[アニメ]やがて君になる


やがてきみになる / Bloom Into You (Yagate Kimi Ni Naru)
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注意: これはアニメ版。その他メディアのページ: 漫画:やがて君になる
アニメ総合点=平均点x評価数997位6,386作品中総合点28 / 偏差値52.04
アニメ平均点179位2,844作品中平均点1.87=とても良い/15評価
2018年アニメ総合点5位237作品中
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音楽2.25(とても良い)8
声優・俳優2.25(とても良い)8
キャラ・設定2.12(とても良い)8
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映像1.75(とても良い)8
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作品紹介(あらすじ)

人に恋する気持ちがわからず悩みを抱える小糸侑は、
中学卒業の時に仲の良い男子に告白された返事をできずにいた。
そんな折に出会った生徒会役員の七海燈子は、誰に告白されても相手のことを好きになれないという。
燈子に共感を覚えた侑は自分の悩みを打ち明けるが、逆に燈子から思わぬ言葉を告げられる──
「私、君のこと好きになりそう」
原作:仲谷鳰(「月刊コミック電撃大王」連載)
監督:加藤誠
シリーズ構成・脚本:花田十輝
キャラクターデザイン・総作画監督:合田浩章
日本 開始日:2018/10/05(金) AT-X TV
[開始日詳細]
放送局
放送期間
放送日時
AT-X2018年10月05日 -金曜 21時30分 - 22時00分
TOKYO MX2018年10月05日 -金曜 22時30分 - 23時00分
サンテレビ2018年10月05日 -金曜 22時30分 - 23時00分
KBS京都2018年10月05日 -金曜 24時30分 - 25時00分
テレビ愛知2018年10月05日 -金曜 27時05分 - 27時35分
TVQ九州放送2018年10月06日 -土曜 26時30分 - 26時40分
BS112018年10月05日 -金曜 25時00分 - 25時30分
公式サイト
1. TVアニメ「やがて君になる」公式サイト
Twitter公式
1. やがて君になる【公式】10月5日よりTVアニメ放送開始! (@yagakim
オープニング動画 (1個)
君にふれて
歌:安月名莉子 詞:ボンジュール鈴木 作曲:ボンジュール鈴木 編曲:鈴木Daichi秀行 [ファン登録]
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最終変更日:2018/09/21 / 最終変更者:オルタフォース / 提案者:オルタフォース (更新履歴)
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[推薦数:1] 2019/03/30 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:104(76%) 普通:11(8%) 悪い:22(16%)] / プロバイダ: 6943 ホスト:6752 ブラウザ: 5171
少女同士が恋愛関係に堕ちるという、いわゆる「百合もの」ですが、ブヒるためのアニメを期待したら裏切られるでしょう。
原作は電撃大王掲載ですが、その絵柄は掲載誌では異質?な伝統的かつ正統派の白泉社系の少女マンガのもので、
僕としてはこれは大歓迎、この萌物とは一線を画す絵柄には汚れた心が洗われる気がするのです。
さらに言うと、森の奥にある古い建物が舞台になっているとかというように、大時代な少女小説の匂いさえ感じます。
(あまり読んだことはないですが)

その作風は心理描写にきわめて重きを置いたもので、精神優位が主人公ふたりの間を行ったり来たりしたり、
微妙に恋敵牽制をしあったりという心理状態が手に取るように伝わってきたりして、
かといって恋愛ゲームのような駆け引きは無く、ふたりとも相手に誠実なのが爽やかな感触を生んでいます。
「肉」の描写にしても、キスシーンはあるものの、けっこうプラトニック的で精神の充足を求める部分が多いものになっていると思います。
(体育倉庫の扉を後ろ手で閉める等、古典的な淫靡さが無いわけではないですが)

アニメとしては細かな描写が非常に美しいもので、視聴にあたってはそれが大きな魅力となるでしょう。
ライティングに凝っているというのか、主人公の小糸侑と「先輩」七海燈子、夕光がゆきわたる中に映し出されるふたりの姿がとても美しく、
ふたりの大事な会話のシーンには、いつも夕陽が射してふたりの表情を照らし出し、包み込むのが印象的です。
これに大島ミチルの劇伴が重なり実に美しく、叙情性の高いアニメ映像に仕上がっています。
ふたりはほとんど等身大の高校生に近いのだけれど、ふたりだけの世界の中ではふたりの今を祝福するように、
どこか優雅な雰囲気をかもしているように感じました。

物語は「人は人によって見せる姿、見える姿が違うもの」という、普段あまり気付かないような「事実」に着目して、
そこからきわめて演繹的に紡がれていることが目を惹きます。
ただ正直言うと、このテーマは恋愛関係でなくても成立するもので、
親友同士でも家族でも、それなりに深い関係の者同士なら担い手となりえます、
ましてや同性愛という関係はほとんど必要ではなく、物語的に少女同士の恋愛という設定にそれほど意味を見出せません。

でもそれでも、この作品の繊細な心理描写による濃密な心理劇は絶品で、そのための構成演出は完璧といえるほど秀逸なものでした。
その手法として、感情が変化するプロセスをじつに詳細に描写しているのですが、
思考の経過とその結果として行動に表れるもの、そこから新たに生まれる感情、これらがきわめて具体的に丁寧に示されていて、
その流れがあまりに的確で必然的です。

さらには踏切の警報の音が心臓の鼓動と重なり、感情の微妙な動きが体の表情にてきめんに表れる、
言葉だけでなく身体に様々に表れるものなど、ありとあらゆるものを使っての心理描写。
そうして、その流れの中でときに唐突に、ときに必然的に、「気付き」のモノローグが挿入されると、
その瞬間に息遣いを感じるほどの生々しさが視界を覆いつくすような、官能性を観る者に浴びせてくるのです。

また柔らかい手触りの中に埋め込まれた、唐突に首をもたげる突き刺すような心理劇。
ふたりの関係はほほえましくも見えるものですが、言葉を重ねてそれを深く深く掘り下げ追い込むように突き詰めていった先には、
地雷にも似た心の重ならない部分が露わになります。

ふむふむ・・・などとこの感情が変化するプロセスの具体的な描写に納得して、油断しながら観ているときにこれらがきたら、
それはもうドキリとさせられるのです。

映像の美しさと、ときに官能的な、ときに胸をえぐるような心理描写、この作品は驚きが数多ありました。
やはりこの繊細な美しさは異性間ではなく、少女同士の恋愛でなくては描き出せないものだっただろうと思います。

ただ驚きは数多あれど、それらはいずれも刹那的なものにほぼ限られていて、物語を追いたくなる力にはやや乏しかったという気がします、
物語はほとんどそれらシーンの断片に導くために存在していたと言っていいもので、
観客の関心をぐいぐい引きつけるような力は乏しくて、その刹那的な驚き要素に牽引力を依存していたように思うのです。
それはこの作品が提供する驚きに強く魅了されでもしないと、人によっては途中でもいつでも満足してしまえる、
人を選ぶものになっていたということになります。、

そして今作に関して言えば、物語的にはさほどの果実はありませんでした、
この最終話の時点で物語を一旦の結末にするというのは、アニメ化にあたって13話の尺に収めるために判断されたものだと思いますが、
当初から「物語」を意識させる作品だっただけに、視聴後にはかなり戸惑いました。

2期があるとしたら物語の今後の展開によっては、今作のこの見所の創り方と齟齬をきたす場合もあるかも知れない、
そうするとアニメから入った人には2期は合わなくなる可能性もありそう、そういうようなリスクをはらんでいるような気がするのです。
ということで評価はちょっと厳し目ですが「良い」とさせていただきます。

この作品はサブタイがじつに良いですね、内容の絶妙なメタファになっていて、センス良く知的、
やはりこれは少女小説だ。
[共感]
2019/03/30 自らに問いかけるようなモノローグやそれを引き立てる演出など、素晴らしい作品でしたが物語的な力が弱いというのはそうかもですね。もっとも、それは丁寧で美しい文体の小説に重さを感じるような、そんな作風ゆえの避けられない点でもあるのでしょうけれど… by rie-ru

2019/03/14 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:88(76%) 普通:19(16%) 悪い:9(8%)] / プロバイダ: 1545 ホスト:1564 ブラウザ: 10209
【良い点】
人を好きになるということを丁寧に描いていたと思う。

【悪い点】
キャラクターデザイン、作画は雑だったように感じた。

2019/01/18 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:309(51%) 普通:89(15%) 悪い:211(35%)] / プロバイダ: 2496 ホスト:2428 ブラウザ: 8888
【総合評価】
好きになるという言葉の重みを深く書いた百合作品
気楽にいちゃつくゆるい百合作品も良いですけどこういう変わり種、というか真っ当な恋愛劇の百合も良いですね

恋愛は侑、燈子、沙弥香の三人が中心ですが、見ていてどのキャラも応援したくなる真っ直ぐさを持ちつつ闇を抱えているので見ごたえが素晴らしいです。
原作読んでいないけど三人ともしっかり悩んで行動するので救われて欲しいです…

それに、百合作品でありながら共学校なのも女同士という事象の禁忌さがより引き立てられている。
誰も来ない教室。二人きりの体育倉庫。放課後の自室。インモラルさを引き立てる場所でのキスがより一層シチュエーションの危うさを引き立て毎週ドキドキしました!

先輩と侑のすれ違いも徐々に噛み合っていくからヤキモキせずに見れた
最初は侑が受け入れようと何度か試すけれど、先輩に好意を向ければ先輩の好きな誰も好きにならない侑はいなくなってしまう。だから侑から進んで関係性をより深くしようとすると、壊れてしまう関係性の脆さも見どころの一つ

前述したインモラルさ、そして関係性の脆さが唇を噛み締めたくなるような緊張感を生み出している
二人の行く末が気になるままアニメは終わってしまったので原作買いたいです。

[推薦数:1] 2019/01/15 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:16(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 6266 ホスト:6452 ブラウザ: 8289
全13話視聴済みの感想。

【作品概要】
恋する気持ちがわからない高校生・小糸侑が、同性の先輩・七海燈子から告白めいたことを言われてしまう、という1話から始まる恋愛作品。原作は漫画。
ジャンルとしては百合。作風はややシリアス寄り。

【良い点】
◎恋愛ドラマ
思春期の少女同士の恋愛を題材として取り上げた本作ならではの複雑な恋愛模様が一番の見どころ。
主人公の侑が燈子との交流を通して変化していく様、そして侑によって燈子が変化していく様が丁寧に描かれる。
複雑と言ってもドロドロした関係ではなく、互いに想い合っているからこそ生まれるすれ違いなどを描いている点も良い。
登場人物のセリフやモノローグにも深い言葉が多い。

◎キャラ・設定
学園生活を描く百合作品の舞台は多くが女子高であり、共学の高校が舞台という作品は多くない。
しかし、本作では共学の高校が舞台。このことが侑と燈子の恋愛模様をよりドラマティックなものにしている。
また、燈子を始めとしたキャラクターの複雑な心理を表現しきっている点も評価したい。

◎演出
演出がかなり細かく、毎回趣向が凝らされている。
特に大事な心情を描く場面では表情、立ち位置、配置してある物など、細部にまで気を配っていることがわかる。
6話などの心情の転換を描くシーンなど、全話通して緻密に計算されたカットが見られる。
本作の肝は登場人物たちの心の動きであり、本心とセリフが一致しない難しい場面なども多かったが、視聴者が演出でわかるような工夫が随所に見られた。
心理描写の演出にここまでこだわりが感じられるのは素晴らしい。

【悪い点】
△人を選ぶという点
女性同士の恋愛を描いた作品なので、人を選ぶ作品とはいえるだろう。ただ、恋愛作品に抵抗が無ければ見られる作りだと感じた。

△完結しない点
連載中の作品であるため、物語は大きな進展があるものの、このアニメを見ただけでは結末まで見ることはできないことが少し残念である。

【総評】
フタがされた箱を目の前に出されて「開けて覗いてはいけない」と言われると、開けて覗きたくなる。
本作を視聴した時の感覚は、そんな箱の中身を覗き見ているような感覚と似たようなものかもしれない。
周りに知られてはいけない侑と燈子の関係がどんな行く末を辿るのか、気になって先が見たくなる。
そうしたドラマ性もありつつ、二人の恋愛を通して『好き』という感情とは何かを視聴者に問いかけてくる一面も顔を覗かせる。
ジャンルとしては百合だが、恋愛作品に抵抗が無ければオススメしたい作品。
完結していない作品ではあるものの、素晴らしい出来だったので、評価は最高とする。

2019/01/06 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:82(88%) 普通:11(12%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 13991 ホスト:14276 ブラウザ: 5213
入り組んだ心理の綾を少しずつほぐして見えてくるもの。
それをとても具に描きつつ変化させていった、そんな作品。
【ネタバレあり】

●特別がわからない

「好き」がわからない少女はどうやってそれを知っていくのだろう。
侑は「器が大きい」と言われるぐらいに動じない、「特別がわからない」女の子だ。
だからこそ彼女は燈子に好かれるようになる。

けれどもある時、燈子を心配して踏み込んだ言葉は「死んでもそんなこと言われたくない」と返されてしまう。
「自分の言うことなら聞いてくれると思っていた」侑の甘い感情は初めて覆され、好かれるばかりだった器はひっくり返されてしまう…けれど。
だからこそ、侑は燈子のことを改めて考え直し「相手のために自分を隠す」という一つの段階にたどり着く。
たとえそれが、少しずつ芽生える燈子への好意を自分で踏みにじることになろうとも。
そしてそれは後に、燈子の友人である沙弥香が既に至っている関係性なのだということも明かされる。

●特別が止められない

燈子は自分が嫌いな女の子だ。
何故なら亡き姉の代わりであることを、完璧であることを止めたら自分には何も残らないと考えるから。
だから侑の「弱い自分」への誘いを拒絶し、踏み込んでこない沙弥香を「良き友人」と見なす。
「自分自身が嫌いな私を好きにならないで」「好きな人に、私が嫌いなものを好いて欲しくない」
そうやって侑に強く言いつける。

●多面性

ところが実は、燈子の姉は完璧になど程遠かったことが判明する。
侑が知らない燈子の一面、沙弥香の一面があったように。
それでも燈子は姉の代わりを止められない。自らの多面的な可能性を信じられない。
姉を目指した先に何も無いことを予感しつつも、「誰にもならない」ことを選択出来ない。

●人を好きになる、ということ

そうして矛盾を抱え続ける燈子にもう一度踏み込んだのが、侑だった。
燈子の言う通りにしている限り、侑は好きでいてもらえる。だけれど自分の想いを伝えることは出来ない。何より燈子を本当に救うことは出来ない。
だからこそ、彼女はある意味で「相手より自分を優先する」ことを決断した。
相手が望まないことを理解しながら、それでも相手を救い出せないかと自分が信じる行動に出た。
「好きな人に自分自身を嫌って欲しくない」から。「私が好きなあなたを嫌いにならないで」、と。

これはまさしく、燈子が相手に期待する関係性と同じだ(同時に逆でもあるけれど)。
だから、不可避的に燈子と侑の望みは相反し矛盾する。燈子自身が、侑自身がともに矛盾しているように。
けれどそれは侑にとって、今までの段階を越えて「自分を隠すこと」を止めることを意味しているのだ。
これこそが「相手と対等に向き合う」というシンプルだけどより深い、新たな段階なのではないかと思う。

そうしなければいけない程に、そうしたくなる程に侑は燈子を理解し、好きになっていったのだ。
燈子が「誰かになる」という幻想から解き放たれ、「やがて君になる」ことを強く願う、それ程までに。

…という風に、かなり精緻に人の多面性と関係性を描き、その中で生まれる感情を扱った作品でした。
小説かと見まごう程の台詞・モノローグにより、隙間なく心理が繋がっていく。
連載中だから結末までは行かなかったけれど…とても良い作品だと、私は思います。

[推薦数:1] 2019/01/03 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:690(72%) 普通:237(25%) 悪い:25(3%)] / プロバイダ: 15147 ホスト:15239 ブラウザ: 5714
人が人をいかに好きになっていくかを丁寧に描いていく作品。青年時代の揺らぐアイデイティティがいかに確立し、そこに人間関係がどのような役割を果たすのかを真摯に描いていく作品。

「好き」という感情を自明のものとせず、恋愛そのものがどのようなものであるかを、人間関係の構築とともに描いていくこの作品は、美しい絵で画面を表現しながら、情緒的なイメージではなく極めて論理的に人間関係を描いている。これがこの作品の特徴であり、類似の作品と一線を画する部分だと思われる。(物語の後半、主人公が取り組んでいる演劇の脚本を修正する時に挙げた理由などは、その論理性の最たるものだ)
身体上の関係性に対しても臆することなく踏み込みながら、身体的な衝動を恋愛関係における超越的な理由には据えない。自分がいかに自身のありようを規定しているのか、そこから他者との関係がいかに構築されているのかを考えた上で、特別な他者との特別な関係がいかにあるのかを、主人公達は探っている。
そして、その関係性は変化し続けるものであり、能動的に変化させうるものであり、自分と相手の将来へより良い関係性を目指すべきではないかという問題提起をして物語はとりあえずの結末となった。

この作品は単体としても非常に素晴らしい作品なのだが、単にそれだけではとどまらない。

この作品は、女性同士の恋愛を扱っているように見せながら、実際は普遍的な恋愛を扱っている。では、ここに普遍が描かれているのなら、なぜ女性同士で描かれているのか。
主人公達の通う学校の教師は、ヘテロセクシャルを公言しながら、女性との(肉体関係を含んだ)同棲をしている。
主人公達も、肉体的な欲求を隠すことはしない。
この作品において「性」という要素は、決して排除されていないにもかかわらず、一方の性は慎重に排除されている。

ここに商業的な理由をつけるのは簡単だが、本当にそうなのだろうか。
普遍を描くために両性を描く事が出来ないのだとしたら、この作品は最終的にそこにぶつかって破綻を迎えるのではないだろうか。否応なく両性が存在する社会で、この作品に描かれた普遍は果たして普遍たり得るのか。
主人公達のどちらかが男であっても、この二人の関係は普遍的に成立しうるのか。

それはこの作品内部の問題を飛び越えて、両性が存在する社会に生きる我々全てに問われる問題なのではないだろうか。
優れた作品だからこそ生まれてしまった問いかけなのだと思う。
人が人を好きになるという当たり前をきちんと描いた良作であり、だからこそ作品が描いたものは単に少女二人の関係性だけでなく広く社会に問いを投げかけるものとなった。

もちろん、そんな理屈を抜きにして良い作品です。良い作品だからこそ、単に百合などという今風のレッテルで片づけてしまうには惜しい作品。
[共感]
2019/01/07 本当、人間関係における論理性が際立った作品ですよね。尚且つ身体的な関係・衝動も排除しないっていうのは、論理性に目を奪われていた私には的確なご指摘でした。普遍性については私も感じてましたが(勿論こんなに高いレベルじゃなくて)…興味深いもののセンシティブな問いで、私なんかにはだいぶ難しいです(笑) by rie-ru

2019/01/01 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7421(87%) 普通:625(7%) 悪い:458(5%)] / プロバイダ: 19259 ホスト:19072 ブラウザ: 10172
原作であるマンガ版に関してはまだ一度も読んだことはありませんが、百合系の作品としては最高峰の作品との呼び声が高いのだとか。

百合系とかホモとかそういった同性愛を題材にした作品というと、個人的にはやはり男子校だったり、女子校だったりのイメージが強いのですが、本作の場合は共学だったのが驚きでしたね。

それはやはり、主人公が異性に好意を寄せられているというところが序盤で描かれているところとか七海先輩がいわゆる体育館裏的な場所で告白してきた異性の男子を振るという場面をシチュエーション的に描きたかったからなのかなと思いましたが、女性キャラの視点、男性キャラの視点、それからそれぞれの心理描写を見事に描いていて、こんな感じの百合系というか同性愛を題材にした作品ではお目にかかったことがなかったので、なんといいますか目からウロコが落ちるものがありましたね。

そして、主人公と七海先輩の関係でしたけれども、てっきり年上で成績優秀な七海先輩が主人公をリードするのかと思いきや、そうではなくて、むしろ七海先輩が主人公の尻に敷かれてるという感じでしたね。成り行きで主人公が七海先輩が生徒会長立候補した際の演説をした際に自分も生徒会に入る意思を宣言していましたが、周りには決して見せないけれども、自分にだけ弱みをみせた七海先輩にむしろ惹かれたのも大きかったかなと。

肝心の劇に関してはやらずに終わったため、続きが気になるところでしたが、全編通して引き込まれるものがある作品だったなと思います。

評価になりますが、「とても良い」とさせていただきます。

2018/12/31 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1384(50%) 普通:0(0%) 悪い:1404(50%)] / プロバイダ: 13373 ホスト:13260 ブラウザ: 4721
自分の中で間違いなく今年のナンバーワン作品でした。
ただ一つ問題なのがあまりにも中途半端なところで終わり過ぎたってところ。
ここで評価を付けるのにちょっと迷った。
劇をやらずに終わるとかこんな焦らされ方ないし、そこまでが良かっただけに盛り上がり切らずに終わってしまってモヤモヤしたような消化不良感は否めない。

もしほんとにこの作品で完結とするならとても良いは付けれないかな〜って思う。
ただ原作との兼ね合いもあるだろうから仕方ない部分もあるし、慌てたり適当にまとめて完結するよりかはこれで良かったのかなって思ったりもする。
確実に二期はやって欲しいところだしなんなら映画で完結させても良いし、本当なら原作終わるまで待ってアニメも綺麗にまとめていたならもしかしたら最高の評価になっていたかも知れない作品なだけに勿体ない気持ちでいっぱい。

まず正直序盤はキャラクターデザイン自体あまり好みじゃなかったし、ストーリーも平凡だったし、自分の心情を言葉で説明する作品ってのもあまり好きじゃなかったのでもう観るの止めようかなとも思ったぐらいだった。
主人公も一歩引いてるというか誰かを好きになることがない冷めたキャラクターでなんでこんなキャラクターにしたんだろうかってぐらい、好感も持てずずっと引っ掛かりだったり違和感みたいなものが付きまとった。

だけどそこにちゃんと意味があって自分が感じた違和感の正体を示してきて納得させられた。
その瞬間すげーなこの作品って思うようになって、心底観るのを止めずに良かった。

最初は唐突に七海先輩が客観的に見てあまり感じが良いとは言えないキャラクターだったユウを好きになるから、その理由が分からなかったし所詮はその辺に転がってる所謂『百合物』なのかなって感じで冷めた目で観ていた。
だけど結構リアルな世界の雰囲気もあったりするし、そこのギャップが都合良くて気持ち悪くも感じた。

それが違和感だったんだけど、ユウを好きになった理由が自分の事を好きにならないからだと分かってユウのキャラ設定に意味を灯してきた。
平凡だと思っていたけど鳥肌が立った。

最初から答えや説明をせずに後々意味が分かるっていうストーリーの持って行き方が良いし、このキャラ設定にした意味ってのがより浮き彫りになってくる。

ユウの方も自分では気付かないフリをしていたけど徐々に芽生えてくるものがあって、七海先輩の事を思って打ち明けるシーンでユウの言う事なら従ってくれると思っていたけど、『あなたにそんな事言われたくない』はまさかまさかの答えだった。
その後のユウが好きにならないよと言って喜んだりするやり取りは意味不明でしかなかったけど、全部意味があった。

ユウの方が素っ気なくてユウの方に主導権があるのかと思いきや全くの逆だった。

単純な恋愛物や百合物を越えてサスペンス作品のような様相も漂ってきて怖さすらあった。

そっからキャラクターの駆け引きとか心情模様の複雑さも半端なかったし、一方的に好意を寄せてきて甘えたりするのに好きになったら終わりっていう。
まるでゲームのような内容があるから惹き付けられもするし、ユウは七海先輩の事を想っているからこそ好きにならないように努めるところがまた健気。

特別な気持ちにはならないのが当然と思っていたユウにとって、意識して特別な気持ちにならないと思うようになる。
それはある意味反動で答えを出してるようなもんだし、ここまでユウのキャラ設定に深い意味があったのかと。

そしてそのユウの優しさに甘えて恐らく分かってて利用している七海先輩の小悪魔さ加減。

好きにならない好きになる訳がないっていう引きがずっとあって、『特別』っていう言葉も重要なキーワードになってるんだけど、あっさりと他の言葉に被せてだけど好きと言っちゃうところも良かった。
特別は特別でなかった事に意味があって、誰かを好きになったりするなんてのはもっと単純な気持ちだった。

劇と七海先輩の内容を重ねていたところも良くて、まさしく作品のタイトルが七海先輩の内容だった。

だからユウと七海先輩の自分探しの旅みたいなストーリーの軸があって、ユウはほぼほぼ見つけて七海先輩はあともう一息ってところで終わったからさすがに『そりゃないぜ』って言いたくなる。

この二人のストーリーと内容が中心にあるけど、なんだかんだで一番印象に残ったシーンでは、カフェ店長と佐伯先輩のやり取り。
ずっと隠してきた気持ちにカフェ店長が直ぐ気づく。
複雑な立場や思いにも理解してくれて自分の中で溜めてた思いだろうから、話せることにどんだけの感情がそこにあったのかなって思う。

店長の存在感のデカさもあったし、店長と先生の関係性なんかはリアルな感じがした。

台詞の端々が哲学的だったりもするから、印象に残るし上手いなー深いなーって思う(話のサブタイトルにしてもそうだけど)。

本当にここまで内容が深い作品ってアニメの中ではなかなかなかったんちゃうかってぐらい、心情ドラマに魅せられた。
一つ一つの仕草、駆け引き、持って行き方それまでの内容ってのは素晴らしいものがあったので、良いところで終わってしまったのは残念だけど、二期があると信じて今のところはとても良いを付けたい。

2018/12/30 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:427(48%) 普通:303(34%) 悪い:164(18%)] / プロバイダ: 48741 ホスト:48801 ブラウザ: 8289
【良い点】
・心理描写:中々丁寧、まぁセリフらしいセリフすらなく表情や仕草からとなると読み取り切れないモノもあったが
・叶こよみ:サブキャラクターながらプロ意識と言うと大げさだが彼女なりの拘り等は描けていた

【悪い点】
・槙聖司:本性現した時こそ強烈なインパクトがあったがその後はほとんど存在感無し、「裏方に徹していたい」と言う要望のまま…と言えばそうだが小糸侑の相談役と言うほど頻繁に相談受けてた訳でもなく居る意味あったのか微妙な程
・最終回:結局劇やってない…、メインテーマと言うわけでもない為展開的に実際劇のシーン描くのは野暮な気もするが、正直肩透かしな感が、最もやろうにも時間的に無理だっただろうが

【総合評価】
原作未読
百合嗜好と言うものもギャグ交じりならともかく本格的なモノは正直趣味では無いが、割と心理描写がしっかりしていたため苦手意識がありつつも先が気になる…と言った感じ

実は作品名から、なんとなく「臓器移植ネタで元の臓器の持ち主の記憶に影響を受けていく話かなぁ」と思っていたのだが実際は全く関係なかった
でも終盤の展開からこれはこれで作品名はしっくり来るなと

[推薦数:1] 2018/12/30 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:486(71%) 普通:101(15%) 悪い:96(14%)] / プロバイダ: 651 ホスト:219 ブラウザ: 4721
本作に付いては放送前の段階ではノーマークでしたが、
ただ1話から視聴して雰囲気が好みなのと、
また作りも丁寧な印象を強く受けながら、
6話における燈子から語られた内面描写が極めて衝撃的で、
それと7話における沙弥香のキャラも掘り下げられてから更に興味を惹かれて、
とにかく本作に付いては中盤から一気に面白くなって来ましたね。

まずは本作のキャラクターに付いて最初は主人公である侑から述べたいと思いますが、
侑といえば等身大の少女が持つ「好き」という特別な感情に憧れを抱いてるが、
実際の所は「好き」という特別な感情に対して実感が沸いた事が無いけど、
ただ特別な感情を知らない侑の前に侑と同じく特別を知らない燈子が現れ侑は燈子に共感を抱くが、
尤も侑が特別を知らなく誰の事も好きにならないと知った燈子は侑の事を好きになってしまい
燈子から好意を向けられた侑は困惑しながらも燈子の事を突き放せないでいるが、
やはり本作で面白いなと思うのは侑と燈子のやり取りで、
その中でも燈子が侑に対して好意をアピールしても素っ気無く対応する侑が面白いが、
尤も燈子が侑の事を強引に振り回そうとしたり、或いは甘えてくる事に対して
何だかんだ言いながら燈子の我が侭を受け入れる辺りは侑の面倒見の良さや寛容な所が見られて、
また燈子との交流を深めて行く内に侑も燈子への感情が募って行きますが、
改めて侑の魅力に付いて言うなら後輩キャラらしからぬ面倒見の良さというか、
燈子の要求を受け入れる優しさの部分ですかね。
それにサッパリとした男前な性格なのも中々好印象って所ですね。

それと燈子に関しては生徒会長で皆から好かれる完璧人間だと思われるが、
実際の所は弱い部分も多く抱えてるけど、それでも周囲から失望されない様にしたり、
そして何よりも今は亡き姉と同じになる為に完璧な人間を演じようとするが、
そんな中で侑だけが唯一自分の弱い部分を知っていて、
燈子としては侑を相手にしてる時だけが唯一自分の弱さを見せられて安らげる相手と言えますね。

ただ燈子に付いて言えば6話で明かされた燈子が考える「好き」という言葉が「束縛」と捉えてる事が衝撃的で、
燈子としては周囲の期待に応える為に皆から好かれる人間になろうと努力して来たが、
この皆から好かれるという行為が燈子にとっては相手の期待に応えなければという重圧となりながら、
さらに燈子は自分の事を何も無い人間だと思って、そんな自分の事を嫌ってるからこそ
侑には自分でさえ嫌いな自分の事を好きになって欲しくないと思いながら、
また侑の存在は自分にとって安らぎを得られる場所だからこそ侑には変わって欲しくないと思ってるけど、
改めて侑と燈子の関係に付いての難しさを述べるなら
侑は特別という感情を知りたくて燈子を好きになって変わりたいと思ってるのに対して、
燈子の方は侑に変わって欲しくないという2人のズレが実に厄介なんですが、
特に侑からすると燈子の望むままを受け入れる故に自分の想いを心中に溜め込む感じで、
この辺りの部分が侑に対して切なさが伝わり視聴者側としては侑に感情移入してしまう物が有るかなと。

そして侑と燈子の他にもう一人忘れてはならないのが沙弥香の存在ですが、
沙弥香にしても燈子の弱さには気付いてるけど、
それでも踏み込めば燈子との関係が終わる事を知ってるから
敢えて想いを告げる事なく親友として燈子の支えになろうとする
沙弥香の行動もまた切なさや尊さを感じさせますが、
改めて本作に付いては登場人物の心情描写が本当に巧みに描かれて、
侑・燈子・沙弥香の3人の想いが絡まり合うドラマが実に面白く、
その中でも燈子への想いを溜め込んでる侑や沙弥香には感情移入できて、
また燈子にしても一見すると勝手な部分が目立つ様に見えるが、
しかし燈子が歩んで来た過去を思うと燈子の事情も十分に察する物が有ると言えるし、
とにかく本作に関しては侑・燈子・沙弥香の3人における心情描写に対して
共感や納得できる様に描かれてる点が素晴しく
視聴者側としても3人の心理描写を考えながら観るのが本作の内容を楽しめるかなと。

後は本作全般の印象に付いて言えば品位が感じられる雰囲気の造りと、
登場人物に対しての丁寧な心理描写の描かれ方が素晴しく、
またキャスティングにしても侑・燈子・沙弥香のキャラにピタリと嵌って、
その中でも侑を演じる高田さんの演技に関して言えば、
侑のモノローグにおける喋り方が侑が抱く繊細な感情の部分がよく表れてる感じで、
また映像表現の部分に付いて言うなら水中や光とかの描写を比喩表現として使う事で
侑や燈子の心情を視覚的に伝える演出の巧みさが見られたりしながら、
改めて本作に付いて言えばストーリー・演出・声優さんの演技、
どれを取っても申し分ないハイレベルな造りになってますね。

それと本作のストーリーにおいて「好き」という言葉の意味に付いて考えさせられながら、
特に燈子から語られた「好き」という言葉の意味を「束縛」と捉えてる展開は衝撃的で、
しかも「好き」と言われる事を「束縛」と考えてる燈子が
自分の方から侑に対して「好き」と言って「束縛」する辺りは
燈子が抱える歪みの部分が本作における恋愛模様を面白くして興味深い内容となってるけど、
ただ侑としても何時までも燈子の要求を受け入れるばかりでなく
例え自分の我が侭だと承知した上で燈子には自分の事を好きになって欲しいと願い、
燈子の自分に対する意識を変えようとする侑の決心には視聴者側としても侑の決心を後押ししたくなり、
そして最終話における水族館デートの終盤で燈子の手を侑が引くシーンは
自分の行く道を迷ってる燈子を侑が導き救いへと向かう希望の可能性を示した様に見えながら、
改めて最終話における侑と燈子の水族館のシーンに付いて言うなら
2人にとって掛け替えの無い大切な時間を過ごす所に尊さが感じられて観てて感情を動かされました。

それでは最後に纏めると本当に素晴しいの一言で近年のアニメの中でも品質の高さはトップクラスと言えますが、
ただ最後に唯一の不満を挙げるとストーリーが中途半端な所で終わってる点ですが、
この辺りは原作付きアニメの宿命で仕方がない部分も有りますけど、
それでも本作の出来を観れば原作の方も是非とも読みたいと思わせてくれて
そして仮にアニメ2期が実現して完結まで迎えた時には百合や恋愛というジャンルの枠を飛び越えて
アニメ史に残る作品になるだけの可能性は秘めてると思うのでここは是非とも2期が実現して欲しい所ですね。

もちろん評価に付いては「最高」で。

2018/12/28 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:951(59%) 普通:364(22%) 悪い:307(19%)] / プロバイダ: 19103 ホスト:19125 ブラウザ: 9177
好きにならない女の子と、そんな子だからこそ初めて好きになれた女の子との百合アニメ。

序盤の無許可キスとか一歩間違えればやばい行動ですが
同性だからってのもあるけど侑ちゃんがとても優しくて
抱擁感のある女の子だったので気にならないどころかむしろ
珍しい関係性だったからただキスをするだけでも面白いシーンになっているがこの作品の良い所。

あと雰囲気がすごく良くて美しさを際立たせていたと思います。
劇をやって終わるのかと思いきや終わり方はちょっと大人しかったけどこんなものかな。

あと男がいる世界の中での百合のほうがよりこの2人じゃなきゃいけなかった!というのが
際立つというのは分かるんだけど槙とかあんまり良い役どころしてるとは思えなかったし
完全にモブってわけでもないくらいには出番があるので少しもやもやしますね

[推薦数:1] 2018/12/28 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:20(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 35967 ホスト:35780 ブラウザ: 8247
美しい。僕の本作への第一印象でした。女性同士の愛を描いたジャンル、いわゆる百合ものは今まで観た事がなかったので、新鮮な気分です。
誰かを好きになる時、その人の感情を理解するのは大事ですが、本作は少しケースが違います。複雑な心境を持った者達がお互いを意識するのは簡単ではありません。その点において本作は成功しています。初めは成り行きで始めた関係が、徐々に変化していき恋心を抱く瞬間がたまらないのです。まさに恋愛でしょう。
かと言ってロマンスに発展する程ではありません。バランスが非常に良いです。彼女達の関係性はそのぐらい愛らしくて、同時に切ないです。
これは本作を視聴すれば解る部分でもあります。ストレートに男女の恋愛を題材とする作品が多い中、同性愛に挑戦する所は称賛に値します。それも、段違いに高い完成度によって。芸術です。同性愛も一種のエンタメですが、敬遠されるのは致し方ありません。滅多に存在しませんからね。ですが、出来の良い作品は観る価値があります。タイトルは言いませんが、僕はある同性愛の漫画を過去に読みました。見事という他ありません。一瞬で虜になりました。本作と似ている要素も多いです。恋愛に奇跡はありません。あるのはそれを築き上げる技量と心意気です。それらを身に付けて、前へと進んでいく。結局は自分に対する問いかけです。

【良い点】
では、本作について語りましょう。ストーリーとキャラが終始優しいタッチで描かれていて、心温まります。ギスギスした描写は全くありません。
主人公の小糸侑(こいとゆう)は、ある出来事がきっかけで七海燈子(ななみとうこ)と偶発的に付き合い始めます。二人の描写が本作の大半を占めています。
とにかく侑と七海のキャラ性がすごく良いですね。侑は後輩ながらも芯のある女の子で、七海は生徒会の先輩なのに侑に対してのみ甘えん坊です。
しかしながら、七海には隠された事情があります。それによって侑との関係性も変化が生じます。根は悲哀な心の持ち主なのです。ある意味侑とは対照的ですね。
二人は学校、部活動、プライベートなど、あらゆるシチュエーションにおいて秘密のやり取りをします。中には百合特有のシーンも含まれています。
そうしていく内に、二人は初めの時とは比べ物にならない程の特別な意識が芽生えます。そして互いの心情を理解し合い、互いの存在意義を見出します。
このように、本作のプロットは少々特殊です。個人的な意見ですが、他の恋愛アニメとは一線を画しています。侑と七海の掘り下げが徹底的に行われているからです。脚本も毎回驚くほど練られています。僕は花田十輝さんの作品をいくつか観てきましたが、本作は特に洗練されています。
間合いの取り方や会話のテンポ。これらは文句のつけようがない程よく出来ています。原作者の監修もあっての事でしょうね。
侑と七海は本物の恋愛を経験していないからこそ、人の気持ちに敏感です。なるべくしてなった関係と言えます。ドラマチックです。

非常に美麗な作画。乱れが少なく安定しています。背景と色彩がよく描かれていて、上品な雰囲気を形作っています。
キャラデザも個人的にかなり気に入っています。正直に言って、可愛いです!可愛すぎます!侑のデザインが個人的にツボです。
OPとEDは映像・曲ともに凄いです。一時期はOPで涙した頃があったぐらい感動していました。あれらの花言葉は一体何を意味するのでしょうか。
本作のOPは安月名莉子(あづなりこ)さんのデビュー曲です。力強くて繊細な声が本作に合っています。今後の活動に期待ですね。
彼女のタイアップ曲が挿入歌としてある回で流れますが、そのタイミングが状況と上手く噛み合っています。壮麗な描写も含めて、アトラクションを体感したかのような衝動に駆られるでしょう。
EDは侑と七海によるキャラクターソングです。キャッチーで明るい曲調ながらも、歌詞が本作に一致しています。OPも同様です。
声優陣の演技も完璧です。声も各キャラに合っています。特に沙弥香(さやか)の声優さんは、沙弥香の七海へのコンプレックスと七海に対する本当の気持ちを見事に演じ分けています。

【悪い点】
槙(まき)君の主張に同情はしますが、考え方には感心できませんね。勿論、彼なりに侑を気遣っているのでしょうが、個人的に興味が薄いです。

【総合評価】
好き、以外の言葉で本作を評するなら、「素晴らしい」です。本当に全てにおいて高水準で、何一つ荒っぽさが無いです。女性だらけの作品の中で一番お気に入りかもしれません。
誰しもが恋をするでしょう。必ず実るとは限りません。これはアニメやドラマなどの創作物にも言えます。決して全てが順調にいきません。
だからこそ、試行錯誤しながら互いに向き合います。成功するか失敗するかは自分次第。自らの手で自らの道を切り開く事が重要です。
この作品は運命によって生み出された名作です。侑と七海に共感できるかどうかで評価が変わるでしょう。同性愛が苦手な方にもおすすめしたい。
これほど原作者、スタッフ、声優陣、そしてファンから愛されている作品は数少ないです。ありがとう。やが君万歳!

2018/11/29 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:1(50%) 普通:0(0%) 悪い:1(50%)] / プロバイダ: 2201 ホスト:2066 ブラウザ: 5553
初回から主人公・ヒロイン共に男から告られ
物語の主戦場である生徒会役員にも複数の男性キャラを配置する百合ものにあるまじき作品(笑)
しかしながら、男性キャラも含め脇役までキャラクターの役割がシンプルかつ魅力的で
ところどころにちりばめられた、印象強いセリフが物語を盛り上げてくれる。
百合もの特有のどろどろした感じや、女同士のいやらしい感じはなく全体的にサラッとした印象

百合アニメ・絵柄も正直好みではなかったため
期待は薄かったが、いい意味で期待を大きく裏切ってくれた。

今期の覇権候補アニメ

【良い点】
センスを感じる印象に残るセリフ(原作準拠)
演出・OP・EDまで含めた繊細な物語づくり
明確な起承転結で物語の進捗がとても分かりやすい。

【悪い点】
原作から物語進捗を考えると、駆け足or盛り上がったところでの分割になりそう。

【総合評価】
素晴らしい作品

[推薦数:1] 2018/11/24 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:59(49%) 普通:26(21%) 悪い:36(30%)] / プロバイダ: 995 ホスト:1129 ブラウザ: 9177
これは良いGL作品です。

第一印象、本作のキャラクターデザインと色彩設計を見たとき、駄目な作品だと思いました。
サブキャラはそこそこ良いんですが、何故か猫目の小糸や、いまいち力のない顔の七海、
メインキャラなのにどちらも魅力を感じませんでした。
色彩設計に関してはかなりパステル寄りで、特殊効果や撮影をサボりたいだけにしか見えませんでした。

しかしながら、本作を見進めていくうちにそのあたりは割と許容出来ました。
何故かと言うと本作は、若い視聴者ではなく、オッサンに向けて制作されていると分かった為です。

それを踏まえると第一に演出がかなり良いと言えます。
キャラクターの所作や台詞は昔の民放のドラマみたいですし、会話のテンポの遅さはNHKの朝ドラ並みです。
中高大学生くらいの若いアニメ好きの子たちに対して作るなら、こんなゆっくりなテンポの会話や、
いかにも台詞というような言い回しの脚本は普通は避けるでしょう。
こういった演出は、ストーリーをじっくりと味わいたい視聴者に向けて抜群の効果を持っていると思います。

また、細かいことですが、SNSをLINEに限定しているのも、
携帯電話を「スマホ」というのも高い年齢層の視聴者への配慮でしょう。
高い年齢の視聴者にとってLINE以外のSNSはついていけない場合が多いでしょう。
また、若い子たちにとって「携帯=スマホ」なので、スマートフォンをわざわざ「スマホ」とは呼びません。
スマホであっても「携帯」と言います。
スマートフォンをわざわざ「スマホ」と呼称するのはガラケーの使用期間が長い方のみで、
本作は、キャラの年齢ではなく視聴者の年齢に合わせたと判るわけです。

視聴者のターゲティングが分かれば、
色彩設計を原色寄りにチカチカさせずに淡くしたことや、キャラクターデザインを派手にしないことも、
オッサンの好みに合わせた為であると判ります。

私が一点気になることは七海役の寿さんの配役に関してです。
個人的に寿さんは声を聴けばすぐに彼女と分かるような個性の強い声色の声優さんです。
寿さんの声のちょっとウザい感じ(勿論良い意味で)は私はかなり好きです。
しかし、その個性を生かす配役としては、ユーフォの田中あすか役があまりにも適役であったため、
本作の七海役はその個性がかなり薄味で、本来のウザさが嘘くさく感じられます。
勿論それが本作の七海役にあたっての役作りなんでしょうが、
寿さんの声の個性を抑えよう抑えようと必死な演技を聞くと、
寿さんである必要があったのかと疑問が残ります。
一方で茅野愛衣さんに関しては、キャスト欄を見るまで分からないことが個人的に多いです。
茅野さんファンの方やガチ声優オタの方はどんな役でも直ぐに茅野さんと分かるかもしれませんが、
私のイメージでは、自然体なキャラの演技を色んなバリエーションでさらっと演じる一方、
アクの強いキャラもしっかり役作りして演じている印象です。
本当は茅野さんは五人くらいいるんじゃないかと思うくらいキャラの演じ分けが上手い方だなと、
本作を見て改めて感心しました。

推しキャラ:佐伯沙弥香

2018/11/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:48(69%) 普通:13(19%) 悪い:9(13%)] / プロバイダ: 34775 ホスト:34770 ブラウザ: 8317
今期イチ押しのガチ恋愛物(禁断愛系)百合の魅せ方も巧い。
おや?中盤から雲行きが・・・エンタメ枠に行っちまった。

【良い点】体験出来ない世界
・高校生百合モノだが、禁断愛を深く解りやすく描いている
・共感出来るとこ多々あるが、未知の(同性愛)世界
・原作が良いのは勿論、男目線に耐える脚本
・設定(女子高とか)に頼った百合ではない
・ギャラデザは好み分かれるとこだが、ストリーを邪魔してない
・動き良く、大きな目が語ってくれる、背景作画綺麗
・既存のエルダーシスターとかでなく、後輩君(ヒロイン)がイケメン
・面倒クサイ女子・ショタ女子・ガチ百合女子の△恋愛模様を深く描く

【悪い点】原作並みに絵に力あれば印象かわるのだろうけど
・卵に張り付けたような大きな目
・9話オネショタじゃねーか(性癖バレた・・・)

【総合評価】性別を超えたマイノリティーの感性が描かれてる
見どころ
その1 共学高校の生徒会が舞台、ありがちなお嬢さま校設定で無い(設定だよりの浅いモノでない)
その2 初見BLストリーっぽくてげんなりしたが、百合脚本に助けられマイノリティーな感性を感じた
その3 タイトルの謎(現在、中盤の盛り上がりをどう締めくくるのか?)

性的な百合作画はストーリーの邪魔でしかないが、原作の魅力を最大限に活かしたアニメ脚本だと思います。
ウスイ恋愛アニメやエンタメに特化したドロドロ物に飽きた方にお勧めしたい。

と思ってましたが、9話はどう見てもオネショタ・・・エンタメ頑張るなら力入れないと内容スカスカに見えてしまう。それよりも、中盤過ぎにトライアングル・ヒロインがそれぞれモノローグで独白するのが残念。マンガでは必要だと思うが、アニメではなるべく演技(演出)で表現して欲しいとこです。

しかし10話以降の演劇編に入ってから、モノローグ・独白部分を演劇のセリフで描くスタイルは秀逸。声優さんたちの演技が素晴らしかった。
結末描くことなく物語は終わったが冗長な感じは無く最終話まで綺麗にまとめたアニメ脚本。
やはり残念なのは中盤過ぎのモノローグ・独白部分だと思う。

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2019/03/30 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 6943 ホスト:6752 ブラウザ: 5171 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事ロマンチックな気分/美しい/考えさせられた/道徳心&モラル 
ストーリー普通(+0 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像最高(+3 pnt)
声優・俳優とても良い(+2 pnt)
音楽最高(+3 pnt)

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