[アニメ]宇宙よりも遠い場所


そらよりもとおいばしょ / A Story that leads to the Antorctico
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注意: これはアニメ版。その他メディアのページ: 漫画:宇宙よりも遠い場所
アニメ総合点=平均点x評価数993位6,020作品中総合点28 / 偏差値51.87
アニメ平均点935位2,777作品中平均点1.12=良い/25評価
2018年アニメ総合点2位177作品中
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声優・俳優1.76(とても良い)17
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音楽1.47(良い)17
ストーリー1.29(良い)17
キャラ・設定1.12(良い)17
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作品紹介(あらすじ)

いつだってボクらの一歩は好奇心から始まった。
見たことのない風景を、聞いたことのない音を、嗅いだことのない香りを、触れたことのない質感を、味わったことのない食物を、そして感じたことのない胸の高鳴りを、いつの間にか忘れてしまった欠片を、置き去りにしてきた感動を拾い集める旅。
そこにたどり着いたとき、ボクたちは何を思うのだろう。吠える40度、狂う50度、叫ぶ60度、荒れる海原を超えた先にある原生地域。地球の天辺にある文明を遠く離れた遥か南の果て。

【メインスタッフ】
原作:よりもい
監督:いしづかあつこ
シリーズ構成・脚本:花田十輝
日本 開始日:2018/01/02(火) 20:30-21:00 AT-X TV
[開始日詳細]
※MBSでは1月9日深夜に第1話・第2話の60分編成で放送。
放送局
放送期間
放送日時
AT-X2018年01月02日 -火曜 20時30分 - 21時00分
TOKYO MX2018年01月02日 -火曜 23時00分 - 23時30分
BS112018年01月02日 -火曜 23時30分 - 24時00分
MBS2018年01月10日 -水曜 03時00分 - 03時30分
公式サイト
1. TVアニメ「宇宙よりも遠い場所」公式サイト
Twitter公式
1. TVアニメ『宇宙よりも遠い場所』 (@yorimoi) on Twitter
エンディング動画 (1個)
ここから、ここから
歌:水瀬いのり花澤香菜井口裕香早見沙織 詞:ヒゲドライバー 作曲:ヒゲドライバー 編曲:ヒゲドライVAN [ファン登録]
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最終変更日:2018/04/08 / 最終変更者:スペ9 / 提案者:伏魔の剣 (更新履歴)
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2018/06/21 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2(50%) 普通:0(0%) 悪い:2(50%)] / プロバイダ: 5941 ホスト:6290 ブラウザ: 5515
【良い点】
◆今の自分を変えていく為の、挑戦の物語
四人の女子高生が、ある者は「ここではない何処か」への挑戦の為に、
またある者は母親が訪れた地を踏む為に、南極という絵空事のような場所に
挑戦する物語がとても面白かったです。

旅を通じた友情の描き方も共感性を感じましたし、
それぞれのキャラが抱えた物事とどう立ち向かい、南極という場所で何を見出すのか、
終盤の展開にはグッと来るものがありました。

【悪い点】
◆報瀬の悪い面
この作品を見て自分が一番駄目だなと思ったのは、報瀬(南極への挑戦を立案した少女)の人格の酷さです。

母親が消息を絶った南極がどんな場所か見る為に、
他人から「行けっこない」と馬鹿にされようとも自身の気持ちを貫き通す…
そこだけ見ると周囲に流されない強さを持った魅力的なキャラなんですけど、
その南極観測隊に入り込む為の計画が「男性隊員への色仕掛け(しかも顔が割れてるからという理由で他人任せ)」と、
あまりにも無鉄砲で褒められるようなやり方ではなく、正直見てて腹立たしかったというか…

ギャグとしてやるなら許されるレベルの内容であって、
本気で南極に行きたい人間が真面目に考えついた末のアイデアとしては
最低だなと思いました(他人にやらせるという点も含め)。

そりゃ他人から馬鹿にされたり、報瀬の計画に興味を持つも
最終的に離れていった人間も居て当然でしょう。

その後なんだかんだで観測隊には入れますし、別に報瀬が全く頑張ってなかった訳ではないですが、
じゃあ南極行きを決定付ける要素は何だったかと言うと「運と他人の力」が9割というのが客観的な意見です。

南極に行けた事自体は嬉しいだろうね良かったねと素直に思いますけど、
上記の過程を踏まえたうえで馬鹿にしてた奴らに「ざまあ見ろ」と勝ち誇るのは何か違うんじゃないかと思いました。
言うなれば『試合に勝ったは勝ったが、その過程がダサい』です。

アホみたいな他力本願の計画立案しておいて、南極行けたのも
他人の助力あってこそだというのに、それでドヤ顔決めてるのは
性格が悪いとかじゃなくて人格やモラルが破綻しているという印象だなと。
少なくともアニメの主人公・主要キャラとして好感は持てませんでした。

何かを成功させる為の運や他人の力という「自身の努力以外の要素」はあって当然ですが、
この作品で報瀬が南極に行くまでの場合はそれらの要素の割合が圧倒的に大きく占められています。

そのうえで「無理な事を成功させて、馬鹿にするような奴らを見返す」という展開を
そこまで描きたかったなら、もっと報瀬の計画力の高さだとか、成功に結び付ける為の努力・能力を発揮させたうえで、
ぐうの音も出ないようなやり方でパーフェクトに勝ち誇って欲しかったです。

【総合評価】
トータルで好きな部分は圧倒的に多く、最後まで見る価値のある作品ではあったと思います。
ただ、報瀬の悪い部分だけは見てて本当にキツかったです。

プラスマイナスを考慮して総評は「良い」で。
[共感]
2018/07/16 自分もしらせの性格には好感が抱けませんでした。説得力が無いといいますか・・ by S・N

[推薦数:1] 2018/06/18 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:61(85%) 普通:11(15%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 13991 ホスト:14276 ブラウザ: 9186
またまた後追いで有名作を見ました。卑怯にも(笑)。
(ネタバレあり)

さて、この作品は一言でいえば青春友情物語なんだけど、なんだろう。とにかく出来がいい。
突っ込める場所もあるんだろうけど、そうした瑕疵?をもってこのアニメ全体を貶すことはとても勿体ないと思う。

●軽快なスタート
まずテンポ。序盤、報瀬がきまりに対して本当に南極に行きたいのかと詰問し喧嘩するシーン。
横断歩道の向こうに消えた報瀬はすぐに引き返してきて、わだかまりは持ち越されない。
そんな二人に惹かれた日向が仲間に加わり孤独なアイドル結月が彼らを受け入れる。
それぞれの性格と心理を上手く描写しながら、青春らしく停滞することなく物語は爽やかにスタートを切る。
この時点で自分の中では「とても良い」以上になる作品だな、と思いました(偉そうに)。

●心と関係性
心理の逆転を描くのがとても丁寧で、映像の描写ともこれ以上なくかみ合っているのも凄い。
主人公の友達、めぐみがメインの回とかわかりやすい。
遠い場所を目指す友達。それを汚いやり方で阻止する自分。
友達の変化で自分の認識が逆さまだったと気づかされる。そして二人が幼いころの回想。
「置いて行かれる少女の心」を見事に1話に収めています。
つくった水たまりは崩れ、新たに流れができて船が動き出す・・・上手いよね。

日向は日向で、気を遣われるのが苦手といいつつも自ら気を遣ってしまう(あるいは逃げてしまう)。
それは過去を振り返らない彼女のポリシーなんだろうけど、明るい振舞いの翳を余計浮かび上がらせる。
これらはパスポートの回で前振りされ、陸上部のエピソードで解き明かされます。
そんな時、いつも報瀬が気遣って最終的に遠慮なく行動するのが良い。
彼女の激しい言動は、曖昧なまま過去を忘れ自分を隠してしまう日向への思いやりなのです。
もちろん余計なおせっかいかもしれないけれど、あれが報瀬なりのやり方だった。友達を思うものとしての言葉だった。
私はそれでいいじゃない、と思う(あの湿っぽい思いやりも好きですけどね)。

●極地で見つけたもの
それで、クライマックスはどう持ってくるんだろうかと思っていたんですが・・・恐れ入りました。
報瀬は南極に着いて迷っていた。もし、かつての母と同じ場所にたどり着いて何も変わらなかったら。
母の帰りを待つだけの自分から抜け出せなかったら。
そんな中、みんなが必死で見つけ出した母のPC。モニターにあふれ出すメールの海。
かつての報瀬が母に宛てたもの、それを見て涙する彼女。
この時、間違いなく報瀬の時間は動き始めました。
南極への旅は母を追うものであると同時に「母の帰りを待つかつての自分」を見つけてあげる旅だったのです。
あのとき報瀬は母の死を心に織り込み、新たな一歩を踏み出す糧を得たのでしょう。
その後、髪をバッサリと切った報瀬はまさに止まっていた時間を切り落としたようで。
これ以上の旅の着地点はないのではと思えます。

最後の最後、北極の写真は少し大げさだけど言いたいことは十分に伝わる。彼女も現在のわだかまりを抜け出し遠い場所へ旅立った。
対等になれた彼女たちは、これからも友達でいられることでしょう。

とまあ印象に残っている部分をあげてみましたが、ほんと描写や心理や台詞とか、語りたくなる作品です。
宇宙よりも遠い場所で見つけたのは、友達とかつての自分。
文字に起こすと普通かもしれませんが、それを見事にやり切った本作は素晴らしいと思う。
良いものを見ました。

(余談)
きまりの影がちょっと薄い気がする。
それはたぶん、いい意味でオーソドックスな主人公であるとともに「南極へ行くと決めた時点で彼女はもう変わっていた」からでしょう。
心理的な変化で言えばこのアニメの主人公格は報瀬だったんじゃないかな?

[推薦数:2] 2018/05/27 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:222(68%) 普通:10(3%) 悪い:94(29%)] / プロバイダ: 11610 ホスト:11854 ブラウザ: 5213
「青春娘4人と真っさらな世界」

●【作品の概要】

アニメオリジナル1クール。

青春らしく「何か」をしたいと思いつつ、一歩を踏み出せないでいた主人公の玉木マキと
自分の目標に向かってひた走るクールビューティーならぬフールビューティー報瀬、
過去を断ち切ってしがらみの無いどこかへ行きたかった日向、青春を共に送る仲間が欲しかった結月
の4人が南極を目指して旅をしたり頑張ったり、自分に向き合ったりする
笑あり、感動ありの「青春ロードムービー」。
※決して南極探査が目的のアニメでは無いので勘違いの無き様に。

クセのある個性豊かなキャラが仲間と共に体感したり考えたりしながら
南極へ向けて、そして南極の大地を進んでいく中で
青春だからこそ思う事、やってしまう事、
青春の中で生まれるドラマを描き出す。

質に関しては上質。
未熟だけど、瑞々しくて爽やかな青春ドラマを見る事ができるお勧めの一作。

●質量を持った青春だとッ!?【作品の内容】

本作の「青春」の書かれ方は本当に巧かった。
メインキャラ4人のそれぞれを起点として青春ドラマを描いている。

〇そうだ、バカな事やろう。

前半の主役の玉木は「青春らしく何かをしたいけど、一歩が踏み出せないでいる」
という共感しやすい立ち位置から、既に目的を持って行動している報瀬に
感化されて動き始める所を丁寧に描かれていた。

冷静に考えれば南極行きなんて作中でも散々周囲から言われたように、
危ないし、受験もあるし、行ってどうすんの?って話でもある。
が、そんなバカな事に全力を尽くす。何故かって?そこに青春があるからだ。
新しいモノ、新しい世界、新しい事に出会う玉木達は見ていて楽しく、爽快だった。

ところで、実は自分は本作がついに最終回まで南極に行かない話でも成立し得たと思っている。(不評は増えただろうが。)
作中でも目指す場所は北極でも良かったとあるように、
「何かを目指して『行動した』」事こそが青春であり、本作の主題なのだから
新宿でダッシュしてた時のように、南極へ行けずとも何かを目指して走り回っていれば
そこに青春ドラマが生まれていた。

前半の始点と終点の1話冒頭と5話ラストでの玉木の語りはとても印象的。
日々の中で溜まった「何かせんとする衝動」が勢いよく流れだすのだ。
そりゃバカな振る舞いの一つや二つやらねば。

〇失われた宝を取り戻す。

白瀬と日向の本作へのアプローチは少し似ている。
日向は分かり易く過去のしがらみを断ち切って新しい世界に一歩踏み出す事が目的。
一方報瀬は母が消息を絶った地へ行きたかったという体で物語が進むが、
彼女も母の死という覚めない夢のような過去に青春を縛られている事が語られた。
そんな彼女らが南極を、何もない真っ新な地を目指して前を向く。
何故って、そうしないと勿体ないから。

〇青春という舞台の上で仲間が友達に、親友になる。

当初は目的を同じくする旅仲間という関係だった4人。(正確には目的地が同じってだけで目的すら別だった)
序盤、結月の「友達じゃないの?」との問いに3人は「違う」と答えていた。

しかし、南極への旅の中で同じ場所で同じモノを見て同じ事に向かう中で、
気付けば4人の中に友情が芽生えて友達から親友になっていく様子を
恐ろしい程に自然に、最初から親友だった気さえする程に自然に描いている。
そして「友達ってひらがな1文字」という核心を突いた名言に至る。

12話の報瀬の「友達が出来たよー」の語りとそこでの映像が
これまでの旅の友情面の総決算という感じで本当に胸が熱くなる。

●【評価】

上記の事を描いた最後に、南極から帰ってきた後での語りでの締めがまた良い。
最も端的に語ってしまえば「新しい事を始めよう」って話だが、
これまでの流れからキャラの言わんとする事がスッと入ってきたし、
そこで玉木の親友も勝手に一歩踏み出して北極に居るという不意打ちで
本作の抱える「青春」は最高速度でゴールテープを切った。

見終わった後の清々しい気分は
南極の水を飲んだ後に深呼吸して青空を見上げた時のようなーー
……南極行った事はもちろん、無いけど。

…さて、ここまで褒めておいて言うのも何だが。
正直、本作に対する他の人の否定的な意見も分からんではない。
本作が青春するアニメではなく、南極に行くアニメだったら
自分も「青春を免罪符にして好き勝手やってるだけー」とか書いていたかもしれない。
よく問題に挙がる大荒れの船のデッキに出るシーンとか冷静に考えればヤバイもんね。

だけど、青春って綺麗で爽やかってだけのモノでは無いと思うし。
こういう馬鹿さと若さをはき違えて未熟な情念に身を任せるのも青春の形の一つだと思うし、
やっぱり最終的には爽快だったし。本作に限っては整合性なんて捨てて良し!

もっとも、「家に帰るまでが遠足」みたいに、「バカやって怒られるまでが青春」って事で
問題のシーンの後に冗談抜きのガチお説教シーンとかあったら更に良かった、
いや、無いとダメだったかもしれんとは思うけどね。

ただ、ソレで本作の持ってる爽やかな熱を消すのは勿体ない。
こんな良いアニメを切ったヤツ、そしてこんな「何かをする」って青春を送ってこなかった、他ならぬ俺!

「ざまぁーみろぉーッ!(泣)」

でも青春って年齢じゃなくて心の在り様を言うんだぜ!多分!
だから何かこう、画面の前のおっさんも人でも体験でも場所でも良いから、
「新しくて面白い何か」ってのに出会う事をしてみよう。……って事を描いた作品。評価は「最高」。

2018/05/23 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:98(76%) 普通:11(9%) 悪い:20(16%)] / プロバイダ: 16710 ホスト:16751 ブラウザ: 5171
4人のポンコツ女子高生が南極を目指す、という異色の物語に載せて友情のと青春の形を描いた秀作、
青春期の過剰さや弱さを軽快なコメディに変換して、楽しく賑やかに描いています。

この作品は一人を除いて「何故南極に行くのか」の充分な理由が設定されていません、
でもいつもの日常と違う世界に踏み出すことは恐いもの、初めてが怒涛のように押し寄せてくるのですから、
それを吹き飛ばすにはとにかく行くことだけを決めるのも有効です。
それに物語とすれば、旅先で何かに向き合ったときに各々のキャラクターが何を思うのかということと、
それが観客の心をいかに打つのかのほうが大事になるのですから。

その物語はベテランの脚本家の手によるものらしく、よくよく考えられ創りこまれたものという印象で、
「青春」についての明確なポリシーのもと、緻密な計算によって、伏線を張ったり布石を置いたりお約束描写の履行、
そしてクライマックスの感動シーンといった、膨大なピースをじつに的確に配置してあると感じます。
特に1話冒頭の、砂で作ったダムを決壊させて溜めていた水が流れ出るのを眺めるシーンは、
友情が各々が抱えているわだかまっていたものを溶かし新しい歩をしるし始めるという、4人の少女の成長に共通する形のメタファになっていて、
そのことに気付いた者からその心をがっちりと掴む仕掛けになっています。

ただしそこには落とし穴になりかねないものもあったように思います。
僕はあまりメタファとかを気にしながら観る性質ではないので、そういう人間からすると妙に観客を選別する構造が存在していたように思えますし、
あまりに緻密な構成は、観客に高度な読み取り力を要求する物語になりかねず、それはけっして優れたものということにはなりません、
この作品のような広い層を対象にした娯楽作では、メタファや伏線は物語を楽しむ中で自然と認知されるのが良い物語であり演出なのですから。
またサムシング吉松氏による泥臭いキャラデザも好みを分けてしまう面があったと思います。
同期の某キャンプアニメがニッチな世界を広く拡散することに成功したのに比べると、
この作品はどうも自ら収縮圧力の中に居ようとしていたと思えるのが気になるところでした。

また計算された物語では「必要」が「表現したいもの」に優先されがちになるという陥穽があります。
僕がそれを感じたのは、5話のめぐみがキマリへの悪感情を告白してからの流れでした。
そこでめぐみはキマリを怒らせて詰られて、罰を受けることを望んでいたのでしょうに、
それを一瞬でポイされては「友達」との器の大きさのあまりの違いに、却って劣等感に苦しみ続けることになるでしょう。
めぐみにとって恐ろしく残酷な展開なのに、これを美談として見せてきたあたりに、僕は物語の都合に流された「嘘」と「偽善」を感じてしまいました。

8話の、大波が打ち付ける甲板に飛び出すシーンも脚色を逸脱した「嘘」の例です。
報瀬母の命を奪った「危険な地」としての南極の閾値がこれで曖昧になってしまって、
以後の4人の南極での活動について「死との隣り合わせ感」が著しく減じてしまった気がしてなりません。
4人の南極行にいかに物見遊山的な印象を与えないようにするかは、この物語の当初からの課題だったのでしょうに、
これは悪手を打ったというほか無いものでした。

また南極とはキマリ達にとって青春の舞台以上のものではない分、観客にとってこそロマンを掻き立てるキャッチーな偶像であるべきものなのですが、
確かに作中の描写は必要を充たしていたと思うのですが、それがあまりにソツなくセオリーに則ったものだったことで、
むしろ事務的な作業が背後にあることを隠しきるのを、疎かにしてしまっている面があったように思えます。
このあたりが、なぜか南極の描写が食い足りない、という思いが最後まで消えなかったことの原因かなと思います。

それら以外は満点でした。

テンポのいいコメディ台詞の掛け合いが素晴らしくて、時間があっという間に過ぎてゆきますし、
細かな粗をすっ飛ばしながら進行するのが気持ちいいのです。
表現法自体はオーソドックスというかけっこう手垢のついたものを多用しているので、安心感と安定感は抜群にあります。

ついに南極に降り立ったときに出た言葉が「ざまあみろ」だったのは、その気持ちがよく判る大好きなシーンです。
様々な目的が重なり合っての南極行というのに、こんな記念すべき瞬間に限って負の感情が表に出てしまうのがなんとも人間らしいですし、
ことさら良い子ぶらないのが良いのです。
常識・現実主義・危険だから・高校生に出来るわけが無い、
何か新しいことを始めようとするときこういった「物わかりの良い」声がいつも邪魔をしようとする、
そんな声との勝負に挑んで勝ったのです、それもただ勝ったのではなく愚かだと馬鹿にされてきた頃の自分が、
どれだけ大事なものだったのかを確認できたのですから。

そしてこう叫んだ次の瞬間にはそんな過去はもうない、4人の目の前には未来だけがあるのです。
まー、はしたないといえばはしたないのですが、それを承知でこれほど共感を生んだシーンも、昨今のアニメでは無いのではないかと思えるのでした。
なんといっても彼女達はまだ高校生なのです、あえて人間の器のちっぽけさが見える部分をさらけ出すことで、
超人でも聖人でもない凡人が懸命になる姿の美しさが浮かび上がってくるのです、
なんて素敵なポンコツ達なんだろう。

この作品には様々なモノ・コトの入り口に立っている者をみる喜びがあります、
そしてこの一歩を踏み出した経験が圧倒的な糧となりその先に大きな未来が広がっている、そのことを予感して観ていて高揚感が止まりません。

とにかく未熟だから目的と行為と代償との間尺の感覚が不案内なのがいいのですね、
不器用で視野も狭いからまっすぐでしか自己を表現できない、でもそれがこのうえなく清清しい。
冷静に見れば勘違いなことも多いのだけれど、それこそが未知のものへの恐怖心を忘れさせ新しい世界に身を投じる原動力となるのです。
強く思うことが実現に繋がる、青春期の思い込みから始まるそれはその最初の経験であり成功体験です。
今はまだ4人だけの小さな世界かもしれない、人間としても「小っちゃい」ままかもしれない、でもこれは全ての第一歩なのです、
第一歩の踏み出し方を知った4人は、これから様々なものに向かって一歩を踏み出し、様々なものを吸収してきっと素敵な大人になってゆくでしょう、
その予感と限りない未来が広がる予感に胸が高鳴るのを覚えるのでした。
「これが青春だ」を軽々と超えていってしまうことこそが「青春」の「青春」たる所以なのだなあと。

そして砕氷船が一歩一歩進み大きな障害を確実に乗り越える描写は、4人の一歩にこのうえない力強さをもって祝福と励ましを与えているのです、
親の視線でこの作品を観ていた者にとってこれはこたえられないものがあります、
数多有る粗を気にさせないくらいにこのワクワク感には力がありました。
また成長したとはいっても沢山の弱さや至らなさを抱えたままなのは変わりませんが、
でもその中に未来の素敵な大人になる萌芽を認めて、肯定的にみる視点があるのがこの作品の優れたところだったと思います。

評価は「とても良い」です。

2018/05/18 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(100%) 普通:0(0%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 2427 ホスト:2398 ブラウザ: 10172
【良い点】
南極にいくというスケールの大きさ、キャラの多さにも関わらず、ワンクール内で過不足無くコンパクトにまとめあげた点。
伏線を全て回収しましたね。

【悪い点】
もう少し彼女たちの旅が観たかったかな?

【総合評価】
視聴中は、常に劇場で映画を観ているような気分でした。
青春モノとして傑作だと思います。

[推薦数:1] 2018/05/16 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:249(53%) 普通:119(25%) 悪い:104(22%)] / プロバイダ: 9138 ホスト:9126 ブラウザ: 5171
ただ南極へ行くだけの物語ではなく、友達とは?友情とは?という問題を始めとして、
少なからず誰もが抱える人間関係のジレンマなどの、なぜ?どうして?どうすれば?に対する答えが少なからずあったような気がします。

めぐみがキマリに絶交宣言したときは、軽く衝撃でした。
今まで下に見ていた人に、先を越されたと感じたときは辛い気持ちにもなるだろう。
嫉妬心から意地悪な行動に出てしまうのも分かるし、それでもどうしようもないのも分かる。
出発前にせめて爆弾を落としてやろうとする気持ちも分かる。
「ここじゃない所へ行かないといけないのは私だ」
いや、これは私自身の事だと思いました。
実際、このような行動をとった事はないのですが、
他人への嫉妬、成功したものへの怨みというものは心の奥底に確かにあったと思います。
そんな事よりも、動き出すことのほうが大事なのでしょう。

また、飛行機の日程をかえるのに100万出して啖呵を切った報瀬はとてもカッコよかったです。
あまりの名言に涙が出ました。
「意地になって何が悪い?私はそうやって生きてきた。
意地張って、バカにされて、嫌な思いして、それでも意地張ってきた。間違ってないから!
・・・
気にするなって言われて気にしないバカにはなりたくない。
先に行けって言われて先にいく薄情にはなりたくない。
四人で行くって言ったのに、あっさり諦める根性無しにはなりたくない。」
そうしたいけど、その行動の何が正しいのか?行動理由ってなかなか言葉に出来ない時ってありますよね?
その真理の一端がこの言葉に含まれているような気がしてなりません。

報瀬が母親のPCを開いて、今まで届かなかったメールが届いたシーンでは
何ともいえない気持ちが込み上げてきました。
そして母親からのメール・・・涙です。

ラストのナレーションもいいですよね。
頑張ろうという気持ちが込み上げてくるようです。

最初タイトルを見て
宇宙のほうが遠いだろ?と思っていたけど・・・
終盤でその意味が分かりました。なるほど!

一気に観るとテンポがは早く、もう出発するの?もう着いたの?もう帰るの?って感じになりましたが、
まぁ12話だし、それくらいが観やすいかもしれませんね。
全体的に青春群像劇と言った感じで、「南極」はそこまで重要なファクターというわけではなく
かと言って他の要因でもいいかというとそんな感じでもなく(大人の事情もあるでしょうが・・・)
この「宇宙よりも遠い場所」であったが故のドラマだった気がします。
もちろん、突っ込みたくなる所は多々ありました。(海が荒れてるときに甲板に出たり)
しかしそれはそれ、これはこれとして、作品を観てみると、
どことなく生きにくいこの現代社会で、明日もまた頑張っていこうという気持ちが沸いてくる気がします。

感化されやすい私なので、これを観た後メチャクチャ南極に行きたくなりました。
で、軽く「南極観測隊」や「国立極地研究所」について調べてみると
民間でいけることはいけるのかもしれないが・・・かなりの厳しいという事が分かりましたw

2018/04/21 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:35(64%) 普通:12(22%) 悪い:8(15%)] / プロバイダ: 34775 ホスト:34770 ブラウザ: 8323
JKの青春もの得意な花田先生サスガです。キッチリまとまったオリジナル作品。
監督さんのコントロールが良かったのか、萌々してない所が好きです。

【良い点】プロジェクトJK
・目標を共有でき、ヒロイン達と達成感味わえた
・JKの感性を巧く描いてる
・重過ぎない展開
・声優さんも実力者揃い

【悪い点】軽さが良いとこなんだけど
・キャラデザがコミカル過ぎた?

【総合評価】等身大のJKの青春
南極観光旅行のTV番組と比較して見て、大げさなドラマでなくドキュメンタリータッチに仕上げてあると思った。
逆に、キャラデザはJK物らしく適度な軽さがあり、しなやかな動きを表現しているようで物語にマッチしている。

南極行きの動機やプロセスはコミカルではあるが、劇的にシリアスな要素もあり感動した。
大げさな感動物語にしなかったアニメ制作さんのさじ加減が、登場人物にリアリティを付与していると思う。

[推薦数:9] 2018/04/15 最悪(-3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:465(71%) 普通:99(15%) 悪い:92(14%)] / プロバイダ: 1071 ホスト:719 ブラウザ: 4721
本作は南極を目指す女子高生たちの青春グラフィティとなってますが、
ただ序盤から本作に関しては色々と引っ掛かる部分が目立ってしまい、
例えば主人公であるキマリが「青春したい」と言っても、
だからと言って青春したいって気持ちがいきなり南極に行きたいってのは
あまりに突拍子の無い発想で、幾ら報瀬の影響を受けたとは言っても
流石に南極となると明らかに思い付きで行ける場所じゃないし、
それに母親の事が有る報瀬を除いて他の3人が南極へ向かう動機が薄く、
この辺りも序盤時から作品に入り込めない感じになりました。

続く2話でキマリ達が夜の歌舞伎町を走り回って青春してるとか言ってたけど、
流石に夜の歌舞伎町を女子高生が走り回って悪目立ちしたら完全に補導されるでしょ(苦笑)。
それに青春してるってシーンが夜の歌舞伎町を走り回るシーンじゃ絵にならないが(汗)、
まあ此処までなら大した問題じゃないけど、ただ本作に於いて見過ごせないと思ったのは
後述する8話・9話が明らかに問題となって本作に対して大きなマイナス要因となりました。

まずは問題の一つ目となる8話に付いてですが、ちなみに8話に付いて言うと
Bパートで荒天にも関わらずキマリ達が甲板に出て大波に打たれるシーンが有るのですが、
流石にあの様な大波に打たれたら完全に流されて死んでるでしょ(汗)。
尤もそれ以前にあの様な荒天で甲板に出る危険行為をするキマリ達の行動が理解不能で
はっきり言って自殺願望でも有るのかと言いたくなる位に醜い行動でしたが、
それにしても本作の場合は南極が危険な場所で、しかも3年前には行方不明者を出しており、
今回は3年前以上に安全面には気を使ってると言ってるにも関わらず、
それでいて荒天の甲板に出るという危険行為を平然と書いてしまう脚本は論外ですよ。
しかもキマリ達が万一死亡なんて事態になったら3年前と同じく犠牲者を出した事で
今回のプロジェクト自体が打ち切りになる事も十分に考えられて、
もし打ち切りになったらプロジェクトに関わった多くの人達やスポンサーが迷惑・損害を被るのだから
キマリ達の軽率な行動を青春という名目で肯定しては絶対に駄目でしょう。
それにキマリ達の意識や行動が南極観測に同行する事をお気楽な観光旅行程度と同一視してるから
視聴者側としてはキマリ達に全く共感が出来ないのと同時に、
青春模様さえ描ければ何でも許されるみたいな脚本家の考えには付いて行けないです。

続く9話ラストの「ざまぁみろ」のシーンに付いても理解し難く、
報瀬が南極に着いての一言が「ざまぁみろ」では結局の所は南極に対する目的が
母親の事じゃなく自分の事をバカにして来た周囲への鬱憤を晴らすのが第一なのかに見えてしまい、
また報瀬以上に問題なのは大人達も真似して「ざまぁみろ」と言ったが、
この大人達の「ざまぁみろ」に関しては明らかに問題発言でしょう。
大体このプロジェクトが世間から厳しい視線で見られるのは
3年前に行方不明者を出してしまった大惨事を犯してるのに
それでいて大人達が鬱憤晴らしで子供達と一緒に浮かれて「ざまぁみろ」と言うのは
3年前に行方不明者を出したという事実を忘れた完全に無神経極まりない発言ですよ。
大人達が子供達と同レベルの意識しか持ってないのが醜いですが、
何だか本作の脚本って2話の歌舞伎町のシーンや8話の甲板シーン、
それと9話ラストの「ざまぁみろ」にも言えますが、
如何にも適当なノリだけで書いてる行き当たりばったりの物に見えてしまい、
自らのやりたい演出優先の為に登場キャラに非常識な行動をさせ過ぎですよ。

そして本作でイマイチ作品に入り込めないと思ってしまうのは先程も少し申したが
大人達が行う観測プロジェクトの中に参加するキマリ達の意識が
お気楽な観光旅行に行く程度の物にしか見えないのが彼女達に対して共感出来ないし、
あの程度のお気楽なノリで女子高生たちの青春や友情を描きたいのなら
その辺りの部活動やアウトドア趣味で十分という感じで、
わざわざ南極なんて過酷な場所を舞台にする必要が個人的には殆ど感じられないですね。

更にもう一つ言えば彼女達が南極に行けたのはアイドルの企画に運良く便乗出来ただけで、
南極のリポートなんて仕事は正直に言えば結月1人いれば十分に勤まる物で
基本的に結月以外の3人を南極に連れて行く理由が全く無いんだよね。
しかも南極に行く人数が多ければそれだけ多くの費用を負担する分けだし、
限られた予算の中で南極に連れて行く必要性が全く無い
キマリ・日向・報瀬の余計な3人の費用までテレビ局側が面倒を見るとは到底思えません。
はっきり言ってキマリ達3人が結月に同行出来たのは
友情ゴッコをさせたい脚本の都合以外で理由が思い浮かばなかったが、
確かに結月が駄々を捏ねて4人で一緒じゃなければ行かないと言ったとはいえ、
結月が駄々を捏ねて南極行きの仕事を断れば他のタレントで穴埋めすれば良いだけで、
テレビ局側がわざわざ予算の負担を強いる4人での同行を認めるとは思えないから
本当にキマリ達が必然な流れで南極に行ける正当な理由が見出せないんですよね。
こういった所が本作のストーリーに対して説得力が無いなと思い知らされて、
やはり女子高生を南極に行かせるのは色々と無理が有りますね。

それと11話ラストで日向の友達だった3人に対して報瀬が啖呵を切るシーンだが、
確かにあの3人組が今更どの面を下げて日向の前に現れたのかという気持ちにはなるが、
それでもこっちから喧嘩を吹っ掛ける様な真似をしなくてもと云いますか、
それ以前にあの3人組自体が報瀬に断罪される為に用意されたキャラにしか見えず、
言ってみればカタルシスを演出させる為に踏み台として用意された感じだが、
何だか主人公側を担ぎ上げる為に適当なモブキャラを踏み台にする所が
はっきり言って薄っぺらいのと同時に主人公側の担ぎ上げが鼻にも付くし、
さらに本作は9話の「ざまぁみろ」にしろ11話ラストで報瀬が啖呵を切るシーンにしろ
幾つかの場面で負の感情を撒き散らす事でカタルシスを演出しようとしてるのが目立つが、
負の感情を撒き散らすカタルシス狙いが逆に反感を買うケースにもなって、
こういった演出を青春の一言で許容する事は自分には出来ないですね。

そして本作のクライマックスとなる12話の報瀬と貴子のエピソードに付いては
確かにスタッフが最も力を入れた感動エピソードだったとは思うが、
ただ12話の報瀬と貴子のエピソードを見て思ったのは
報瀬と貴子に関するエピソードを描きたい為に
貴子を死亡させてる前提として舞台を南極にしたのではと疑ってしまうが……
言ってみれば報瀬と貴子の感動エピソードから逆算して色々と後付けして作った感じで。

どういう経緯で本作の企画が南極を舞台にするアニメになったかは分からないけど、
ただ本作における南極というのは青春・友情・感動を演じる場所として偶々選ばれたに過ぎず、
南極その物がクローズアップされる事も重要な意味を持つ事もなく単なる舞台措置でしかないが、
でも南極を舞台にしてしまった故にストーリー的に色々と粗が目立ち、
視聴者側としては引っ掛かる部分を多く感じてしまい作品に入り込めず、
また登場人物に対しても感情移入できる物も無かったですね。

それでは最後に纏めると本作の舞台が南極である事自体に疑問符が付いてしまうし、
さらに演出優先の為にキャラに非常識な行動をさせるのが目立つのもマイナスで、
特に8話の荒天の甲板に出るシーンと9話の「ざまぁみろ」は論外と言える物でしたが、
後は如何にも泣かせに来ようとしてる部分が露骨なのも逆に白けてしまい、
本作の青春・友情・感動を押し売りして行くスタイルには付いて行けず、
青春の煌きや感動演出さえ描写すれば全部がまかり通るみたいな乱暴な手法には辟易させられる物が有り、
本作は表面的には青春の煌きや感動シーンを印象強く与えてウケが良さそうな感じに見えるが、
でも表面的な部分を一つずつ剥がして行くと多くの粗が目立ち過ぎて次々と疑問点しか沸いて来なく
個人的には本作に対して無条件に感動作として肯定する事は出来なかったです。
[共感]
2018/04/18 何というか「押しつけがましい」の一言に尽きますね・・・。「さあここで泣け」とか言われてるみたいでウンザリしちゃうんですよ。その割には最終回まで山場らしき山場もアクションもなく・・・。何のために南極を舞台にしたんだかわかりませんでした。 by CHIGE
2018/04/16 「青春模様さえ描ければ何でも許されるみたいな脚本家の考えには付いて行けないです。」正しくその通りですね、花田さんはもう一度その辺よく考えて欲しいです。 by S・N
2018/04/16 「青春の煌きや感動演出さえ描写すれば全部がまかり通る」ことを前提に、「如何にも適当なノリだけで書いてる行き当たりばったりの物」が、まさに本作の本質だろうと思います。 by ねぎ麻雀

[推薦数:2] 2018/04/13 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:658(73%) 普通:225(25%) 悪い:22(2%)] / プロバイダ: 11608 ホスト:11541 ブラウザ: 9186
王道の青春グラフィティ、正しき「行きて帰りし物語」。四人の少女は南極を目指し、南極で過ごし、南極から帰ってくる、そこに最高の青春を描き出す作品。
だから最初に主人公は言う、青春したいと。青春とは何なのか、それはこの作品が描き出した彼女達の総体だ。

この作品の非凡なところは、青春に形を与えなかった点。南極は彼女らの青春の象徴であっても、青春そのものではない(高校球児の青春は甲子園という場所ではないように)。彼女らは南極を目指すが、それ自体は彼女らが過ごす青春ではないのだ。
第二話で主人公は、新宿を全力疾走しながら「青春している」と笑う。ここで重要なのは、新宿という場所でもそこを走る事でもない。「走っている」その状態こそが青春なのだ。青春とは、どこか遠くに存在しているのではなく、何かに向かって行動する事でもなく、今まさに何事かを成しているという状態、心も体も躍動するその瞬間を青春というのだ。

だからこの作品の青春には明確な形がない。青春は一定の形ではなく、躍動し続けるものなのだから。
彼女らは動く。めちゃくちゃでもいい加減でも、動く。それこそが青春であり、それが許されるのが高校生という時間なのだ。正解を探して足を止めている時間を惜しむように、彼女らの心と体は動き続ける。
最終回の手前まできて主人公は「北極でもよかった」と言う。彼女の求めた青春とは、目的地でもそこを目指す行動でもなく、ここまで動き続けた自分達そのものなのだから。

四人の少女は、それぞれがそれぞれの陰や欠落を抱えている。彼女らはこの旅で、その陰に光を当て欠落を埋めていくのだが、それぞれに異なるものを抱えているのだから、それぞれが異なるものを手に入れる。同じ場所を目指し、同じものを手に入れるのではない。同じ場所を目指し、別のものを手に入れるのだ。
最終回に流れる四人のモノローグは、ものの見事にバラバラな事を言っている。彼女らにはそれぞれの青春があり、それは決して共有するものではない。異なる人間には異なる青春がある、だからこそ異なる四人が共有した時間と空間は尊く、それを共有できた四人は親友となるのだ。

趣味も好みもバラバラで性格も噛み合っていない、友達に関する見解すら共通認識を持っていない。
そんな四人が、そんなバラバラな部分を時にむき出しにしてぶつかり、ぶつかっても互いに曲がらず、間違いも失敗もいとわずに動き続ける。正しい対処、善き方法論、隠れた真実、そんなものには目もくれず、自分達が納得できる答えだけを掲げて走り抜ける。
それが青春だと言わんばかりの姿が全面的に描かれる。

これは製作者の非常に優れた点で、大人である製作者による「あるべき答え」が提示されない。主人公達は大人からカンペをもらう事なく、自分達の言葉を語る。
だから南極に到着した時、主人公は「ざまぁみろ!」と言うのだ。友人を傷つけた者に「ふざけんなよ!」と啖呵を切るのだ。それはきっと、最善の言葉でも、最良の行動でもない(大人から見ればね)。でもそれは主人公達にとって、唯一の正解なのだ。例え正しくなくとも、その正解しかありえないのだ。

この作品では、そういう「間違い」を積極的に描く。
南極周辺の暴風圏で、主人公達は荒れ狂う海を見るためにデッキに出る。端的に危険な行為なのだが、それしかありえない行動として描かれる。
壮絶な船酔いで精神的に追い詰められている中、自分達がここにいる意味を再認識し、今の最悪な状況を積極的に肯定した以上、台風の夜に無意味に外に出て風雨に曝されたいテンションから逃れることなど出来ようか。ならば、危険であってもそうさせる。
間違わないようにするのではなく、間違いを肯定するのではなく、間違いであってもやらねばならぬ事があり、それをすることが許されるのが青春なのだ。大人になって正しい事しか出来なくなる前に、やらねばならぬ間違いもあるはずだ。

こんな溌溂とした青春、躍動する心と体を描く作品なので、当然そこから置き去りにされる者も出てくる。
主人公達は、その者を待って足を止める事はない。置き去りにされた者はどうすればいいのか。
ならばもう、北極に行くしかない。

最終回で主人公の友人が北極にいる写真を送ってくる。この友人は、まさに置き去りにされた者なのだが、彼女もまた青春している事が描かれたのだ。
これほど力強いラストがあるだろうか。
置き去りにされたのだ、自分で進むしかない。その一歩、その踏み出した瞬間にこそ青春が現れる。それはきっと、主人公の友人に限った話ではない。
この作品を見ている我々にも、同じことが訴えかけられているはずだ。青春しようと。

一話完結の形式で1クール13話、きっちりと行きて帰りしまで描き切ったこの作品の完成度は特筆すべきものだろう(今後のアニメ作品はえらくハードルが上がるぞ)。青春の明暗、人情の機微を描き、テンポの良いコメディを交えつつ、要所を締め見せ場をちゃんと盛り上げ、次の話につなぐ。第一話から最終話まで隙がなく、絵も音も話も構造も語る部分ばかりが募る稀有な作品。
キャラクターの声も気合が乗っていて、特に花澤香奈さんはその女優っぷりを全編にわたって見せつけている(でも個人的には、その花澤香奈さんのキャラにスポットの当たる回でわずかなセリフに自分の存在感を全力でねじ込んでくる早見沙織さんのが好き)。

一話一話、微に入り細を穿ち、一シーンごとに一台詞ごとに感想を述べていきたいくらいの作品。あえて難を言うならば、あまりにも完璧で続きとか考える余地もない事くらいだろうか。
10年代のアニメを代表する最高傑作と言っても過言ではないだろう。

キャッチーでウィットに富んだセンセーショナルな作品。こういう作品に巡り合えるのだから、アニメ趣味はやめられない。
[共感]
2018/10/14 「青春は一定の形ではなく、躍動し続けるものなのだから」とても響く表現ですね。青春への熱い想いを感じました。 by 無慈悲1020
2018/05/23 製作者のみならず観る者の「青春とは何だ」を炙り出すような作品だったと思います。力のこもったレビュー堪能しました。 by E・カリング

[推薦数:1] 2018/04/10 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:752(75%) 普通:143(14%) 悪い:110(11%)] / プロバイダ: 13263 ホスト:13219 ブラウザ: 8288
友だちとは、友情とは。どんな過程を経て親友になるのか、そう呼べるのか。誰でも無縁でない、でも答えに悩むこのテーマ
を少女たちの小さな冒険を通して「あたりまえ」に示しつつ、彼女たちの南極の「ひと夏」をすがすがしく、笑いを交え、
時に涙を誘って見せてくれた。18年早々に見る者を驚かせた、オリジナル作品いやテレビアニメ全ての新たなベンチマーク
となるだろう作品。

オリジナルでキャラデはむしろ「ちょい古(サムシング吉松氏!すみません!)」、歌もアクションもなしで注目度は高く
なかったのだが、丁寧で特徴的な作画(ハイライトと彩度が近作「きみの声をとどけたい」を思わせる)と各話の引き、そこ
に合わせた楽曲、登場人物の等身大な生の造詣、そしてドキッとさせるセリフの数々で視聴者を虜にしていった。アニメキャラ
としてニュートラルで解りやすいキマリ、ストーリーの根幹となるしらせ、ハイパフォーマンスでぼけもつっこみもこなすけど
「頭の良さ」ゆえに孤独になってしまった日向、日向に次ぐハイスペックかつ辛辣な口癖ながら人付き合いに不自由な結月ら
四人はもちろん、南極チャレンジの「挫折を味わった大人達」との二重の人間関係になっているのも巧い。

キマリはティーンエイジャーの物語ではありがちな「青春したい」という動機ながら、シンガポールの夜景を見て、砕氷艦
から海を見て、そして「友だちってたぶんひらがな一文字」という目からうろこのまさに名言!の数々で単なるほんわか
キャラでは終わらずしっかり主人公した。しらせは帰らぬ母を待つ気持ちを語る九話などの深みのあるキャラでありながら
実はポンコツというおいしいけど難しい役を花澤華菜さんが好演。特に六話の感動させといて「あれーうそぉー」の大爆笑
の株価大暴落、そして実質クライマックスの十二話の母のPCで未読メールが積みあがっていくシーンは今後語り草になる
だろう。この演出は「フルメタルパニックTSR」の「散髪」に並ぶのではないか。さらにキマリは結月と、しらせは日向
と強く関係性が示される。キマリがめぐっちゃんとの関係を語る場面や(ココ、五話や最終話ともリンクしてる!)、しらせ
の背中を押す日向が六話や十一話で逆に救われるという相互関係の妙。かくも「友だち」とは一方通行で無く複雑なのだ。

独力で南極に行くのではない、あくまで「同行者」という塩梅も絶妙だ。修学旅行に毛が生えた程度と取るだろうか?いや
同級生に南極に行くヤツがいたら〜たとえ同行者だろうと〜信じられないだろう。そのリアル感・距離感であるから、彼女たち
は「優等生」「いい子」ではなく、八話で嵐の海を見に出るし「ざまぁみろ」「ざけんな」を連呼する。それに呼応して、立ち
止まりためらっていた大人たちも動き出す。最終話で立派に基地での日常をこなした少女たちは、「同行者」の肩書きを超えた、
南極チャレンジのかけがえのないメンバーとなったのだ。

そして本作の最も優れた点は、「ワンクール作品というパッケージ(=工業製品)をきっちり過不足なく作り上げた」点だ。
水着回の様な捨て・お遊びエピソードは無く、あらゆるシーン・画面・セリフにたくさんの情報が込められている。「南極での
実務」を描く事が主ではないからその描写・熱量はOPに織り込み蛇足なセリフやエピソードは潔くカット。三話の「ね」が十話、
四話のしらせの写真が十二話、しらせが仏壇の前に近づかないシーンの繰り返しが最終話の帰宅後、そして先に書いた「おかあさん」
へのメールが十二話に帰結するなどなど伏線の仕掛けに隙ない。大筋として「キマリとしらせが出合い、南極に行き、帰ってくる」
であるが、各話でエンディングにちゃんと山場を持ってくる構成を徹底し、感傷的な挿入歌でがっちり「泣かせる」。五話以降、
何度泣かされたことか(繰り返し視聴でも泣かされてる安い俺...)!先に「お遊びエピソード無し」と書いたが、細かい会話や
シークエンスではしっかり笑わせるのも忘れない。主にキマリなんだが、六話冒頭の「私が飛行機で」とか九話の「つぼ魔人」
とか枚挙にいとまなし。さらにこれはあまり褒められた点では無いが、しっかり作画ローテーションを組んでいる「ストイックさ」
も(四・九話はなんと演出以下外国組)。それもあってだろう、作画は十分以上のレベルを維持できた(よく見ると一話と最終話が
やっぱり良いんだけどね)。作品とシンクロして泣かせ、笑わせてくれた多くの挿入歌とBGMは「有頂天家族」も手掛けられた藤澤
慶昌氏。音楽と画面との相乗効果もすばらしかった。

各話にコメントしだすとキリが無い。「たぶん赤点エピソードで活躍する」というネットの予想を裏切った(先の通りで『無駄な尺』
は無いのだ!)五話のめぐっちゃん、人見知りなしらせの思い切った自己紹介で下を向いていた大人たちが吹っ切れる七話、結月の
うれし涙とキマリたち三人のやさしさにもらい泣きしちゃう十話、若いくせに分別があるから言い出せない日向を代弁するしらせが
最高にかっこよくて熱くさせる十一話、そしてしらせの「ともだちができました」のモノローグから涙が予想できるのに回避不可能な
十二話、四人と南極チャレンジの大人たちが自然に再び南極行きを約束する最終話、どれもこれもすばらしすぎる。そう、その最終話
がまたすごいのだ。一クールだからエピローグはBパートくらいだろうと思ったのだが一話まるまる使っているのだ。別れ=祭りの
終わりを匂わせながら湿っぽくせず、あたりまえの様に将来を約束し合う彼女たちと大人の面々。ちゃんと残ってたシークエンス
「オーロラ」と「未送信メール」も回収。エンドロールでは主要四人は絵とキャストを合わせて構成。そして最後をさらっていく
めぐっちゃん!とにかく一話の冒頭からこのエンディングまで、構成・盛り上げ、作画カロリーまで隙のない作品を近年思い出せない。

これをテレビシリーズで、オリジナルでやったのだ。思えば無為に消費される作品の何と多い事か、いやほとんどではないのか?本作と
いう「実績」が出来てしまった以上、こころざし無い作品の評価はより厳しくなっていくだろう。ネットの声を見るとほとんどが
「続編不要」と言わしめる、こんな作品も珍しいんではないだろうか。視聴者をこれほど満足させた物語、そしてその「商品としての
完成度」は、忘れられることは無いだろう。マッドハウスほか制作陣に最大限の感謝と賛辞を贈りたい。文句なしの「最高!」を献上。
余談①:国立極地研究所、行きましたとも!
余談②:セールスも良かったようで何より。驚いたのはアマランで一時上は「スターウォーズ」だけまで上り詰めた事。すげー!
余談③:しらせ(砕氷艦ね)、買いましたとも!恥ずかしながらシールズモデルズっていうメーカー知らなかった。
余談④:続編は要らないけど、四人の南極の「すきまエピソード」は欲しいなぁ!

2018/04/10 とても悪い(-2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:51(49%) 普通:23(22%) 悪い:30(29%)] / プロバイダ: 29070 ホスト:29380 ブラウザ: 9186
全体としてストーリーがよかったです。
演出も良い。
人の死を背景とした感動作りは個人的には嫌いで、12話は寒気がするほど陳腐に
感じましたが、一般的には見所のある回だったでしょう。
個人的には11話の方がよっぽど良い出来に感じました。

残念なのは作画関係の殆どと脚本、声優起用。

キャラ絵は平凡で力を感じない、
またさらに問題なのは、南極という大きな舞台が有るにもかかわらず、
背景美術にも力を感じない。これは致命的に感じます。
オーロラの写真と合わせて「本物はこの一万倍綺麗」っていう場面がありました。
それはそうなんでしょうが、写真ではないオーロラの作画もかなり下手でした。
視聴者に「本物はこの一万倍綺麗」と思わせたいのか、
作画が弱い本作に於ける単なる言い訳なのか。

また脚本も辛かったです。
なぜ女子高生に「青春」という台詞を言わせるのか。
それ自体が全く高校生として等身大でないし、陳腐でした。
そういった台詞を使わずに、青春を描くことで視聴者に青春を感じさせる方が
奥行きも出てよかったと思います。

また、メインの高校生の声優の問題も大きいです。
もちろん演技は上手いです。
問題は適役かどうかなのですが、適役なのは日向役の井口さんくらいでしょうか。
無難なのはマリ役の水瀬さん。
残りの二人は全くキャラと声が似合っていないと感じました。
人気声優を起用したいのはわかるんですが。

全体として良いストーリー、設定、演出ですが、
足を引っ張る要素が多く、またそれが致命的。

推しキャラ:日向

2018/04/08 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:179(56%) 普通:48(15%) 悪い:90(28%)] / プロバイダ: 13443 ホスト:13543 ブラウザ: 8281
青春ドラマから「恋愛」が必要ではなくなったのはいつごろからだろうか。
恋愛を除いてしまうと男性キャラは存在自体が要らなくなり、本作でも違和感を消す程度のMOB以外には男性キャラはいないし、「青春したい」というキマリの目標の中にも最初から眼中にない。「青春」の行先はシラセに引寄せられた形での南極行。ツッコミ役のヒナタや南極ルポの仕事をその3人と同行することを条件に受けたユヅキの4人による物語。

毎回毎回感何かしら視聴者の涙を誘い、そしてまたヒロイン達も実によく泣く。しかしエピソードは1回限りで、翌週まで持ち越すことがない。良くも悪くも打ち上げ花火的な演出。特にユヅキのドラマとヒナタの部活など唐突すぎ。また、シラセ母の遭難の真相は最後になってようやくわかるが、あの形で隊長に責任や恨みを載せるのは無理がある。

打ち上げ型感動花火以外にはそれほど見どころはないが、何しろ声優陣が圧倒的で、作品の欠点を全て声がカバーして余りある。声優メインのボイスドラマに画が付いていると思えば感動的な名作だ。「月火と撫子」の関係がパスポートを巡るシーンに発展し、「いっちまんえん」が「しゃくまんえん」に増えたか・・・とか思いながら楽しむにはいい。

[推薦数:3] 2018/04/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:408(48%) 普通:283(34%) 悪い:151(18%)] / プロバイダ: 48741 ホスト:48801 ブラウザ: 8323
【良い点】
・小淵沢報瀬:良くも悪くも爆弾キャラ、一度仲間と認めたら自分が損してでも助けようとする一方、その仲間の敵と判断したら一方的に切り捨てる やり過ぎではないかと思うシーンもあったが見ている側としては良い面の方が大きかったかと
・ボリューム:あるいは密度と言うべきか全13話とは思えない位濃厚、感覚的には倍はあったんじゃないかと思えるレベル
・南極の知識:船の傾き具合とか砕氷船の砕き方とか、あんまり知らなかった知識がてんこ盛り
・泣ける:南極到着時の「ざまぁみろ!」とか最終一話前のPCの件とか、狙い過ぎな気もするがそれでも泣ける

【悪い点】
・白石結月:4人とも重要ではあるのだが、この子だけ浮いてると言うか南極行の権利持ちプラス頭合わせの域を超える事が出来なかった感がある この子なりのトラウマがあるのは解るが友達論がちょっと痛いと言うのも…
・動機:母親の事がある報瀬や仕事である結月は解るとして(結月は最初はイヤイヤだったし報瀬も母親の件があるにしても行動力が凄まじすぎるとは思うが)、マリと日向は南極行く動機が弱いなーと、言うまでも無く定期便が就航しているような場所では無いし致命的な問題には程遠い些事ではあるがもう少し動機に説得力が欲しかった

【総合評価】
個人的に今年最初、もしかしたら今年の最高傑作かもしれない出来
全体的に良く練り上げたと言うか、キッチリ最初から最後までのストーリーを固めた上で作ったんだろうなと思える、内面描写はともかく舞台設定的には女子高生が「南極観測隊参加」とかちょっと無理がある面もあったが
日本編ラストの高橋めぐみの暴発とか見ている時は要らんだろと思ったものだが、この経験が結月エピソードに活きオマケにその後が不明だった彼女がラストに北極行っているというサプライズが出てきたり、全体的に一度入れた要素に対しては無駄無く活用したイメージ
個人的にはもっと南極そのものに特化してほしかった感も無いではないが、4人の成長物語でもある為当然と言えば当然か

チラチラと不満はあるのだがプラスの面が大きすぎてマイナスかき消して尚有り余ると言った所、ブルーレイやDVDには買う気は普通起きないのだがコレは買っても良いかもしれない

造るのは大変だと思うが弾が無いからって昔の漫画やラノベを引っ張り出してくるよりは、こうしたチカラ入れたオリジナル作品を増やしてほしい所

2018/04/01 最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:313(65%) 普通:130(27%) 悪い:38(8%)] / プロバイダ: 16884 ホスト:16896 ブラウザ: 8281
【良い点】
シナリオ、楽曲、映像すべてよし。

【悪い点】
11話だったかな。虫のいい元同級生たちとはいえ、しらせの行動にドン引き。周りの調子のいい言葉と実際に本気になったときに助けてくれない人たちというのを実感しているしらせであるからとはいえね。

【総合評価】
数年ぶりに見た泣けるオリジナルアニメ。

監督いしづかあつこ、シリーズ構成・脚本花田十輝と劇場版ノーゲーム・ノーライフでも号泣させられたコンビ。映画館で隣にいた学生さんたち、きたないオッサンの嗚咽を聞かせて申し訳ない。

それはさておき、全体的に、無駄なく南極観測隊に参加した4人の話が練りこまれていてキャラを立てていくのに無駄がないという。12話ではだめで13話だったからこそと思うものがある。そして今思うと1話から丁寧に伏線が張られ続けている。涙アリ、笑いアリ、感動アリと緩急にとんだ作品となっている。

しらせという明確な目標をもった少女の力で、なんとなく目標を見失っていたいろんな人が力強く成長していく。肝心のしらせがクールビューティではなく仏頂面であがり症でポンコツで普通の女子高生と違う特技を持つというギャップもまたよい。少なくとも精神的なリーダーは日向なんだけど、この4人が上手くかみ合ったからこそと思う。
前半はしらせの熱い思い(ただし実現できる行動力がない)を現実のものとしていくきまりたちによって4人が仲間になっていく話が描かれ、後半の軸はしらせら4人としらせの親世代との対比になっていく。しらせの母貴子の置き土産である南極への思いとしらせという娘に貴子の仲間たちも少しずつ前に向かっていく。

後半しらせは南極に来てみたけれどあまり実感はわかなかったのは、南極にいくことが手段だったのに、まわりから無理といわれ、みんなに逃げられ、3年もの間に南極にいくことが目的に変わってしまっていた。それが「ざまあみろ」であり、到着後に憑き物が落ちたような感じになってしまった。きまりたちが諦めず母の残したものを見つけしらせ自身が南極にやってきた本当の目的と母はもういないことを思い出させた12話につながるという。毎日なんとなく続けていた思いの積み重ねが自身で確認することにより実感するという演出に泣かずにはいられなかった。そういう意味で13話でしらせが本当の意味で気持ちに整理がついたのがさらに感動を深めた。
最後にきまりの友人がきちんと上下でなく対等の親友になるために努力しているのもやられた。他の3人は対等の友達は今までいなかったからこそ南極への旅を通じて4人は仲間だということが何度も確認された。だけど対等の友達になるために約束を守ろうとする友達がいたきまりだったからこそこの物語を引っ張れたのだと思う。

シリーズ構成・脚本花田十輝ということもあり、最終回のお花畑的な締めくくり方はなんとなくラブライブぽかった。全体的に各回の流れや会話の流れにラブライブぽい特徴があり、全体的に見ると人によって好き嫌いがでるシナリオだったと思うが、自分にはよく合っていたと思う。ラブライブもNHKで再放送したんだし、これも再放送してほしい。

数年に一度あるかないかの極めて出来のいいオリジナルアニメということもあって最高評価としたい。

2018/03/31 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:200(71%) 普通:25(9%) 悪い:58(20%)] / プロバイダ: 21292 ホスト:21241 ブラウザ: 5563
日常世界という俗世と人がほとんど入らない、ある意味神の地とも言える南極との対比。
南極への旅路から日本への帰還までが本当に見せたかった題材だから、結構見ていて面白かったけど、最初から4人が南極に行くまでの過程が悪い意味で雑に思えたし、何度も見れば「あぁ、こういう感じだったのね」と感じられるシーンとかがあるのは分かるんだけど、パッと見だと分かりにくく感じるのも良くなかった。題材自体は面白いのに雑な脚本を監督がフォローし切れていない分、面白さが損なわれている様で残念でした。 惜しい作品に思えます。

もっと読む

「女子高生4人が南極に行く青春ロードムービー。原作なしのオリジナルアニメ。「なにか青春を味わいたい」高...」 by ビキ


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2018/11/14 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 32519 ホスト:32574 ブラウザ: 8996 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事友情/ロマンチックな気分/面白い/考えさせられた/勉強になった/勇気貰った 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定良い(+1 pnt)
映像最高(+3 pnt)
声優・俳優良い(+1 pnt)
音楽最高(+3 pnt)

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1. 感想だとか評価とか by rie-ru
... じゃないんだけど)。 たぶん、良いと思った作品に「書かせてもらっている」んだろうな、と思う。 本あまり読まない、アニメそんなに見てない、漫画そう、映画やドラマに至っては無知。 そんな人間がとりあえずここまで感想を書けているのは、やっぱり作品の力じゃないのかなって。 自意識過剰極まりないけれど「宇宙より遠い場所」「まど ...
記事日時:2018/11/10
2. 南極 by 素空
... て、宇宙より遠い場所を一気見ー。 沢山アニメ見て、その殆どを褒めない友人が、珍しく褒め称え大絶賛だったので期待しました。 一介の女子高生が苦難を乗り越え如何にして南極に辿り着くのか?!という話だとばっか思ってたので、 その辺はあっさりクリアしてしまって拍子抜け。意外と近いじゃん南極w ノリが終始けいおん??主人公が ...
記事日時:2018/08/15
3. 相対評価と絶対評価と「宇宙より遠い場所 by E・カリング
... は、人治主義の悪夢でさえあります。 そこで相対評価の出番となるわけです。 評価対象と類似したケースを古今東西出来るだけ多くのものを採集し、それらがどう扱われたか、その扱いが後にどう影響したかなどを検証し、 その中から適用できそうなものでもって対象の評価に援用するものとなります。 今回「宇宙より遠い場所」のレビューを ...
記事日時:2018/06/08
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注意: これはアニメ版。その他メディアのページ: 漫画:宇宙よりも遠い場所
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