[アニメ]新世界より: 2013/05/03 みゆきちいいいいい


しんせかいより / From The New World (Shinsekai Yori)
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[推薦数:3] 2013/05/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/]
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原作既読。1週間じっと待つのが耐えられそうもなかったので、本放送は追わずに終わってから一気に見ようと思っていました。
運良くニコニコ動画の一挙放送の情報を知ったため、タイムシフトを利用して視聴。
以下、ネタバレを含みながら、おそらく初見と思われる方のコメントも参考に感想を記します。

1話から12話まで
本作品の「起」ともなる第一部の12歳編、そしてさらに核心へと近づいていく第二部の14歳編。
12歳編では物語の世界観、文化、そしてのちに重要なキーワードとなってくるオリジナルの用語や設定等を説明していきます。
原作を読んでいる自分としてはこんな風に映像化されているのかーとさして苦もなくすんなり観れたのですが、
初見の方は唐突に放り込まれた1000年後の日本という異世界空間と耳慣れないSFチックな単語に翻弄されているみたいで、なかなかその情報処理に手こずっているように見受けられました。
12歳編では特に大きな動きはなく、今後の展開のための伏線を敷いている段階なので、少し退屈に感じてしまうかもしれませんが、
この作品では無駄となる描写は一切ないと言ってもいいくらい全ての点と点が結びついていくので、これから見ようと考えている方は是非ここは我慢して見続けてほしいです。

次に、物語が大きく動き出す13話から25話までの後半部分。
今まで散りばめられてきた様々な要素が、ここで激しく連鎖反応を起こし大いに展開を盛り上げます。
この見事なまでの話の組み立て方には舌を巻いてしまうと思います。コメントでも後半部分の食いつきは非常に良かったです。
著者はこれまで様々な賞を受賞してきたミステリー界の実力派なので、原作力はお墨付きです。安心してその世界にどっぷり浸ってください。
願わくば2周は見てほしいです。作品の世界観、綿密に配置された伏線をより深く理解できるはずです。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※((ネタバレを含んだ総評))※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

結末が示されたときは各々様々な思いが頭の中をかけ巡ると思います。
夏祭りでの凄惨な殺戮事件の様相はバケネズミに対しての激しい憎しみを湧き立たせます。
秘密兵器である赤毛の子供の正体を知った時は、その前にバケネズミのコロニーで再会した女王の変わり果てた姿が目に浮かび、
あの雪の日に別れた真理亜たちの悲惨な最期が否応なしに想起させられました。(自分はこのイメージが一番こたえました)
事件が終結した後に覚から告げられたバケネズミの遺伝子に関する秘密と、
一方的な見世物の裁判にかけられ、無間地獄の刑によりもはや肉塊と化してしまったスクィーラの終末はまた違った視点を受け手に与えてくれると思います。

アニメ化に際し、自分が最も心打たれたのは「偽りの神に抗え」というキャッチコピーです。
この文句は本当に秀逸で、作品の根幹部分がここに集約されていると思います。
バケネズミが神として仕える呪力を持った人間は、胸三寸で彼らの命を弄ぶ横暴な為政者でした。
その人間に対抗するため彼らがメシア(=救世主)として崇めた神も、自分をバケネズミと思い込んでいる可哀想な子供でしかありません。
そして、早季たち人間が絶対的に遵守するいわば神のルールともいえる町の掟も、いびつで不安定な平和の虚像を見せるための道具にしかすぎなかった。
それぞれが自己の中のまたは相手が崇める神と対峙し克服していくなかで、彼らが辿り着いた物語の極致は見ている者を深く考えさせてくれることでしょう。
物語の最後のシーンは「想像力こそが、すべてを変える。」という言葉で締められます。
物事は善か悪かにはっきり分けられるものではなく、それぞれが清濁併せ持つものです。
八丁標のように境界を作り内部を無菌状態にしたとしても、漏れ出た悪意は周囲を変質させそれはやがて自分たちへと牙をむけるかもしれません。
絶えず人類が想像し続け、己の業から逃げずに向き合っていけるか。
それこそが早季が1000年後の子孫そして1000年前の世界に住む今の私たちに伝えたかった思いのような気がします。



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