込むなという人もいますが、これは歴代作品でも特に重要視されたことなので、仮にこの作品がプリキュアでないなら気にしませんが、ここまで世界観が適当だと困惑します。

ついでに言うと、ロイヤルクイーンが消えたからといって敵側の面々が、何故メルヘンランドを放置し、地球に焦点を当てているのかも一切不明です。

敵(バッドエンド王国)の目的は「世界をバッドエンドにする」とのことですが、そもそもメルヘンランドはバッドエンドの状態ではありませんでした。
初代の場合は、闇の世界ドツクゾーンが光の園(と虹の園)を制圧するために、虹の園に逃げた妖精たちが持つプリズムストーンが重要であり、そのために地球に訪れました。スイートの場合もそうです。
SSの泉の郷、5のパルミエ王国みたいに完全に敵勢力に征服された状態でもありません。
フレッシュの場合は全てのパラレルワールドを狙っていますから、地球であろうと何であろうとFUKOを集めればいいのです。ただFUKOの採取とメビウスの全世界征服を妨害するプリキュアを消滅させるのも一種の目的なので、地球が主な舞台にされています。
ハートキャッチの場合は、地球征服を狙う異星人・砂漠の使徒との戦いが焦点となっています。異世界はほとんど出てきません。

一方、スマイルの場合。プリキュアの伝説のある異世界(光の園等)制圧に関する重要なアイテムが地球にあるわけでもなく、
メルヘンランドも制圧せず放置したまま、唐突に敵が地球に訪れ、メルヘンランドのことは徹底的に放置されました。

8.展開のループ&使い捨て回の多さ
露骨なのが序盤から中盤にかけてのマジョリーナによる発明品喪失のエンドレスループです。
スタッフが自分の女児作品の枠を無視したこだわりを強調する割に、それ以外の回では使いまわしや露骨な手抜き展開が多すぎます。

9.三幹部の正体
ハッキリいって、引きました。
「絵本の世界」で虐げられてきて、そこをピエーロに利用されたとのことですが、「絵本の世界」とは何ですか?
絵本の世界=メルヘンランドだとしたら、相当陰湿な世界であることが伝わると思います。歴代最低の差別に満ちた偽善的な妖精世界ですね。

ていうか、絵本の世界で虐げられてきたのに、友人である見て見ぬふりをしたポップって…。
ここまで妖精に対して汚名を着せるのは初めてですね。

10. 異世界・妖精世界(メルヘンランド)の戦士に関して
この作品においては、最終戦まで異世界の戦士がいません。
つまり「自分の世界を守るため、自分の世界の力を自分の世界の人々ではなく地球人に与えておきながら、終盤までろくにサポートしない」という他力本願な世界の住民だらけなのです。

特にロイヤルクイーンが登場しなかったとき、
等身大の人間(プリキュア達)を見ただけで、異世界の住民が逃げ出したのには酷いと思いました。

自分たちの世界も守れず、しかも自分たちの世界を守ってくれている地球の人間にも感謝しない。
これがメルヘンランドの実態です。

過去作品においてはそのようなことはありませんでした。
地球が舞台のハートキャッチを除いて、異世界の住民は必死にプリキュアを応援・感謝し、異世界の住民(ひかり、くるみ、せつな、エレン)も戦士として「地球と妖精の世界」を守るため奮闘しました。

「この作品は全員地球の人間だから良い」などと主張している人もいますが、もともとプリキュアになる力は妖精世界発祥のものです。またプリキュアも地球と妖精世界の両方が危機に陥っているから戦います。
そのため過去作品のプリキュアの一部は、妖精世界の住民がいます。
しかしこの作品にはそれがいません。メルヘンランドにいるのは、「自分たちの世界を敵から守らず、責任転嫁・他力本願でありながら、それを感謝もしない」妖精です。

またキャンディの終盤までのサポートは前記の通り、サポートではなく足手纏いで、まったく成長せず、ただダダや我がままを主張しているだけです。何の功績も伏線もないのに唐突な力を与えられて、おそらく地球時間で数時間・数分しか戦わなかったキャンディが、この世界の戦士です。

ここまで恩知らずな妖精世界は歴代でも初めてです。

11.最終回の展開

この作品の最終回が、「歴代最低の最終回」であることは言うまでもありません。
まず上記で書いた子供向けではない、絶望した顔が数分間に亘り継続。

地球が破壊される光景はプリキュアシリーズではよくあることなので良しとします。
しかしそのあと、「全ての力を使えばプリキュアには再びなれる。しかし妖精の世界と人間の世界がずっと離れ離れになってしまう」というDX3(映画)と全く同じ展開が繰り広げられます。

この番組の監督はDX3の監督でもあるのですが、
自分が演出した作品で全く瓜二つの展開をしたことについて後悔の念はなかったのでしょうか?
歴代作品では絶対にやらない酷い演出です。

しかも「キャンディとプリキュアの関係」を示すエピソードもろくに提示せず、
プリキュア達は全員キャンディとの別れに涙します。
なおこの際、地球数十億人の生命よりもキャンディとの別れの方が重要だという描写がされますが、正義のヒロインとしては有り得ない展開ですよね。
百歩譲って、みゆきが「キャンディと別れるのはつらい。でも地球を救うため。キャンディとはいつか絶対逢える」という展開なら良かったでしょう。しかし泣き顔ばかり押し付けられて闇雲に「別れたくない!」等と誇張されるだけの展開でした。

また最後の戦闘シーンにおいては最悪です。ハートキャッチの無限シルエットと全く同じ「合体技」が繰り出されました。

また「スマイルプリキュアがみんなの笑顔を守ります」等と散々主張しておきながら、
最終回は笑顔である時間が絶望している時間&涙している時間と比べると極端に短いという本末転倒な展開になりました。
---------------

この番組の演出・脚本にはオリジナリティ(個性)もなければ、一貫性にも欠け、過去作品の引用で済ますという露骨な手抜き要素ばかりの詰め合わせ作品でした。
大塚監督はこの作品に関して、以前twitterで「子供向けだから(子供は)気にしない」などと主張しておりました。子供向け作品だから、手抜き演出をしたのでしょうか。
またこの監督は以前、「お気に入りのキャラはうらら」等と発言しました。
正直これは呆れました。子供向け作品に対して、「子供向け」と侮り適当な仕事をし、自作品のキャラも平等で扱うつもりはないのでしょう。

この番組に対する私の印象は歴代最低の評価です。
評価に値するのはキャラクターデザインぐらいで、内容・脚本は、その場しのぎやツギハギらけです。

一話完結、過去作品からの使いまわし、その場しのぎのご都合主義設定という、負の側面ばかり注ぎ込んでるようにしか考えられません。

一年を通した遊ぶだけのプリキュアでした。
[共感]
2013/02/16 キャラクターがぶれすぎているわ、ストーリーが滅茶苦茶になるわ、最終回があんな終わり方になるわ・・・。いいかげんな気持ちで作品を作れば、支離滅裂なアニメができることが分かりますね。 by ジャヴァルダ
2013/02/15 みゆき達の性格を幼くすることで、対象年齢を下げたつもりでしょうけど、だったら変に辛気臭い話にしないでおけば良かったのに、ラストのあれは、明らかに話を進める尺の配分が間違ってますよね。 by 横浜学園都市部

[推薦数:5] 2012/05/09 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:23(55%) 普通:3(7%) 悪い:16(38%)] / プロバイダ: 13308 ホスト:13174 ブラウザ: 7500
ひとまず1クール+1話見た感想ですが。はっきり言って今年はかなり酷いです。
シリーズ構成が悪名高い米村氏ということで始まる前からかなりの不安がありましたが、不安的中ですね。
キャラデザは鷲尾P時代でお馴染みの川村女史ということで全然許容範囲なのですが脚本が残念過ぎます。

まず目につくのは妖精キャンディの異常なまでの幼稚さ。
初代のメップルも初期はかなりうざかったのですが、それ以上です。
人前で身勝手な行動をするパターンを何度も繰り返し全く学習しない。(13話では迷子の原因になり責任を擦り付ける)
みゆきの体と入れ替わった時は特に酷い。他人の体でどうして好き勝手するのか。
好き勝手やって失敗して反省するならまだ良いですが、キャンディは自分の行動に反省も後悔もしませんでした。
あまりにも酷いです。ポップをお目付け役として常時付けるべき。
ミルクやシフォンは世話役やしっかり者が傍にいたから問題行動もある程度許容されていたのです。
幼稚妖精が単独活動メインなんてこれまでありませんでした。
無謀なんじゃありませんかね?

次に戦闘。今回、5人メンバーですが、5人が連携している場面は虫回のみのたった一回です。
何でしょう?この戦闘の密度の無さは。
ワンパターンが目立ちます。敵の攻撃で3人ほど行動不能。残った面子で戦う、がほとんど。
おまけに大して動きません。ほとんど一発殴って必殺技KOです。
過去シリーズでも戦闘がつまらない回はあります。しかし、かつてこれほどまでに戦闘の酷い回が多いシリーズはないですよ。
人数が多いから動かせないというのであれば、企画倒れとしか言いようがありません。本末転倒です。

設定の甘い部分もあります。
必殺技放出後、疲労して動けなくなる設定でしたが、早くもなかったことにされました。
特訓したわけでも強くなったわけでもありません。たった十数話で改善されるとは思ってもみませんでした。
結局、プリキュアを5人も動かせないから行動不能にする理由が欲しかっただけなのです。
不思議図書館もです。設定が甘いというよりは、あっても使わない無駄な設定。
不思議図書館でくつろいでるシーンがあまりにも少ない。本棚ワープも使いませんし、この設定は要らなかったのではないか。

ただ、11話の虫回はこれまでの欝憤を払うかの如く、良い内容の回でした。
過去にもプリキュアが小さくなる回もあったような気がしますが、確か小人視点で学校を探検する内容ではなかったと記憶しています。
大きい机、定規の橋、窓から傘で滑空など面白い見せ場が多かったですね。
戦闘はよく動くしそれぞれにしっかり見せ場がある。マジョリーナ視点のSEとプリキュア視点のSEを変えるのも良い演出でした。
せっかくプリキュアを小さくしたのにアカンベエが小さいのはお約束ですから敢えて触れますまい。
(大きいアカンベエに苦戦しながら小さいなりの底力を見せる展開も面白そうですけどね)
担当がプリキュア9年皆勤のベテラン、成田女史だったので納得です。
成田女史が参加しているならその回のみ楽しみにして1年乗り切れるというもの。

しかし、米村、小林、佐々木、山田の脚本回にはもう期待できません。
願わくば早めにスタッフ交代して欲しいですね。

余談ですが、13話のみゆきの蛙顔はさすがに引きました。
今年は絵だけは良いと認識していたのでこれにはしてやられましたよ。(まさか14話アバンでまた見せられるとは・・・)
こういう気持ち悪いのは勘弁願いたいです。
あと、アカンベエという怪人名はダサくもありますが、プリキュアらしくて良いなとは思いました。

<2012-11-13追記>
さて、スマイルプリキュアも4クールに入ったわけですが、評価をさらに下げる必要がありそうです。

・主役以外のモブが酷い。学校の生徒の悪態が目につく。消えた生徒会長。出番がない家族。シリーズで最もサブキャラが薄い。
・相変わらず存在意義のない不思議図書館と本棚ワープ。
・旧シリーズエピソードの焼き直しが異常に多い。唐突なファッションショー。
・空気化するレギュラー。あかねとれいかに成分をとられヘタレ化したなお、活躍のないみゆき、お子様キャンディ、空気なジョーカー。
・各エピソードの質が低い。2クールからすでに2期3クール目みたいな倦怠感。
・繰り返されるデコル集め。
・オタクスタッフの悪ノリ。主に大塚SDと福島英。例年と比べても異常といえる大友への過剰な媚び。
ざっとこんなところですね。

今年は追加戦士、いや追加キャラがいない。
例年は追加戦士といかなくても敵幹部が入れ替わったり、新しい妖精が登場したりなど新しい風を呼び込んでいたわけですが・・・。
新規キャラが既存キャラの立場を食ってしまう可能性もあったのでしょうが、
2クールの間キャラの描写を怠けていなければ例年通り新キャラを組み込む余地は十分あったでしょう。
完全にスタッフの自業自得です。初期5人という構成を舐めていたとしか思えません。

そして、新キャラがいない分、既存キャラが掘り下げられるかというとそんなことはありませんでしたね。
3クールが終わった今でさえ、プリキュア間の結束は1クールから何一つ変化していません。
相変わらず、一人とその他で展開される個人回と、どうでもいい消化回をだらだらと続けているばかり。
誰と誰が仲が良いのか、何に向けて頑張っているのか、さっぱりわかりません。
敵のテーマが怠惰とのことですが、プリキュア側がこんなに怠惰では反論に説得力なんて生まれるわけありませんよ。

これからラストスパートでしょうが、今更シリアスなふりをされても積み重ねが皆無なので寒いだけです。
評価が覆ることは金輪際ないでしょう。評価は最悪。
監督大塚とシリーズ構成米村という歴代最悪のスタッフは今後プリキュアに関わってほしくない。
来年のシリーズに期待しましょう。
[共感]
2012/05/31 キャンディの成長しなさ加減は気になりますね…修学旅行でも相変わらず迷惑かけっぱなしでしたし、ちゃんと反省・成長させないのは子供アニメとしていかがなものかと思います。 by 水夏

[推薦数:4] 2015/12/09 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(75%) 普通:0(0%) 悪い:1(25%)] / プロバイダ: 500 ホスト:443 ブラウザ: 10194
絵本。ハッピーエンドとバッドエンドの対比。そして、快楽だけを享受する世界と嫌なことがある現実。
そこから見出す「ウルトラハッピー」という概念。
友達と紡ぐ何気ない日常。それを脅かすものたち。
その脅威と対峙するときに持つべき「笑顔」とは一体、どのような力を持っているものなのか。

前作にて、悲しみを抱き続けたラスボスが手にした「笑顔」にスポットを当てた本作。
その作品構造について考えてみる。

【良い点】
・癖のないストーリー
ただし、これは深みがないという「悪い点」でもあるので単純に評価はできない。

・ドタバタ劇の定例化
頭を使わない展開が多いので小難しいことは考えずに観れる。
また、基本的に一話完結型がほとんどなので1〜5話を観ておけばどの回を観てもストーリーを理解するのに支障がないのが長所でもある(48話もあってこれはどうかとも思うけど)。
レンタルで観たり、お気に入りの回だけ見なおしたい人にとってはかなり相性がいい構成。

・物語の基本がコメディだったということ
一話完結型の話がほとんどなので、基本がコメディだと振り幅が大きくできて自由度が高くなる。
なので、様々な話が観れた。
これが、自家パロディではなく、絵本にちなんだものであればかなり評価できた部分だったんだが……。

【悪い点】
・モチーフの扱い方
プリキュア側の名前にしろモチーフとして使われた絵本要素にしろ、上手く活用されていない。
ほとんどが絵本の内容とは関係のないドタバタ劇のオンパレードなので仕方がないといえば仕方ないが、それならそれで「なぜ絵本なのか」ということになる。これは設定段階からのミスではないだろうか。
ハッピーエンドやバッドエンドといった概念は真面目に扱えばかなり面白くなる要素だっただけに残念。
上で自由度が高い作品だとは書いたが、それが却ってモチーフの存在を薄くしていたのは惜しい。

・キャラの描写のおざなりさ
なおが本当に割を食っている、というのが本編を観たあとの感想。
家族の面倒を普段から見ていて忙しいはずなのだが、なぜにサッカー部所属……?
それに加えてプリキュア活動? ちょっと忙しすぎじゃないだろうか。
『フレッシュ』でプリキュアとダンスの両立をしようとして疲労したメイン3人なんて比ではないくらいだ。
だが、サッカー部の描写はほとんどなし(『5』のりんや『スイート』の響みたいに助っ人という設定じゃ駄目だったのだろうか)。
家族との交流の描写もほとんどなし。
れいかとは幼なじみだったらしいがそれを思わせる描写は特になし。
しいて言うなら、れいかの「なおは昔から〜」くらいっていくらなんでもそれはひどいような。
なおもれいかに対して何か言ってあげればよかったのに。
ないない尽くしの設定。それがなおだ。

虫が苦手というのは、キリッとした初期設定からのギャップと言う感じで可愛らしさもあるにはあるが、
格好良い描写自体が途中から鳴りを潜めているので、初期設定があとから公開された設定に食われている印象。

あかねもバレー部関連に関しては数回程度。
ただし、この作品では個別描写に恵まれていた。バレー設定がブライアン回に活かされたのが幸いかな。

やよいもヒーロー好きというのが設定だけで完結していて本編で活かされていないのが残念。
自分自身がヒーローになったのだから思うところがあってもよさそうなものだが。
泣き虫+ヒーローはやろうと思えば熱い展開にできる王道要素だ。

れいかは生徒会+弓道部+プリキュアということで、なおと同じくかなり忙しそうなのだが、別段そんな描写もなく。
留学回でかなり割を食った子という印象もある。

みゆきは映画と本編で絵本好きになったルーツがまさかのネタ被りだったので描写面でかなり残念なことになっている。
(ネタ被りとかこんなことってあるのかよ、と当時は本気で突っ込んでしまった)
元々の性格が引っ込み思案だった、というのは活かせば面白くなるはずだ。
そもそもキャラの掘り下げがたった1話というのも驚きだけど。
ピンクプリキュアでこの扱いはいくらなんでもちょっと。

このように、設定が本当にただの設定になっているので、キャラクターの性格のルーツなどと直結していない。
性格が先行して作られた印象が強く、それだけで完結している。
この作品は何かと何かが連動する、ということをしていない。
だからパッチワークのようなツギハギさを感じる。
逆にいえば、何者にも縛られていないという風にも見て取れるので、真っ白な絵本を自分たちで紡ぐという初期設定とは相性がいい。だが結局、こうした初期設定も鳴りを潜めてしまったので評価はできない。
設定が設定で完結し、キャラクターの性格の掘り下げがなくそのままほったからかしというのは、
本編が「5人と妖精一匹による閉じた世界」でのドタバタ劇と上手い具合にリンクしているが、いやいや繋がらせるのはそういうところじゃないでしょという感じ。

・破綻した設定
メルヘンランド。いや本当に作りこみが甘すぎる。
本作の作風上、細かい突っ込みはしたくないがこれは看過できない。
ウルフルンたちはまた迫害されるかもしれない。しかしそれはプリキュアの知らぬところで発生するだろう。
目の届かないところでまた誰かがいじめにあう。
女王はあのキャンディだ。
なんともバッドエンドな話である。

【総合評価】
大塚SDらしい作品だなあ、というのが端的な感想。
関係者のインタビュー関連からも分かる通り、彼はおよそ大人としては疑問に思うような行動ばかりを起こしている。
(『プリキュア5』の声優から普通あんなに批判されるだろうか)
プライベートならまだしも仕事の時点でそうなのだから、いい加減で自分勝手なキャラクターの性格は彼の性格が反映された結果だと見てほぼ間違いない。
その場のノリさえ出来て気持ちがよければ前後や話の整合性など二の次三の次という構成なので、ほぼ本編の作風そのまま。
なまけ玉の世界は大塚SDの頭の中の具現化と思うほど。

自家パロディは、元からある要素に手を加える大塚SDらしいやり方(もちろん悪い意味で言っていますよ)。
オールスター作品(=DXシリーズ)でキャラの性格がオリジナル作品と異なり、齟齬が発生していたが、こういうところに彼の自家パロディの悪癖があるように思える。

オリジナリティがあまりない、というのは作品自体にアイデンティティがないと言っているのに等しい。
つまり、大塚SDは元からある要素を活かすやり方は知ってても、自らの手で作り出すやり方・引き出しを知らなかったということ。経験が足りなかったと見るべきなのだろうか。
1から2〜の数字は生み出せても0から1が生み出せない典型パターン。作品を作る人間としては最悪のパターンだ。少なくともSDでこれはまずいのでは。
だからモチーフもお話として完成されている絵本。手を加えるには絶好の素材だ。
それを上手く活用し、『スマイル』特有のものに昇華する……ということはなかった。独自性がとことんない。というか、そもそも絵本絡みの話がほとんどない。

話の大筋などは存在しない。デコルを集めてメルヘンランドを復活させる。
ただそれだけ。
そこに、プリキュア5人と妖精二匹、そして敵キャラ三人がいつもドタバタ劇を繰り広げる設定があるだけ。基本スタンスはこんな感じだ。
なので、5人のメインキャラ&敵キャラの顔と名前、そして最低限の設定さえ把握しておけばどの話から観てもOKだ。
ある意味、レンタルで過去作の雰囲気をちょろっと知っておきたい人には持ってこいの構造。
ストーリーを追って物語の流れを追いたい人からすると堪ったものではないが。
48話全てを見終わったあとには疲れしか残らない。
一気見にはまったくといっていいほど適していない作品だ。なにせやっていることがほぼ毎話一緒なのだから。

唯一感じ取れるテーマというか、首尾一貫していた描写はある。
それは「変化を拒む」ということと「外部とのディスコミュニケーション化による閉じた世界から得る快楽」だ。
れいかの留学回や最終話のラストでキャンディが帰ってきたことが代表例。
れいかは友達と一緒にいたいから留学を拒んだ。
自己研鑚のための留学という日常に変化を及ぼすものを断り、仲間との変化のない日常を選んだ。
キャンディはお星様に願った。みゆきたちと会いたいと。女王としてメルヘンランドをよき方向へ変えていく、という変化のある生活よりもみゆきたちと過ごした変化のない日常を願ったのだ。
そうしたら見事に会えた。結局は友達と心を通じた絆は構築できていない。
本作のキャラクターは、物理的な距離を縮めることでしか友情を確認できないのだから。

上と対比されるのが、あかねのブライアン回。
ブライアンの転入はあかねの日常に変化を及ぼし、普段の「5人と1匹による閉じた世界」では得られない経験があった。
だが、そのブライアンとは永遠に一緒にいられるわけではない。
彼は国に帰った。物理的な距離は生じてしまったが、あかねの胸には彼との思い出が残り続けている。
あの日あの時あの瞬間、期間限定の交流ではあった彼との思い出に淡い雰囲気があり、あかねの人生にほんのちょっとの波紋を残した。だが、そのほんのちょっとこそが大きな成長と変化を生む。
この回だけが作品の作風に対するアンチテーゼを持っていたのは確かなこと。

しかし、ブライアン回のようなものはこの作品では極めてレアケースであり、基本的には5人のメインキャラと妖精1匹による閉じた世界での出来事しか描かれていない。そして、その世界を打ち壊す存在はいない。
そもそも描かれていないということからも分かるが、これはおそらく意図的。追加戦士がいなかったことがいい例だろう。追加戦士は既存メンバー間にあるものをいい意味でうち壊す役割が与えられているのだから。

『スマイルプリキュア!』にはメインキャラである少女たちのための成長モデルが存在していない。
強いて挙げるならみゆきのおばあちゃんになるのだろうが、1話しか登場していないので成長モデルとしては役割を果たせていない。これだけで済む、というのは不適切。描写があまりにも足りない。

おばあちゃんを挙げたことからも分かる通り、成長モデルとは大人などのことだ。
しかし、閉じた世界を構築してしまっているため、みゆきたちは成長に繋がる要素や人をことごとく排除し、目の前の快楽ばかりを優先して摂取していた。
その一つが成長モデルとしての外部との繋がりの断絶。ようするに、大人との交流がほとんどなかったということ。
大人じゃなくても構わない。自分たちとは異なる価値観を持つクラスメートなどでもいい。
しかし、そうした自分たちの属するグループ外との交流は本当に数える程度しかない。48話もあるのに。

メインキャラの5人は本当に仲がいい。本編を見れば嫌でもわかること。
しかし、そこには各キャラ特有の価値観は存在しない。5人の間で共有されている価値観のみが肯定されて存在し、
それを脅かすものには徹底的に反対の意を示すか、あるいは理解を放棄し呆然と見守るだけだ。
(仲間内でさえ、れいかややよいが暴走した時に他メンバーはポカーンとしていた。これが代表例だ)

こうした構造の影響で、みゆきたちは自分たちの頭で考えるということをほとんどしない。
「難しいことはわからないけれど〜」という台詞にすべてが集約されているし、この台詞こそが大塚SDの言葉を代弁しているかのようなもの。
「難しいことはわからない」として目の前にある問題から目を背けるのは現実逃避でしかない。
その代わり、目の前にある快楽(あえて幸福とは呼ばない)は迷わずはっきりと摂取するのだから呆れる。
みゆきは「絵本は必ずハッピーエンドになるから好き」と言っていたが、つまりそういうことだ。
必ずハッピーエンドになる保証がないものには能動的な姿勢を取れない。

大塚SDがかつて『5』にて鷲尾Pの反対を押し切ってアクアに剣を持たせたことを思い出す。
彼は自分が「良い」と思ったことがやりたければ、その作品やシリーズもので敷き詰められた価値観などを壊すきらいがある。
それが新たな価値観を生み出すこともあるが、上にも書いた通り、彼は基本的にその場のノリで気持ちがよければいいというタイプの人なので、結局は快楽主義のようなものにしかならない。結果、物語や作品に厚みが生まれない。
あるのは、観たその時にだけ存在する「楽しい」という感情と似て非なる「気持ちいい」という感覚だけ。

そもそもの話、子ども向けの作品で作中のメインキャラが快楽主義に陥っているというのは考えてみれば異常中の異常。
そのおかしさに気付き、新たな価値観・物の考え方を持てるようになったのならばその快楽描写も「フリ」と見ることもできるが、
最終回でさえ「難しいことはよくわからない」とメインキャラに言わせるあたり、フリでもなんでもないことが見て取れる。

普段は快楽主義に陥っているメインキャラが、本筋が進む話の時だけは「プリキュアキャラクター」としての使命と役割が与えられ、至極真っ当なことを言うのも相性が悪い。普段の言動と一致していないのだから当たり前なのだが。

エンターテイメント性に特化した作品を作る場合、自由度が高くなる作品には最低限守るべき軸がある。
その軸があるからこそ、いくらドタバタ劇を繰り広げようが普段はゲスいことしか言っていなかろうが話に整合性が取れていなかろうが、観ていて「楽しい」作品になるのだ。
この作品にはそれがない。「気持ちいい」という感覚しか抱けない。

成長モデルと触れ合う機会を自らの手で断絶し、目の前の快楽を貪り尽くす役割と描写を与えられ、そして時には「至極真っ当なことをしなければならない」プリキュアキャラクターとしての言動を義務付けられた本作のメインキャラ5人。
作品の軸がプリキュアキャラクターである時の姿なのか、快楽を摂取するときの姿なのかが分からない。
どう見ても、相性がすこぶる悪い要素同士でぶつかり合って喧嘩している。

だからこそ、そんなことを考えるのは放棄し、物語をただただ享受してキャラの(デザインとしての表面上の)可愛さを堪能し、嫌なことが排除された気持ちの良い物語を視聴する際に必要な視聴姿勢を持つことが我々視聴者にも必要だった。
考えだしたらキリがないのだから考えなければいい。思考を停止すればいいのだ、みゆきたちのように。

難しいことは考えなくていい。「分からない」と言ってしまえばいい。
普段はダラダラと日常を過ごし、自分がやらなければならないことがあった時にだけもっともらしいことをすればいいのである。
(宿題を片付けることが出来なかった回はこれすら出来ていないからヤバいのだけれど)

この作品を視聴するときに能動的な姿勢で観てはいけない。
正しい視聴方法はただただ享受すること――受動的な姿勢、何も考えずに観ることだ。

本作の感想を様々なところで目にするたびに、プリキュアシリーズに何を求めているかで評価が異なるということがよく分かった。
当シリーズ作品にビルドゥングスロマン的なものを期待している層からは概ね不評だ。
(こんなことを言うと太宰メソッド的で好きではないが)

それにしても、作品づくりにおいて「楽しい」という感情と「気持ちいい」という感覚を両立させるのは相当難しいようだ。
「楽しい」と「面白い」という感情でさえ両立が難しいが。
エンタメ性を特化させるのだったらこうした面は丁寧に作らなければいけない。
子ども向けを言い訳にエンタメ性を辱めるようなことはしないでもらいたいものだ。

本作は「気持ちよさ」を優先した。もしかすると制作スタッフは「楽しい」を描写していたつもりかもしれないが、自分が感じたのは前者だ。なぜなら「スタッフの悪ノリ」をよく感じ取っていたから。
ロボット回といい、某原画マンの暴走といい、やよいの異常なまでの贔屓っぷりといい、みゆきやなおのキャラとしての掘り下げのなさといい、スタッフの趣味やノリがシリーズの他作品と異なり非常に強く感じられる。それを楽しいと思う人がいることは否定しない。
制作スタッフの気持ちに自分がシンクロできれば「気持ちいい」し、ある程度理解できれば「楽しい」だろう。
しかし、シンクロできず疑問符しか浮かばないのであれば、感じ取れるのは画面の向こう側からの価値観の押し付け――「悪ノリ」と「気味の悪い快楽」だけだ。
自分は疑問符がかなり浮かんでしまった。なぜなら「考えてしまった」から。
プリキュアに凝り固まったイメージを抱きすぎていたのかもしれない。「プリキュアはビルドゥングスロマンを描いてくれるだろう」と。そういったイメージがなければもう少し楽しめたのかもしれない。
本作とは相性がとことん悪かったようだ。それだけが残念でならない。
相性がよかったらこんなことを考えずに済んだのだろうか。

「気持ちいい」というのは一時の感覚、異世界にいるようなもの。それが過ぎてしまえば、待っているのは現実だ。
その現実には辛いことがたくさんあるだろう。しかし、その現実世界には、自分と異なる価値観を持った人が数多く存在し、自分に新たなものの見方を与えてくれる。交流の果てに待っているのは自己理解と成長、そして自立だ。
ただし、閉じた世界から飛び出した先で自分がハッピーになれるかどうかは定かではない。自分自身の努力によって手に入れるしかないのだ。だからこそ、「必ずハッピーエンドになれるわけではない」わけだし、そうしたことにチャレンジすることを本作の5人はしなかった。彼女たちは必ずハッピーが享受できる世界に居座ることを選んだのだから。

本作の5人は最終回でも自らで立ち直ることができなかった。「あの」キャンディに言われてようやくできたのだ。
そして、友達=キャンディと物理的に離れ離れになり、自立の機会が与えられたかに思えたがそれすら奪われた。キャンディは帰ってきてしまった。
最後まで成長の要素と機会を省かれた彼女たちには同情しか抱けない。

オールスター作品に登場するたびに、みゆき本来の魅力が描写されている。
彼女は既存の考え方に縛られることなく新たな発想を持つ女の子として活躍している。絵本を作る立場ならば最高の思考回路だ。
願わくば、彼女たち5人が自らの意思で考え、成長できた姿をこれからのオールスターでも観たいものだ。

それにしても、本作でいう「笑顔」や「ウルトラハッピー」は惜しいとしか言いようが無い。
次作にて、その「ウルトラハッピー」を「博愛」として別角度から描いている。
前作『スイート』で手にした笑顔。そこから派生した『スマイル』の「ウルトラハッピー」を『ドキドキ』で「博愛」「ラブリンク」として描くという流れ。
そういう意味ではちゃんと繋がりのあるシリーズなのだな、と思える。一貫性はあるのだ。

評価は「とても悪い」。
本作を視聴して「楽しい」と感じていた人が一定数いることを考慮して「最悪」は付けない。

本作のドタバタ劇のベクトルが理性の伴った「なんでもアリ」の作風だったらもう少し内容も面白くなっていたのかもしれないが、そんな難しい作風は大塚SDには到底無理であろう。
なにせ「なんでもアリ」という概念を履き違えていたのだから。なんでもかんでも「子ども」を理由にアレコレ言わないでもらいたいものだ。
[共感]
2016/09/09 いい素材が揃っているのにもかかわらず、製作者の趣味を思いっきりぶち込んだ結果がこんなちゃらんぽらんなアニメができたのでしょうね。 by パンファン
2015/12/30 震災も言い訳にしてほしくはないですね。コッチは主に製作側よりもファン側の意見みたいですが。 by 何をするだァーッ!
2015/12/11 子供向けヒーローものの「閉じた世界」の問題点が、非常にきっちり分析されていて読みごたえがありました。一言一句同感です。 by Merci

[推薦数:4] 2014/02/17 悪いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:5(56%) 普通:2(22%) 悪い:2(22%)] / プロバイダ: 26604 ホスト:26736 ブラウザ: 5171
既に評価を下した身ではあるのだが、書ききれなかったことを追記しておく。

スイートのアフロ様も散々隠す必要のないことを隠していたし、お世辞にも有能には見えないダメ女王かもしれない。
でもそれでも彼女はミューズの良き母親であり、悪落ちした旦那に激おこぷんぷんする妻であった。
ドキドキのトランプ国王とアン王女は王族としては失格かもしれない。だが、彼らの行動は人情としては理解できる。
そう、上司としてどうかとか、王族としてどうかとかの是非は問われれど、人間性は伺えるし、理解はできる人達なのである。

だが、本作のロイヤルクイーンはなんかもうそれ以前の問題である。彼女は何を考えていたかさっぱり理解できない。
そりゃそうだ。なにせ描写されてないんだもの。というか、上記の人々がまがりなりにも人として描かれているのに対して、ロイヤルクイーンは人として描かれてすらいない。
もっと言えば、キャラクターとして描かれてすらいなかった。
ただでさえろくに登場しないのに、たまに登場して口を開いたかと思えば「デコル集めろ」しか言わない。
ゴプリキュアが「彼女の復活のため」にデコルを集めても自分は一向に復活しようとしないでわけわからん時計を押し付けたりと、その行動は意味不明である。
それもこれも、彼女が視聴者に玩具を売りつけようとするバンダイカーン様の化身以上でも以下でもなかったからだ。
彼女のお仕事は、復活してピエーロを倒すことでもなく、メルヘンランドを平和にすることでもなく玩具の宣伝なんだから、それ以外は本当に何もしなかった。
そんな彼女は最終回間近になってようやく復活したかと思いきや、死んだ。
というより、番組終了の時間が来て販促期間が終わったから役目を終えて引っ込んだのである。

実際、ロイヤルクイーンの退場劇はびっくりするほどに軽い。
まがりなりにも1人の人物の死であるはずなのに、彼女と彼女の娘(?)であるキャンディとの別れエピソードで泣かせる気すら感じられなかった。
(もしかしたら作り手は、あれで泣かせる話をやっているつもりなのかもしれないが私はそう思った)
最終決戦で親を亡くすという境遇はムーンライト/月影ゆりと同じだというのに、キャンディにはゆりほどの悲壮感がまるでない。
むしろキャンディにとってはゴプリキュアと離れ離れになる方がとてつもない悲劇として描かれていたくらいであるし。

キャンディにとってロイヤルクイーンとメルヘンランドってなんだったんだろうね。
キャンディは46話に至るまで、自分に親が居るなど一言も言わなかった。母の日回でも父の日回でもまるっきり他人事のような顔をしていて、親子という概念があるかどうかすら怪しいリアクションである(その割に兄妹という概念はあるのだから当時から違和感を感じていた)。
短冊に書く願い事も、メルヘンランドの平和でもロイヤルクイーンの復活でもなく、「みんな(プリキュア達)とずっと一緒に遊ぶクル」だし。
そもそもキャンディの母親だっていうならキャンディの兄であるポップとの関係はどうなんだよ。
ロイヤル化したキャンディさんは「メルヘンランドのみんなのお母さん」とか言ってたけどつまりどういうことだってばよ?
蜂とか蟻みたいな生態なの?キャンディが女王候補なら他の妖精は働き蜂みたいなもん?それにしちゃ働いてなかった気がするけど。なんかもうツッコミが追いつかないわ。
ポップ、少しはあんたの中の人が他作品でやってるキャラを見習ってツッコミ入れてくれ。

キャンディとロイヤルクイーンの関係に限らず、本作における親子愛の軽んじられ方は尋常でない。というか、親キャラが人間扱いされていない。
なにせ主人公であるみゆきの両親からしてただの記号としてしか描写されていない。
そもそも、主人公の両親というのは他シリーズでは遅くても3話までには顔見世くらいされているものだが、本作は放送開始してからというもの、不自然なほどにみゆきの両親は登場せず、15話の母の日回でやっと母親が登場。父親の登場は17話だった。
これだけ引っ張ったからにはよほどみゆきの両親は何か特別な存在なのかとでも思いきや、特にそんなこともなかった。
そしてこの両親はどんな仕事をやっているのかすらも不明のまま、終盤までずっとモブ同然の扱いだった。
登場をもったいぶっていたことに意味はなかったどころか、存在自体に全く意味がなかった。
しかも、その後44話でみゆきは幼少の一時期、祖母の家に預けられっぱなしだったという過去が判明する。
ハートキャッチのつぼみと似たような境遇だが、つぼみと違って幼い娘を放置せざるをえなかった両親の詳しい事情や心情などは一切語られていないことに唖然とした。
「この回はみゆきがいかにして引っ込み思案を克服し、笑顔の大切さを知ったかが重要なんだから、親の都合や心情なんて描写する必要はないだろう」という意見もあるかもしれないが、それは違うと答える。
何故なら、そもそもみゆきが引っ込み思案な子供だったのは両親の不在が主な原因だろう。
元々の性格も多少はあったかもしれないが、それにしたって全く因果関係が無いなどとは言わせない。親が不在なのに内向的にならない子供の方がむしろ不自然だ。
ならば、友達ができてめでたしめでたし、だけでなく、両親のよんどころない事情も描いて、みゆきに対して申し訳ないことをした、という心情も描いて、両者の関係が元に戻るまで描いてようやくめでたしめでたしになるのではなかろうか。
それでなくても、プリキュアのターゲット層は幼少みゆきと同じ年頃の子供なのだ。みゆきに感情移入した子供は親との関係性が見えないことを何より不安に思うのではないだろうか。

言うまでもなくプリキュアにおいては友情も大切な要素だが、家族愛というのも無くてはならない要素である。
ここまで主人公の家族愛描写をないがしろにするのなら、よほどの理由というものが必要である。
だが、そんな理由というものはなかった。単にSDの「ゴプリキュアとキャンディのダラダラ日常話を描くのに邪魔だから」という都合で家族描写が切られただけである。
「みゆきは小さい頃引っ込み思案だったけど、それを克服して笑えるようになって友達いっぱいできるようになったんだよ」という話をやるためならば、彼女の両親をネグレクト両親にするのがスマイルの方針なのである。
…なんかもう母の日回でみゆき母がドジを連発するみゆきに対して全く怒らなかった件を当時リアルタイムで観てたときは「なんておおらかなお母さんなんだ」と思ってたけど、今となっては「単に最初から娘に何一つ期待してないから叱る気すら起こらないだけなんじゃ…」とすら思えて来るのが嫌だ。

プリキュアとキャンディだけが「キャラクター」であって、それ以外は人ですらない。舞台装置か宣伝マシーンのどちらかになるかだ。
そういうことですよ。この作品を通して大塚SDがやりたかったことって。
大人が一切介入しないガキんちょだけの楽園を作りたかったんでしょうよ。
米村さんは「楽しいだけじゃだめだ!」って言いたかったらしいけど。ちゃんと報告・連絡・相談しながら話作ったんでしょうかね?
ともあれ、徹底的にガキんちょだけの楽園を構築することに心血注いだ結果、数少ない家族愛エピソードは、SD氏の寵愛するやよいが持っていった。

ところで私は19話自体は決して嫌いではない。やよい母がやよいの名前の由来を知らないというのは今にして思えばかなり不自然だが、まだ許せる範囲だ。
独立して観るぶんには…な。
しかし残念なのは、作品全体として見た場合だ。
主人公のみゆきや、家族の存在がキャラ立てにおいて重要な要素を占めるはずのなおを差し置いて家族エピソードを貰うという破格の扱いを受けたやよいが「パパから貰った優しさを皆にわけてあげられる子」になったかと言われれば怪しいところなのである。
やよいは肝試し回では、なおが涙目になってもうやめようと言っているのにもかかわらず肝試しを続行したし、ロボ回ではみゆきがロボにされたことを心配もせず大喜び。
夏祭り回ではキャンディの救出スルーで自分の欲しい商品をゲットしていたし、どちらかというと「自分さえ楽しければそれでいい」というキャラだった印象の方が強いのだが。
なんというか、作り手の性格が反映している(苦笑)。
せっかく貴重な家族エピソードを貰っても、キャラの掘り下げに役立ったどころか、それ以降の行いが行いなせいで却って「いい話」が浮いてしまっているというのはとてもスマイルクオリティと言えよう。これでは「いい話」のために故人設定にまでされたやよい父も浮かばれまい。

ストーリー性よりも娯楽性を重視すること自体は否定はしない。
だが、ここでいう娯楽性というのは一体誰のための娯楽性だったのか。もう一度考えてみて欲しい。
結局この作品を見て本当に楽しめたのは「ゴプリキュアとキャンディさえ楽しければそれでいい」と思っている人間だけではなかろうか。
ていうかまあぶっちゃけ「やよいとれいかにさえ(表面的に)萌えられればそれでいい」と思っている人間と、後はこれ作ってるスタッフの上の方の人達くらいしか得しなかったんじゃないの?と。もちろん子供が楽しめたならそれはそれで結構なことだけど。でもロイヤルクロック爆死したよね。

さぞかし作っていて楽しかったんだろうなあって気配は伝わってくるんだよね。
確かに作り手が作ってて楽しくない話で視聴者を楽しませることなんて出来ないかもしれないけど、でも逆に作り手が作ってて楽しい作品なら視聴者が必ずしも楽しめるか、っていうとそうとも限らないんだよね。

ゴプリキュアとキャンディ以外人間扱いされていなかったと書いたけれど、そのゴプリキュアとキャンディですら人間として扱っていたかどうか謎だ。
私の目には終始人形として扱われていたとしか映らなかった。しかもその人形の中ですらお気に入りの人形(やよい・れいか)と、扱いやすいから使ってもらった人形(あかね)と、作り手にとって面白くないから打ち捨てられた人形(みゆき・なお)というカーストがあったのだからもはや始末におえない。(キャンディは気に入られてたかどうかしらん)

私はみゆきが好きだったし、彼女の活躍に期待していた。だからこそ本編のこの扱いは本当に我慢ができない。
私の中のみゆきは、スマプリショーで狼とも仲良くなれる絵本を描いた彼女だったんですよ。
本当によくも敵を容赦なく叩き潰した挙句「ハッピーエンドじゃなかったの?」とか言うようなキャラにしてくれたなと言いたい。
真面目にキャラのことを好きなら、彼女達が夏休みの宿題すら出来ないキャラにされて嬉しいはずがないし、地球の危機そっちのけでわんわん泣いてるようなキャラにされて感動できるわけがないんですよ。

子供のためを考えての娯楽性重視といいつつ、作ってる人間の娯楽性を重視。その結果が5人と1匹の人形が織り成す閉じた楽園。楽園に入れてもらえなかった脇役や敵キャラ達はことごとく宣伝マシーン、もしくはただの舞台装置と化した。
そしてその結果がロイヤルクロックの大爆死だ。売れなくて当たり前である。心の無い宣伝マシーンに玩具を買え買え言われて欲しくなる子供がどこにいるというのだろう。
大塚SDの言う娯楽性というのはなんなのだ。自分にとって都合のいい世界とキャラだけあれば満足なのか?
どこぞのプリキュアも「あなた1人の世界では自己中にすらなれない」ということを言っていたが、「メインキャラしか居ない世界ではメインキャラにすらなれない」のである。
メインキャラだけで世界を構築できると思ったら大間違いだ。
そういう世界がお望みならば、あなた個人の自由だからいいとしても、子供にそれを奨励するのはいけないだろう、と言いたい。
子供にだってキャラクターにだって、無限の可能性があるのだ。
それを、ただ自分がその方が気持ちいいからというエゴでいくらでもあったキャラの可能性を潰し、自分の愛玩人形に仕立て上げ、あまつさえそんなものを子供に商品として売りつけるのは、夢を与える大人として罪悪でしかない。
どうしてもそういうのがやりたいならプリキュアの看板なぞに頼らずオリジナルの深夜枠日常アニメでやれ。

やはりスマイルプリキュアの構造は、真面目に考えれば考えるほど歪んでいるとしか思えない。よって最悪とつけるしかないのである。
[共感]
2015/05/20 なおちゃんの場合「監督やスタッフが仕事放棄して遊びほうけたいから都合よく弄ばれるお人形」というほうが正しいかもしれません。生意気なことを言ってすみません。どちらにせよ「キャラクターに命を吹き込むのは声優さんだけの仕事ではない」というのがよくわかりますね・・・。 by ブイモン

[推薦数:4] 2013/04/01 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:23(61%) 普通:7(18%) 悪い:8(21%)] / プロバイダ: 24313 ホスト:24262 ブラウザ: 5345
【良い点】
①久々に異世界の戦士が存在しない(終盤に登場する)
人間達だけで自分たちの故郷である人間界を守っていることで格好良さと自立性の両立をさせる事に成功しました。
又視聴者の憧れの存在として輝かせる意味では、悪くはないと思います
但し後述しますが、それが良いとは限りません。

②みゆき達のデザイン
今作はコンペティションの御蔭で、5以来久々に川村敏江氏を起用し、SDを担当した大塚隆史氏に子供が見たいと思えるデザインである旨と、基本的な性格や作品概要の説明を受けた彼女が深夜アニメで手がけたデザインをベースに基本は丸っこく、可愛げなデザインに仕上がりました。
又プリキュアのデザインも今回は翼をモチーフにしている為、シンプルなデザインが徐々にパワーアップしていくのに比例して天使の様な姿に成程の可愛さが出ていました。

③みゆき達は本当に仲良し
随所では多少の喧嘩や言い争いで本音をぶつけ合う内に友情が深まる事が友情だと思ってる方も多いと思いますが、自分ははっきり言ってそんな感じで友情を謳歌して欲しくなく、あのような空気は小さい頃から非常に苦手です(別に初代8話やスイートをダメだとは思いません)。
その点この作品では、みゆき達は本当に仲が良く楽しく遊んでて正に微笑ましく、正に笑顔溢れる癒しの空間を醸し出しました。
又酷く毒突くようなキャラや見ていて不愉快に感じるような性格でもなく、好感を持ち易かったでしょう。
但しこれも後述しますが、それがいい部分であるとは限りません。

④基本的に声優が熱演
みゆき役の福圓美里氏・やよい役の金元寿子氏・れいか役の西村ちなみ氏・キャンディ役の大谷育江氏のようなの可愛さ溢れる声やなお役の井上麻里奈氏のように優しさと熱さを持ち合わす演技の高さが光りました。
又唯一声優業としてでは畑違いであるあかね役の田野アサミ氏も、持ち前のハイテンションと独特の大阪弁の喋りの御蔭で可也の上達スピードを感じ、レギュラー陣に負けず劣らず頑張りました。
終盤辺りになれば、基本は喉が枯れても可笑しくはないと思うくらい大声で叫びまくるシーンが多くなっており、作品に対する熱意と姿勢を感じられます。

⑤見ていて楽しいギャグ回とカオス回・サプライズ・パロディの数々
基本的に40話に突入するまでは明るい話が多めになっており、見ていて笑い時には考えさせられ泣ける話が多かったのですが、大半はギャグ回が多いです。
これは主に脚本に成田良美氏・小林雄次氏・山田由香氏(但しなお関連を除く)が、演出に土田豊氏が起用された回が多く、個人的には29話のゲームニスイコマレール回は、今でも最強に面白いと思っています。
又ギャグ以外にも、8話にてオールスターズNSに赤江珠緒氏が声優として参加することもあってかテレビ朝日系の情報番組「情報満載ライブショー モーニングバード!」が登場し、13話では京都に実在する旅館「いろは旅館」がモデルになってる旅館が宿泊先になり、17話では、予てより参加したいという願いが叶ってお笑いコンビFUJIWARAも登場しました。
それ以外にもこれまでシリーズで見ていて、この回をやるんだと懐かしく思うパロディの数々も見所です。
シリーズを見続けた人たちからしたら、パクってばっかりで引き出しが少ないと思うかもしれませんが、裏を返せばそれ以前のシリーズを視た事がない新参者に過去の内容を把握させるには、最良の判断だと思います。
出来る事ならその数を抑え目にしておけば、批判は避けられたはずですね。

⑥考えさせられる話もちゃんとある事
プリキュア作品は当然考えさせられる回もちゃんと用意されています。主に脚本に構成の米村正二氏・劇団に所属してアニメの脚本に初参加の佐々木なふみ氏、演出にスイートでディレクターを務めた境宗久氏やスイート劇場版で監督を務めた池田洋子氏、そして田中裕太氏が起用された回でよく見かけていました。
例えば18話で、なおが運動会のリレーを5人でやることを決めていたが、当日のレースでアンカーのなおが転倒してしまいました。
そんななおに、走りに自信が無かった事をクラスメイトやアカオーニに散々言われながらもなんとかして走りきったやよいが真っ先に激励をした事によって、根を上げることなく完走する事が出来、勝つ事が出来ずに悔しがるなおをみゆき達が激励しました。

⑦技と衣装の発展
プリキュア達は当初アカンベェに逃げ惑い、気合を溜めた必殺技を一回放つだけでスタミナ切れを起こしてしまうという前代未聞の低スペックを発揮しました。
その後、みゆき達が仲良くなっていく内に合体技や個人技が強化され、中盤には裏付こそ無いものの技を連発しても平気でいられ、40話以降は各々の心の成長と同時に必殺技も可也強化され強くて頼りになる存在として描かれました。
衣装も同様で、初の合体技・プリキュアレインボーヒーリングから始まり、中盤のピエーロ戦で正にお姫様の名に相応しいプリンセスフォームが登場します(終盤では更に強化したウルトラフォームになりますが、これも美しいですよ)。

【悪い点】
①勢い重視が原因でテーマや設定が機能してない
この作品の最大のネックは、やはり根底は一話完結型の『勢い重視』が原因で、設定がそれ程機能していません。
勢いに乗っかった作風が好むかどうかで賛否が別れ、ストーリー性を期待しようとしている人には不向きな作品になりました。
代表的な物として、笑顔をテーマにしているのに、みゆき達がその大切さを明確に語る事が無いまま遊んでいる為、後述のように全然成長してない印象を与えてしまった事などが挙げられます。
他にも色々有り枚挙に遑が無い程なので、下で触れてみます。


②可也酷いレベルのキャラのブレさと説得力皆無な発言の数々
設定が機能していなかったのを良い事に、みゆき達のキャラの掘り下げは蛇足方向へ向かいました。
先ずキュアハッピーに変身するみゆきですが、重要な回を除くとあんまりいい扱いされず、マジョリーナのアイテムが絡む回だといつも被害者になってしまいます。
又泣いてちゃハッピーが逃げると常にスマイルを心掛けているのに、終盤は絶望顔や泣き顔(最終回は鼻水付き)頻発で完全に退行してます。
あかねは、友情に人一倍熱く比較的ブレてるとは言い難いのですが、28話ではみゆきとなおがお化け嫌いなのを良い事に、荒療治の為に学校で肝試しを強行してしまいます。
やよいは、黄色キュアを贔屓したがる大塚隆史SDによって贔屓されていましたが、中盤は悪乗りしまくる内弁慶で、終盤に再び内気に逆戻りしてしまいます。
特に大塚SD直々に演出に参加し、ロボアニメの大御所アニメーターである大張正己氏が参加した35話では、主役でありながらハッピーロボのコクピットで騒ぐだけ騒いで何もせずに、れいかに美味しい所を奪われます。
なおに関しても可也酷く、当初は家族思いの頼れるお姉さんキャラだったのに虫嫌いから始まって、食いしん坊やお化け嫌い等のように兎に角後付けの悪目立ちでヘタレキャラ化。
更に納得がいかないと「筋が通らない」と仰る常識人的な感性を持ち合わせている筈なのに、皇帝ピエーロに不意打ちを食らわす等の言行不一致が目立ち、一番杜撰な扱いになってしまいます。
れいかは、可也スタッフに持ち上げられており、ジョーカーとはタイマンを張れる程の強さを持ち合わせていました。
然し、痺れるような演出が冴え渡った43話では、自分が決めたイギリス留学をジョーカーとの戦う中でみゆき達の本心を聞いて気が変わり、被害者面して行くのを嫌がり、学校の信用を失いかねない事をしてしまいました。
確かに留学するとなると、友達や使命を捨てなければならない事を考えると相当葛藤してたと思いますが、曲がりなりにも強敵との戦闘中でこの遣り取りは違和感の極みです。
そして妖精であるキャンディも扱いが酷く、幼稚な性格のまま一切成長してるとは描写的にとても思えず、仮令迷惑をかけてもそれが被害を齎すまで終始我侭なままです。
今迄の年齢の幼かった妖精と比べると成長の裏付けがあるとは思えず、唐突にプリキュアにパワーを与える力を授ける謎の力を発揮して紆余曲折を経て、ロイヤルキャンディなる戦士までなりご都合主義で支えられたキャラになってます。
又彼女達はれいか以外は、苦手科目が出来ず夏休みの宿題も碌に手をつけずに遊んでいたせいで、仲良く補習を受ける羽目になる等兎に角頭が悪すぎます。
そんな彼女達は、なまけ玉に閉じ込められた際、「心から笑うためには辛いことから逃げちゃいけない。努力することが大事」って仰った割には、その後は遊んでばかりの話が続き、まるで深みも説得力も感じられず成長しているより寧ろ退行してる感じがしました。
おまけに彼女達の言動は、口先だけ頑張るって言っていて実際は違う描写が多かった為、折角の言動が綺麗事を並べる程度でしか解釈出来ない状況になり、事実自分も「何を言ってるんだ!?」って気分で見てしまいました。
キャラがブレているの敵であるバッドエンド王国も同様で、取り敢えず三幹部やジョーカーに関しては後述しますが、目的が「世界をバッドエンドにする」=「世界を怠惰な物にする」だった筈なのに、終盤はいつの間にかバッドエンドの単語が出ずに、最終目的が「世界を絶望に染める」に変わってしまいました。
然し乍らそれを裏付ける具体的な内容が明確に書かれていない為、それまでは七色が丘で起きた事件が終盤では世界が砂漠になるという、規模がぶっ飛んだ物になります(第一地球を侵略するようになる目的ですら掲げていません)。
世界が砂漠になればどうして絶望に繋がるのかよく解りませんし、後述しますが深刻さが薄く曖昧極まりなく、終盤は敵も味方も主体性を感じられない不始末な展開を迎えます。

③学園要素と妖精世界の世界観の無さ
これまでのプリキュアシリーズでは学園要素も色濃く描かれていたのですが、今作は徹底的に5人とキャンディに焦点が当てられてます。
そしてプリキュア以外の生徒は陰口を吐くか他人の意見や多数決に従わない存在、又は従う存在として描かれとにかく印象が悪いです。
又学生生活としても実はそんなに触れられず、終盤に思い出したかのように出てくるだけです。
例えばみゆきにはチアリーディング部所属って成ってた筈なのに、結局その描写はなく自然消滅してしまいました。
又、プリキュアに力を与える異世界・メルヘンランドの世界の住民は、御伽噺の登場人物が妖精になった姿で話が無限ループしたような生活を続ける意味不明さに加え、住民は等身大の人間を見ただけで怖がる情けない存在です。
自分達を助けてくれる人達に対しての住民のあの反応…恩知らずなんてレベルじゃないです。
そしてその弊害は、最終決戦にて大きな悪影響として出てきます。

④時々見掛けるスタッフの悪乗りとアクションの燃え上がらなさ
ギャグやカオス回の大半はスタッフの暴走で成り立っていることが多いです。
先程35話もとてもどちらかといえば男児向けな気がしてならない話でしたし、単にメインターゲットである女児の置いてきぼりを喰らう印象を与えてしまいました。
それでなくても、シリアス回だとやたら酷い崩し顔をやらかします。
本気さを伝えるためにギャグ顔を封印すると決めていたにも拘らず、子供にトラウマを与えかねない絶望顔や13話で披露したみゆきの大凶顔等を挿入してるとは本末転倒です。
これが深夜アニメだったら問題は御座いませんが、この作品はプリキュアの看板を背負っている事を考えると、スタッフが自己満足で製作してたとしら、相当拙いと思います。
又アクションとしても、先では技の成長を評価しましたが、基本的に手抜きに近く仲良く巫山戯合うレベルです。
史上最弱の烙印を押されたブロッサムですら必死さを見せていたのに、ハッピー達は司令塔的存在であるビューティの的確な指示を無視し無計画に必殺技を放って危機に陥る事が多いです。

⑤4クール目での唐突な暗さ
39話を終えてからは突然個人回が始まりますが、この頃はクライマックスに向けて個人の成長を見せつける話ですが、はっきり言って暗すぎます。
それまで遊んでばかりの戦いを繰り広げたウルフルン達はジョーカーに事実上の最後通告を浴びせられた為、急に性格が変わったかのように躍起になって殺す気満々で襲いかかり、まるで同一人物である事を忘れる変貌ぶりが描かれました。
それなりに個人の成長としてみても、あかね・やよい・なおは自分の力で、れいかは他の4人の力を借りて窮地を脱します(れいかに関しては一人で抱え込み易かった分、仲間との触れ合いで変わったと思うので留学を蹴る我侭を無視すればこれはこれで成長したと実感します)。
みゆきに関しては映画の事を少し忘れさえすれば気にはならず、クリスマス回としてでも楽しめウルフルンにも救済できる可能性が、示唆され次回に改心に至れました。
ただ先にも言ったように、躍起になって襲いかかる敵の影響で絶望した顔や泣いてる展開が目出ち、最後は笑顔を迎え各々の独白で閉めるのが冗長してました。
これには可也退屈しますし、それ以外にも41話でやよいの絵を何度も見ているのに、まるで初めて見たような反応をしたみゆき達にも少々呆れてしまいました。

⑥キャラを掘り下げすぎて尺が足らず、終盤の謎が唐突
これは米村氏が構成を手がける作品に近年見かける大変良くない傾向で、余りにキャラを掘り下げていたのは良いが、掘り下げすぎて終盤が駆け足気味かつご都合主義に転じてしまいました。
特に序盤にジョーカーが引っ張ていたミラクルジュエルやキュアデコルの存在が顕著でした。
ミラクルジュエルは当初は『何でも願いを叶える』物として扱われていました。
24話でやっとみゆき達も話題に触れるようになったのですが、それ以降は終盤まで話題や関心に触れる事が無く、謎として機能しなくなりました。
レインボーヒーリングやロイヤルクロック回で片鱗を見せていたとは言え、終盤では何の脈絡もなしにキャンディは蛹になり、後に『願いを叶えるのはブラフで、実は次のクイーン誕生に必要な卵』として描かれてしまいました。
又これにより作品全体の目的であるロイヤルクイーン復活に必要なキュアデコル集めの努力は、全くの無駄に成りました。
キュアデコル集めは当初は封印されたロイヤルクイーン復活に必要なアイテムとして集めました。
中盤ではデコルを納めるデコルデコールをキャンディごとジョーカーに奪われて皇帝ピエーロが不完全体ながら復活してしまいましたが、ペガサスのご加護を受けてプリンセスフォームに変身したプリキュアに勝つ事が出来ました(その代償として集め直す羽目になります)。
夏頃はデコルが順調に回収されましたが、30話で全てを回収したと思ったらロイヤルクロックが代わりに現れてしまいます。
そして終盤では、ミラクルジュエルの正体と同時にジョーカーのこの世に居ない事を悟られ、結局キュアデコルの存在意義が見出せない事態になりました。
結果としてロイヤルクイーンの考えていた策略は、プリキュア達を余計に混乱しキャンディが不必要に付け狙われる等迷惑極まりありませんでした。

⑦三幹部の正体が起きた弊害とバッドエンドプリキュアの蛇足・ジョーカーとピエーロの謎
終盤の謎が唐突だったのは、敵であるバッドエンド王国の幹部達の正体にも影響が出ています。
最終決戦でウルフルン・アカオーニ・マジョリーナが、自分の命をかけてプリキュアとの決着を付けようと襲い掛かりますが、その過程で彼等は「絵本の世界」で虐げられてきて、そこをピエーロに利用された事を告白しました。
40話にてウルフルンが皇帝ピエーロの事を知らない発言をした時点で、彼等は恐らく純粋なバッドエンド王国出身の幹部じゃないことが見え見えでしたので、改心した事には問題有りませんでした。
問題は懐柔の仕方です。
プリキュアに止めを刺そうとした際にハッピーに訊かれ、ウルフルン達は過去に辛い事を吐露した瞬間、突然プリキュア達は同情→いつの間にかハッピーが巨大ウルトラキュアハッピーになって意味不明な説得に感動→実はメルヘンランドの妖精だったって流れです。
ですが「絵本の世界」とは何ですか?
仮にこれが絵本の世界=メルヘンランドだとしたら、相当陰湿な世界であることが伝わると思いますし、「長い旅」で片付けるポップにもどうかと思いました。
その後彼等は助けてくれる事無くフェードアウトしてしまい、それ以降は何のフォローも有りませんでした(幸せに暮らしてるらしいが、説得力は非常に薄い)。
そして改心した幹部達が居なくなった後、新たな問題が発生します。
ジョーカーが、ウルフルン達三幹部から抜け出た負の感情に染まったバッドエナジーと最後のキュアデコルを融合させて誕生させた「絶望のプリキュア」・バッドエンドプリキュアが登場しました。
彼女達はダークプリキュア5と似てて「オリジナルと正反対の存在」として描かれましたが、大して活躍することもなく退場してしまい蛇足的な印象を与えました(それなりにインパクトを持つ事は出来ましたけど)。
そしてジョーカーは、単なる愉快犯的な存在としてしか触れられず、どうしてそこまでピエーロに心酔してるのかが不明瞭のまま黒い絵の具となってピエーロの一部になりました。
三幹部ですら、悪の道を歩む理由を明確に示したのなら、ジョーカーにも悪に入る理由が有る筈なのにそれが触れられないままな為、清々しく感じなく成ります。
況してや一部成りゆく過程が、余りにもトラウマ極まりないでしょう。
そして漸く復活したピエーロも結局は歴代のラスボスと比べるとインパクトが足らず、最終回では更に悲惨な状況になります。

⑧余りに作品の根底を破綻した最終回
やはりこれは致命的過ぎますね。
この回は有終の美を飾るに当たり米村脚本&大塚SD直々の演出が加えられましたが、その内容はというと…
子供向けとは思えぬ絶望した顔が数分間に亘り継続され続け、地球はブラックホール体のピエーロによって破壊されてしまいます。
此処までは今までのプリキュアと何ら変わりはありませんでしたが、その後「ミラクルジュエルの全ての力を使えばプリキュアには再びなれるが、妖精の世界と人間の世界がずっと離れ離れになってしまう」というMH最終回やDX3(大塚氏が監督を務めてます)と似た展開を送ってしまいます。
その後はDX3でのポルンのように、みゆき達は延々と別れるのを嫌がって延々と泣き続け(酷いとみゆきややよいとかが、鼻水垂らしまくってました)、キャンディに諭されるというみっともない姿を晒してしまいます。
このような視聴者置いてきぼりな展開を迎えた影響で、何をテーマにしたいのかが分からない事態が発生し、皇帝ピエーロを倒すのにカタルシスが得られなくなりました。
歩み寄ってみれば、DX3で起きた展開を更に事細かく再現させたかったのでしょう(ブラックホールとの戦いでは、多少の葛藤あれど自分達の意思で決めていた)。
又この一年間に、みゆき達とキャンディとの間で仲良く遊んでいた記憶を考えると当時の中学生として考えれば、友達と別れるのは嫌な気持ちも解らなくはないでしょう(当初はみゆき以外もそれを覚悟はしてました)。
ですがそれを、もし負けてしまって家族や友達とも逢えず、自分達まで死んでしまいかねない状況に発展する程の最悪な事態に成っているにも係わらず、友情を優先しててしかも只別れるのを嫌がってずっと泣き続けるようなみゆき達の情けなさに、共感を覚えろというのが無茶でしょう。
第一そんなに登場している訳じゃないとは言え、みゆき達を助けてくれるポップの存在が空気で、しかも無視されているようでは言語道断です。
最後の必殺技も合体技であるミラクルレインボーバーストがカッコ悪く、ラスボスを倒した実感が湧きません。
そしてここまでやって葛藤の末に別れたにも係わらず、お星様に願い事をし続けてたからといって直ぐに戻ってしまうようでは、折角の感動も台無しで、それまでずっと泣き続けた展開が全て無駄な茶番劇に成ってしまいました。
その結果、見ている人に薄ら寒い印象を与えてしまった模様で、事実自分もそう感じてしまいました。
逆説的ですが最後の関しては、このままキャンディと別れる事では、結局はみゆき達にとって本当のハッピーエンドでは御座いませんし、本当の笑顔を送れませんので、これはこれで有りだと思います。
又オールスターズNS2の辻褄を合わせ、このまま別れるのは変だという裏事情を考えるとやむを得ないかもしれません。
ですがそれは冷たい言い方をさせると「二度と会えない」なんてしなければ良いだけの話に成ります。

【総合評価】
元々この作品はメインスタッフのシリーズ構成にハートキャッチから参加してた米村正二氏を起用していた時点で、嫌な予感はしていました。
彼の作風はあんまり明るい話を持ってくる印象が沸かない事(基本的に道徳的要素が高く、ギャグはやろうと思えばやってはいますが、少なくともプリキュアだと真面目回が多いので印象が湧かない)と、『仮面ライダーカブト』を見る限り「序盤の盛り上げは巧いが、終盤の盛り上げ方が下手」な人物だと思っていたからです。
そして案の定、終盤は破綻してしまい視聴者の期待を裏切り、決して褒められた出来では無くなってしまいました。
1話完結で楽しく話を送る事は間違いではないし個人的には大好物だが、その中にスタッフまで悪乗りしてる回まで有り構成が適当で、随所に指摘されているが過去作の話の使い回しの多さからオリジナリティの無さと引き出しの少なさを露呈してしまいます。
作品自体は可也面白く歴代では可也カオスな部類を繰り広げていたので、『激走戦隊カーレンジャー』みたいに終始ギャグに徹せれば評価は変わったかもしれません。
それなのに「子供が楽しめるように、シリアスな物語性はあまリ追求せず、明るく楽しい作品を心がけます」ってスタッフが言った割には40話以降に穏やかさや明るさが全然感じられず、唯々湿っぽい。
折角笑顔をテーマにして、「皆の笑顔を守ります」って主張し続けていたのに、終盤は顔が曇ってばっかりで最終回は笑顔でいる時間が余りにも短すぎた為、『スマイル』の看板が偽りになってしまいました。
流石にそれは拙かったかもしれません。

ですがそれでもみゆき達はたとえ遊び呆けても、明るく楽しく笑い合ってて見ていて楽しい気分に成ってくれた事に間違いは有りませんでしたし、馴染み易かった事に変わりはありません。
又最後のワンシーンは提供カットと同じ絵になりますが、実はれいかの表情が変わり益々可愛く楽しいエンドを迎える事が出来ました。
評価はそれに免じて「良い」にしておきます。

[推薦数:4] 2013/02/04 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:68(47%) 普通:2(1%) 悪い:75(52%)] / プロバイダ: 27946 ホスト:28255 ブラウザ: 5345
2012年の「プリキュア」シリーズ。メンバーは最後まで5人で、途中の加入は無いという作品でした。最近では珍しい例です。

さて、この作品についての評価ですが、まず「良い点」から挙げていきましょう。
最初から5人揃っていて途中加入もなかったため、今までの作品にあった「途中加入プリキュアのある程度の優遇」と「加入してから数回の既存メンバーとの交流回」というものが無い作品になりました。これは途中加入メンバーに必要なものであるため致し方ないものですが、これによってテンポが阻害されたり、既存キャラがしばらく活躍できなくなったりという欠点があります。今回の作品ではそれがないため、皆に活躍する回が与えられていたこと、それによって主要キャラの掘り下げが深くなったことが好印象な点です。
また、話を今までに比べ、簡略化していること。これは作品の評価として悪いものだと判断する人もいるでしょう。しかし、子供の、その中でも男子に比べて少年漫画のような展開に慣れていない(子が多い)と思われる女の子向けの作品として考えるなら、単純にその話の中だけで楽しめる設定や展開は長所と言えるのではないでしょうか。ロボット化や幼女化などは俗に言う「大きいお友達向け」と言われて批判されることも多い様ですが、女の子向けに作られた作品という観点からだと解釈の仕方は色々あります。ロボット化はメンバーの一人「やよい」のキャラクターが持つ個性を引き出すための話だったわけですが、あの展開はそれを分かりやすく女の子に説明するものだったと解釈しています。つまり、視聴していた女の子がロボット化を楽しめなかったとしても、「ああ、やよいちゃんはこういう男の子が好きそうなものが好きなんだ」と改めて認識させるための話だった、ということ。幼女化に対しては単純に、女の子はデフォルメされた小さいキャラが好きなのではないかという需要のために作った、という解釈もできますね。これらは確かに「大きいお友達向け」に見えますが、ちゃんと女の子達に対するスタッフの考えはあったように思います。それに、そもそもロボットが好きな女の子もいたでしょうし。
そして、先に述べた通り、主要なキャラの掘り下げ自体は丁寧にしていました。歴代でも個々のキャラクターの個性と考え方が特に掴みやすい作品になっていたのではないでしょうか。最終回に向けての、三幹部+ジョーカーとプリキュアメンバーが1話ずつ戦っていく5話はそれぞれのキャラクターの考えと価値観の集大成となっていました。それ以外でもとにかくクライマックスに入るまでの話は全て丁寧で、過去の作品と比べても高いクオリティを保っていたと言えるでしょう。

では、「悪い点」について触れていきます。
まずは、取り巻く周囲の設定が挙げられます。特に人間関係でしょうか。プリキュア達5人については文句なしに掘り下げが進んでいたわけですが、サブキャラクター達についての話が薄すぎる、という印象は持ちました。低年齢向けということを考えて、主要なキャラに焦点を絞っているのは分かっています。しかし、それを踏まえても今までのプリキュアに比べて人間関係が希薄すぎます。今までの作品でも、関係ない人がメインに進む話はありましたから。それが顕著なのが三幹部とジョーカーで、三幹部に関してはあまり過去の体験が出ず回想で少しだけ、ジョーカーに至っては最後まで謎のままでした。ジョーカーに関しては「謎のキャラ」という立ち位置を貫きたかったという解釈ができますが、三幹部は最後に改心する以上、何故悪の道を歩んだのかという理由にもっと説得力を付けて欲しかったと思います。
また、キャラクターの演出の格差もありました。キュアビューティのジョーカー戦での優遇などは目立ちましたね。しかし、これは人数の多いプリキュアにはあって当然のもので(無い方が良いことに変わりはありませんが)、作る方も需要を分かっていて作っているのでしょうから、若干しょうがないものと考えています。
次に、これは些細なことですが、微妙な設定の矛盾や無駄など。これは一般の年齢層向けのアニメだったら大問題になるのでしょうが、女の子向けと考えたら「気になる」程度のものでした。最初は一回撃てば疲れて戦えなくなる(?)はずだった必殺技をいつの間にかほとんど疲労せずに撃っている点などですね。まあ、これは実は「一回しか撃てない」と明言されているわけではないので、単純に慣れたと思えば気になるものではありません。これよりも、本をずらして秘密の空間や色々な場所に行けるという、話を展開する上で便利なものをほとんど使わなかったことが気になりました。
最後に、最終回に向けての失速感でしょうか。いきなりまとめに入って急展開という印象が強く、自分は最後の4話は6〜7話かけて作るべきだと思いました。低年齢向けならなおさら、もう少し展開をゆっくりにして分かりやすくすべきだったのではないかと思います。ラスボスであるピエーロについても謎の存在すぎて、ジョーカーだけでなくラスボスまでその存在に触れられないとなると、「設定の手抜き」と見られても仕方ないと思います。また、最終決戦についてもやはり歴代作品と比べて差が目立ちます。S☆S最終決戦に代表されるようなガチの肉弾戦は本当に小さい子向けに作ったものだと考えれば無くても納得は出来るのですが、皆でお別れを惜しんで泣いた後に必殺技を撃つだけ、というのは最終決戦にはふさわしくないように思います。DX3の場合はそれ以前に熱い展開を持ってきた上でその展開に持ってきていましたが、バッドエンドプリキュア戦のように微妙になってしまった戦いの後でやられると、子供にも唐突すぎてウケないのではないでしょうか。

さて、ここまで書いた上で評価は「とても良い」です。何故ここまで悪い所を挙げておいて、と思われるかもしれませんが、まずはクライマックス以外の話のクオリティが歴代と比べても高い水準を保っていたこと。そしてテーマはしっかりと分かりやすく設定されていたこと。最後は駆け足だったものの途中の話は1話1話楽しく、ここまで「来週が楽しみ」なプリキュアは今までにありませんでした。また、「低年齢向け」な部分が如実に感じられたこと。悪く言えば浅い設定が多かったということになりますが、ここまで単純なら誰にでもすんなりと頭に入ったでしょう。
悪い所も、大人が見ていて気になるというもので、小さい子供はむしろ言われるまで気づかないことが多いのではないでしょうか。
今までのプリキュアのテンプレを踏襲しつつ、新たな試みが多く見受けられた作品でした。「温故知新」を感じたこの作品を、自分は高く評価します。

[推薦数:4] 2013/01/28 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(50%) 普通:0(0%) 悪い:1(50%)] / プロバイダ: 31130 ホスト:30889 ブラウザ: 14473
厳しいことを言うかもしれませんが、このアニメは子供たちをはじめ、視聴者をなめているとしか言いようがない。

キャラクターがぶれているし、ストーリーの構成があまりにも雑すぎる。
その上作画ミスもチラホラ出ている。指が6本とか、腕が三本あるとか、腕なしとか・・・

メンバーが5人そろうまではまだましでしたが、それ以降はグダグダ。日常の中での5人それぞれの視点で物語を進めることの繰り返しだからつまらない。何の積み重ねもないし、成長につながるシーンが少なすぎる。基本的に問題が起これば色んな人たちと相談せずに、5人で勝手に解決して万々歳というシーンばかりだから何の進歩もない。
ゲストキャラも少ないし、いろんな人との交流を描いたシーンがあまりないのは寂しすぎる。

「仲間が希望だ」というセリフが終盤ででてきたけど、互いにぶつかり合うこともなく内輪だけで5人に固まって上辺だけでなかよしこよしでやっている連中がこういっても何の説得力もないと思います。
お互いにぶつかり合ってそこから和解して絆を深めていく上でこのセリフが深みを増すのではないでしょうか。

終盤で何の積み重ねもない状態で自己紹介から始まるストーリーは何か意味があるのでしょうか?
積み重ねのなさをごまかしているのではないかと疑うほどです。

話によってキャラクターが変わりすぎて「この子はこんなんだっけ」と何べん思ったことか。
セリフが多いキャラクターと少ないキャラクターの差が激しすぎます。これは全話を通じて言えること。キャラクターが脚本の犠牲になってしまったといわざるを得ないでしょう。

おとぎ話をモチーフにしている割には全然ストーリーには絡んでいなかった。学生生活を中心に描くという割には部活動の話を全然やらなかった。ここでこそキャラを掘り下げられるのに・・・
序盤でレギュラーになれなかったあかねが、部活で頑張るシーンもなく、終盤でいきなりレギュラーになったというのは虫が良すぎるのではないか。

こういうのも恐縮ですが、全体的に見て視聴率が高かった話はどちらかというとファンタジー的な要素が多かったため、日常的なシーンよりもファンタジー要素に力を入れたほうがよかったのではないでしょうか。(主人公たちが小さくなる11話、ゲームの世界に入る29話、シンデレラの世界に入る39話など)

物語終盤では、回収しきれていない部分を後付しているためか、矛盾している点が非常に多い。

バッドエンド帝国の三幹部の正体がメルヘンランドの妖精だったら、なんでストーリー内で誰も気づいていないような描写をするのでしょうか?いなくなったら普通気づくでしょう。
はじまりの絵本もストーリーに深く関わる重要なキーワードになると思いきゃ、登場回以降全く出ていないし・・・

特にひどいと思ったのはミラクルジュエルの設定をうやむやにしたこと。
当初は「なんでも願いを叶えるもの」という設定だったが、最終的に「願いを叶えるというのはブラフで、次のクイーン誕生に必要なもの」に変わった途端に唖然とした。視聴者にうそをついているのか?
ここから、後の設定のことを全く考えずに、構成が行き詰れば最初にあった設定を破棄して、その場を取り繕って都合のいい設定を変えるようにして適当にストーリーを構成していることが露呈されていることがわかりますね。

スマイルと冠している割には瞳にハイライトが消えている絶望に満ちた顔が多いわ、最終回でわんわん泣くわ本当にスマイルと名乗っていいのかと疑問に感じました。作中でも笑顔の大切さについて全然語っていないし、ただ単にバカやって笑うのがスマイルプリキュアなのかと思うと呆れて何も言えなくなります。
子供たちに恐怖心を植え付けるような顔がちょくちょく出ていて大丈夫なのかと危惧を感じました。

最終回は言葉が出ませんでした。主役のキャラクター達が「お別れは嫌だ」と延々と泣いてストーリーを進めるとは・・・湿っぽい上に5人が何も成長していないように感じる。まぁ基本的に遊びほうけてダラダラしていて、都合のいい時だけ着飾って偉そうに敵に説教するような連中に成長はないだろう。

ラストシーンでは二度と会えないはずのキャンディと5人が再会しましたが、都合が良過ぎませんか?
その理由が「星にたくさん願い事をしたから」とか非常に意味がわからない。
別れを惜しんで号泣したシーンはなんだったのか?無茶苦茶にも限度があります。
お涙頂戴の三文芝居かと思いました。最後までそれかよ・・・。

このアニメに関わった声優さん達が本当に気の毒でならない。喉が壊れそうなぐらい一生懸命かつ熱のこもった演技で感動したのに・・・
こういうアニメは正直言って、今見ている子供たちが大人になった時に見返したら「なんだこりゃ」と感じるでしょう。

評価は最悪で。丁寧に書くべきところを雑にやっているようでは駄目ですね。製作者がやりたいことをやりすぎて調子に乗りすぎたといっても過言ではない。

[推薦数:4] 2012/11/07 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:27(43%) 普通:6(10%) 悪い:30(48%)] / プロバイダ: 16514 ホスト:16577 ブラウザ: 3554(携帯)
終わりましたが、本当にどうしようもない作品でした。
駄作ですらない。「駄」の域にすら達していない。
ハートキャッチ→スイートと酷い作品が続きましたが、下がり切ったハードルを容易く潜り抜けました。
新しい要素を盛り込む気が無かっただけでなく、全く凡庸な設定なのにも拘わらず持て余す始末。
小さくなる、蝶の羽根、文化祭、シンデレラ、BEプリキュア、最終回予告、巨大化など枚挙に暇がない過去作品のパクリのオンパレード、これをよくもまあ一年間も地上波で垂れ流せたものだと呆れるばかり。恥を知るべきです。
最終回に至っては序盤レ○プ目の連発で不快な上に、汚ならしく泣きわめく絵面で尺を稼ぐ見苦しさ。
誘い笑いや誘い涙は典型的な無能がやる手法で、本作ではこれらが殊更に多用されていて本当に不愉快でした。
スタッフが自分のために作って自己満足に浸るだけの作品でしかなく、世に出してもいい作品では断じてない。「ぼくのかんがえたさいこうのプリキュア」はチラシの裏にでも描いていればよろしい。
これまでにいくつかの作品に「最悪」を付けてきましたが、そのどれにも更に数段劣る底辺中の底辺作品であり、このサイトの対象外作品を含めても、これより酷い作品は見た事がありません。
評価の段階をもう少し細分化して欲しいぐらい。
100点満点で1点か0点かで悩むレベルです。

[推薦数:4] 2012/09/01 悪いと思うコメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:268(51%) 普通:86(17%) 悪い:167(32%)] / プロバイダ: 22279 ホスト:22412 ブラウザ: 5232
一応、テーマ的に大逆転があるかも?と思っていますが、現段階では「最悪」しかないと思っています・・・むしろ「最悪」以下が欲しいくらいです。

私が視聴済みなのは「フレッシュ」「ハートキャッチ」「スイート」、途中まで見たのは「初代」「5」ですが、その中で「ハートキャッチ」にだけ悪評(とても悪い→最悪)を付けました
(好みで言うと、良い系を付けた『フレッシュ』も、あまり好きではないのですが・・・それはさておいて)。
今回の「スマイル」、話が進むほどに「ハートキャッチ」で挙げた悪い点が強化され、「ハートキャッチ」にあった長所は全くないと言う、恐ろしい状態です。

エピソードの積み重ねもなく、「仲良し」を主張・・・だけなら、まだイラっとは来てもそれで良かったのですが。
駄々をこねるキャンディや、修学旅行で勝手に行動したみゆきとやよいなどが、全く咎められない甘やかし。
料理が上手なはずなのに、あかねがお好み焼き作りに悩む中、みゆきと一緒に生クリームやプリンで遊ぶやよい。
勝ち負けにこだわらないと言いながら、最初から諦めるのは嫌だと言って無理やり仲間をリレーに駆り出すなおと、それに文句を言わない御一同。
怖がるなおとみゆきを2人だけで肝試しスポットに放り出すあかね、それにわくわくするやよい、良識ある顔をしてそれを進行するれいか。
ぶつかりあって仲良くなるのもいい(どちらかと言うと、初代から考えたらこっちが主流かな)。
気遣いしながら次第に仲良くなるのも素晴らしい(フレッシュのパッション編とか、あの流れは良かった)。
と思いますが・・・この話ではどっちでもない。
全く気遣いはしないくせに、都合の悪い事には全く目を向けず、それが良しとされて、仲良しと言われても・・・。
問題を起こさないからって良い子とは言えません。

一方で、敵サイドの主張も立体感がなく、何の思想も感じられない。

さらに演出面での「かっこ良さ」が皆無。
いや、かっこ悪いならかっこ悪いでいいんです、チャレンジだと受け止めました。
必殺技は1回しか打てない、だからかっこ悪くても泥臭く一生懸命頑張る・・・そういう話なら、子供受けが悪かろうとも応援しました。
何の前振りもなく必殺技を2回打てるようになったかと思えば、スーパーアカンベェにやられて立ち上がれもせず、超常現象に助けられるとか。
何の意味も感じられない、デコル集めとピエーロ復活カウントダウンの繰り返しとか。

序盤は、すごく期待しました・・・「ハッピーとは何か」、「絆はまだ強くない」、「怖いけど戦う」など、テーマ性のある言葉がたくさんありましたし。
みゆきが転校生だからこそ、ある程度出来上がっているであろう他の4人のそれぞれの関係性を、視聴者と同じ目線で描けるだろうと思いましたし
(お調子者のあかね&よくからかわれながらも理解しているやよい、家族の面倒を見ているなお&お好み焼きを振る舞うあかね、昔から親しい様子のしっかり者同士のなお&れいかなど)。

・・・肝試し回は、いじめのように見えて、本当に不愉快でした・・・あかねのキャラを評価していただけに、余計に。
お調子者のあかねが、自分が楽しい肝試しに、怖がりを直そうとなおとみゆきも引っ張り込む形であれば、ここまで違和感はなかったと思います。
これに限らず、1つ1つの描写が、少し形を変えるだけで不愉快さがなくなるはずなのに、なぜこうも思いやりのない方へない方へと描くのでしょうか。

9月2日追記。
いやいやいやいや・・・今日の観覧車でのみゆき(ハッピー)の扱い、あれは駄目でしょう。
2話で「スマイルスマイル、ハッピーが逃げちゃう」とやせ我慢して笑ってたハッピーに期待したのに。
精神攻撃の後、宿題を終えていないと言う弱みのないビューティ(および宿題なんて関係ないキャンディ)が「ウルトラハッピー」と言えるのは当たり前。
勿論、教育的には「宿題は終わってないけどウルトラハッピーだもん!」はよろしくないんだけど、この決めセリフをハッピーに言わせないのは駄目。
それこそ、ビューティあたりに締めるところを締めさせれば良かっただけのところ。
ハッピーは、ポリアンナみたいなキャラで良かったと思うんですけどねぇ・・・他の人が思いもかけない所で、「ウルトラハッピーだよ!」って言うキャラで。
・・・当面はコメントのままで置いておきますが・・・早く評価に変えた方がいい気もしています、この展開・・・。
まあ、評価できる点と言えば、これまで属性ある意味がない回が多かったのが、今回はピースの雷(しかし驚かないバンク作ったんだから切り替えて欲しいんだけど)はじめ、属性を生かしていた点ですかね。
とは言え、物語の点で、全くキャラの立ち位置を考えていないんだなぁとつくづく・・・これまでのプリキュアは(好きでなかったものも含め)そこは出来ていましたけどね。

[推薦数:3] 2017/06/07 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
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私は、この「スマイルプリキュア」が好き過ぎて、
今でも録画したものを再生して見ています。

【良い点】

●キャラクターに感情移入しやすい

「スマイル」のキャラクターは、全員ごく普通の中学生であり、尚且つ心理描写も現実味があったので
感情移入するのに時間が掛りませんでした。

例えば、みゆき達が初めてプリキュアに変身した時、
全員驚くので現実味があり、すんなり感情移入出来ました。

逆に、次作の「ドキドキプリキュア」は、
変身しても驚かず、尚且つ、
中学2年にしては現実離れした肩書きと価値観を持ったキャラが多かったので、
感情移入をするのに時間が掛ってしまいました。

●単に楽しいだけでは無く、さりげなく大切なメッセージを伝えている

「スマイル」は小さくなったり、ロボになったり、透明人間になったり…
エイプリルフール、母の日、修学旅行など
非常にバラエティ豊かで、非常に楽しい作品です。

で・す・が、単に楽しいだけでなく、
キチンと視聴者に伝えたいメッセージがあったので好感が持てました。

例えば9話のエイプリルフールの話。
やよいちゃんがみゆきに「私、明日転校する!」と嘘をつき
その嘘がまたたく間にクラスに広がり、
お別れ会を開かれる程おおごとになるという面白い話ですが、
終盤のやよいちゃん(キュアピース)のセリフから
「人を悲しませる嘘はついてはいけない」という
大切なメッセージが込められていた話でした。

楽しみながらも、大切なことを伝える…
これがスマイルプリキュアの魅力だと私は思っています。

●必殺技が少なく、覚えやすい

これは個人的に重要な要素だと思っています。
なぜなら、必殺技に限らず、覚える事が少ないほど
作品全体の理解度が増えるからです。

逆に、ストーリー・キャラクター・メッセージ・設定など
何かしら理解できずに物語の全貌を見ても
なんだか心がモヤモヤして釈然としないでしょう?
必殺技もそれと同じです。

終盤の特別な必殺技を除くと
「スマイル」の個人必殺技は各自1つ(計5つ)
合体技は3つ、全部で8つ
・・・と、かなり少ない上
技名もプリキュア自身の名前からとっているため
非常に覚えやすいです。

ちなみに「プリンセスプリキュア」は
個人必殺技&合体技全て合わせて21つもあります。
技名も複雑で覚えにくいです。
(技数間違っていたらごめんなさい)

【悪い点】

伝説の23話が凄すぎたせいか
最終回が少し物足りなかったです。

【総合評価】

大袈裟かもしれませんが、私はこの「スマイルプリキュア」から
人生における大切な事を教わりました。
落ち込んだ時は「スマイルリキュア」を見て笑顔を貰っています。
何もかも失っても「スマイルリキュア」さえあれば生きていけそうな気がします。
ア・リ・ガ・ト・ウ…!

[推薦数:3] 2013/02/19 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:0(0%) 普通:0(0%) 悪い:1(100%)] / プロバイダ: 10513 ホスト:10641 ブラウザ: 5345
【良い点】
ほぼないです。
強いて言うなら、声優さんの熱演くらいです。

【悪い点】
あまりに多すぎます。
すでに他の方々が書いてくださっているので、要点だけ書きたいと思います。

この作品の最大の問題点は「一貫性のなさ」に集約されると思います。
以下に具体的な内容を箇条書きしていきたいと思います。

・キャラクターに一貫性がない
まず、プリキュアの5人のキャラクターに一貫性というものがまったく感じられません。
特にひどいのはやよいで、初期は内気な泣き虫キャラ、
中盤は内弁慶で悪ノリするキャラ、
最後はまた内気な泣き虫キャラになるといった具合で、まるで二重人格のようです。

他のメンバーも同様で、
責任感を訴えておきながら、留学のときに生徒会や部活の話を全く口に出さないれいか、
直球勝負といいつつ、ピエーロに不意打ちを仕掛けるなお、
仲間思いのはずが、本人たちが嫌がる肝試しをさせるあかねなどです。

敵キャラの三幹部も同様で、今までプリキュアと遊んでいたと思ったら、
急にガチの殺し合いのような雰囲気で襲い掛かってきたりとばらばらです。
これでは、各キャラクターに魅力を持つことができません。
子供の視点で見ても同様だと思います。

全体的に、各キャラクターがその場その場で、話に都合のいいことを言わされている感じです。
その弊害として、言行不一致な点がかなり多いです。
例えば、3話など、やよいの絵が上手いことは、メンバー間で周知の事実のはずなのに、
41話では、他のメンバーが、まるで初めてやよいの絵の上手さに気づいたようなリアクションをとります。
また、怠け玉の回では、「辛いことから逃げてはいけない、努力することが大事」といいながら、
そんな描写は全編にわたってほとんどなく、プリキュアたちは遊んでいるばかりです。

・敵の目的に一貫性がない
次に、敵のバッドエンド王国の目的が一貫していません。
一部の話を除いた終盤までは、「世界をバッドエンドにする」、
中盤の一部の回では、「世界を怠惰なものにする」という目的で、
終盤はバッドエンドという単語はほぼ出てこなくなり、「世界を絶望に染める」という目的になります。

そもそも、こういう勧善懲悪なアニメでは、敵の「明確な」たくらみを阻止しようとすることで、
主人公たちの正義や、主張の確固たる強さが見えてくるものです。
しかし、上記のように、敵の目的がはっきりしていません。
その上、バッドエンド、絶望に関しては、具体的な内容が語られず、
終盤では、世界が砂漠化するというよくわからないものです。
言葉だけで絶望、絶望といわれても深刻さは伝わりません。

そのため、プリキュアたちの主張も曖昧で説得力の無いものになってしまい、
お互いの主張がよくわからないまま、無理やりピエーロを倒すという展開になりました。
これでは、なんのカタルシスも得られません。
プリキュア5では、この点は上手く描けていました。

・一貫したテーマがない
これはかなり深刻な問題で、結局のところ「スマイル」か、「ハッピーエンド」かよくわからない感じです。
というか、ほとんど作品内で描写されていません。
日常回ではほぼ採り上げられず、終盤など、思い出したかのように出てくるだけです。
今までのプリキュアシリーズでは、そういう点はかなり描写されてきました。
フレッシュの「幸せと不幸」、スイートの「対立と和解」などは、
作品全体を通して伝えようという気概が感じられるものでした。
しかし、スマイルにはそれがなく、前述の主人公たちの主張の説得力の無さに拍車を掛けています。

そもそもスタッフ(主にSDだと思われる)はよく考えずにテーマを決めてしまったと思います。
「スマイル」はともかく「ハッピーエンド」というテーマはかなり難しく、
優秀なスタッフであったとしても、上手く扱うのは難しいと思います。
最終的にはもてあまし、「スマイル」を描写しようとしていましたが、
肝心の最終回が、全員が泣いてばかりで、ほとんどスマイルなど無いという悲惨な状況でした。

結局全体として見ると、日常回では、なんのテーマや教訓もなくただ遊んでばかり、
最終回でも、何も伝えることができないブレブレの作品になったと思います。

【総合評価】
以上の点から、評価は最悪にしました。
反面教師にすら出来ない作品で、シリーズのためにならない作品だったと思います。
スタッフは、自分たちの作品の出来がシリーズの存亡を左右する、
という自覚を持ったほうがいいと思います。

[推薦数:3] 2012/11/12 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(33%) 普通:0(0%) 悪い:2(67%)] / プロバイダ: 16514 ホスト:16706 ブラウザ: 3458(携帯)
当時マックスハートまで見ていて
再放送でフレッシュ、ハートキャッチ、スプラッシュスター、5
本放送でスイート、スマイルを視聴
〜〜〜〜〜
一言で言うと稚拙?な感じを受けました
ストーリーの展開もそうですし、主役5人特に学校の生徒達を見てると幼稚園かここは?と思います
過去作も子供っぽいプリキュアは多くいましたが
咲と舞のような「純粋」さや、5ののぞみやうららの「天然」さ、なぎさやえりかのような「元気少女」系
といった感じではなく
素直に幼稚な印象を受けました
私の時と違い今はプリキュアは小学校入学で卒業するのが主流みたいですが
それにしても全体的には幼稚な作品な気がします
制作者は対象年齢を下げたと言ってるようですが
今の感じではただの手抜きにしか見えません

楽しめる話はあるのでまだいいのですが
何かと〜ナールを連発したり、繋がりのない話など
過去のプリキュアに感じられたら制作者側の心意気が感じられません
既にある意味ブランド化した「プリキュア」を名乗っているだけのようにみえます
あとはキャラクターデザインですね
今週の幼児化する回を見ましたがあまりにも露骨すぎ、何ですかあれは?
実はここで感想を書こうと思ったのはこの回がきっかけでした
プリキュアシリーズは近年の子供向けアニメの中では大人でも十分鑑賞に値する作品だと思っているのですが
本作は力量不足が感じられてしまいます
ただプリキュアが活躍していれば子供は喜ぶんだからそれでいいじゃないというような…
来年10作目となる次作に期待したいところです

[推薦数:3] 2012/10/30 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:17(89%) 普通:0(0%) 悪い:2(11%)] / プロバイダ: 15971 ホスト:16025 ブラウザ: 3456(携帯)
11/29一部修正
低評価はあまりつけない主義の私ですが本作はかなり厳しくつけてしまいます
まず何が問題かと言うと製作陣が『プリキュア』という一つの確立した肩書きに頼っていることです
新たな斬新性を取り入れようともせず、他シリーズの話の二番煎じなものばかり
しかも本作の一番の欠点である「キャラの一貫性・話の整合性が整っていない」せいで材料はいいはずなのに本来の味を全く引き出せていない
ギャグコメ要素の導入は評価出来るがただそれだけの作品に思える
幼い子供なら「プリキュア」という女の子が活躍してるだけで満足なのでしょうが大人びた幼稚園児や小学生には物足りないでしょう
子供向けアニメそれも高い知名度を持つシリーズの一つであるのに製作陣は子供に何を伝えたいのかが分からない
賛否両論はあるが今までのどの作品もメインターゲットである子供の為に真剣に制作されているのが感じられた
某まとめサイトを覗いてみると「作画が神がかっていた」とか評価されてますがそこだけ力入れてどうすんですか笑
過去作は「友情」「生命讃歌」「夢」「心」といったテーマをストーリーの至る所に散りばめてそれらの大切さをしっかり子供に伝えられていたと思います
「ギャグコメで子供を笑わせられるし笑顔がテーマだよ」だと言う人がいますがそれならば笑顔が何故大切なのかということを伝えなければなりません
作品全体を通して「笑顔で人は助けられる」とか「笑顔が人の心を豊かにする」などの具体的で道徳的な話をバランス良く盛り込みプリキュアたちもそれらの出来事を通して成長していくのが理想形ではなかったのでしょうか
プリキュアシリーズはただキャラが格好良い・可愛いだけでここまで来た作品ではありません。
今見てる子供達が大人になって見返した時に改めて作品の質の良さに気づかせられるアニメが良い子供向けアニメだと思います
(私は当時見ていたS☆Sを再視聴してその作品の良さに改めて気づきました)
ただスマイルを全否定したいのではありません
笑える話もありますし熱い展開も時折あります。ただ他シリーズと比べてしまうと力不足感が感じられてしまいます
最初に嫌悪感を抱いてしまったのはキャラデザイン
あそこまで露骨にやるとは逆に恐れ入りました
まあこのことは作品の質には関係ないので一々書きませんが、2人時代のプリキュアを見ていた私からしたら勘弁してくれよと思いましたね
OPとED1は中々良いです

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