[アニメ]ACCA13区監察課


あっかじゅうさんくかんさつか / ACCA 13ku kansatsuka
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原作:オノ・ナツメ(掲載 月刊「ビッグガンガン」スクウェア・エニックス刊)
監督:夏目真悟
シリーズ構成:鈴木智尋
キャラクターデザイン:久貝典史
日本 開始日:2017/01/10(火) 23:00- TOKYO MX TV
公式サイト
1. TVアニメ『ACCA13区監察課』公式サイト
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2019/07/27 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:629(59%) 普通:268(25%) 悪い:171(16%)] / プロバイダ: 2534 ホスト:2505 ブラウザ: 8325
【良い点】
・抑制のきいたスマートな雰囲気
・底のほうで優しさを感じられるストーリー
・中東を含む現在のヨーロッパ大陸の状況をデフォルメ化したような政治の駆け引き
・「もらいタバコのジーン」という1話目タイトルのセンスの良さ

【悪い点】
・12話では魅力が伝えきれないかもしれない
・お菓子、スイートの描写が作品自体にあまり活かされていない

【総合評価】
ただのお洒落系アニメという括りには入れられない魅力をもった作品。静かで淡々と進行していくアニメなのだが、決して退屈するわけではない。
それは13の自治区から構成されたドーワー王国において、主人公のジーン・オータスが、徐々に所属するACCA(警察、消防、医療などを傘下に置く民間組織)と各自治区のクーデターに巻き込まれていくというストーリーが、なかなか良くできているためである。

原作未読のため、最初の数話は作品の雰囲気が掴めずに多少困惑する部分もあったのだが、話しの方向性が見えてきてからはクーデターの首謀者は誰なのか、どういう結末に落ち着くのかという部分で興味深く楽しめた。

また、ドーワー王国の設定も面白い。おそらく現在のヨーロッパ大陸を意識してデフォルメ化している気がするのだが、各自治区の個性づけが分かりやすくて面白い。複雑にし過ぎない世界観と、ストーリーの起承転結のバランスが良いので安心して観ていられる。

特別驚くようなオチも無いし、ぐいぐい引っ張るような展開力もないのだが、不思議と飽かずに観ていていつの間にか終わっていた。
しかし、何も残らないわけではなく、ちょっとした心地良さを視聴後に残してくれる。

2019/05/07 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:7742(87%) 普通:661(7%) 悪い:472(5%)] / プロバイダ: 12391 ホスト:12316 ブラウザ: 10174
原作であるマンガ版の方はまだ一度も読んだことはありませんでしたが、こちらでの評判がかなり良かったので視聴してみました。

視聴前の円盤の宣伝のCMからして、なかなかクセの強い作品だなあという印象を感じましたけれども、その独特な絵柄とは裏腹に内容自体は結構ふところが深いといいますか、雰囲気で十分楽しめるものとなっていた印象でしたね。

近代のヨーロッパ的な世界観を舞台にさまざまな登場人物たちが入り乱れてくるわけでしたけれども、大抵この手の作品だと観ていて混乱してきたりするものなのだけれども、本作の場合はいずれも個性的な面々ばかりなこともあってか会話や行動とかで容易に把握しやすかったため、そういうことがなかったのも大きかったかもしれませんね。

主人公のジーンでしたけれども、貰いタバコのジーンというアダ名から、てっきり年季の入ったベテランというイメージがありましたけれども、実際はそれとは裏腹に飄々とした感じの若者といった印象で、なんだけれども、それでヘビースモーカーなところがミソだったでしょうね。こんな感じにタバコ吸ってるところをカッコよく見せることが出来るのかといいますか、激しい銃撃戦だとかそういうものはないんだけれども、お互いの意図を探り合うようなやりとりといったいわば頭脳バトルな感じでしたが、そういうのだけで十分見ごたえのある作品だったかなあと。

とはいえ、ハードボイルドかつスタイリッシュな雰囲気が好きな方にはオススメな作品だったと思います。

2017/09/19 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:105(76%) 普通:11(8%) 悪い:22(16%)] / プロバイダ: 16710 ホスト:16751 ブラウザ: 5171
オノ・ナツメ作品は誰にも真似のできない独特の絵柄に惹かれるのですが、
趣味的な内容の作品が多く常々手を出し難く感じていたので、本作のアニメ化は大いに期待するところでした。

水面下で進行するクーデター計画、その中に主人公ジーンは静かに深く巻き込まれてゆく、
その中で明らかになる主人公の素性そして友人ニーノの正体。
一枚岩ではないクーデター派のそれぞれの利害と思惑、虚々実々の駆け引きが絡み合う政治劇のストーリー、
というと血なまぐさそうな話なのかと思うところですが、実際にはほとんど血は流れないからご安心を。
お好きな飲み物を片手にゆったり静かな気持ちで視聴することをお勧めします。

たしかにサスペンスタッチなのですがこれがなかなかヌルくて、クーデターの実行もその阻止もほぼ駆け引きと情報戦だけがその実態で、
権力闘争というよりもまるで企業の乗っ取り合戦を見ているようで、スリリングさのないのが独特の味わいでした。

手法としては、視点が異なれば物事の解釈も異なる、それを利用して定まった相関図の断片だけを個々のキャラの視点という理由付けで見せることで、
観客を惑わせ混乱させるというオーソドックスなものでした。

しかしその見せ方はあまり上手くなく、因果の結びつけ方が後付ぽくて、全体の相関は複雑な様相を見せるものの、
それらを解きほぐす妙味は感じられないものでした。
また込み入った背景をしている割にはそれ以外で気を惹くものが多いので、
(視線がすべるということがありますが)これは注意力がすべるという感じがしたものでした。
終盤に種明かしされるものの中にも、すっかり記憶から外れていたものがしばしばありました。

主人公の貧相な表情やうつろな眼差しが彼の立ち居地とはミスマッチ、グロッシュラー長官は陰気すぎてあまり有能そうな風貌に見えないことなど、
キャラの造形はところどころ「やさぐれ系」あがりの趣味性を色濃く感じさせるものがあり、適正を欠いたものが見受けられる感じでした。
かなりカリカチュアライズされている原作の絵柄でなら、そういう世界観ということで押し流されてしまえるところがですが、
アニメ版は原作画をマイルドにデザインしてあるため、却って引っ掛かりが出来てしまったようです。

ただこういった「趣味性」をながく扱ってきた原作者ならではのものがこの作品の魅力を形成していました。
煙草の勧めを断る際の大人たちのさりげなくスマート仕草など、並大抵のアニメでは見られないような洗練された所作・作法がみられ、
ソフィスティケートされた世界が拡がり、不穏さを沈めた中に端正な空気を醸成させているのです。
その基調はクーデターの経過さえも変わらず、一貫して抑制的なトーンで進行するほど。
まるで全体がドレスコードに則っているようにも感じられるものでした。

「趣味性」の高い作品には伝統的に「貴族的」なものを嗜好する流派がみられるのですが、
それを見事なまでに洗練させて、そこからソフィスティケートされた世界という画題を再抽出し表現しきったこと、
これがこの作品の第一の魅力だといってよいかと思います。

そしてスイーツや料理の描写にこだわりが見え、非常に力が注がれていることも、
ただ観客の興味をローテンションな物語に繋ぎとめることを目的としたというだけのものではなく、
これだけスイーツや料理にこだわれるのも、気持ちにそれだけの余裕があるからということを示しているのではないかと思えます。
飯は腹を満たせばいい、酒は酔えればいいというのでは、見えないものも多いはずですからね、
これはそういった段階を卒業してもっと広い視野で物事を見れるようになった者=大人であることの象徴なのであり、
これもまたこの作品のテイストを形作るために重要な働きをするものなのでした。

そういうわけで、大人の世界とは本来相当に血なまぐさい部分もあるのだけど、その部分は完全に脱臭されている、
ある意味ファンタジーな世界ではあります、
ただし上っ面のオサレ感だけを売りにするような浅薄なものではないとも感じられました。
人々の生活を預かる行政官の心得のありようがさらっと語られたり、
現代にあって騎士道的な精神に殉ずる者の喜びと誇りが、哀感をもって表現されていたりというあたりには味わいもありました。

一見するとまあ地味ですし、現実主義的なシビアさを排除した物語は詳細に検証してゆくといろいろ粗が見えてきそうなのですが、
作品の狙いを鑑みるにそこまでするほどのものではないという感じです。
物語のエンタメとしての完成度の点から「とても」を付けられなかったのですが、悪くはない作品でした。
ということで評価は「良い」を。

基本女性向ですが男性も充分楽しめる作品です。
主要キャラたちの抑制的な演技の中で、時折「子供役」のキャラの歓(喚)声がその静けさを破り、物語のリズムを作っているのがよかった。
男性には主人公の妹ロッタ嬢の品のよい無邪気さが愛おしいものになることでしょう。

2017/07/23 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:773(41%) 普通:451(24%) 悪い:654(35%)] / プロバイダ: 19929 ホスト:19838 ブラウザ: 4693
【良い点】
・淡白なキャラ達の静かな会話、やり取りによる静謐な雰囲気、翻って
個性豊かな地方の風物描写の対比が鮮やか。もう少し地方風物にオリジナリティが
出せていれば、ジャック・ヴァンス「魔王子シリーズ」の再来足りえたかも。
・思惑が図れない、裏がある事を匂わせるキャラが多く、陰謀?が徐々に姿を
現すストーリーは面白い。あれこれ考えながらの視聴が好みなら、なかなか
お奨めできる。
・ストーリーに様々な仕掛けが施されているが、一応ほとんどに伏線を示す
フェアプレイ。フラワウの背景は後出しっぽいので、序盤でさり気無く示し、
後半でダメ押し、という構図にすべきだと思ったが。

【悪い点】
・前半は地味、かつ主人公に関する情報が小出しで判り辛い部分が多々。
特に、当初マンション住人からの「貰い煙草」の理由と区での出来事が
リンクせず混乱した。商品パンフ配布の見返り?作中の煙草の位置づけだと、
ちょっと過大過ぎない?中盤でもう一度説明されて飲み込んだものの、序盤から
煙幕としても大事な部分だから、きちんと説明してからスタートすべきだったのでは。
・原作のせいだが、主人公の巡廻に合わせ、それぞれの区の風物が描かれるが、
モデルがどこかすぐに判ってしまう描写が浅はか過ぎる。中世スイス?、ドイツに
ラスベガスにダラスに中東、アメリカ南西部に沖縄・・・もう少し地方イメージに
オリジナリティが欲しかった。
同様に人物名も鳥モチーフ、植物モチーフ、全て表記がローマ字基本など、判り易過ぎる
物が多く、架空世界を舞台にしているにも関わらず(特に言語側面で)、イマジネーションが
多彩とは言えない。
・多方面にご都合主義。クーデターの落とし処、そのやり方がアレでうまく行くのか、は
勿論だが、グロッシュラーが当初から相手の真意を悟らず、あれ程の事をされても渋々
従っているのはおかしい。もう少し丁寧に撤退不可な状況に追い込まれる描写が欲しい。
また、主人公兄妹が大家を知らずに好待遇の住居仕事に疑問を抱かないのも変。
自分は、当初ジーンは大抵の事を推測済みで、そのうえ無視を決め込んでいる
諦観キャラなのかと思っていた。主人公の内面描写をあまりしないので、読者視聴者も
騙しにかかってるのか、と期待したのに、スイツの一件で、「まきこまれ」ただけと
示されてしまった。一話の頭脳のキレっぷりからしたら、自分の境遇に疑いを抱くべきだが・・・
さらに、クーデター後の全てが、突然みんなハッピー過ぎてオイオイな感じ。

【総合評価】
「良い+」。原作者、オノ・ナツメ作品の魅力は、御洒落な雰囲気、大人のやり取り、
(軽いBL風味も多し)と言ったところか。独特の空気感が魅力的だが、本作は原作の
テイストをうまくアニメに変換、昇華させている。ご都合主義やオリジナリティの不足、
細部の詰めの甘さはあるものの、雰囲気とあれこれ推測を楽しませる魅力は独自で、
なかなか珍しいテイストの作品。好き嫌いは判れそうだが、個人的にはなかなか
面白かった。頭を捻るのが好き、雰囲気が好み、ならお奨め。

2017/05/10 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:260(66%) 普通:0(0%) 悪い:134(34%)] / プロバイダ: 23309 ホスト:23477 ブラウザ: 8241
原作未読。

どことなくお洒落な雰囲気の世界観を見せつつ落ち着いたスタートで程よい期待感がありました。
社会構造や組織的な部分の説明はキャラの会話に頼る部分も多かったですが、生活感はキャラたちの行動で伝わってくるし、
ファンタジーながらもリアリティを感じさせてくれるところも多くて、物語に集中していけました。

中盤からのクーデターをキーワードとして物語が展開していくけども、見せ方が非常に面白かったと思います。
クーデターの方式やらその正邪も判らないし、主人公はもちろん、とりまく謎の多い人物達も事態をすべては把握してないようだし、
どう物語が展開していくのか終着点も予想できず興味深かった。
視聴者とラスボスだけが事態を理解しているわけじゃないという部分で、かなり乗って見ていけました。

チラ見せではなく、8話あたりで大きく舞台を明らかにして物語をさらに進めていくところが良かったし、
伏せられていた設定もパズルを埋めていくように見えてきて丁寧で心地よかった。

結末についても派手な場面はなかったけれども、展開はドラマティックで運びも上手かったし、伏せられていた人物達にも驚かされた。
断片的なエピソードがまとまっていく感じは素晴らしい。
物語りも程良い感じですっきりと収まり、後日談にも充分時間を割いていて印象はとても良かったです。

【良い点】
あまり好みではない画風でしたが世界観にマッチしていてたし、キャラ設定も良かったと思います。
有能には違いない主人公だけども、安易に極端な特徴を付けなかったところが、逆に底の読めない雰囲気が出せていたと思う。
地味目にしっかりと妹をしている「ロッタ」cv悠木さんは清涼剤的な感じで安定感ありました。
硬派なつくりの中で、「モーヴ」のドレス姿が美しかったですね。これぞサービスシーン。

【総合評価】
群像劇というよりはミステリーやサスペンスといった感じの展開で、結末まで面白く見ることできました。
作中での伏線というほど主張の強くないシーンなどでも相関関係を理解してから再度見て見ると、
その行動描写から気持ちなんかもほんのりと伝わってくるところなどは、作り手の細やかさみたいなものが出ていたと思います。

2017/04/09 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:22(92%) 普通:2(8%) 悪い:0(0%)] / プロバイダ: 4863 ホスト:4636 ブラウザ: 5141
原作漫画未読。
13の自治区からなる連邦制のような構造をした《ドーワー王国》。その行政機関の内部調査課みたいなところに所属している半公務員っぽい主人公が、職務で各地を回ると同時に政争に巻き込まれていく政治劇アニメ。
・・・と解釈して観ていたが実際のところジャンルがそれであってるかどうか不明である。

なお、全体を通してタバコがキーアイテムになっており、この世界ではタバコは高額品で一般人は持たない・吸わないという設定である。

【悪い点】
・前半はシナリオを引っ張るものが無い
・後半は政治劇としてはあまりにも拙い

【良い点】
・各地方の描写

【総合評価】
表面的な感情の露出を良しとせず、抑制的で含意を込めた表現が多用され、演出も全体的にケバケバしいことは無く、意図して静かに抑えられている。
セリフまわしにしたって、劇中のキャラクターたちは物事を躍起になって説明的に語るようなことがなく、他のキャラクター、そして視聴者たちは言葉の意図を理解してくれるだろうという信頼感を持ったような語り口が続く。それが余分なものを削ぎ落とした静謐さにつながっているし、演出ともマッチしている。大人向けの作品、というより大人に憧れる人のための作品という印象を強く受ける。

■前半はシナリオを引っ張るものが無い
上記のように徹底して低体温なつくりであり、主人公・親友の素性が明かされる8話までは軸になるエピソードがなく、主人公は基本的に職務をこなしているだけである。
そのなかで何らかの思惑が交差していることはわかるが、何もかも抽象的なためにストーリーを引っ張るにはいささか力不足である。もちろんこれは制作側の意図したところだとは思うが・・・。

■後半は政治劇としてはあまりにも拙い
第8話にて設定の一定の種明かしがある。物語の構図がかなりわかりやすくなり、主人公兄妹と親友についてはほぼ全てが明かされる。
それと同時に政治劇の色が濃くなり、それまで伏せられていたさまざまなキャラの思惑がどんどん表出していく。前半の話数で抽象的に出されていた要素が後半話数で具体性を持ち、最終話のクーデターに収束していく・・・。
その構成自体は真っ当によくできており、前半で提示したものを後半できちんと余すことなく回収している点は素晴らしい。
ただ、細部のエピソードの展開の仕方、解決方法にかなり難があり、簡単に言ってしまうと「イイ大人のストーリーなはずなのにそんな適当でいいのか」という点が目立つ。
具体的にいくつか挙げると"服装で全部バレる暗殺者"とか"ある案を通すためにわざと不仲を演じていた"とか最終話のクーデターのシーンとか最終話の資源問題の解決とか…。
自分自身あまりそういったところを気にするタイプではなかったのだが、ここまで大人な雰囲気を作ってきているのにそこに粗があると目立ってしまう。

■各地方の描写
前半は情報をわざと伏せていることでストーリーに牽引力が乏しく、後半は政治劇としてストーリーの推進力はあるが、細部が粗いということで、評価を低くしそうなものだが、それらを覆せるほどのアニメ特有の美点がきちんとある。
それは地域性の描写である。主人公はその職務上、国中の自治区を回ることになるのだが、1つ1つの自治区の描写が素晴らしい。
13の自治区はそれぞれに特徴的な気候や文化や産業を持ち、それぞれに違う思惑を抱えている。風景や小道具の描写でそれらが良く表現されているだけでなく、そこに住む人達がどのような性格か(=そういう土地に生まれ育った場合、どのような人間が形成されるか)というところまでが細かく作りこまれている。
それをクールでニュートラルな主人公の目を通して視聴者が知っていくという構成になっており、ちょっとした旅をしたような感覚を与えてくれる。
これは他のアニメに無い独特の美点であり、自分にとってはこの要素こそがこのアニメを視聴したいと思う主要因だった。

そういう意味で個人的なベスト話数は第4話。
閉鎖的な自治ルールに不満がくすぶる民衆と、半ばノスタルジーに依りかかるような文化の保持に満足している支配者層との対比が素晴らしい。
ややレトロ調のデザインや淡めな色使いを町の風景や服装に採用しているのもこのシナリオに裏付けを与えていて良い。

<<まとめ>>
非常にテンションが低いアニメで、視聴者に割と不親切な構造をしているため、出来が良いとは思うが爆発的な人気にはならないタイプかと思う。
構成はきっちりしているが細部に粗があり、静かで大人な雰囲気を作っているからこそ目立ってしまう。(これがハイテンションなアニメならあまり気にならないだろう)
海外ドラマのような空気感は深夜アニメではなかなかお目にかかることはなく、自治区ごとの異国情緒のようなものを味わえるところがこのアニメの独自点であり、
全体を流れる静謐な雰囲気を楽しめるかどうかが人によって分かれるところである。

<<特に関係ないこと>>
このアニメを観る前に観てたのが響け!ユーフォニアム(2期)だったので主人公の親友・ニーノが後藤君にしか聴こえない。
ニーノがどんなにカッコイイこと言っても「なにカッコつけてんねん後藤君」と思ってしまう(笑)
[共感]
2017/09/23 「良い点」で挙げられていた各地方の描写、たしかに他作品でこれほど力の入ったものって思い浮かびません。行政が選択した方針が人々の生活にどう影響するか、地区同士の比較の中で判りやすく描かれていたと思いました。思った以上に濃い政治劇だったのかなと。 by E・カリング
2017/07/23 良く似た感想を抱きました。ご都合主義が鼻につきますが、空気感の表現が素晴らしかったです。 by 古典主義

2017/04/05 普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:114(66%) 普通:34(20%) 悪い:24(14%)] / プロバイダ: 3122 ホスト:3111 ブラウザ: 4691
なんとかく視聴。
オチに関してはそこまでうまくいくかな?と疑問が残りますが、主人公が関わった自治区はすべて良い方向に進みご都合主義発動でしたね。

<<総評>>
一気に見れる程度のおもしろさはあったと思いますが、やはりこれといった感想が出てこない。評価は「普通」とします。

[推薦数:2] 2017/03/30 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:702(73%) 普通:238(25%) 悪い:26(3%)] / プロバイダ: 11608 ホスト:11541 ブラウザ: 4894
初見では、オッシャレ〜な雰囲気だけのアニメかなとも思うかもしれない。しかし、この作品のお洒落さは他とは少し異なっている。この作品では、お洒落な雰囲気をひけらかしたりはしない。お洒落である事は、この作品にとって当然の事に過ぎないのだ。
主人公に付けられたあだ名は「もらいタバコのジーン」。普通なら、これだけでもうひたすらカッコつけまくったキャラにしてしまうところ。しかし、この作品ではそれをしない。当たり前のように人からタバコをもらい、当たり前のようにスマートに吸う。(タバコを吸う前の断りを入れ方とか、色々と見習って欲しいくらい。アニメに出てくる喫煙キャラの吸い方って、いきがった子供のようなスタイルばかりだし)

それも当然というか、主人公の年齢は30前後で普通に大人です。青臭さは捨てたけれど熱さまでは捨てていない、いい感じの年齢。尊敬する美人上司に食事に誘われて舞い上がっちゃったりするけれど、その好意の理由は非常に真摯なものだったりする。
作中の登場人物からしてみると主人公はまだ若造の部類なのですが、それでもきちんとした大人のキャラクターとして描かれている。
それも不自然に老成していたり、根拠のない人生訓を述べたりするキャラクターとして描かれているのではなく、自分の仕事を正確にこなし、冷静に置かれた状況を見つめ、明確な理想にむけて自分の出来る範囲の事を的確に行う、そういう大人として描かれている。
お洒落な雰囲気のアニメには、こういうスマートなカッコよさこそ映えるのだ。

物語の展開も非常にスマート。
最初は、主人公がその職務として王国を構成する各自治区を巡って、その土地土地でトラブルに巻き込まれたり問題を解決したり現地の人々と交流したりするだけのように見える。しかし回を追うごとに、主人公の背後で動く何者かの姿が見え隠れするようになる。
主人公の親友、上司、組織の上層部、そして王室、それらが少しずつ異なった意図によって動いている事がおぼろげに見えてくると同時に、物語の核心部分に主人公が存在するということがだんだんと明白になっていく。やがてそれが、主人公の出生の秘密から、王国の現体制を揺るがす大きな陰謀へと繋がっていく。(「もらいタバコのジーン」というあだ名が、ある種の伏線になっているというのもお洒落)

物語の展開が非常に上手く、謎解きとしてもよく出来ている。主人公が何も知らないところからスタートするので、視聴者も主人公とともに作品の謎に迫っていく事が出来る。(主人公だけが知っている情報がないというのは、今時珍しいタイプの作品かもしれない)
しっかりと視聴者を引き付ける事の出来る、物語になっていると思う。

さらに特徴的なのは、謎解き要素がありながら、その謎が明かされる時の演出を思い切り押さえている点。結構、驚愕の事実とかが明かされたりするのに、誰も驚かない。謎を明かす方も無駄にもったいぶらずに普通の会話で謎を明かす。
わざとらしい驚きとか、テンプレめいた狼狽とか、意味の無い焦らしとか一切無く、お洒落にスマートに淡々と、事実を話し事実を受け止める。(親友へ怒りを示すシーンですら、その言葉の裏側に怒気を忍ばせるだけ)
しかし、その事実が生み出す自分自身の変化、そして物語の舞台となっている社会への影響はきちんと考えている。考えた上で、成すべき事を自らが取り得る方法で行う。

だから、ラストのどんでん返しでも取り乱す者は誰一人いない。勝ち誇る表情すら必要ない。ただほんの少し口元を緩めるだけ。ほんと、カッコいいったらありゃしない。

カッコよくてお洒落な作品なんだけど、決してカッコ付けているわけでもお洒落を気取っているわけでもない。
大人が当たり前に身に付けるべきエチケットとしてのカッコよさお洒落さを作品全体から漂わせている、そんな感じの作品。
今のトレンドではないのかもしれないけど、こういう作品は好き。
[共感]
2017/05/10 「視聴者も主人公とともに作品の謎に迫っていく事が出来る」同感です、この部分にひき付けられました。派手な演出は抑えてるのに物語展開は勢いがあるところも面白かったです。 by wein

2017/03/29 良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:2272(50%) 普通:1141(25%) 悪い:1140(25%)] / プロバイダ: 36209 ホスト:36373 ブラウザ: 5173
【良い点】
作品の雰囲気。
近代〜現代的時代の欧州を中心とした国際色豊かな各区を統合した架空の国を
軍服を纏った(この辺りは「ハガレン」の影響があるのかもしれない)
カッコイイお兄さんや渋いオッサンが煙草を吹かし、グラサンをつけて闊歩していく。
殺伐感は乏しいがノスタルジックなハードボイルド的空気感が全編に流れていく。

【悪い点】
ドンパチアクションは殆ど無く展開のメリハリは弱い。

最後の資源問題などはご都合主義的に解決。

【総合評価】
原作未読。ちょっと不思議な作品。
登場人物全員のキャラを掘り下げているとは言えず、思わせぶりな言動をとりながら水面下で
様々な思惑を錯綜させていくのでストーリーは、ちょっと解り辛い所があります。
ただ作品全体の雰囲気から自然と鑑賞テンションが保たれる。
言って見れば大人向けの「ハイジ」のようなものでしょうか。

評価は「良い」で。

[推薦数:1] 2017/03/14 とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ) 評価履歴[良い:3(50%) 普通:0(0%) 悪い:3(50%)] / プロバイダ: 252 ホスト:452 ブラウザ: 5173
原作未読。 原作を知っている嫁さんから薦められて現在9話まで視聴。
物語の舞台は13の自治区があるドーワー大陸。かつてドーワー王家により統治されていたが、クーデターによってその権勢は大きく削がれ
王家は存続するも各区は大幅な自治権を獲得している。
それぞれの区は様々な民族が独自の文化・風習・産業を発達させ、さながら連合国家の様を呈している。
大陸の安全と治安維持を目的としてACCAと呼ばれる民間組織が創設され、五人の長官の下、各区の警察・消防・交通・医療をその管轄下に置き
適正な運用が行われているかをACCAの監察課が各区を巡回して監督している。
主人公、ジーン・オータスは監察課の副課長としてACCAに務めているが、監察課の廃止が決定された、とストーリーは幕を開ける。
更に新たなクーデターの噂が流れ、各長官が独自の調査を始め、その部下達がまた各々の考えで行動し、ジーンの仕事上での功績で監察課の廃止が
撤廃されるが今度はクーデターに係っていると疑われ、学生時代の親友が不思議な行動をとり、監察先では事件に巻き込まれ、
皇太子が王権復古を企んで動き始め、その叔母が娘を女帝にする為に皇太子の排斥を画策し、更には主人公がクーデターの首謀者ではないかと
目されて・・・と複雑怪奇に進んでいく。
そして実はジーンは事故で行方不明となった現国王の次女(本当は自分の意志で王籍を捨てた)の長男で、三女の長男の現皇太子に替わって、
本来なら第一王位継承権を持つ血筋で、と壮大な展開になっていくのだが、これが見ていて非常に分かり難いのだ。
説明的な科白が余り無いまま、各人物サイドからの描写の切り張りのような構成の為に、物語の全体像が見渡せず各々のシーンや台詞が何処に
繋がるのか理解し難い。
緊張感を盛り上げるため映画やドラマでは良くある手法だし、映画では二時間もあれば見終わるのでストレスも感じないが
このアニメではここまで8話かかっている。
結果として物語の進行が平坦に感じられ、本来なら興味深いはずの伏線や思わせぶりな会話が逆にとても冗長に感じられてしまう。
(見返すと、おっ! ってなるんだけどね^^)
更にそこに妹や同僚との日常、出張先の街や文化の描写、過去の回想、パンとお菓子の話が入り込み、何がどうなって何処に繋がるのか
嫁さんに聞いてやっと分かった体たらく。(その嫁さんも原作知ってるはずなのに、8話まで二回見返していた^^)
9話にして、王家・長官達・監察課・主人公の身辺が絡み合い、やっと物語が動き出した感がするが、登場人物の殆どが食わせ者のようで
9話に入っても新たな展開や暴露が続き、この先どうなるのか予断を許さない。
ストーリーや設定はよく練り込まれているが、世界観や人物を理解する為には複数回の視聴が必要ではないだろうか。
私は9話まで観て8話までもう一回見直した方が、これから先をより楽しめるだろうなあと感じた。

<良い所> しっかりとした世界観と骨太のストーリー。
無駄に派手な描写が無い。
パン・ケーキ・スイーツなどのアニメで余り出てこない小道具が新鮮で美味しそう。
謎や伏線が多く、それが(冗長でも)機能している。

<悪い所> 派手な演出や画が無いのでそれを期待する人には向かない。
7〜8話まで動かない物語。本当は動いているのだが全体が俯瞰出来ないので動きを感じられない。
人によっては複数回の視聴が必要になるかも知れない複雑さ。伏線が多いので、見忘れ・見たけど忘れた
があると理解し難いかも。
鳴り物入りで出て来た"貰い煙草のジーン"なる二つ名?も単なる掴みだけなのか?
もし伏線になっていたら、すみません。

取り敢えず、現時点での感想は骨格のしっかりした大人向けの作品。ミステリーが好きでじっくりした謎解きや張り巡らされる伏線を
苦手としない人向けだと思う。
また何話予定されているのか知らないが、物語の複雑さと展開の遅さからして1クールで終わらすには無理があると思うので
きちんと話数を消費して丁寧な話を紡いで貰いたいと切に願う。

以上を踏まえて、期待も込めつつ、評価は"とても良い"で

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2019/05/07 好印象 by (表示スキップ) 投票履歴 / プロバイダ: 12391 ホスト:12316 ブラウザ: 10174 [編集・削除/これだけ表示]
感じた事面白い/格好良い 
ストーリー良い(+1 pnt)
キャラ・設定とても良い(+2 pnt)
映像良い(+1 pnt)
声優・俳優良い(+1 pnt)
音楽良い(+1 pnt)

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