[アニメ]クズの本懐


くずのほんかい / Kuzu no honkai
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注意: これはアニメ版。その他メディアのページ: 漫画:クズの本懐 / ドラマ:クズの本懐
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2017年アニメ総合点30位222作品中
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作品紹介(あらすじ)

報われない恋 切ない恋 片想い
それってそんなに美しい物ですか

高校二年生の安楽岡花火は、叶わぬ恋に身を焦がしていた。
<スタッフ>
原作:横槍メンゴ
監督:安藤正臣
シリーズ構成・脚本:上江洲誠
日本 開始日:2017/01/13(金) 00:55-01:25 フジテレビ(ノイタミナ枠) TV
公式サイト
1. TVアニメ 「クズの本懐」 オフィシャルサイト
Twitter公式
1. アニメ『クズの本懐』公式 (@kuzunohonkai_tv) on Twitter
プロモーションビデオ (3個)
「クズの本懐」TVアニメ化決定「クズの本懐」TVアニメ化決定
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最終変更日:2016/11/26 / 最終変更者:みゆきちいいいいい / 提案者:みゆきちいいいいい (更新履歴)
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2019/12/03 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:379(36%) 普通:207(19%) 悪い:477(45%)] / プロバイダ: 23238 ホスト:23243 ブラウザ: 10902
浮気をメインテーマとした苦酸っぱい恋愛を描いた問題作アニメ。
【良い点】
・先生の悪女っぷりが魅力的。途中視聴やめようかと思ったけどこの人のおかげで最後まで見れた。ロミオの青い空のダンみたいなモンやね。
・OP&ED。独特のテンポが良い。
【悪い点】
・花火のキャラクターが少々受け付けない。(特に前半)
・文化祭の実行委員長。終盤にいきなりしゃしゃり出といて何なのあの傲岸不遜な態度...
【総合評価】
「普通」。

2019/05/11 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:83(88%) 普通:11(12%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 8381 ホスト:8355 ブラウザ: 5213
.
クズというのは自嘲の言葉。
探し求め、変化を願い、想いを得るために彷徨うひとたちの影。

それにしても、なんて真正面から青春を扱った作品なんだろう。
そこには否応なく性が、自意識が付きまとう。
優位と劣位が、好意と欲が、恋と親しみが分かちがたく入り混じっている。

この作品は当事者のいない恋愛を、本物になれなかった恋愛をこそ描いている。
だから当たり前に弱く醜く、けれど深々と響く。
それしかない恋愛、自分が依存するための恋愛、そんな空虚を経てそれら自身を乗り越えるべきものとしているのだ。

それゆえ、外見に反して本作の核心はとてもピュア。
堕ちて終わるということがない。
堕ちてしまっても、あるいは堕ちかけてしまっても、そこで幕は閉じ夢は醒める。
そして本懐に気づき、あるいは本懐を見つけるのだ。たとえ叶わぬものだったとしても。

最後、二人すれ違うシーンがとても清々しいのは、互いに空虚の殻を破ることが出来たから。
一話で男子生徒に告白された時、「興味のない人に好かれても嫌でしょ」と冷たく言いのけた花火が、
最終話で「ありがとう」と微笑んだのは、きっとその変化を表しているのだろう。

彼ら彼女らがいつか本懐を遂げられるのか、それはわからないけれど。
そこへ真摯に向き合おうとする限り、決してクズなんかじゃない。
そう私は思う。

2018/02/11 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:24(62%) 普通:6(15%) 悪い:9(23%)] / プロバイダ: 10650 ホスト:10620 ブラウザ: 8319
対してクズでもない自意識過剰な登場人物たちが織りなすポエムの世界。
主人公たちの余りにも世間知らずで中学生的なモノローグの連続が気持ち悪くて
個人的には終始吐き気のする展開だったが
作り込みは丁寧で良いアニメだったのではと思う。

あまりにも現実を曲解しすぎた世界観にツッコミ役もいなかったため、
この物語を真に受ける青少年がいないかどうか心配になるが……さすがにそれはないか。

まあ、見る人を選ぶ作品ではある。
単純な駄作ではないし、先に述べたように作りは丁寧だから、
波長が合えば楽しめるだろう。

その判断は一話で下せると思う。ちょっと気持ち悪いな、と思ったら以後は見ないことをおすすめする。

2017/05/25 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:10(83%) 普通:1(8%) 悪い:1(8%)] / プロバイダ: 16633 ホスト:16572 ブラウザ: 10218
原作未読。
今期のアニメの最終回の中では一番気持ちイイものだった。さすが原作と同時期の最終回。
いる人間の価値観次第でタイトルのクズというのが誰にあたるのか、そしてその本懐とはなんなのか。見た人間郷士でディベートするとなかなか興味深い作品かもしれない。
個人的には花火があのあとどういう人生を歩んだのか見てみたい。
非常に素晴らしく胸に来るものがありました。
評価はとても良い

2017/05/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:378(56%) 普通:97(14%) 悪い:200(30%)] / プロバイダ: 6281 ホスト:6117 ブラウザ: 7518
エロいです。
R15指定にしてもよさそうなお話です。
女性作家にありがちなドロドロしたねじれた愛を描いた作品です。
普通男性作家の場合、ここまで卑猥には描かないものです。

話は男性教師を好きな女生徒と女性教師を好きな男子生徒、その当事者である男性教師と女性教師、そして女子生徒を好きな女子生徒と、それを取り巻く関係者の純粋ではない恋のお話です。
序盤いきなり生徒同士のディープキスで幕を開けますが、そのまますんなりこの恋が進むわけではありません。
お互いの生徒は好きな先生の代理をお互いに求めているに過ぎなかったようです。
それぞれが二股、三股をかけていて、中盤では百合のシーンまで登場します。
また終盤では先生同士が主人公であるかのように、この二人に突っ込んだお話に展開していきます。
このお話が、よくテレビ放映になったものだと感心します。

先生同士のお話で終了になれば、この二人が主人公としても、話は成立していたでしょう。
しかし、ラストは違いました。
バッドエンドです。

この作品、しっかり鑑賞しないと、話がただのキスシーンだらけのエロアニメになるかもしれません。
先生を好きになる生徒が主人公の話なので、ここに拘らずに鑑賞したほうが良いでしょう。
評価は【良い】です。

2017/05/02 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:431(48%) 普通:310(34%) 悪い:165(18%)] / プロバイダ: 48741 ホスト:48801 ブラウザ: 8334
【良い点】
・深夜帯作品らしさ:単に視覚的なエログロでは無くて価値観から来る狂いっぷりはとても深夜でなければ放送できないだろう
・最終回:結局主人公同士でくっつくと踏んでいたためこの結末は予想外、良いとも悪いとも言いかねるビターエンドと言ったところか

【悪い点】
・主人公:花火と麦が主人公として小物と言うわけではないが皆川茜のインパクトが強烈すぎて後半には主役の座を奪われてしまっていた
・色々と冒険しすぎな気が

【総合評価】
原作未読
いかにもアニメ向きなファンタジー要素の類は全くない為、アニメ化する意味があったかと言うと怪しい所だが作品としての存在感は強かった
とにかく主要登場人物の灰汁が強く唯一と言ってもいい普通人鐘井鳴海が逆に異常に見えるほどである

2017/04/30 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:42(91%) 普通:4(9%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 5033 ホスト:4994 ブラウザ: 7926
【良い点】
OP曲
OP映像
ED曲
ED映像
BGM
無音

4話
11話
茜先生
エロい
最終話
最終話ED

【悪い点】
花火がいまいち

【総合評価】
良いよりのとても良いで

2017/04/16 悪い(-1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:89(59%) 普通:29(19%) 悪い:32(21%)] / プロバイダ: 1420 ホスト:1302 ブラウザ: 9135
原作未読

主人公の高校生男女花火と麦には、それぞれ恋焦がれる年上の異性がいたが、その2人がともに通う高校の教師になってしまい、告白しにくい状況の中、とりあえず協定を結んで、互いに好きになってはならないが、それ以外は好きな相手の代償となることを受け入れる、から始まる物語。

第1話から、限りなくぎりぎりの描写で視聴者を引っ張る。そして麦の憧れの茜先生の本性が明らかになるにつれて、茜の花火に対する略奪が始まる、というから、昼ドラマでありそうな展開。このような過激な描写に惑わされがちだが、基本は10代後半、精神的に不安定な状態にある高校生の、他者との距離感を探っていく物語と言える。

周りの行動と、自分の想いに振り回されるヒロイン花火の描写は秀逸だが、きめ細かい描写
が持ち味なだけに、モノローグが伝える意味を伝えきれなかった印象で、映像化の難しい作品だと思う。漫画であれば、この単語一つ一つの持つ意味を考えながら、ヒロインや茜の心理を理解していくのだろうが、それはページをめくるのを止めることができる本だからで、常に動き続けている映像では、そんなことをしていたらストーリーを追いかけられない。ただ、アニメは漫画的表現を使えるが、同時に放映した実写ではより難しいのだろう。

作者が女性であるので、もうひとりの主人公麦の描写はそれなりに甘く見なければならないが、中学の先輩女子との話の中で、性行為に至る、というのは如何なものか。先輩が中学生なのだから、麦の設定は当時中1か中2、ということになるが、さすがにリアリティがなさすぎる。

最初に記したように、第1話から引き込まれるストーリーなのだが、尻つぼみになった印象で、最終回はうまくまとめたが、全般的にはあまり印象に残らない作品となった。

[推薦数:1] 2017/04/09 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:703(73%) 普通:238(25%) 悪い:26(3%)] / プロバイダ: 11608 ホスト:11541 ブラウザ: 4894
愛と性を巡る思春期の冒険、というのは綺麗過ぎる見方だと思う。
彼氏・彼女がいる事をもってリア充だとするのであれば、主人公達はリア充だろう。セ○クス(制限に引っかかるだろうからこうしておく)の相手がいる事をもって勝ち組だとするのであれば、主人公達は勝ち組だろう。では、彼女らの内実はどうなっているのか。リア充の茫漠たる世界、勝ち組の空虚な現実を描き、そこからの脱却を模索した作品。

この作品、登場人物の過去を暗示に留めている。例えば、主人公の恋の根底に、彼女の家庭環境が存在するであろう事は分かるのですが、それを確定はさせない。これは視聴者に対して確定させないだけでなく、主人公本人に対しても確定させていない。すなわち、主人公は自分の恋の理由を知らない。
麦くんについてはもっと顕著で、彼がどうしてそのような女性に心惹かれるのかはまったく描かれていない。すなわち、彼女らの恋の内容は、この作品の主たる問題ではないという事だ。
恋をしているという行為のみが重要であり、何故恋をしているのか、相手のどんなところが好きなのかなどといった事は、どうでもいいことなのだ。

彼女らにとって恋とは、デフォルトで与えられているもの、設定として持っていなくてはならないものに過ぎない。恋だけがリア充の条件であり、セ○クスだけが勝ち組の要件なのだから、彼女らはそれを手放す事が出来ない。だから片思いしながら、別の相手と交際する。
彼女らはリア充で勝ち組だからこそ、そこから降りられないのだ。恋愛とセ○クスだけに価値のあるこの世界から、彼女らは脱却できない。

それは、彼女らが恋愛とセ○クスしか持たないからだ。彼女らの学園生活には、それしかない。勉強に打ち込む事もなく、クラブ活動に邁進する事もなく、文化祭にだって真面目に取り組まない。
それでも、彼女らの生活を虚しい日々、無駄な高校生活と評する者はいない(一目置かれているくらいだ)。彼女らはリア充で勝ち組なのだから。
仲間と部活で汗を流した三年間をリア充と評する者がいないように、夢をかなえるために頑張って勉強して志望校に合格する高校生活を勝ち組と評する者がいないように、恋愛とセ○クスだけがこの世界で価値を持つ。

しかもそれは、彼女らが自ら選んだ信念として価値観ではない。

主人公の恋敵の女性はその象徴的なキャラクターで、彼女には自分自身の価値判断基準がない。寝る対象ですら、他の女が選んだ男という形でしか、男の価値を判断できない。恋愛とセ○クスにすら自らの価値を示せず、他人の価値基準に寄生する。
それでも、交際相手がいてセ○クスの対象が存在する以上、彼女はリア充で勝ち組なのだ。
彼女自身が日々の生活の中で退屈や倦怠を感じていたとしても、この世界は彼女をリア充で勝ち組と評し、彼女もまた自分自身とは関係なく評価される自分を受け入れて生きていかざるを得ない。

この作品の非凡なところは、その点にある。恋愛もセ○クスも、その価値は登場人物の内面にあるのではなく、登場人物の外側から与えられるものなのだ。

主人公を苦しめるのは、自分の恋の行方などではない。恋愛とセ○クスだけに意味があるという価値観そのものが、彼女を苦しめているのだ。
思っていない相手からの好意は気持ち悪いというのはまさに、恋愛とセ○クスに結びつかない好意は無意味だという事だ。
恋愛のみに意味があるのだから、お兄ちゃんに恋してもらえない自分には価値がない。セ○クスだけに意味があるのだから、お兄ちゃんとセ○クスしないと意味がない。普通ならここで挫折して、彼女はリア充で勝ち組である事から脱落する。脱落した上で、恋愛とセ○クスだけに意味があるという価値観そのものを相対化する。そして、恋愛やセ○クスを他の無数の選択肢と等しく並べた上で、再度選択を試みるのだろう。

しかし主人公は、恋愛とセ○クスだけに意味があるのだから、麦と付き合うし、麦と寝るのだ。これによって彼女は、リア充で勝ち組である事から脱落出来なくなる。自分を苦しめる価値観から逃げられなくなる。勝ち続ける以上、ゲームをやめることは出来ない。恋愛やセ○クス以外の選択肢に出会うことすら出来ないのだ。
主人公がえっちゃんと友人関係を築けないのは、彼女に恋愛とセ○クス以外の選択肢がないからだ。
もかちゃんが笑っていたのは、リア充で勝ち組たる事を放棄し別の選択肢(自分で衣装を作って友人達とともに文化祭で発表するという、学生としては普通の活動に過ぎない)に目を向けたからだ。

さらこの作品では一歩踏み込む。肉体の快楽を精神とは無関係なものとして扱う。相手が好きな人でなかろうとも、相手が自分の事を好きでなかろうとも、肉体の充足は得られる。
肉体という精神の外部から問答無用の拒絶を与える事を、この作品ではしない。肉体がセ○クス以外の選択肢を提示してくれる事はない。
つまり、精神のみで解決策を模索しなくてはならないのだ。

結局、最終回に至っても、主人公が恋愛とセ○クスだけに意味があるという価値観そのものに視点を向ける事はなかった。それでも、リア充で勝ち組というポジションから降りなければならないという点には到達した。恋愛とセ○クス以外に選択肢のない日々に背を向け、主人公は一人で歩き出した。
主人公が恋愛もセ○クスも人生の一つの選択肢に出来る一人の女性に成長するまで、彼女は一人で歩き続けるのだろう。

「結婚とは、一人で生きていける人間が、それでも二人で生きたいと思うことだ」(誰の箴言だったかは忘れた)
[共感]
2019/05/11 作品の持つどことない閉塞感について、価値観の視点から切り込んだレビューだと思います。モカちゃんが何を表すキャラクターなのか私は掴みかねていたのですが、それもテーマと絡めてあっさり言い当てています。凄いです(私が鈍感なだけかもですが…笑) by rie-ru

[推薦数:2] 2017/04/02 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:492(71%) 普通:100(14%) 悪い:99(14%)] / プロバイダ: 2961 ホスト:2687 ブラウザ: 5171
まず本作と言えばお互いに片想いしてる相手がいながらも相手に想いを告げる事が出来ず、
お互いを代用品という形で偽装恋愛をしている花火と麦ですが、
ただ本作に付いて言うと花火や麦のキャラ以上に茜先生の存在感が際立ち、
実際に茜先生が本性を表し始めた4話以降から俄然と面白くなって来ましたね。

それにしても茜先生に付いては他の女が好きな男が好きという実に厄介な性格で、
他の女よりも一足早く男を掠め取る事に快感を覚えるという正に悪女と呼ぶべき行動を起こし、
また今回の本作に於いては花火の周りに居る鳴海先生と麦の2人を同時に奪い取り
茜先生は完全に花火に対して女として自分が格上である事を見せ付けますが。

まあ、そんな感じで本作は茜先生の悪女キャラが猛威を振るいますが、
ただ茜先生の行動に付いて改めて考えると彼女は他の女が好きな男が好きだと言って、
男性から向けられる好意や、或いは女性から向けられる嫉妬や羨望を悦びとしながら
茜先生の場合は他者から向けられた視線を浴びる事で自分の価値を見出してるが、
でも他者から向けられる感情によって自分の価値を計るというのは
逆に言うなら茜先生自身は自分の尺度で自分が本当に欲しい物が分からず、
また後半になって明かされる通りに茜先生自身は何事にも執着は無く、
来る者は拒まず去る者は追わずの流されるままに生きて、
しかも流されるままに男と肉体関係を結ぶ事を何の抵抗も無く受け入れ、
その自分の取った行動が周囲を傷付けたり、他の男から責められても全くの他人事で、
とにかく茜先生の場合は心という物が欠落している人間性となってますが。

茜先生に付いては既に男遊びをする事が半ばライフワークとなっており、
そんな豊富な男性経験から男の心を見抜き操る事にも長けていますが、
しかし例外的に茜先生が自分の意のままに動かせなかったのが鳴海先生で、
鳴海先生の天然ぶりに戸惑いながらも茜先生は彼の不思議な人間性に興味を持ちながら、
自分の方から相手に興味を持つという時点で茜先生にとっては今までに無い体験であり、
これが茜先生にとっての初恋だと言えて、今までは何事にも執着が沸かず他人事だった物が、
鳴海先生への興味を抱く事を切っ掛けに自分に対して当事者意識が芽生えて、
ようやく肉体だけでなく心から繋がれる関係を持てた事で茜先生の心が満たされて、
今まで自分という物が無く空虚だった茜先生が変わって行く過程が非常に面白かったのと同時に、
変わった茜先生自身が本当に可愛く且つ魅力的であると思いました。

それと茜先生の事を見事に射止めた鳴海先生に付いても言うなら
まずは彼が言った茜先生の浮気を許すという発言は普通じゃ絶対に有り得ないし、
あまりにも有り得ない鳴海先生の発言が逆に茜先生が鳴海先生の真意を確かめようとするけど、
そんな疑問だらけの鳴海先生が茜先生に出した答えは
「好きな人には元気で生き続けて欲しい」という物でしたけど、
確かに鳴海先生が出した言葉は彼の場合は早くにして最愛の母を亡くしてる事を思うと、
鳴海先生の「好きな人には元気で生き続けて欲しい」という言葉は本当に正直な気持ちだと思えましたが。

その鳴海先生の言葉に対して茜先生は今までも多くの男性から好意を向けられて来たけど、
ただ多くの男性が茜先生に向けられて来た好意の裏には肉欲と打算がミエミエで、
そんな下心ミエミエの好意には茜先生の心を満たす様な物は存在しなかったけど、
でも今回の鳴海先生から向けられて来た好意は明らかに今までとは違う物で、
特に茜先生が自分の本性を明かして受け入れられる分けが無いと思いながらも、
それでも自分が持つ醜い本性を知った上でも好きと言ってくれた事に付いては、
やはり相手を好きでいるには相手から好かれている実感が有ればこそという意味では
茜先生が鳴海先生に惹かれるというのは必然な流れという所でしたね。

そして茜先生と鳴海先生に関する部分に付いて更に言わしてもらうなら、
まずは鳴海先生が早くに母親を亡くした事はもちろん彼の人生に大きな影響を与えて、
それは一番に大切な物は手に入らないのだと悟ってた様に感じられて、
鳴海先生が口にした「求めるとキリがない、欲望が止まらなくなる」というのは
今までの鳴海先生は様々な事に対して多くの物を求めて来なかった様にも思えて、
だから鳴海先生が茜先生に告白した「好きな人には元気で生き続けて欲しい」という言葉も、
茜先生に対して自分が理想とする完璧な物を必ずしも押し付けるのではなく
敢えて茜先生の醜い部分を受け入れても好きでいようという決意が、
本当は望まない事であっても敢えて浮気を認めるという鳴海先生の発言ともなったが。

でも敢えて浮気を認める様な発言をした鳴海先生に対して茜先生の真意としては
本当は自分が言った「浮気する」という言葉を完全に否定して欲しくて、
特に自分の方から初めて好きになった相手だからこそ鳴海先生から多くを求められたいと願い、
そして自分の事を求めてくれる事が何よりの喜びと感じてる茜先生だからこそ
鳴海先生から全部を求められない事は茜先生の中にも女としての意地が有り、
そんな茜先生から全部を欲しがっても良いと言ってくれた事で、
鳴海先生としても初めて本当に欲しい物を全力で求められる事が出来たのかなと思いました。

しかし改めて2人に関して考えると当初は極めてチグハグな関係というか、
本来なら茜先生に遊ばれて鳴海先生が捨てられる運命になるはずの物が、
鳴海先生の予想外の天然というかヘタレぶりが茜先生のペースを狂わしてしまい、
何時の間にか茜先生の方から鳴海先生を意識する様になって行って、
茜先生に付いては鳴海先生を色々と意識する事で面白い恋愛が出来てたかなと思いながら、
11話Aパートに於ける茜先生と鳴海先生の一連のシーンは本作のベストエピソードだと思いました。

こうして本作を振りかえると本作の実質的な主人公は茜先生っぽく見えるというか、
「クズの本懐」というタイトルは茜先生の事を指してる様な気もしますが、
さて茜先生が本懐を遂げた一方で花火の方は失恋ENDとなったが、
ここで花火に関して改めて言うなら鳴海先生への片想いから始まるが、
でも報われなさそうな片想いの逃げ場所として麦との依存関係を築いたり、
また時には早苗の所にも逃げたり、そして茜先生には叩きのめされたりなど色々な出来事に遭う中で、
花火が恋愛をして行く事で自分が傷付いたり逆に相手を傷付けたり等の痛みや辛さに、
後は相手に想いを口に出す事の重みや勇気を初めて知る事で花火が成長しながら、
特に1話で相手の男子に「興味のない人から向けられる好意ほど気持ち悪い物はない」と言って
告白して来た男子の気持ちを無惨にも踏み躙ってバッサリと斬り捨てた物が、
最終話では同じ振るにしても誠意を以ってきちんと対応できる様になれたのは
この辺りは相手の気持ちが汲み取れる様になった花火の人間性が成長したかなと感じられる物で、
1話との対比という面に於いては非常に印象強く残るシーンでした。

また花火だけでなく麦・早苗・最可あたりも今まで描かれて来た本作のストーリーを通して、
確かに想いは報われなかったとはいえそれでも失恋を乗り越えて前に進み、
決して失恋に終わった結果が無駄ではないと思わせてくれる締め括りが良かったですね。

本作の視聴を始めた当初は精々エロシーンや茜先生の悪女キャラをネタで楽しむ程度で、
ストーリーの内容自体には正直に言ってあまり期待してなかったが、
しかし最後まで観終えて改めて本作の事を一から考えた上で感想を述べるなら
花火・麦・早苗・最可・茜先生・鳴海先生たちのドラマをじっくりと堪能できて、
茜先生が見せた最初に見せた悪女キャラが猛威を振るったのがインパクト絶大だったけど、
そんな悪女キャラである茜先生がストーリーが進むに連れて少しずつ変化して行きながら
特に鳴海先生によって今までの性悪ビッチから恋する可愛い乙女に変貌したのには
ちょっとした感動を覚えましたが、
とにかく本作に関しては茜先生のキャラ描写が秀逸だったかなと思いながら、
茜先生の描かれ方に付いては何となくですが女性作家さん特有のセンスって感じもして、
そして内容的にも少し変わった趣向の恋愛ストーリーが非常に面白かったです。
[共感]
2017/04/03 茜先生と鳴海先生の考察が特に凄いと思います。そこまでは読み取れなかった・・(汗 by S・N

2017/03/31 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:386(59%) 普通:97(15%) 悪い:176(27%)] / プロバイダ: 21989 ホスト:21940 ブラウザ: 9081
第1話見た瞬間はR-17のベッドシーンやキャラクターの歪んだ心理描写で度肝を抜かされましたが、
登場人物も、お互いを本当に好きな相手だと思って恋愛を行うキ〇ガイカップルやら、
クレイジーサイコレズな女友達やら、他の女から男を搾取する快感を覚える淫乱ビッチ先生やら、
(鐘井先生などの一部の例外を除いて)どいつもこいつも歪んでて、常にドロドロした恋愛模様が展開していきます。

しかし所々入るコミカルなギャグシーンが清涼剤となっていて、見ていてそこまで苦じゃなかったし、
登場人物の緻密なモノローグのおかげで、変人揃いのキャラクターも決して嫌いになる事が出来ず、
特に本作最大の問題人物である茜先生の描写(本人、他人の視点問わず)はかなり力が入っていましたね。

茜先生は「興味のない人から向けられる好意ほど気持ち悪いものはない」という考えを持つ
花火とは逆の考えを持っている一方で、同じく搾取する側の人間というライバルポジションのキャラでしたが、
実際は、男がいないと生きていけない、弱くて可哀想な女性であり。「自分以外を好きになるなんてありえない」
という打算にまみれた人生を送っていたが、自分を嫌ってるにも関わらず「好きな人には元気でいて欲しい」という
死んだ母に茜先生を重ねて好意を抱く、鐘井先生の真っ直ぐ過ぎる思いに心動かされ、
改心して鐘井先生と結ばれる流れには非常に納得しました。

一方で茜先生に好意を抱いていた麦も、「弱い頃の茜先生」に対して好意を抱いていた事に気付いて、
自ら身を引くという選択をしましたが、11話はまさに神回でしたね。

続く最終回では麦の事を吹っ切ったモカ、花火の好きだった自らの長髪をバッサリ切る事で花火との同性愛感情を
切り捨てる事を示したえっちゃん、そして新しい本物の恋を見つける為お互いに分かれた花火と麦。

この作品は「偽の恋人から本物の恋人になる」という王道展開のアンチテーゼのような最終回を迎えましたが、
タイトルにある「クズの本懐」というように、クズキャラが悩み苦しみながら本物の希望を探し求めるような物語でした。
お互いに新しい恋を見つけに新しい一歩を踏み出す花火と麦がEDの「平行線」と非常にマッチしてて感慨深くなれました。
花火も、麦も、えっちゃんも、モカも学生キャラは誰一人として結ばれていないにも関わらず、
ここまで綺麗に希望を持たせてくれる最終回はそうそうお目にかかれませんね。

毎週入るベッドシーンからBPOに対して苦情が来たりしたそうですが・・(汗
登場人物の狂いっぷりを出すうえでは必要なシーンだったかなと。
原作の最後までアニメ化出来て、近年のアニメでは珍しく綺麗な終わり方を迎えられた作品でした。
評価は「とても良い」で。

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2018/05/27 [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示] by (表示スキップ) プロバイダ: 40837 ホスト:40637 ブラウザ: 10902
「レトルトパウチ!」でお馴染みの横槍メンゴさんの作品ですね。

2019/04/23 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 1425 ホスト:1094 ブラウザ: 8839 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事セクシー/美しい/悲しい/怖い/びっくり 
ストーリー最高(+3 pnt)
キャラ・設定最高(+3 pnt)
映像最高(+3 pnt)
声優・俳優最高(+3 pnt)
音楽最高(+3 pnt)

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1. クズ本懐9巻d?cor by ねぎ麻雀
... 」は、実写・アニメ同時放映に合わせて漫画も最終回を迎える形で話題となったが、そのせい(?)で、必ずしも納得いく結末を迎えられなかった作品だった。それは、個性的かつ強烈なサブキャラクター達投げっぱなしとか、主人公二人が結局当初から何も本懐を遂げられずにいたままとか、そもそも何が本懐だったかわからないままとかいろいろとある ...
記事日時:2018/07/23 [表示省略記事有(読む)]
2. これは中々変態レズっぷりですね(汗) by 竜巻回転
... 即座に由乃事を思い出したでしょうね。 そういう分けで本作に付いては色々と思う所が有りつつも今期中では気になる作品ですが、 因みに真っ当な面白さで言ったら今期は「ゆるキャン△」が一番なんだけど、 ただ本作に関して言うと何となく妖しげな魅力が有りそうな作品と云いますか、 こういう感覚は去年クズ本懐」を思い出す物 ...
記事日時:2018/01/17 [表示省略記事有(読む)]
3. 2017年アニメベスト10。 by S・N
... ガヴリールドロップアウト 同じ動画工房ってことで「うまるちゃん」を思い・・出した人も少なくないと思いますが、 自分としてはうまるよりこっち方が好きですね。悪魔っぽい天使と天使っぽい悪魔という題材は何度か見たことあるけど メイン4人キャラが立ってて、ギャグも3話ガヴマスターとサターニャに対する仕打ち以外は概ね笑えました。 ・2位、クズ本懐 ほぼ毎週入る ...
記事日時:2018/01/03 [表示省略記事有(読む)]
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